だが。それを彼は認めていない
いや、自分が善人だなんて認められない
他の誰もは認めているとゆうのに…………
多分、誤字や脱字があると思います。
ですから、発見した場合は私に報告してくれると助かります。
スキマを通り抜けた先は永遠亭。
その玄関に入り、靴を脱ぎ廊下を歩く。
鈴仙「あら一方通行じゃない。久しぶりね」
一方通行「あァ。オイ、患者を一人ここに運ンだンだが知らねェか?」
廊下で出会ったのはウサミミに制服と完全にコスプレのような容姿の鈴仙。
鈴仙「あー、それなら安心しなさい。治療は既に施しておいたわ。あと三日間ぐらいここで入院してたらもう完治すると思う」
一方通行「そォか」
「私があなたの代わりに言ったのよ」
背後から声がした。
鈴仙は一方通行の後ろに居る奴を見ると、顔をしかめる。
鈴仙「…………八雲紫」
紫「人の顔を見るなりその顔とわね、傷つくわ」
そう言ってるが落ち込んだ様子など一ミリもなく、平然といつものように怪しく微笑む。
紫「しかしそれはさておきお疲れ様一方通行。何もかも無事に成功したみたいね」
腕を首に回し豊満な胸を背中に押し付け、彼の顔横からひょっこり顔を出す。
この体勢はつまり、
鈴仙「な、何やってんのよ!!良い歳したおばさんが!!」
体を密着させて後ろから抱きつく紫に向かって、思いっきり罵倒を口にする。
が、あの八雲紫にはノーダメージだろう。
生きる者死んでる者、ありとあらゆる全ての存在を出し抜き騙せそうな知能と冷静さを持つ大妖怪なのだから。
だが?
紫「おばっ!?おばさんですって!?私はピッチピチよ!!あんな梅干しみたいに老けてないもん!!」
鈴仙「中身と歳は誤魔化せないのよ?そんなこと分かってるんじゃなーい?」
直ぐ様紫は一方通行から離れ、自分の気にしてる事を言いやがったウサミミ少女の前に立ち反論する。
そして鈴仙はその反論をかき消すように追撃の言葉を発する。
まさかの空気になってしまった一方通行はとりあえずうるさいので指で耳を塞ぐ。
そんな事をしてると
「ふふっ、賑やかね」
一方通行「あァ?」
声は微かにしか聞こえない、しかし隣から声がしたから横に首を向けるとそこにはくすっと笑う永琳が居た。
一方通行「オマエか。霊夢の治療ご苦労だったな、アリガトよ」
永琳「ぎこちないありがとうね。ま、どういたしまして。って所かしら?」
一方通行「…………、」
永琳「?」
自分の言葉は届いたのか。まあ耳を塞いでるしもしかしたら届いてないかもしれない。
その真実は知らないが彼の見ている方向はもう自分では無くなっていて、視線を向けられていたのは声をあらげて言い合う紫と鈴仙へ。
それを察知すると永琳は
永琳「はいはいその辺にしなさいお二人さん。もう……っていうかとっくに今は夜よ?大人しく寝なさい」
紫「…………」
鈴仙「…………」
中間に入り言い合いを止める。
ほぼノンストップで言い合っていた二人は息を切らしていた。
永琳「一方通行、あなたはこれからどうするの?ここに泊まっていく?」
振り返りそう質問した。
一方通行「俺の家は半分崩壊しちまってるしな、その言葉に甘えて泊まらしてもらうぜ」
もう耳栓を外していてちゃんと声が耳に届く。
永琳「そう。ならついて来なさい、案内するわ客室へ」
それから一方通行は客室へ案内され、その後の永遠亭の連中と食事をした。
一息つくと風呂に入り疲れた体を癒す。
そして最後に眠いから布団に入り、瞼を閉じ意識を手放した。
紫はというと永遠亭に泊まらず自分の家に帰ったそうだ。
あの『0930』事件から四日と時は過ぎた。
今、日はだんだん昇っており朝とゆう時刻となる。
暗部の奴らに壊された物の修復状況は。
まだ一方通行の家は軽く修理された程度、それは人里も同じ状況。
しかし、それでもあのいつもの平穏な日常は過ごせていた。
