っと言っておりますが過去に何ヵ月も放置した野郎が私なので信じないで下さい、お願いします。
あ、そうだそうだ!!
今回の話には文ちゃんが出ます!!
え?なんでそれを先に言うのかって?
第三章の宴会の話に出し忘れたから
それの報告をまず最初にしたかったからです。
文ちゃん、君の存在忘れていたよ………………ゴメンよ
絶対、誤字があります。
ですが発見した場合、面倒だったら無視してくれて構いません。
お暇なお方や心優しいお方は出来たらで良いので誤字やそれ以外のミスを見つけたらこんなダメな私に報告してくれると非常に助かります。
幻想郷の里にあるとある場所に一人で住むにはデカすぎる家に珍しくもない平和な朝がやってきた。
そこに住む者は白い髪に白い肌、赤い瞳で中性的な整った顔の一方通行と呼ばれている外来人。
そして一方通行は起きると朝にはコーヒーが絶対必要だと台所に行き、昨日紅魔館で働いて貰った給料(受け取った給料袋には一方通行が紅魔館の食料を買ってきてくれたから、その代金もその給料袋に入っていた)と別にレミリア達からプレゼントされたコーヒーミルで挽いた豆をドリッパーにセットしたペーパーフィルターの中に入れる。
それからドリッパーをコップの上に置き、上からお湯を粉全体にお湯がまんべんなく行きわたるように中心かららせん状に注ぐ。
本当はもっと美味しいコーヒーを淹れるにはやる事があるのだけど、そこまでやりたくないから毎度毎度そこら辺は適当だ。
しかしこれだけで結構面倒と感じているがこの世界ではこの方法以外コーヒーを飲む事ができない。
外にすぐ出れば缶コーヒーとか売っていれば良いのだが、幻想郷とは歴史の教科書に載ってそうな古き日本のような世界なので自動販売機とかはないのだ。
そしてコップの上にあるドリッパーをどかし、やっと完成したコーヒーを片手にリビングにある一つの椅子に座る。
一方通行「…………………ふゥ………」
今日もなンか面倒事に巻き込まれそォだ、と巻き込まれ体質になった自覚をしながらコーヒーを一口飲んだ時だった
一方通行「………………あァ?」
ことっ、と温かいコップを机に置いたら床に何か嫌な予感がして下に顔を向ける。
一方通行「こいつは_____________________」
なにかを見て、口を開けたがもう遅かった。
床に突如現れたなにかに一方通行は"落ちて"行った
一方通行「_______________オイ、紫ィィィッ!!!」
椅子と一緒になにかに"落ちて"行き、椅子は転がって行ったが一方通行は見事着地した。
刹那。自分の下になにかを開き、そしてそれに落とした犯人である大妖怪へ怒鳴る。
が、怒りと同時にこの場所はどこか見覚えがあると感じていた。
紫「はいはいちょっと落ち着いて。急にこちらに呼び出したことは悪かったわ、けどそれには訳があるの」
一方通行「ンなモン知ったこっちゃねェンだよ!!今からオマエは血風船だァァ!!」
にとり「ちょちょ、ちょっとストップ盟友!!」
一方通行「にとり?…………そォか、ここは…………」
どこか見覚えがある場所だと最初この場所に落とされてから思っていたが、前に来た時あるにとりの機械の開発兼、実験場であった。
にとり「うん、私の地下開発施設ってところかな?それで、ね。ここに無理やり呼び出したのは理由があるの、それをちゃんと聞いてくれる?」
一方通行「紫も言ってたなァ、そンなこと。チッ……話せ、できるだけ俺をキレさせねェよォになァ」
十分キレているが、それでも紫一人じゃなくにとりも関わっている事で少しは怒りが抑えられていた。
もしも、紫一人独断で一方通行を無理やり呼んだのなら確実に幻想郷半分を紫を消すついでに吹き飛ばしていただろう。
にとり「え~と、その。里防衛戦のあの時に使っていた無線通信機って覚えてる?それを私達は皆に配ろうとしてるんだよ」
一方通行「あァ……アレかァ。なンでそンなモン?」
紫「幻想郷側の人達、つまり私達全員も離れていても情報交換や会話などできたら便利でしょ?本当はもっと早く作りたかったけど、素材となる物は全然無いうえに色々あって予想以上に時間が掛かっちゃってね」
にとり「盟友がくれたあの機械と紫が持ってきた、機械。その二つはどちらも通話機能があるからこの二つの仕組みを完璧に理解し、いちから設計図を組み立てたからしょうがないよ」
にとりと紫は二人でなにか裏でこそこそやっていたのだろう。
その証拠に二人は前より仲良くなっているように見えた。
一方通行「おい待て。俺が渡した機械ってのは携帯だろ。それは分かる、だが紫が持ってきた機械ってのが引っ掛かる」
紫「前に猟犬部隊ってヤツらが来たでしょ。あの日、貴方の命令で能力者を集めるついでに私はアイツらが身に付けていた無線機を他の幻想郷の住人に持ってかれる前に全部回収していたのよ」
一方通行「やっぱりオマエ、裏で色々やっていやがったか」
まぁね♪といつも通りに紫は微笑んだ。
紫「そしてここから貴方と呼んだ理由なの。にとり、完成品を一方通行に見せてあげて」
にとり「了解!」
ごそごそ、と背中の大きなリュックを下ろしその中を探る。
そしてにとりは一つの機械を取り出した
それは
にとり「じゃじゃ~ん!!」
トン、と三人で囲む四角い金属製のテーブルに置かれたのは俗にいう携帯電話であった。
しかし携帯電話と説明してるが、ガラケーでは無い。
まるでそれは最新技術が詰まった私たちの知るスマートフォンと酷似していたのだ。
それを目にした一方通行は無意識に「ほォ」と口にする。
一方通行「こりゃスゲェな。マジで心からそう思うぜ」
置かれたスマートフォンと酷似した通信機を手に取る。
そして軽く弄ってみた。
横に小さなボタンがあり、多分電源を入れるスイッチだろうと思って押してみた。
するとやはり電源を入れるスイッチらしく、にとりと紫オリジナルのスマホが起動する。
無言でポチポチと触れてる一方通行に
にとり「どうどう?良いでしょ!?盟友が私に機械をくれた時に絶対に良い物を作るって約束したけど、どうかな?」
一方通行「何度も言わせてェのか?スゲェよこれは」
紫「一応それを作るのに私も関わったこと忘れないでよ?」
にとり「別に一人の手柄と思ってないよ?」
でも、と一方通行は口を開く
そして
一方通行「………こンなスゲェモンを数多く配るのか?大丈夫か、相当コストかかると思うぞ?他のヤツらは良い思いをするがにとりだけ大損じゃねェか」
にとり「ご心配なく!!費用その他諸々、全て紫が負担してます!!」
一方通行「なに?」
紫「幻想郷の為よ。私も身を削る覚悟はしてるわ」
まさかであった。
あの紫が、あの八雲紫が。
っとそう思ったがなんやかんや紫は幻想郷を守るため行動をしている。
それは重々承知している、しかしそれでも何故か信用が出来ないのだ。
底の見えぬ大妖怪だから知らないが
そんな彼女が言った
身を削る覚悟はしている、と。
その発言に一方通行は表現が微かに変化する。
紫「だって……当たり前でしょ?」
そして紫は笑う。
凄く凄く優しい顔で
一方通行「…………、オマエ達が裏でやっていた事は分かった。それで何故俺を呼ンだ?それが本題だろ」
紫「そうね、じゃあ説明しまょうか。今、貴方が持ってる物は一方通行なら分かると思うけどいわゆる携帯電話ってヤツよ。でも貴方の世界には数多くの種類の柄や形の携帯電話があるでしょ?」
まさか、と一方通行は口を開く。
そして朝、今日嫌な予感はしたがこれだったのかと理解した。
紫「全く同じの形や柄じゃ嫌だから、今から皆にどんなのが良いか聞いてきてくれる?おねがぁいっ☆」
にとり「盟友が聞き回ってる間、私達は作業を進めるから☆」
一方通行「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」
言葉に出来ない程の怒りが底の底から湧き出てきた。
要するに、だ。
この命知らずの彼女達は、はじめから幻想郷で最強の能力者であり神というものを遥かに超越した存在の一方通行をパシる目的で呼んだのだ☆
…………ホント、紫とにとりは凄い思考回路をしている。
だが。まあだった。
今、彼女達がやろうとしてることは幻想郷のための行動だ。
だから、今回はしょうがない。
チッ…………、しょうがねェなァ…………
っと
一方通行「…………分かった分かった。だが一つ聞く、何故同じ柄は嫌なンだァ?」
紫「私達、女の子よ♪そういうの
一方通行「……、ハイハイそォですかァ。ただいまよりクソ大妖怪サマの頼みを聞かせていただきますゥ」
もうどうにでもなれ、だ。
一方通行は素直な感想を言うのなら、「別に同じ柄でも良くね?」だが女の子達はそうでは無いらしい。
紫「レディにクソはどうかと思うけど?紳士様?」
一方通行「…………チッ。これは誠に申し訳ありませンでしたァ、とっても美しい大妖怪サマに訂正させてくださァい」
紫「絶対そんなこと思ってないでしょ?まあ、良いわ。聞いてくる数はできるだけで良いからって……………………行っちゃった」
