幻想郷を一方通行に   作:ポスター

48 / 62
どうもお久しぶりです、ポスターです。

今回は前に頂いたコメントについてお話します。
それは、この作品の中では東方メンバーの能力名にある『程度』を『その程度』しか、みたいな扱いをしています。
しかしコメントで、ですね。
アレはありがたいことに結構長いコメントだったので要約すると
能力名の『程度』って、その程度しか出来ないみたいなことじゃなくね?
です。

ぶっちゃけ、多分そうなんでしょうね。
自分は東方はにわかなので、詳しくは知りませんが多分そうだと思います。
ですが、この作品を読んでる人はご存知だと思いますが東方メンバーの能力、強化されてるんですよね。
それで自分は、能力強化をどうやったら分かりやすくできるのかと考えて「あ、程度を取ったら良いんじゃね?」っと思い、実行しました。

まあ、能力名の程度が取れた所でその能力の威力が上がったり出来る範囲が広がった程度なのでそこまで変化ない、のかな?分からないや。

ま、そんな感じです。
説明下手なのでよく分からないと、言われたら
とりあえず自分のバカ具合を呪いながら土下座します。
そして、一応ここで謝ります。すいません。


あ、あと一つ。
これは結構前に頂いたコメントなんですがね。
第二章の、白玉桜編の話です。

もう今から書き直すの面倒なので、ここで捕捉説明します。
あの話で幽々子は最初はブチキレて一方通行に喧嘩を吹っ掛けたのになんか急に仲直りしてましたよね。
実はアレには話に書かれてない裏話があるんです。

あの、ですね。
実は幽々子は怒ってません。
マジかよ!?って思いました?
でも、そうなんですよ。
でもそれは私の頭の中だったらですよ?

あの時は今より文章力がないから小説としては随分粗末なものでしてね、自分の考えてる事が上手く伝えられなかったんです。
だからここで長くなりますがお話します。

幽々子は紫に一方通行の話を聞いていて、ちょっと彼を試してみただけです。
確かに大事な妖夢は傷付けられましたよ?
でも、殺してないしちゃんと手加減されたと知っていたので怒ってなかったんです。
でも一方通行の力を見たいからって、ちょいと演技したって訳です。

それで一方通行が戦闘中に暴走したのでそれを止めようと、普段通りの優しい幽々子様に戻り、無事にその暴走も止まり。
その後、月光を浴びてカッコ良く映る一方通行の姿に一目惚れしましたと。めでたし、めでたし。
(この作品の幽々子は夜と桜が似合う男性がタイプです)

これがあの話の全てです。
あん時の俺!!このぐらい伝えられるように勉強してから小説書きやがれ!!
ま、今でもあれから全然成長できてないんで何も言えませんがね。ハハッ!!(○ッキー風に)


さて、まだお伝えしたいことがありますがそれは下でします。
まあ、こんなの誰も読んで無いと思いますが
出来たらここも、下で書く話も見てあげてください。
ポスターっていう、ゴミ虫が喜ぶそうです。



絶対、誤字があります。
ですが発見した場合、面倒だったら無視してくれて構いません。
お暇なお方や心優しいお方は出来たらで良いので誤字やそれ以外のミスを見つけたらこんなダメな私に報告してくれると非常に助かります。


4話

この幻想郷にハイテクな端末型携帯、スマートフォンというものがある一部の人達に配られた。

しかし、そのハイテクが理由で渡されてもスマホの使い方が分からない者達が続出。

だから一方通行がパソコン教室ならぬ、スマホ教室を開いた。

幻想郷オリジナルのスマホの機能は通話とメール。

実はそれ以外の機能は存在しているが、今は秘密しておこう。

そして、スマホ教室に話を戻すが

スマホ教室と言ってもみんなを一つの場所に集めて、一方通行が黒板に立ち、生徒は机に座る。

と、いう光景では無い。

 

そう。そうなのだ、そんな必要は無いのだ。

スマホの機能の一つ。

通話機能の出番だ。

 

同時に複数に通話が可能な上にビデオ通話も可能であるスマホを利用してスマホ教室を開いたのだ。

この事からスマホにはカメラ機能がある事が判明する。

 

で、だ。

そんな事は三日前の話である。

 

 

そして、三日も経てばみんなはスマホを自由自在に操っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで今日の分は終わりよ。お手伝いありがとう一方通行」

 

そんな声があった場所は永遠亭の一室、永琳専用の部屋。薬調合室だった。

薬調合室と言っても、魔女が『にっひっひっひ』と不気味に笑って不思議なドクドクと泡がふいて出る鉄鍋を混ぜてるような部屋ではない。

ごく普通の和風な部屋である。

 

そして、今日。

朝早くから永琳の手伝いをしていた最強さんは

 

一方通行「……いや、礼には及ばねェ。こっちも得られるものがあった」

 

前にも手伝いをした事があったがそれでも永琳の手伝いを毎回毎回するたび、得られる知識や技術は多い。

 