人里は今日も大通りに人が大人数通り、ワイワイガヤガヤと賑わっている。
そして、博麗神社は。
霊夢「あー……退院してやっと普通な食事が出来たわ」
一方通行「そりゃ良かったですねェ。はァ……」
二人は反対側に冬になったらこたつに変わるテーブルに座っている。
テーブルの上には空の食器が二つ。
霊夢は久しぶりのまともな食事をした後、暖かいお茶を飲み落ち着いた様子で息を吐く。
反対側に座る一方通行は、少し疲れた様子とイラついてる感じだった。
霊夢「?………もしかして美味しくなかった?」
出された食事は全て霊夢の手料理。
だから不味いとか美味いとか気になる。
霊夢は一方通行が吐いたため息が気になり質問した。
もしかしたら自分の作った料理の味に何か問題でもあったのかと思ったのだ。
一方通行「あン?………あァいやァ、美味かったぜェ。ただなァ___________」
霊夢「???」
一方通行「____朝っぱらから叩き起こして、そして自分が入院してた時に依頼が来た妖怪退治を俺にさせンじゃねェよ!!」
ぐっすりと眠っていた朝。
ドン!!!と勢い良く開けられた扉の音が、今日の目覚ましになった。
鍵は掛けておらず、誰でも入れる状況の一方通行の家。
そのため、今日は朝早く起こされ面倒臭い妖怪退治を無理やりやらされたのだ。
霊夢「しょうがないじゃない。永琳からはまだ安静にしなさいって言われてたんだから」
一方通行「だったら後回しにすりゃイイだろォが」
霊夢「そしたら報酬が貰えるのが遅れるでしょ!?それに他の人に頼まれて解決されたらどうするの!?報酬はゼロよゼロ!!」
一方通行「そしたら食費とか俺が出してやるよ、オマエが入院することになっちまったのは元を辿れば俺のせいだからな」
霊夢「え!?なら頂戴!!ほら!!ほら!!」
目をキラキラさせて両手を差し出す。
一方通行「今回の件でそれはチャラだ。残念だったなァ」
霊夢「え~……アンタ結構ケチね」
一方通行「チッ。しょうがねェなァ……じゃあ一つ言う事を聞くってのはどォだ?」
霊夢「いいわ、それに決定」
一方通行はまた、ため息を吐いた。
霊夢は反対に機嫌が良く、楽しそうにお茶を飲む。
ここで突然一方通行はある事が気になり質問した。
一方通行「そォいや霊夢。オマエ、あれからどこもおかしくなってねェよな?」
霊夢「ん?ああ…なにも問題無いわ。もしかして心配してくれてるの?」
一方通行「だったらなンだよ。俺が人の心配するのは似合わないって言いたいのか?だったら安心しろ、自覚はしてる」
霊夢「いっ、いや。その……。心配してくれてちょっと嬉しいなー……って」
一方通行「はァ?」
頬を染め、声を小さくして話す。
そのため一方通行にはその声は届かなかった。
「そうそうなにも問題なかったわ。体には一つも傷は無かったし、ちゃーんと処女も__________」
霊夢「いらんことを話すなぁぁあああああ!!紫ぃぃぃいいいいいいいいいいいいい!!!!」
姿は見えず声だけがこの場に登場し、そして空間に開いたスキマを見ただけでどこの誰なのか分かった。
霊夢はさっきとは違う意味で頬を染めて大きく叫ぶ。
あのクソ妖怪の声が一方通行に聞こえないように。
紫「ふふ、
いつの間にかテーブルに座った紫は笑いながら言う。
霊夢「んな訳ないでしょ!!って言うかその話やめろ!!」
紫「なーんだ。つまらない」
一方通行「紫、何故ここに来た?どっちかに用でもあンのか」
デリケートな話をしていたと言うのに一方通行は意味なく現れる筈のない八雲紫に間をわって質問を投げる。
紫「ええ、あるわよお二人に」
一方通行「俺達二人に、だと?」
霊夢「どうせ面倒事でしょ。一緒に無視よ無視」