適当に返し、一方通行は面倒事に取り掛かるため紫と同じであって同じではないスキマを開きその中へと消えた。
どうやら不満たらたらだが協力してるらしい。
そして一方通行が去ったにとりの地下開発施設では
紫「はぁ。じゃ、私達も作業に取り掛かるわよ」
にとり「うん。ん?なんか紫、口角微妙に上がってない?もしかして盟友に容姿褒められて嬉しかったの?」
紫「…………………………………う、うん」////
にとり「う~わ、カワイッッ!!」
紫「うるさいうるさーーーいっ!!!」/////
一方の話である。
にとりと紫がなにかむふふな会話をしてる時、一方通行はとりあえず自分の家に戻っていた。
一方通行「……………………チッ、冷めてやがる」
もうあれから時間が経っている。
机の上にあるコーヒーカップは冷たくなっていた。
が、一方通行はその冷めたコーヒーを一気に飲み干しコップを片付ける。
そして家を出た。
今日一日、絶対丸潰れの面倒事を終わらせる為に
太陽がまだ登り続けてるこんな時刻なら、早い早い朝だと一方通行は言うだろうか。
しかしだ。
普通に生活をしてるのなら朝早く起き、夜寝るが当たり前である。
だから知り合いはほとんど起きているはずだが、一方通行は「多分寝ているンじゃねェか」と心配しながらも幻想郷の空を風の向きを操り背中から伸ばす竜巻のような翼で飛ぶ。
そしてそしてまず最初に向かった場所はもちろん"あの"場所だ。
そう、一方通行が初めて幻想郷に飛ばせれたいうより召喚に近い方法で呼び出された場所
一方通行「今の時間なら魔理沙も居るかァ?」
目的地である博麗神社の上空で制止していた。
が、しかし。風の向きを操り作られた竜巻のような翼を背中から消して体は重力に従って落ちていった。
で、だ。
一方通行「…………よォ。やっぱり居やがった」
魔理沙「お、おう?」
霊夢「……朝早く珍しいわね。なにか私達に用事?」
朝の日課のように縁側で座る博麗の巫女とその友達の魔女の前に着地する。
一方通行「実は______________」
「ねぇその人誰?」
一方通行「________あァ?」
話そうとした時、霊夢達が座る奥の部屋から一人女性が来た。
その彼女は頭にお団子が二つ、服は胸元に花の飾りがあり、服は前掛けの部分に茨の模様が描かれていた。
しかしだ。可愛らしい服を纏い綺麗な顔をしているが右腕全体は包帯がグルグル巻きで左手首には囚人達がつけてそうな鎖が少し残った鉄製の腕輪がついていた。
一方通行「こっちの台詞だ。オマエ誰だ?」
「ああそうね、まずは名乗らなきゃ。私は
一方通行「……あっそォ」
華扇「ん?私が聞いたからまず最初に丁寧に名乗ったのだから次は貴方の番では?ん?ん?」
魔理沙「あー、コイツこういうのうるさいから早く名乗ってくれ。じゃないとお前の大っ嫌いな面倒な事になるぞ」
一方通行「……、一方通行。それが俺の名だ」
華扇「そう…………ふ~ん。貴方が、ねえ……?」
霊夢達の隣に座りポケットに手を突っ込み心底面倒臭そうな一方通行を足の爪先から頭の天辺まで見る。
華扇「話で聞いてたより随分弱そうね。こんなのが幻想郷で一番強いって言われてるの?」
霊夢「ま、初めて一方通行を見たらそんな反応が当たり前よね、けど言わせて貰うわ。華扇、一方通行はアンタなんかじゃ絶対手が届かないほどの領域に余裕で立ってるの。私が言ってること分かる?要するにアホみたいに強いチート野郎ってことよ」
ふう、と霊夢は落ち着いた様子で暖かいお茶を飲んだ後、息を吐く。
その隣に片膝を立てて座る魔理沙は無言で首を縦に振る。
華扇「………二人は随分この子を評価してるのね。そんなに言われたら少し貴方のチカラを見たくなったわ。ねぇちょっとチカラを見せてくれない、最強さん?」
一方通行「なンだ、オマエを太陽まで投げりゃイイのァ?」
華扇「そうそう。ちょっと手合わせしてくれればいいの」
縁側の下にあった自分の靴を出し、それを履く。
そして縁側から腰を上げた。
華扇「そっちもやる気ありそうだし、良かったわ」
魔理沙「お、おい……悪い事は言わないぜ、やめた方がいいぜ」
霊夢「もう無駄よ。どっちもやる気満々って感じ。二人とも!!やるのは勝手だけどここを荒らしたら責任もって直してもらうからね!!」
華扇「……ありがとう。分かったわ」
霊夢と魔理沙が座る縁側から離れた所が一方通行と華扇の戦う場所となった。
そして距離を取り、向かい合う仙人と最強の白い怪物。
華扇「荒らさないでよ、だって。貴方は守れる?」
一方通行「………黙れ、さっさと始めるぞ」
ピリピリと空気が張り積めそして重く感じる。
その時、華扇は理解した。
ああ、そうなのか…………と。
最初見たときは弱そうで指一本で勝てそうな、そんなただの弱者な人間に見えた。
だが、今は違う。
『戦う』と、いうより『確実に叩き潰す』と決めた一方通行の雰囲気をこの空気で分かった。
で、それで
普段隠してたのであろう、一方通行のその狂気で塗りたくられた攻撃的な一面が見えたのだ華扇は
一方で。
縁側に呑気にお茶を飲んで座る二人は
魔理沙「しっかし珍しいよな。いつもの一方通行なら絶対断ってるぜ」
霊夢「でしょうね。あれじゃない?弱そうとか言われたからプチンときたんでしょ」
魔理沙「いやいや一方通行がプチンとキレたらここやばくね?」
霊夢「う~ん…………どうだろうね?ま、なんとかなるでしょ。止めるのとか面倒だし私は流れに任せるわ」
魔理沙「よく霊夢は落ち着いていられるな。羨ましいぜ…………」
で、で、だ。
そんなお二人の視線の先に立つ仙人と怪物は
華扇「さ、参りますっ!!」
一方通行「…………、」
正面から打つかった。
ゴォォォォンッッ!!!!
と空間が震える
それでどれだけ強いチカラ同士が打つかったか分かるだろう。
でも、だ。
だから良い勝負になる訳じゃない。
たった一瞬だ
たった一瞬で終わった
一方通行「……………………、」
華扇「…………っ、……く…………」
互いが重なる瞬間、華扇は一方通行がどんな攻撃を仕掛けてきても対処できる構えをしていた。
が
気付いた時には自分の背中は地面に打ち付けられ青い空を見上げていた
白い怪物に腹部を踏まれながら。
一方通行「…………終わりだよなァ?」
華扇「………え、ええ………………そうね」
一方通行「そォか。だがよォ、オマエ俺を殺すとまではいかねェが半殺しぐらいになる力ァ使ったよなァ?」
華扇「?…………っぐ!?」
裂いたようににたにた笑う怪物が腹を踏む力を強くし
一方通行「そンな力を向けるっつゥことは、だ。"オマエは半殺しになる覚悟はあるンだよなァ"、なァそうだろォ?」
たった一発で地を割る拳を構えた。
そして
一方通行「そォいや俺のチカラをみてェって言ってたし、覚悟があるのか試すついでに見せてやるよ!!良かったなァ!!"間近"で見れるぜェェッ!!!!」
グンッッ!!!
大地を揺らす力量の拳が華扇の"顔面"に振り下ろされた。
華扇「………………………………はっ!?」
バサッ!!と自分にかけられてた毛布が勢いよく起きたせいで少し飛んだ。
華扇「…………ここは」
周りを見渡せば自分が霊夢の部屋で寝かされていたと理解できた。
そして、だった
この部屋の襖が開かれ
魔理沙「おっ!よぉ、目が覚めたか。うんうん、顔はちゃんと治ったな。正直ヤバかったんだぜ?顔面がぐっちゃぐちゃでほんの少しでも治療が遅れたら命を落としてたかもしれなかったんだから…………全く、一方通行にはもう一回説教だな」
水とタオルが入った桶を持って様子を見に来た魔理沙は手に持っていた物を床に置き、華扇の近くに腰を下ろす。
華扇「あの、後は?」
魔理沙「霊夢と私が猛ダッシュで華扇をこの部屋まで運び一方通行の模倣能力で作られた薬をお前のぐっちゃぐちゃになった顔に塗った…………って、思い出したく無いぜあの時のお前の顔。さすがの私ですら吐き気がするほどグロかったんだぜ…………」
魔理沙の顔を見ると真っ青になっていた
それでどれだけ酷い顔面になっていたか容易く分かった。
華扇「………はあ、負けたのね。私は」
魔理沙「気を落とすな。負けて"当たり前"だ、逆にアイツと戦って生きてるのが凄いって褒められるレベルだぜ?って、そうだ一方通行がいうには模倣能力で作られた薬には副作用みたいなのがあるらしくて、少し体が動かなくなるらしいぜ。だから体が汚れてそうだし私が拭いてやるよ」
華扇「え?…………あ、ホントだ。さっき上体は起こせたけどそこからは動けない」
目覚めた瞬間、反射的に動けたが腕や足に力が入らない。
これは薬の影響ってだけじゃない。
普通に脳に受けた余りにも大きなダメージのせいである
華扇は腕や足に力が入らないから魔理沙に濡れタオルで腕や脚をを拭いて貰っていた。
そして
服を脱がし、華扇が下着姿になった時だった
「邪魔するぞ」
すーっとこの部屋の襖が開かれた。
そしてそこに立っていたのは
あの顔面ぐっちゃぐちゃ事件の犯人さんで?