永琳「そう?そう言ってもらえると助かるわ。それにしても、もう貴方はこの永遠亭で十分働ける技術を持ってるわね。どう?一緒にここで働かない?」

 

今日の分のバイト代を渡しながらそう言った。

しかし

 

一方通行「断る。俺はここで働くためにオマエの技術を見て盗ンでンじゃねェンだよ」

 

なぜ、彼は永琳の手伝いをするか。

金銭目的でバイト?いいや違う。

永遠亭は人手が足りないから、仕方なく?いいや違う。

 

目的は最初から一つ。

常識的に考えられない永琳の治療技術と不治の病すら容易く治せる薬の調合方法やその薬の材料、

それらを知るためだ。

だから嫌々朝早くから手伝いをしている。

 

しかし、一方通行はこれまででもう永琳から結構なものを得れた。

そのため一人で病院を開けるレベルである。

 

一方通行「さて、じゃあ俺は帰るぜ…………」

 

そして、まだなぜ永琳から薬や治療技術を見て盗んでるのか理由を話さない一方通行は、そう最後に言って永遠亭から出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永遠亭を出てから、だ。

真っ直ぐ帰らず一方通行は魔法の森でとある植物を採取していた。

 

そのとある植物とは、前に本を読んで知った猛毒のキノコだ。

何故、そんなモノを採取しているか?

理由はその猛毒のキノコの成分は確かに、ありとあらゆる生物の命を奪ってしまう程大変危険。

しかし『毒薬変じて薬になる』と、ことわざがある通り。

そう、その毒キノコの成分を上手く利用すると万能薬を作れるのだ。

それを一方通行は永琳の手伝いをしてプロレベルに成長した技術、紅魔館の大図書館で手に入れた知識、その二つを合わせて彼しか理解し得ない万能薬のレシピを閃いたのだ。

 

と言うことでポンポンと誰も取ることが無い毒キノコを家の倉庫に繋がるスキマに放り込む。

 

そしてある程度の採取したらもう手を止め、自宅に帰ろうと行動する。

 

 

 

家に帰ってる途中の一方通行は魔法の森の中を背中から四つの竜巻を伸ばして飛んでいた。

 

まあ、魔法の森の上を飛んでも良いが森の上を飛ぶのはあまり良くないと言われたのでやめた。

紫の能力を使い、スキマを開いて瞬時に移動。

と、次に考えたがスマホの柄を聞き回れと雑に使われたあの日。

紫から『貴方最近スキマを開きすぎよ』と注意された

だから一方通行はスキマを開くことを最近控えている。

 

そして、だった。

 

魔法の森を後もう少しで抜ける、という時

 

一方通行「……………………、あァ?」

 

一つの建物を見つけた。

それは家と言われればそう見えるが、何かの店のようでもあった。

 

一方通行はその建物が気になりその前に着地。

そしてもう一度その建物を見る。

 

その時だった。その家のような何かの店のような建物に看板があり『香霖堂』と書いてあった。

そして一方通行は前に『黒い玉』を探し回った時の日に霊夢が言ったことを思い出す。

 

霊夢は『黒い玉』を一方通行が来なければ魔法の森の入り口付近にある香霖堂という場所に持っていこうとしていた。らしい。

 

一方通行「そォか、ここが香霖堂なのか」

 

ここが霊夢が『黒い玉』を持って行こうとしてたところ。

なんなのか知らない物を引き取る場所

かもしれない?

 

 

だから一方通行は香霖堂がどんなところなのか調べるためにその建物の中にドアを開いて入る。

 

一方通行「…………、」

 

中に入ったら驚いた。

色々なものが並べてあったのだ。

そうホントに色々だ。

 

しかし、それに驚いた訳じゃない。

その色々な物が並べてあるが、建物の中はぐっちゃぐちゃでごちゃごちゃだったのだ。

こんな場所では落ち着いていられる者は居ないだろう

 

だが、だ。

 

「おやこんな時間から珍しいな。いらっしゃい、そんな売り物はないがゆっくり見ていってくれ」

 

ゴミ屋敷というぐらいではないが、それに近いぐらいぐっちゃぐちゃな室内で椅子に座り読書をしていた一人の"男性"。

 

その"男性"は白髪のショートボブに一本だけくせ毛があり、瞳は金色で眼鏡をかけていて

そして服装は黒と青の左右非対称のツートンカラーをした洋服と和服の特徴を持っている服装で、首には黒いチョーカーを着けていた。

 

すると、だった。

その"男性"は突然の客の顔を見ると

 

(白い髪、白い肌、赤い瞳…………それに肉が全然ついてない細い体。この特徴はまさか…………?)