紫「んー、一方通行にとっては面倒事だけど霊夢にとっては楽しいことなんだけどなー。今日、あの宴会場で夜の9時から霊夢の退院を祝して宴があるんだけど。来る?」
霊夢「え?それなら早く言いなさいよ!!行くわ、絶対に行く!!」
一方通行「俺はパスだ」
霊夢「ダメ。アンタも行くのよ」
一方通行「ふざけンな。朝早く起こされたうえにそこまで付き合ってやるつもりはねェ」
霊夢「アンタ、さっき言う事一つ聞くって言ったわよね?」
意地悪く笑いながらそう言うと、一方通行は歯を食いしばりなにも言わなかった、とゆうより言えなかった。
そして絞り出した言葉は
一方通行「………………くそったれ」
霊夢「よし、素直でよろしい。という事で私達二人その宴に参加するわ」
紫「そう、良かった。主役の二人どっちかが不参加だったら宴が台無しになるとこだっわ。ねー?」
横に座る一方通行に最後の追い討ちのごとく視線を向ける。
すると、斜め下を向き一方通行は舌打ちをした。
霊夢「やったー!!久しぶりの酒だー!!」
入院生活は、ずっとベットに寝っ転がってるだけで結構ストレスが溜まっていた。
だからそのせいか退院した霊夢は少し、明るくなっていた。ってか明るくなりすぎていた。
一方通行「…………」
紫「ありがとう一方通行。あなたが取り戻してくれたお陰で平和な日常を過ごせているわ」
さっきまでとは雰囲気は違って、幻想郷の住人を代表をするような。そのような感じに感謝を述べる。
一方通行「それは一時的なものだ。まだ元凶のあのクソ野郎を殺しちゃいねェ」
紫「例えこの平和が一時的だとしても、それでも十二分に感謝してるのよ。私達は」
一方通行「…………」
この日常を。この平和を。コイツらを。
どうやったら最後まで、守りきれるだろうか。
一方通行はそんな事を考えながら、紫と霊夢が喋ってる風景を眺める。
決して失いなくない大事なもの。
それだけが彼の目に映っていた。
それからは日は昇りきると、次は落ち始めた。
時は刻む。
宴が始まるその時刻まで。
時間は夜の9時。
霊夢の退院を祝してと、何でも良いから理由をつけて開かれる宴がはじまる時間。
あの宴会場には、もう多くの人物が集まっていた。
メンバーは全然変わらない。
しかし、それは今回ではない。
地霊殿の面々と魔界の主とアリスが参加することになった。
そして『かんぱ〜い!!』と掛け声で宴が始まる。
実は宴会が始まる前の話。
一方通行は別にどこでも良いから座ろうとしたら、紫がため息混じりでステージに誘導してそこに座らせた。
それは百点満点の行動だ。
もし、一方通行をそこら辺の席に座らせたらちょっとした乱闘が起きるのは確実だ。
まあ、それが起きたとしても鈍感な"自称"悪党さんには分からないだろう。
一方通行「………………」
ステージにちょこんと座りながら、酒が飲めないから好きなコーヒーを飲む。
そのコーヒーは咲夜が淹れたもの。
彼の前に映る光景は騒がしく、楽しく酒を飲み飯を食う自分が今回も守れた奴ら。
正直眠い一方通行は体勢を崩し、肘を立てて寝る。
すると
「おいおい、寝るにはまだ早いぜ?」
正面に座り顔を除かせる魔理沙。
一方通行「………魔理沙か」
魔理沙「ははははっ!しっかしお前はいつも眠そうにしてるよな?ちゃんと毎日睡眠とれてないのか?」
一方通行「毎回毎回オマエらがバカ騒ぎする日は俺が疲れてる日なンだよ」
魔理沙「タイミングが悪いってやつか」
一方通行「そォいうことだ。あァ、そォだ。これオマエに返すの忘れてたわァ」
寝っ転がりながらポケットをゴソゴソ探り、取り出し。
そして、ミニ八卦炉を魔理沙に返す。
魔理沙「お!ちゃんとなくさないでくれたか」
一方通行「おォ。御守りになったか知らねェが感謝はしておいてやる」
魔理沙「どういたしまして!!」
一方通行「……………チッ」
「あれ?お兄ちゃんお眠なの?」