華扇「……っ!?」/////
魔理沙「わっ!?」
一方通行「あン?」
当然フリーズする空気
当たり前だ、下着姿の女の子が居る部屋に招かれざる客が来たのだから
が?が?
華扇「~~~~~ッ!?!?」
魔理沙「女子が居る部屋に入る時はノックしろ!!バカァァァァァァアアアアアアアアあああああああああッッッ!!!!」
一方通行「バカはオマエだろォがァァァッッ!!!!!」
華扇は腕が上げられないから胸を隠すことも出来ず顔を真っ赤にする、そして魔理沙も顔を真っ赤にしてトチ狂ったのか全力のマスタースパークを一方通行に放ち
一方通行は自分に放たれたマスタースパークへ両手を伸ばし
そして、圧殺する
んでんで?
一方通行「なに考えてンだクソッたれ!!気軽にしかもこンな至近距離でマスタースパークを打つなァ!!」
魔理沙「良いから出てけぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええええええええっっ!!!!!」
バンッ!!!と乙女心など不理解な一方通行を部屋から追い出した。
魔理沙「はぁ、はぁ…………あのな、華扇。こんな事があった後に言うのはおかしいと思うだろうが、アイツ全然悪いヤツじゃないんだぜ。それを分かって欲しい」
華扇「う、うん」////
襖を背にして息が荒い魔理沙を見て、まあ嘘を言ってる顔じゃないし最初からそんなこと分かっていたが一つ返事をした。
大騒ぎの後、一方通行は霊夢の居る冬にはこたつに変わるテーブルがある部屋へ行った。
一方通行「くそ…………」
霊夢「すごい叫び声が聞こえたけど、なんかあった?」
とすっ、と腰を下ろした一方通行に霊夢は質問をした
すると
一方通行「あァ?体ァ拭いてる時に行っちまったら魔理沙のバカが全力マスパを打ちやがったンだよ俺に」
マスパとは
一応説明させてもらうと『マスタースパーク』の略しである。
そして可愛い女の子の下着姿を見ても嬉しそうな顔なんてせず、不機嫌な顔をしてる"バカ"に
そう"バカ"に
霊夢「あー、それはアンタが悪い。っていうかアンタは腕一本ぐらい吹っ飛ばされればいいのよ」
女の子の下着姿を見たと理由とは関係なしに鈍感野郎は一回裁かれればいいと思う霊夢さん。
うん、俺もいいと思うよ?
騒ぎの後の後、魔理沙が霊夢と一方通行の居る部屋に戻って来た。
そしてもう体は拭き終わったと伝えられたプラス、次からはちゃんとノックしろと怒鳴られた。
そしてそして
一方通行「……入るぞ」
ちゃんとノックして、変事を聞いてから襖を開けた。
華扇「……………………」
一方通行「……さっきは悪かった。それとあとなンこかを伝えに来た」
華扇「……………良いですよ。ちゃんと反省してるみたいだし」
謝るということが慣れていないが非を認めた一方通行は微笑んで許してくれた華扇の近くに座る。
そして
華扇「それでお伝えしたいこととは?」
一方通行「アイツらにはもう聞いたが、今から話すことがここ来た理由だ」
そして話す。
紫とにとりで造り出した通信機というなの幻想郷オリジナルのスマホの事を。
離れた場所からでも話ができる機械と聞いたら華扇は驚愕していたが一方通行はそれに構わず話を進めた
一方通行「で、俺はどうでもイイが柄や形ってのが選べるらしくてなァ。オマエはどンなのがお望みだ?」
華扇「話を聞く限りそれはお仲間の為に作ってるのよね?何で私に?」
一方通行「霊夢にこの話したらオマエにも渡してェンだと。この世界で作られたスマホは、メールと通話しか機能がねェがそれでも便利だと思うし持っていても損はねェぞ」
華扇「そう……そうね。貴方や霊夢が言うのなら信じましょう。それで形や柄ねぇ?」
考えたがやっぱり形というか大きさは持ち歩くのなら小さい方がいいと伝え、そして色は三色と伝える。
ピンク、白、薄緑だ。
三色団子と同じ色?
そんなの知らないなぁ?
一方通行「…………それがオマエの望むやつだな、覚えた」
華扇「え?メモった方がいいんじゃない?これから何人、いや何十人って聞きに行くのでしょう?」
一方通行「五分でクソ分厚い本を何冊も暗記できる俺にはメモなンて古いモン必要ねェよ」
華扇「ふふふっ……霊夢の言う通りね。とんだチート野郎だこと」
一方通行「そしてもう一つオマエに頼みがある。それが___________________________」
華扇「………えっ!?本気!?」
その見た目で頼むには驚きの事を一方通行は話した。
それで
一方通行「あァ。"仙人のオマエ"にしか頼めねェことだ頼む。俺にはオマエが必要だ」
華扇「ッッッ!!?!??」/////
曇り無き眼と言うのだろか、とにかく彼の目は真っ直ぐであった。
だから本気で頼んでるのだろう、しかしだ。
最後!!最後にすらっと言った台詞が問題である。
華扇「えっと……あの、そ、そういうことは気軽に言ってはいけませんよ?」////
いくらなんでも仙人様ですら照れてしまう台詞を注意する
が、だ。
一方通行「あァ?誰にでも言うわけねェだろアホ。オマエだから言ってンだよ」
華扇「うっ!!?!??!」/////
限界です、もう降参です
っと言って両手を上げたいぐらいだ
しかし現在両腕は上がらない。
とにかく華扇は自身の顔が真っ赤だと把握していて、それを誰にも見られたくないから
華扇「分かった、分かりました!!良いですよ!!時間が空いたら遠くからでも話が出来る機械で私を呼んでください!!貴方に付き合います!!ですから早く貴方は今、自分がやるべき事をやって下さい!!」
一方通行「?あァ、分かった」
訳が分からン。っと、とにかく次に聞きに行くヤツを決めて部屋を出た。
そして顔面をぐちゃぐちゃに殴り潰したのに、こんなあっさり頼みを了承されると思っていなかった一方通行は霊夢達に次に行くと伝え、博麗神社から飛びだった。
もう、今は良いや。いつかで良いから彼女達の気持ちに気付いてくれよ一方通行さん?
そして一方通行が去った博麗神社では
霊夢「それにしても、私達に黙って紫や一方通行は結構裏で変な事やってるのね。あの里防衛戦の時に使ってた通信機を改良してそれを皆に配るだなんて」
魔理沙「いいじゃんいいじゃん。私は嬉しいぜ?あの時欲しくて通信機を盗んでやろうと思ったら紫のヤツに阻止されたんだから。だが今回渡されるのは自分のって堂々と言えるんだぜ?」
霊夢「……盗むって、やっぱり少しは盗んでる自覚あるのね」
魔理沙「ん?ああ、紅魔館での話は違うぜ。本は借りてるんだ、死ぬまでなっ☆」
そんな会話をしながら華扇が居る部屋へ行っていた。
そして襖を開き
魔理沙「よーっ!!一方通行から話は聞いたか?楽しみだよな通信機ってヤツ!!」
霊夢「アイツは通信機をスマホ?って言ってけどね。それが多分正式名称じゃない?」
元気良く、これから楽しみにしているスマートフォンの話をしたが
華扇「っ!?霊夢、魔理沙っ!?!?」
「「え………………」」
襖を開いたらあらビックリ。
普通に生活をしていたのなら絶対に見せない赤面した華扇の姿が二人の目に入る。
そして霊夢と魔理沙は三秒停止した。
しかし、だった。
三秒経ったら
華扇が赤面した理由は簡単に分かった。
何故って?そりゃ自分を含め彼と会って"そういう"顔をした女の子達を多く見てきたからだ。
特にこの二人は、だ
だから霊夢と魔理沙は
「「あんのクソ女ったらしがァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!!!!!」」
と、
が、悲しいことにその彼へは言葉は届かないのであった
あーあー残念。
紅白の巫女と白と黒の魔女の少女二人が叫んでると知らず、空を飛ぶ一方通行は次の目的地へ向かう。
次は命蓮寺だ
あそこは最初行ったきり全然行ってないし、そこに居るヤツらとは一度しか会っていない。
命蓮寺の奴らは酒を飲んではいけないのだろか?
その真相は分からないが命蓮寺で出会った奴らを宴会場で見たこと無いのは真実である。
だから、なにか異常があるかないか確かめに行くついでにスマホの形や柄を聞きに行く。
が、その途中の出来事だった
一方通行「……、チッ……………………」
ゴォォォォォォ!!!!っと猛スピードで自分に向かってるというよりは突っ込んで来てる"ヤツ"を一方通行は舌打ちをしてかわす。
「ちょっと、こんな可愛い女の子が抱きつこうとしてたのにかわすとはどういうことですか!?」
一方通行「…………、殺すぞ?」
「あややっ!?顔が、顔がマジ顔で怖いですよ!?」
空を飛んでいたら、まさかのうるさいヤツと遭遇だ。
一方通行はため息を吐く。
それを見た文は、ため息に触れることもなく
文「ま、貴方に会えて良かったです。実はネタがなくて困ってたんですよ、なにか良いネタありませんか?」
一方通行「ねェ。ほら答えたぞ。次は俺の話を聞きやがれ、断ったらオマエのその翼を千切る」
文「こわっ!!?分かりました分かりました。お話を聞かせて下さい」
そして一方通行は話した。
(幻想郷オリジナルの)スマホを皆に配る計画と、そのスマホの柄や形を自分で決められることを
文「ふむふむ、なるほどぉ。それは便利な物をお作りになりましたね。そしてそれがどんなのが良いのか、ですか…………」
考えた結果、形は普通で良いから色は黒にして欲しいと文は言った。
一方通行「分かった。じゃあな、文」
文「はい。にしても良いこと知れて良かったですよ。ネタが見つかりましたからね、ふふふ…………」
一方通行「あン?まさか、俺がさっき説明したことを新聞に書くつもりかァ?」
文「え?ダメですか?」
一方通行「ダメに決まってンだろ、バカか?俺の知ってるヤツにしか配るつもりはねェし、配らねェヤツには極秘にするつもりだ」
文「えー………わっかりました~」
不満。
そう文の顔に書いてあった。
しかし、ホントに知られたくないのだ。
もしもスマホの事を一般の奴らに知られれば簡単に情報が漏れてしまう。
それは絶対に阻止したい。
だから、だ。
一方通行は"信用"出来るヤツだけに聞き回るつもりでいる。
一方通行「忠告だ。もしこの事を新聞に書きやがったらオマエの所に殴り込みに行くからな?」
そう最後に吐き捨てて去ってしまった。
一方通行自ら殴り込み。
想像しただけで体の震えが止まらない
ああ、もしも。っと想像して見えた光景は
地獄。
その一言で十分説明できるのだ。
彼だけは敵に回したくない文は敬礼のポーズで一方通行を見送った。
気を取り直して命蓮寺へ向かった。
そして、たどり着いた。
一方通行「誰もいねェ?」
スタッ、と命蓮寺という建築物の前に見事着地したが人ひとり姿が見えない。
もしかしたら中にいるかもしれねェ、と命蓮寺の中へと進もうとした時だった
「許可なく入ったら殺すぞ、クソもやし」
一方通行「あァ?」
自分の後方で空から何か落ちて来た音と声がして振り返った。
すると背中に赤い鎌のような右翼と、青いぐねぐねとした左翼を持ち物騒な三又の槍を手に持った所々跳ねた黒いショートボブのぬえという少女が居た。
一方通行「ぬえか。ちょうどイイ。白蓮は居るか?」
ぬえ「なに?答えて貰えると思ってるの?」
攻撃的な目であった。
ぬえという少女は友好的ではない。
しかし今の一方通行には関係ない話だ。
一方通行「……いや。もうイイ分かった。白蓮は中に居るンだな?それが分かりゃオマエは用済みだ」
ぬえ「な、なんでっ!?」
一方通行「心を読ンだ。それだけだ。ま、確認出来なくてもとりあえず中に入るつもりだったけどな」
ぬえ「チッ。くそ、案内してやるよ付いて来い」
嫌々。
そんな雰囲気を醸し出していたが、ぬえは命蓮寺の中へと歩いて行く
一方通行「あン?どォいう風の吹き回しだァ?」
ぬえ「…………付いて来い。二度も言わせるな」
一方通行の前方で立ち止まり、そう言い放つ。
そして、ぬえはそのまま寺の中へと入っていき一方通行はその後を歩いて行った。
命蓮寺の中へ入り進むとある部屋に着いた。
そしてそのたどり着いた部屋の襖を開き中に入ると
ぬえ「ただいま~、っと」
ポイっと持っていた三又の槍を放り投げ、入った部屋の適当な場所で腰を下ろしす。
「お帰りなさい、ぬえ。えっ………一方通行さん?」
一方通行「久しぶりってところか?白蓮」
四つも襖が並んでるから大きな部屋だろうと想像していて、まあ予想通りの広さの部屋であった。
響子「あーーっ!!お久しぶりでーす!!!」
一方通行「相変わらずオマエは声がデケェな、ったく」
白蓮、響子と宴会場では会わないメンバーだ。
だがその他のヤツらもバラバラに座って居て
一方通行「でェ、ちょいと話をしに来たンだがそいつらはなンなンだ?」
その他の"奴ら"に一方通行は視線を向けた。
白蓮「えーと、この寺で修行をしてる者達とお伝えさせていただきます」
一方通行「………今から大事な話がある。が、どォやらそいつらにも話した方が良さそうだなァ」
これまでこの世界で何人も変わった奴らを見てきた。
だからもう分かるのだ。
普通のヤツか、普通のヤツじゃないのか、と。
そしてここに居るヤツらは"普通じゃない"ヤツらだ。
しかし、スマホを渡すヤツは普通じゃない方が良いのだ。
スマホを渡される
その理由をちゃんと理解して欲しい
何故、メールや通話出来る物を渡されるか?
なにも青春を謳歌する女子高校生がやる、夜遅くまで無駄に電話をするためだとか、美味しい料理店を見つけたからシェアするためメールだとか、そんなクソくだらない理由で渡されると思っているのなら言ってやろう。
スマホを渡された瞬間、お前はこの幻想郷を守る者として学園都市のヤツらと戦うグループに入ったのだと
だからこそ、だ。
普通じゃない、そこそこの力を持つ者が必要なのだ。
まあ、紫はそういう目的だが一方通行は違うがな。
……なに、アイツらの安否が確認出来ればそれでイイ。
そう思っているのだ。
彼は彼女達に任せず、出来れば自分一人で一から十まで全部片付けたいと考えている。
一方通行「じゃ、説明するからよォく聞けよ。が、まず一つ言っておくと俺は朝から嫌な事があって機嫌がスゲェ悪るくてなァ。ちょっとでも不快な事があったら暴れるからよろしくゥ」
そして命蓮寺のなかで説明会だ。
で、で。
一方通行「__________________って訳だ。柄、形が決まったらすぐ言え。それ以外の質問は全員合わせてで二つ聞いてやる。あまりここに時間を使ってられねェから早く答えろよ」
………………が、誰も口を閉じて黙りだった。
まあ、当然だろう。
急に現れて未知の世界の話をされるは、時間がないから早くしろとか、しかも白蓮や響子やぬえは一方通行と面識はあるがその他の子達は初めましてである。
一方通行「…………オイ、早くしろよ。今日一日でこのクソ広い幻想郷にバラバラに居るヤツらに聞きに行かなきゃいけねェンだよ」
「す、すいません。急なお話でして混乱していまして」
まず、命蓮寺のメンバーで一番最初に口を開いたのは金と黒が雑ざった髪を持ち頭上に花の飾りを乗せていて虎柄の腰巻きをつけ、背中に白い輪を背負っている。
「いえ。皆、ご主人と同じ気持ちですって」
そして次だ。
次に口を開いたのはクセのあるダークグレーのセミロングに深紅の瞳をしていて、頭には丸いねずみみが生えており、腰からはネズミの長い尻尾がありその先に子ネズミたちの入ったバスケットを吊るしている。
そして先のほうが切り抜かれた奇妙なセミロングスカートを着用していて肩には水色のケープをはおり、首からはペンデュラムをさげている幼い少女の姿の子であった。
星をご主人と呼ぶ、その子の名はナズーリンという。
「っていうか、いきなり来て訳の分かんないこと言って、さあ早く答えろだなんて何様なのアンタ?」
そう言ったのはウェーブのかかった黒のショートヘアーで、サイドヘアーの長さは耳が見えるくらい短く、目は青緑色の瞳で、そしてセーラー服を纏うまたまた少女である。
その少女の名は
一方通行「あァ?」
水蜜「しかもその態度。普通そっちが頼んでんだから頭を下げるのが当たり前じゃない?」
一方通行「…………、」
水蜜「はぁ……黙り、ね。聖、こいつここからつまみ出して良い?」
白蓮「だめです。っというより貴方では一方通行さんをつまみ出すなど不可能ですよ?」
水蜜「はぁ?コイツぬえにボコボコにやられたんでしょ?そんなやつに何が出来るっての?」
白蓮「あの時、一方通行さんはあえて全部の攻撃を受けたそうです。もし、一方通行さんがぬえと本気で勝負をしたのなら確実にぬえは敗北していたでしょう」
水蜜「いやいや、ないって。話では聞くよ?この人が"あの"一方通行ってやつなんでしょ。けどいざ見てみたらガッカリ。こんな脆弱くんが最強って………幻想郷に居る奴らはなに?弱くなっちゃったんじゃない?」
ぬえ「なら勝負してみたら?ボッコボコにされたら笑ってあげるから」
水蜜「えっ?…………ぬえまでこいつを過大評価してるの?」
驚きであった。
あのぬえが、人の側について話したことが
ぬえ「別にー…………」
一方通行「なンか話が変な方向にいったが、アレか?オマエは俺と殺り合いてェのか?俺はどっちでも良いぜ。選べよ、パパッと答えて丸く納めるか、オマエが俺にスクラップにされて泣きじゃくるか」
水蜜「へぇ、言うじゃん。ならやろうよ、私アンタがムカついてムカついて仕方がなかったんだ…………」
どちらも、もうダメだ止まらない。
始まる、始まってしまう……血みどろの争いが
しかし、だった。
響子「ケンカはやめてくださぁぁぁぁいっっ!!」
たった一人の絞り出した勇気が争いを止める。
水蜜「うわっ、ビックリした。なに響子?」
響子「ケンカは、だめ…………絶対っ」
ピリピリしてる空気に頑張って声を上げた響子の瞳には涙があった。
それを見て水蜜は息を吐き落ち着きを取り戻した。
そして
水蜜「…………あー、はいはいごめんね。でも私はそんな悪くないでしょ?そっちがそういう不機嫌な雰囲気を放つのが悪いと思うけど?」
チラッ、と一方通行へ視線を向けた。
一方通行「…………フン」
白蓮「う~ん…………」
「なに考えてるんですか、姐さん?」
無事争いにならなかったが、その一件を見て腕を組んで悩む白蓮にやっと口を開いた最後の子。
その子は髪色は水色で目の色は灰色がかった黒眼で、主張の少ない雲のように白い長袖の上着を纏い。
下のスカートは、上は白、下は藍色の2色に分かれていて、境目は富士山を思わせる様な紋様が施されている。
その最後に口を開いた彼女の名は
で、一輪が視線を向けてる白蓮は小声で
白蓮「…………前に一方通行さんはコーヒーを報酬として頼んでましたし、コーヒーが相当お好きなのでしょう。なら、お好きなものを与えれば少しは機嫌が良くなるのでは?と考えたのですが一輪はどう思います?」
一輪「いーや、それはどうでしょう?そんなことで機嫌良くなるような人には私には見えませんよ?」
二人は小声でこそこそと話をしている。
そしてその話は続き
白蓮「物は試しです。ちょっと実行してみますね」
一輪「…………頑張って下さい、成功を祈っております」
そしてそして、
『不機嫌な一方通行をどうにかしよう作戦』が始まった。
白蓮は「席を少し外します」と言って部屋から一時的去る。
で、だ。
時間が少し経つと温かいコーヒーの入ったコップ持ってを戻ってきた。
白蓮「あの、少し時間がかかるかもしれないのでそのお詫びとして。どうぞ…………」
一輪「……………………、」
白蓮が一方通行の前に黒い液体が入ったコップを置く。
その瞬間、ドキドキッ、ドキドキッ、っと白蓮と一輪は緊張していた。
で、白蓮は元の場所に座りコップが置かれてから間があった。
緊張しているせいかその間が何分、何十分と感じる。
そしてピリついたこの空気を変えようとした二人の勇者が見守るなか、一方通行はコップを取り
一方通行「チッ、コレが飲み終わるまで待ってやる」
((ヨシッ!!))