次に一方通行の周りに来たのはこいし。
先程まで命蓮寺の同じ修行者のこころと楽しく飲んで居たが一方通行の周りに女が居たから飛んで来た。
一方通行「あァ……クソほど眠ィが眠れねェンだよ」
こいし「そうなんだ…………。うーん???」
どうやら困っているらしい。
今回も幻想郷を救ってくれたお兄ちゃんのお悩みを解決したい。
そう考え、思考する。
魔理沙「すごい集中力だぜ…………」
雑音が耳に届いていない。
瞳を閉じ、人差し指を顎に当て首を傾けるこいしを魔理沙は感心混じりに眺めていた。
こいし「…………!良いこと思いついた。私が膝枕してあげる!そしたらぐっすり眠れるよ!」
その一言は宴会場を一瞬、物音を完全に消す威力の台詞だった。
一方通行「……枕なくても俺は寝れるが?」
こいし「お兄ちゃんは家で寝るときは枕をちゃんと使ってる?」
一方通行「おォ」
こいし「なら一回試してみようよ。ほら!」
正座をして、自分の太ももをポンポンと叩く。
頭を乗せろと体で表現してるのだ。
一方通行「…………しょうが__________」
_______ねェ。
と、試そうとしたら
魔理沙「待ちやがれ!!そんなお子様体型で膝枕なんて十年早いぜ!!ここは私が______」
神綺「そんな20点もない体でなに言ってる?ここは100点を越えて200点のスタイルを持つこの私が___」
アリス「わ、…………私が___」
フラン「フランがやる~!!」
魔界の主が参戦すると、それからは
一人目、二人目、三人目、四人目。
まだまだまだまだ、「私が」と。手を上げる者が増えに増えた。
気がつくと、一方通行の周りがこの宴会場で一番騒がしい場所となっていた。
一方通行「……………………」
隙を見るや否や。
音も立てず、こっそり抜け出した一方通行は静かな場所へ避難する。
紫「…………どうぞ。お隣に」
たどり着いた場所は紫と酔いつぶれた橙を膝枕する藍。
そして白玉桜の魂魄妖夢と西行寺幽々子の二人が居る場所だった。
一方通行「悪りィがここに避難させてもらうぜ。何故か知らねェがあそこがアホみてェにうるさくなっちまったからなァ」
幽々子「原因はあなたなんだけどね~」
妖夢「それは言わないお約束ですよ」
一方通行「あァ?俺がなンだよ?」
神様のイタズラか、幽々子が口を開いた瞬間騒ぎが一層うるさくなり一方通行の耳にはその声は届かなかった。
妖夢「ほら、こうなるんですから」
幽々子「これも天性の才能なのかしらね?」
一方通行「オイさっきからなに言ってやがる?」
妖夢・幽々子「「なんにも~」」
一方通行「???」
息ぴったりに返され、そして答えも聞かしてもらえず。
鈍感さんには一つ、頭の中にクエスチョンマークが浮かぶ。
紫「そういえば三人はアレに参加しなくて良いの?」
軽く酒を飲み、発されたその言葉に妖夢、幽々子、そして藍の体が無意識に反応してしまった。
妖夢「別に私は………」
幽々子「もう紫たったら。からかわないでよ~」
藍「何で私も数に入ってるんですか……」
紫「そう。なら私が________」
反対側に座る一方通行の隣に座り、見せつける様に体を密着させる。
すると、三人はさっき言ってしまった言葉に後悔した。
それを紫は感じると口元を扇子で隠しながらほくそ笑む。
一方通行「紫。丁度良い、オマエに聞きてェ事がある」
紫「ん?何かしら?」
一方通行「前からずっと聞きそびれてたが、俺とオマエは昔会ってたンだよな。それを詳しく聞きてェ。俺が思い出せているのはほンの少しだからなァ」
紫「あぁそう言えば話してなかったわね。いいわ話してあげる、昔の出来事を__________」
遂に明かされる紫と一方通行の出会った過去。
二人は昔、出会いそしてなにをしていたのか……?
次回予告。
第三章・【科学の復讐】最終話、ゼロ話と8話。