二人は心の中ではがっつり、ガッツポーズであった。
二人の作戦は成功。
まあ、実行者は一人だからたった一人と言っても良いだろう。
しかし、一輪は成功を祈っていたので作戦のメンバーに数えてあげたい。
そして一方通行は黙ってコーヒーを飲んでいた。
『飲み終わるまで待ってやる』っと言ってもだった。
グイーッ!!っと素早く飲んで、ハイ飲み終わった早く答えろ!!っというガキみたいな事をする訳がない一方通行はゆっくりと、だ。
ゆっくりとコーヒーを味わっていた。
まだまだ他のヤツらにも聞きに行かなきゃいけないけど、今の一方通行はそんなこと頭になかった。
一にコーヒー、二にコーヒー、三にコーヒーである。
そこまで好きなのかよ!?っと思うだろうが、缶コーヒーのない世界だから自分で淹れて飲むっというのが面倒臭がりの彼にとっては結構苦痛なのだ。
そして、だ。
誰かが淹れたコーヒーはなにも苦労せず飲めるという素晴らしいもの。
だからそれだけで一方通行には価値のあるものに変化する。
時は進む。
するとちょくちょくスマホのデザインが思い浮かぶ彼女達。
で、一方通行がコーヒーを飲み終わった後にはもう全員アイデアを出し終わっていた。
一方通行「…………………それで終わりか。じゃあ次に行きてェが白蓮。命蓮寺に来てから気になってたが、オマエら以外ここに人影がねェ。なにがあった?」
白蓮「えっ…………それは………」
一方通行の質問に一気に白蓮は表情を変化させた。
それは思いだしたくもないような、それについて考えたくないような、そんな顔だった。
一方通行「?…………」
白蓮だけじゃなかたった。
一方通行以外全員が暗い顔になっていた。
そしてそして、だ。
この暗くなってしまった空気のなか、一人が口を開く。
一輪「では…………ここは私が説明しましょう」
一方通行「なにか、問題が起きたみてェだな」
一輪「………はい。この命蓮寺がこんなに寂しくなってしまったのは__________________」
この幻想郷では異変というものが多々発生する。
その異変のなかにひとつにこんなのがあった
狂妖怪里防激戦。
これは結構記憶に新しいものだ。
リミッターが外れ、無差別に襲い狂う妖怪達。
それを見たり知った人間達は、妖怪達を恐れるだけじゃない。
人外すべてを恐れた。
一般以上の力を持つもの、例外は居るが殆ど全員ああやって狂う可能性があるかもしれない。
そう思った人間は例外の人以外全てを遠ざけた。
で、それはこの命蓮寺でもおきていた。
命蓮寺は妖怪と人間、どちらもいる寺である。
そして命蓮寺で居た人間は狂妖怪里防激戦の事を知り、命蓮寺に居る妖怪達も、もしかしたら自分達を襲い殺しにかかるかも知れないと思って
命蓮寺から修行中の人間全員が逃げたした
え?なに?可愛い女の子がそんなことする訳がない?
何を言ってるのだ。
可愛いだの、カッコいいだの優しそうだの関係ない。
そういった恐ろしい力を持っているのなら容姿なんて関係ない。
そう考えるのが人間だ。
ヤツらは弱者だから、弱者なりの臆病な考えがある。
そして、たった一夜で命蓮寺から九割の修行中の者達が消えた。
そして、その日に。
白蓮は今までにないほど絶望した。
あの明るく楽しかった命蓮寺の日々は夢だったのでしょうか…………
静かすぎる、寂しい。
たった数人にしか居ないとこの寺は大きすぎます…………
ああ……、今までの努力はいったいなんだったんでしょう?
なにがおかしいという訳でもなく、何故か知らないが笑みがこぼれた。
ただ、口角は上がっていても目は楽しそうじゃなく
とても……とても…………
_________________悲しそうだった。
「…………そォだったのか」
命蓮寺がこんなに寂しい場所となった原因を聞いて、一方通行はそう呟いた。
白蓮「すみませんでした。里での異変以降、幻想郷がまた危機に陥っていたのは知っていました。ですが私達はそれにお力を貸せる余裕がなく、自分達の問題を優先してしまい…………」
一方通行「いや、構わねェ。そォいうのは俺が全て解決する不可能だとしても絶対にだ。だからオマエらは自分達の用事を最優先にして良い…………それに元々、暴走事件の元凶は俺だと言ってもイイしなァ」
えっ!?
一方通行の最後の発言に命蓮寺一同がそう驚いた。
で、だ。
水蜜「……アンタが……………………アンタがッッ!!!!!」
バンッ!!!と床を叩き力強く立ち上がる。
そして最悪の元凶である怪物を鋭い目付きで睨む。
水蜜「クソッ!!なんだよ、ホントにさっ!!全てアンタのせいなのかよ!?それなのに良くものうのうとこの命蓮寺に来たのかよ!!!なあっ!!??」
一方通行「あァ、そォだな。俺もそォ思うぜ?で、なンだ。オマエらはなにか俺に求めるのか?俺ァ別に構わねェよ。なンだって支払ってやる。腕を引っこ抜いて差し出せばイイのか?この命蓮寺から消えた人数分心臓を潰せばイイのか?あァ?」
水蜜「はっ、出来ないことをペラペラと…………」
そう言った時だった
一方通行は右腕を正面に伸ばす。
そしてだった
バギバギメギャグチャグチャッ!!!!!!
っと一方通行の右腕が複雑に折れ曲がる。
それはまるで、枯れ木の枝のようになっていた。
もしもそんな腕に麻酔なしでされたら、痛すぎて確実に泡を吹くだろう。
そして一方通行はもちろん、麻酔なんてせずに痛覚がちゃんとある状態でそれをやった。
しかし
何か起きたかァ?
って言いたげなほど、腕をおさえて転げ回ることもせず、表情一つ変えず普通に座っていた。
そしてそんな光景を目撃した一同は声が出せないほど、驚愕する。
なかには、その姿が痛々しすぎて手で目を覆い隠す者も居た。
一方通行「……まァ、こンな"程度"で覚悟があると言われても納得いかねェだろォが。ここを汚ェ血で汚す訳にもねェしィ?次は外でやってやるよ。大腸を引きずり出せば良いかァ?」
ナズーリン(狂ってる…………私が出会ってきたヤツで断トツに…………)
響子「や、やめて下さいっ!!見てるこっちが痛いです!!もっと自分の体を大事に…………っ」
星「そ、そうですっ!!少なくとも私達は貴方を傷付けて贖って貰おうだなんて思ってません!!」
当然の反応だし、自分を大事にしろだなんて当然の当然。
しかし
一方通行「こンなの全然痛くねェよ。それにオマエらの誰か一人でもこォいう罰ってやつを望むなら俺は喜ンでやってやる。いいか?肉体への痛みなンざなァ、オマエらが舐めた心の痛みに比べりゃ屁みたいなモンなのさ」
知ってるさ、ああ知っているとも。
体が傷付き、血が流れたりアザができたりなど、そういう痛みは薬で和らげたり、時間が経ち治ればすぐに忘れる。
だが、だ。
心を蝕む痛みは万能薬があっても不死の体を手にいれても腕のいい医者が居ても簡単に治すのは無理なのだ。
心の傷を治すのは薬でもなけりゃ不死の体でも一千万人救った医者でもない。
時には言葉が、時には人が、時には物が、心の痛みを跡形もなく消す。
そしてそういう心の傷を治すものは心の傷が深ければ深いほど簡単に見つかるものではない。
一万以上の命を奪い、白い怪物だの言われてきた一方通行にだってそんなこと知っている。
だから、だ。
少しでも彼女達が抱える痛みというやつを柔がる事が出来るのなら一方通行は自身を傷付けることを躊躇などしない。
水蜜「な…………なに?」
そして。
こんな状況にさせた水蜜へ命蓮寺一同が視線を向ける。
で、だった。
水色の髪の彼女が
一輪「いいや?一方通行さんは嘘を言ってないと証明したから、貴方はどんな事を言うのかなって?」
水蜜「………………………チッ。悪かった。柄にもなく当たった」
大人しく水蜜は座った。
本当は分かってる。
一方通行が元凶じゃないことを。
もしも、だ。
あれがああなったからだとか、ヤツが来たからだとか、そういう感じだったとしても元凶じゃないのさ。
本当の元凶とは、真っ黒な悪夢を実行したその人である。
一方通行「オマエは悪くねェよ。だから謝らなくて良い。俺が勝手にやった、そう思っとけ」
不思議の不思議。
複雑に折れ曲がっていた一方通行の右腕はさっきまでの、健康な腕に戻っていた。
ぬえ「おわっ……気持ち悪。もう人間はでも怪物でもないねアンタ」
一方通行「……おォそうだな。俺も自分は何者なのか、どうやって表現すれば良いのか分からねェよ」
まあ複雑に折れ曲がった腕が治る光景は少しじゃないな、ものすごくグロかった。
そしてそれを見たぬえはたまらずそんな台詞を吐き捨てる。
一方通行「……それにしても、そォだなァ。これをやったからだとかで、俺がやらかしちまった事を無にできるとか思っちゃいねェが。協力させてくれ…………命蓮寺の復興ってやつの」
星「復興、ですか。それは今我々の望みですから、その為に貴方ほどの人が加わってくれるのなら喜ばしいことですね、聖」
白蓮「そうですね、星。私達から頭を下げてお願いしたいぐらいですよ一方通行さん」
今の幻想郷は一方通行を中心に回っていると言っても過言ではない。
前は博麗の巫女と白と黒の魔女が中心であった。
しかし、時代というものか変わるのだ。
他者への影響力のある一方通行がもしも、だ。
命蓮寺を宣伝してくれたらどれだけ人達が集まるのだろう。
そしてそして。
一方通行は彼女達に約束する。
『オマエらの命蓮寺は必ず守り通す』と
『絶対ェこの寺を復興させる』と
そう約束してる時の一方通行の瞳には
絶対に砕けないほどの強固な意思というものがあった。
命蓮寺の外。
というか参道だった。
そこには白い髪に白い肌で赤い瞳の怪物がいた。
一方通行は白蓮には、「他の事は良いから、まずは自分の問題を解決しろ」っともう一度言っておいた。
響子には「もっと自分を、自分の体を大事にして下さいっ!!」っと怒られた。
小さな女の子だが、自分のことを心配しているからこそ本気で怒ってくれた。
それが分からないほどの鈍感ではない。
だから珍しく「悪りィ……」っとだけ言ったそうだ。
そして他の子達からは質問攻めに近いくらい、質問される。
まあ、彼は幻想郷で一番話題の人だ。
そのぐらい許してやろう。
で、で。
一方通行「………………………………、なンだ?」
背後から気配がした。
振り返れば、もしかしたら自分のように救いようの無い怪物へ変化を遂げてしまう可能性があった少女が居た。
ぬえ「……………………」
一方通行「あァ?」
ぐっ!!と固く口を閉じて両手を握り締めて突っ立っていて、何がなんだか分からなかった。
が、
ぬえ「ま、また…………、ここにこれるもんなら来てみろバカッ!!」
一方通行「……………………、」
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!っとぬえは本当に言いたかった事が言えず頭を抱えてしゃがむ。
そんな彼女に
一方通行「あァ」
と、たった一言を返す。
するとぬえは、バッ!っと立ち上がりすぐに命蓮寺の中に帰ってしまったため良く顔が見えなかったが
真っ赤な頬。
それだけは確認できた。
そして一方通行は
一方通行「……………………次はオマエかァ?」
水蜜「ふんっ。噂通りのやつだな」
寺の柱の裏に隠れていたが、水蜜は姿を現した。
水蜜「私は、ああはならないからな」
一方通行「何を言ってやがる?」
水蜜「…………あー、そういうヤツね。ま、いいや。ここに協力するのは別に勝手にすりゃ良い。だけど復興できたとしても私はアンタを永遠に恨むぞ?」
一方通行「良いぜ。それで」
水蜜「チッ。すごい力があることは分かったよ、けどだからどうした。人間の体ってのは変わらないんだろ?だったら脆くて一発でも攻撃を当てられれば、すぐに壊れるんでしょ」
一方通行「フッ……」
水蜜「なんだよ。 なに笑ってんのさ」
一方通行「いやァ?俺をビビらしてェのが丸分かりでよォ。それがスゲー面白くてなァ」
ニヤリと、性格の悪さが滲み出た笑みであった。
水蜜「~~~~~~ッ!!!!とにかくっ!!余裕でいられるのも今のうちだ!!アンタの方が強いのは認めてやるが隙を見せたら絶対墓に埋めてやる!!」////
何も言えないほど、図星を突かれた水蜜は顔を真っ赤にして命蓮寺に帰った。
そしてそして。
一方通行は命蓮寺から次の目的地へ飛び立つ。
それで、一方通行の去った命蓮寺では?
星「あの人、一方通行さんでしたか。とてもワイルドなのに優しくて魅力的な人でした…………」////
ナズーリン「え、あ、うん。うん!?なに言ってんのご主人!?」
星「あ、いけないっ。思ってしまったことをつい………」////
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ナズーリンは言葉というものが出てこなかった。
ただ、自分の主人が女の顔をしていてそれに頬から雫を垂らして困った顔であった。
すると
一輪「ちょっと周りを見てみな、ネズミさん?ビックリってもんじゃないよ?」
ちょんちょんと、ナズーリンの肩をつつく一輪。
そしてそのネズミさんは言われた通り、周りを見た。
そしたら…………
響子「一方通行さんはコーヒーがお好きなんですか聖様?だった次は私が一方通行さんにコーヒーを淹れたいですっ!」
白蓮「いくら響子でもそれは譲れませんよ?うふふっ……」
ぬえ「あァ……って。あァ、だって。えへへっ………」////
水蜜「クソっ、あんなヤツ。あんなヤツ……………………あんな、やつ」////
ナズーリン「なんだ……ここはっ!?」
なんだ!?なんだ!?なんなんだ!?
っと気付いたら甘ったるいお花畑オーラむんむんな恋する乙女の顔になっていた白蓮、響子、ぬえ、水蜜に口を広げて驚愕した。
そして、だ。
ナズーリンと一輪は顔を合わせた後、同時に縦に首を振る。
そして思ったのだ
『『これが"あの"一方通行のチカラかっ!?』』
っと。
"噂"は真実であった。
一方通行は恐ろしく強力な力を持ち、この幻想郷で最も狂った人格崩壊者であるが
何故か多くの女の子達が、その彼にその怪物に
……………………落ちてしまう、と。
なので、裏では彼に会ったら注意しろ。
っと言われてたり言われてなかったり?
大空を自由に飛ぶ。
それはどんなに楽しいのか。
そう思わないだろうか?
全く普通な者はもちろん特殊な能力など無い。
だから、もしも空が飛べたらとか、無敵と言われる力を手に入れたらとか考える者はなかにはいるだろう。
しかし、だ。
空を飛べて、無敵かのような力を持つ者が言うには
『空が飛べたってつまンねェぞ?』
だ、そう。
そんな一方通行は次に向かったのは山である。
この幻想郷で山といったら、あそこしかない。
そう妖怪の山だ。
で。その山で、ひとつの小さな人影を見つけてその人影付近に最強さんは着地した。
一方通行「朝。昼。夜と、構わず酒を飲ンで楽しそォだなァ?萃香」
萃香「ん~っ?その声は……一方通行か?」
今の季節は秋だ。
そのため綺麗な紅葉が視界いっぱいに広がる山のとある場所。
そのとある場所にある大きな岩に座る一人の鬼に声をかける。
で、その幼い少女の容姿の鬼は
萃香「おー、なんだー?一緒に酒を飲みにきたのかー?」
一方通行「俺は酒が嫌いなのは知ってるよなァ?だったら違うって分かるだろ?」
萃香「じゃあなんの用なのさー?」
一方通行「それを今から説明する」
そして萃香の隣に腰を下ろし、今日何度目かのスマホの説明をした。
いつも酔っ払ってるから話を聞いてるか心配だがまあ、言わないよりか言った方が良いだろう。
で、話は終わり
一方通行「____________つゥことだ。オマエはどンなのが良い?」
萃香「んー?…………この瓢箪みたいなのがいいなー」
隣に置いてある瓢箪をゆらゆら~、と揺らして一方通行に見せる。
一方通行「…………分かった。じゃあ俺は次に行く、あばよ」
萃香「あばよ……か。そうやって私達から離れて行くんだね」
一方通行「あァ?」
岩の上に立ち、次に聞きに行こうとした時だった。
あの萃香が珍しく暗くなっていた。
一方通行「……俺が、離れてく?」
別に離れて行こうとしてる自覚はないから質問する。
すると
萃香「……んくっ、ふぁー。そうだよ、離れて行ってるじゃん。まあ、最初から近い存在とは思って無いけどさ。それでも一緒に酒を飲んだ仲じゃん?だから少しは近い人だと思っていたら気付いた時には一方通行は前に前に進んで行っていて、私はただこうやってひたすら酒を飲むだけ。鬼だから力はあっても、外のやつらが来ても誰一人守れないで守ってもらってるだけ…………もう、守ってもらうだけは嫌だけど、なにをどうしたら良いのかなんて私には分からないよ」
学園都市のやつらに霊夢が拐われた日であった。
その日、萃香は自分の無力さを痛感した。
この幻想郷では萃香の実力はかなりのものだ。
だがしかし、それでも一方通行が立っている場所には到底たどり着けない。
彼が別次元の存在だと知っていても
自分にだって力と呼ばれるものはある。
ああそうだ、守れる力はあるのだ。
だが自分は足手纏いになるから、と
守られてばかりというのがどうしようもなく辛く、悔しいのだ。
すると、だった。
一方通行「オマエは強くなりてェのか?」
萃香「強く?……うん。強くなれるなら強くなりたいよ」
一方通行「……そォか。良いぜ、じゃあ俺がオマエを強くしてやる」
萃香「えっ?」
驚きであった。
軽い感じに言われたが、彼の目は本気だったのだ。
一方通行「今、森の中に妖精のガキどものために作られた教室で俺は教師をしてンだけどなァ。まァ俺の気分で開いてるから毎日って訳じゃねェがそこに来ンのなら、オマエが強くなるための手助けをしてやるよ」
萃香「まさか……私に子供達に混ざって勉学に励めっていうの?」
一方通行「いや、生徒はこれ以上いらねェ。つゥか増えたら困るしウゼェ」
萃香「じゃ、じゃあなに?」
一方通行「そろそろ探そうかと思ってたンだよ、副担任ってヤツを。どォだ?やってみねェか?」
萃香「それをやったら何で強くなれる?」
一方通行「ガキどもには手こずっててなァ。そのクソガキどもをオマエが抑えてくれりゃ助かる。で、もしも副担任としてガキどもを抑えてくれンなら、その見返りとして授業が終わったらオマエが強くなるために毎回俺が付き合ってやるよ」
萃香「ふ~ん。なるほど……タダではない、か。で、普通授業のその後の特別授業が私の給料ってことで良いのかにゃー?」
一方通行「金が欲しけりゃ渡すぞ?」
萃香「ふふっ、いいね。乗った!!」
その小さく細い腕が一方通行に伸ばされ。そして
パシンッッ!!!っと二人の手がガッチリ繋がれた。
萃香「なんか遠くからでも話ができるスマホ?だっけ。それで私をその森の教室に呼んでよ。先、生?」
一方通行「あァ。覚悟しろよ?あのクソガキどもは厄介だぜ」
今後探す予定であった森の教室の副担任。
それが萃香に決定した。
全く、思いがけないことであったが
一方通行からしてみれば万々歳なので。
良かった、である。
そして、そして、そして。
その後も一方通行は幻想郷を回り続けた。
自分が知る人には全員聞けたし、にとりと紫が待つ場所
地下開発施設へスキマを繋げてそしてそれをくぐり戻った。
時刻は夜であった。
昨日は紅魔館で使用人になり、今日は幻想郷を飛び回った。
しンどい…………。
飛んでるから疲れないとか、能力使ってるくせに疲れないでしょとかじゃない。
まあ、体力的にも疲れたが精神的にも疲れたのだ。
へっとへとな一方通行が戻ってきて
一方通行「任務完了だ。クソどもォ…………」
紫「お帰りなさい。随分疲れた顔をしてるわね、みんなの要望をこの紙に書いたら適当に休んでいいわよ」
ぴらっと渡された紙に今まで皆から聞いた事を書く。
そしてこの研究部屋の端にある椅子というか朝ここに自分と一緒に落ちてきた椅子に腰を下ろす。
その時、七連勤疲れのサラリーマンのおっさんか?というぐらい、深い深いため息を吐く。
目を瞑り、下を向いていて紫とにとりが何をやってるか分からないが聞こえる声を聞く限り、
もう元になるやつは完成していて、柄や形を変化させれば良いだけらしい。
で。
紫とにとりはこの部屋とは違う部屋へ移動した。
そして、三十分。
ガチャンっ!!
っと扉が開いた。
が、一方通行は寝にくいであろう椅子で睡眠していた。
にとり「完成したよーっ!って、盟友寝てる!?」
紫「あー、あれは音を反射してるから声は届かないでしょうね」
二人はそれぞれ大きな大きな箱を持って一方通行の居る部屋に来た。
紫とにとりは手に持っている箱を金属製のテーブルに置く。
で、
器用に椅子で寝る一方通行の前に立った
にとり「どうする?っていうか起こせるの?」
紫「ここは私に任せなさい☆」
なにか策があるのだろうか。
自信ありげな紫は一方通行へ手を伸ばす。
ここで一つご報告。
現在、一方通行は音だけを反射してる訳ではない。
有害とあるもの全てを反射している。
だからもしも、何も考えなしに彼に触れようものなら…………
ぐりんっ!!っと腕は回転して、下手したら大事な大事な腕が吹き飛んでしまう。
だが?
紫「えいっ☆起きて、完成したわよ?」
反射は機能せず、紫の人差し指が一方通行の額をつつく。
すると
一方通行「……………………あァ?」
にとり「お、起きた?」
見事一方通行が目覚めた。
で、スマホの完成を伝え金属製のテーブルを三人で囲む。
一方通行「あァ……クソ
にとり「そうだよ。そしてこれが盟友のっ!」
ゴソゴソっと箱の中を探し、にとりがひとつのものを取り出す。
それの形は小学生、中学生、高校生、大学生、社会人。その他のじっちゃんばあちゃん赤ん坊達でも
現代では絶対に見かけることがあるスマートフォンと全く同じであった。
だが
にとりから渡されたスマートフォンは
一方通行「おい………この柄」
紫「貴方が前に着てた服と同じよ。気に入った?」
前に着ていた夏服と全く同じ柄であった。
一方通行「……俺は柄はどうでも良い。そう言っただろ?」
まあ、他のと区別は簡単だし良しとしよう。
スマホをポケットにしまった後
一方通行「完成したのは良いが、それ全部どうやって配るンだァ?始めに言っておくが俺はパスだかンな」
紫「大丈夫大丈夫、安心して。夜中に皆の枕元に私が置くわ。サンタさんみたいでしょ?」
にとり「ふぇー……あー。仕事したっ!!」
一方通行も大変であったが忘れてはいけない。
紫とにとりもちゃんと仕事をしていたのだ。
それで金属製のテーブルに椅子を持ってきて三人は座る。
にとり「ホントにホントに疲れたぁ。明日は休もー」
紫「お疲れ様にとり。あ、そうだ一方通行。このもう一つの箱があるでしょ?この中にあるやつは今後、貴方がスマホを渡しても大丈夫って人がいたら渡して良いわよ」
一方通行「だったら俺の家に送ってくれ」
紫「……ほいっ、と。じゃあ少しここで休憩したら私と一方通行は自分の家に帰りましょうか」
一方通行「俺ァこの椅子で良いから今すぐ寝てェンだが………」
紫「ダメに決まってるでしょ?ここ一応女の子の家よ」
にとり「………………別に私は構わないけど」
なんか最後小声でとんでもないことが聞こえたが、触れないことにしよう。
そして、だった。
ある疑問を感じた一方通行は
一方通行「そォいやスマホの充電はどォすンだ?充電器とかねェのかよ?」
にとり「安心して。電池は永遠に切れないから」
紫「無限の電池が搭載されてるのよ、それ」
一方通行「マジかよ。無限の電池なンて学園都市の野郎どもが知ったら大発狂だな」
河童の技術と大妖怪様の豊富な知識により、我々が夢見る永遠に電池が切れないスマートフォンが完成していた。
メールと通信しか出来ないが元々携帯とはそういうもの。
ゲームアプリやネット検索などは、携帯というよりはパソコンに必要な機能なのだ。
が、スマートフォンはほとんどパソコンに近いし大声では否定できないのが難しいところ。
紫「…………これで。これがあれば少しは被害が抑えられるかしら」
一方通行「…………やっぱりな。オマエ自分を責めてるなァ?」
紫「当然よ。だって私の…………私のせいでっ」
一方通行「オマエ一人じゃねェだろォが。俺とオマエだ。俺達二人が幻想郷を一度ぶっ壊した元凶だ。ナニ一人で背負おうとしてやがる」
紫「良いじゃない、私一人で背負わせてよ。それに貴方は関係ないでしょ?」
にとり「…………ねえ。なに、言ってるの?」
紫「……………………………いつか。いつか言うつもりだったし貴方は私を信じてくれたから話すわ。幻想郷が何故、学園都市という場所から狙われたかを」
今日、話すつもりだった。
分かっている、大妖怪と呼ばれ藍や橙以外誰にも信用されていないことを。
しかしこの河童は、にとりは信用してくれたのだ。
だから話そう。
罵られても良い、無数の刃物で刺されても良い。
ただ優しいこの子には隠し事なんてしたくない。
紫「学園都市って知ってるでしょ。それが私達の敵よ。それでね、なんで外のヤツらにこの世界が襲われたというと、この幻想郷は二種の結界が張られていてその一つが外部の世界には認識出来ない機能があるの。けど私がこの幻想郷と学園都市の世界を繋げてしまって、そして__________」
____________始まった。
あちらの世界の科学技術により幻想郷の結界の僅かな歪みを見つけ穴を空けられこの世界に『黒い玉』がバラ撒かれ、幻想郷が完全に滅ぶギリギリまで追い詰められた地獄が。
もうあの時のことを思い出したくない。
紫だけじゃない、みんな忘れたいのだ。
なんで、なんで仲の良い仲間同士で殺し合わなくちゃいけない。
なんで大切な人が幻想郷を破壊する光景を見なくちゃいけない。
あの地獄に、だ。大妖怪の紫は涙した。
そして恨んだのだ。
アレイスター=クロウリーというたった一人のクソ野郎を
紫「____________ごめんなさい。謝っても許されないことをしてしまった…………私が幻想郷と学園都市を繋げてしまったからあちらの世界のやつらにこの世界が認識されてしまい、あのクソ野郎の魔の手が…………」
にとり「…………なーんだ。そんなことだったんだ」
紫「えっ?」
にとり「全然紫のせいでも盟友のせいでもないじゃん。そのクソ野郎ってヤツ?そいつが全部悪いんでしょ?」
怒ることもしないでいつも通りのテンションで、いつも通りの表情で言葉を返す。
にとり「確かに、幻想郷が学園都市って所に知られちゃったのは紫のせいと言えるけど、さ。悪い事を実行したのは誰?盟友?紫?違うでしょ。クソ野郎、アレイスターだっけ?前に聞いたけど。そいつじゃん」
紫「…………、」
にとり「私も他の人も、この話を聞いても紫と盟友を恨まないよ。逆に感謝だよ、紫と盟友が出会わなければ私はこんな楽しい日々を過ごせなかった。辛い時もあるよ?けどそれが人生じゃん。泣きたいほど辛い日もあるしとっても幸せな日もある、そして人生とはそう簡単に上手くいくものじゃないから楽しいと感じる。と、私はそう思うよ?」
紫「ふっ。全く、お人好しなんだから」
にとり「それはお互い様っ!!」
にっ!!っと、とても明るく眩しいにとりの笑顔を見て
釣られて笑ってしまい
そして
どこか。なにか。
紫は背負っていた重たいものが、軽くなった
__________________そんな気がした。
紫「さっきのだけど。一方通行に出会えたから良かったって言わなかったけど良かったの?もしも言っていたら他の子より一歩リード出来たかもよ?」
にとり「紫のそういうところ嫌い…………」
一方通行「コソコソなに話してンだ?」
「「なんでもな~い」」
うえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
長いよー!!前回に引き続き長いよー!!!
さてさてそんなのどうでもいいんで
で、ですね。
新キャラが登場するなか、久しぶりに命蓮寺の子達も出してみました。
この『幻想郷を一方通行に』のストーリーには全然出せないキャラ達なのですが。まぁ、たまにはいっか!!
っという軽い気持ちで出しました。
ですがちゃんとストーリーの裏でも話は進んでるんですよ?
それが今回証明できたと思います。
そして、ここでひと~つ!!
私は命蓮寺のキャラを全然知らないんすよ。
あんな感じで良かったですかね?
分かりませんが、ここではあの子達はあんな風なキャラとなっております。
っというか大体、私は命蓮寺のキャラ達をこの物語りに出すつもり無かったんですよ!!
じゃあなんで出したかって?
私と同じというのは失礼なので
私の書いてる一方通行×東方のクロス小説より何億倍と素晴らしい一方通行×東方のクロス小説を書いてる人の話に影響されて出したんです。
ああ、『ハーレム王』シリーズと言えば分かる方が居ると思います。
それでその、『ハーレム王』シリーズを知ってる人は分かるでしょう。
二章のぬえの話がね!!二章のぬえの話が丸パクりと言っても過言じゃないほど一緒なんですよ!!
ええ、認めますよ。ええ、認めますとも。
パクリました☆
え?パクリはダメだって?
んなもん知ってますよ。もちろんです。
なのに書いたのですよ(確信犯)
しかし、思うのです。
こそこそしてるより、もう堂々とパクったって言った方が良いって!!※なんにも良くない
あ、でも一方通行が使用人になる話はパクリじゃないです。
この同じサイトで自分なんかより遥かに分かりやすくて面白い東方と一方通行のクロス小説で先に書かれてましたが、それが投稿されるもっと前から『あ、一方通行を紅魔館で働かしてみよう。ついでに執事の服を着せよう』って思ってましたから。
ま、でもあちらの方が面白いので私はあちらの作品を皆様にオススメします。
さあ!!こんな駄作は捨てて今すぐあちらへ、ゴー!!
さて、ほとんどの人が居なくなったと思いますが
ここに残っている物好きなお人達。
もう少しこんな私のお話に付き合ってくれると嬉しいです。
じつはこの『幻想郷を一方通行に』という物語りを書いた一つの理由が、私からすれば先輩?と言えば良いのでしょうか。
まあ、その先輩様達が書いた一方通行のクロス小説を読んで「バチクソに面白いッ!!!!」っと感動と元気を貰ったからなのです。
だから今後、もしかしたら有名なクロス作品に似てる部分が多々見られるでしょう。
そういうのが嫌な人や、
私が書いてくものを、ゴミ!!駄作!!クソ!!
っと思ってる方はああいうスゴイお人の所へ行った方がいいですよ!!
まあそう思ってる人はここまで見てないと思いますが………………
多分ここまで見てる人、多くて一人か二人?
それにしても、う~ん。
後書きなのに長文になったなー。
ま、これ以上はウザイだろうし自分自身こんなに文を書いてダルくなったのでここら辺で私は去ります。
このまま進むと霊夢達の雑談コーナーです。
興味のある方だけお進み下さい。
それでは次回またお会いしましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
あ、今回は次回予告なしです。
書くのが面倒くさい…………あ、やべっ!?本音が!?
博麗神社の縁側にて
魔理沙「なあ一方通行、お前の能力はすごいよな」
一方通行「………なンだよ急に?」
魔理沙「いや~毎回毎回会ったり、お前の能力を間近で見たときにそう思うんだよ。最初はベクトル操作って聞いても頭の上に『?』マークが浮いてたがベクトルというものを知れば知るほど凄さが分かってきてな~」
霊夢「まあ仮に魔理沙がベクトル操作という能力を手に入れても一方通行のように上手く扱えないでしょうけどね」
魔理沙「話に入ってきたと思ったらなんだよその言い方。なんか根拠でもあるってのか?」
霊夢「アンタの発言、性格、戦闘方法。それら全て一言で納めると超が付くほどの脳筋でしょ?そんなヤツがベクトル操作という不器用なバカには扱えない能力を手に入れても、宝の持ち腐れよってやつよ」
魔理沙「脳筋って………、まあ否定はしないけどな!!高火力は正義!!火力なき者に正義無し!!だもんな私は、アハハハハハッ!!!」
霊夢「うわ~……嫌だ嫌だ。ちょっと離れてくれない魔理沙?脳筋が移る……………」
魔理沙「おいおいなんだよその目!!脳筋をバイ菌扱いか!?ダメ巫女さんよぉ!!」
霊夢「なによダメ巫女って。私はちゃんと博麗神社の巫女として仕事してるから、けっしてダメ巫女なんかじゃないわ」
魔理沙「へーへーそうですか、一日中部屋でぐうたらゴロゴロするのが巫女の仕事なんだ。じゃあ毎日参道とかこまめに掃除してる早苗がダメ巫女なのか、そ~なのか~。へ~……へー!!へーッ!?」
霊夢「うるっさいわね!!脳筋バカで頭の中空っぽのくせに!!」
魔理沙「痛いところ突かれたらキレやがって、あーあーダメダメニート巫女は器が小さいな~」
霊夢「うがぁぁぁぁぁあああああああッッ!!もうキレたブチギレた!!表でろ魔理沙ァ!!弾幕ごっこでスクラップにしてやるわ!!!」
魔理沙「いいぜ上等だ!!返り討ちにあってミンチになんのはお前だからなぁ!!あぁ!?」
紫「…………ねぇ、貴方の口の悪さが移ってんだけど。やめてくれる?昔はあんな攻撃的なこと言う子達じゃなかったのよ」
一方通行「……知るか」
「「はぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああッッッ!!!!」」
そろそろカウントダウンを始めるか…………
楽しい楽しい侵略までの
逆さの人間がそう呟き、今後始まる"