 

 

この店の常連が言っていた話に出てきた人物の特徴と完全に一致していた客に

 

 

「あの。も、もしかして君は一方通行という人かい?」

 

一方通行「あァそォだが。それになにか問題があるか?」

 

その言葉を聞くとこの店の店主は椅子から腰を上げ

 

「やっぱりそうか!!魔理沙の話に出てくる人物と特徴が似ていたからもしかしたら、と思ったらやっぱり!!」

 

一方通行「あァ?魔理沙ァ?」

 

「ああ。自己紹介が遅れたね。僕は森近霖之助(もりちかりんのすけ)。この香霖堂の店主で霊夢や魔理沙とは昔からの知り合いなんだよ」

 

一方通行「へェ…………」

 

霖之助「いやー、まさか幻想郷の英雄様がこの店に来てくれたとは。嬉しい限りだね」

 

一方通行「俺ァそンな大層なモンじゃねェよ。ただの悪人だ」

 

霖之助「いいや。君がもし、ただの悪人だったらこの幻想郷はとっくに滅んでいるよ。しかし今、幻想郷は普段通りに存在出来ている。この事から君は英雄だと僕は思うね」

 

一方通行「チッ………、ホントにこの世界のヤツらは人の話を聞かねェなくそったれ」

 

なにが英雄だ、なにがヒーローだ。

そう自分の中で吐き捨てる。

 

ああいう超善人で、生暖かい表の世界で生きている

が、全く知らない他人でもその人が苦しんでいるのなら、危険が迫っているのなら腰を上げ意図も簡単に人を救う。

というような漫画やアニメの中に居そうなヒーローや英雄様とは命というものを粗末に扱ってきた自分とは似ても似つかない存在だ。

 

霖之助「…………あ、そう言えば。なぜ君はこの店に来たんだ?何か探し物や僕に修理して欲しい道具でもあるのか?」

 

一方通行「いや、ただ寄ってみただけだ。霊夢が言ってたからどンなところか気になってなァ」

 

霖之助「そうか。まあ、なにか欲しい物が見付かったら言ってくれ、売れる物なら売るよ」

 

一方通行「………………、」

 

そう言われて周りにある物を見るが、値札がある物が殆どなく、最初に言われた通り売り物という売り物が全く無い。

しかし、珍しいものは多々あった。

 

ビンの黒い炭酸水(コーラ)(賞味期限切れ)。

空のペットボトル。

壊れかけの炊飯器。

錆びだらけの剣。

付録がないファッション雑誌。

ボロボロの自転車、などなど……………………

 

ありとあらゆるガラクタが置いてあった。

 

 

が、だった。

ガラクタの中には珍しい道具がちらほら

 

それを能力で解析する。

すると、並べてある道具の正体を知った。

 

ごちゃごちゃに並べてある道具の正体は人里では絶対お目にかかれない冥界の道具

そして魔法の道具や妖怪の道具と、結構な代物だった。

 

冥界の道具とか妖怪の道具とか気になったが一方通行はそれらを買う必要は無い

 

だからこの店に一方通行が金を払い買う物は無い

 

しかし

 

一方通行「…………礼金だ、受け取れ」

 

霖之助「え?」

 

今日の朝、永琳の手伝いをして手に入れた金を全て霖之助の前の机に置いた。

そして

 

一方通行「あと、オマエにこれを渡しておく。使い方は霊夢か魔理沙から聞け」

 

一方通行がスキマを開いてその中に手を伸ばして取り出し霖之助に支払った金の隣に置いた物は幻想郷オリジナルのスマホであった。

が、置いた物の説明をせず背を向け店から出て行こうとしている彼に慌てて霖之助は

 

霖之助「ま、待ってくれ!!全てだ!!全てなにがなんだか分からない!!頼むから一から質問させてくれ!!」

 

一方通行「チッ」

 

混乱の混乱である。

理解不能な事が起きて軽くパニクってる霖之助に答えて足を止めた。

そして

 

霖之助「まず一つだ。君はこの金を渡す時、礼金だと言ったがなんの礼金なんだ?」

 

一方通行「さっきここにある道具を解析し、俺は模倣できるようになった。だからその礼金だ」

 

霖之助「模倣?」

 

一方通行「なンだ、魔理沙から聞いてねェのか。この俺は『ベクトル操作』と『全てを本物に限りなく近く模倣する能力』の二つの能力がある」

 

霖之助「………………………………」

 

なんだそのぼくのかんがえたさいきょうのちからみたいな能力、と言葉が出ない程とんでも無い能力を二つも持つ一方通行に驚愕した。

 

霖之助「そ、そうか、だからさっき八雲紫のチカラを。なるほど。では二つ目の質問だ、この初めて見た物はなんなんだ?」

 

そしてその質問に一方通行は答えた。

 

話を聞き終わった霖之助は驚きを隠せずにいた。

それはそうだろう。

離れたところから話ができるのだこの小さな機械で

 

もしも江戸時代に炊飯器を見せたら

て、考えたら江戸時代の者達がどう反応するか理解できるだろう

そう、

 

想像も出来ないハイテクに顎が外れるぐらい驚愕するのだ。

 

霖之助「…………これは、すごいな。本当にすごい!!こんなすごい物僕は初めて見たよ!!今日からこれは僕の宝物だ!!」

 

操作方法を少し彼から教えてもらいスマホを弄る香霖堂の店主は目をキラキラしていた。

それはまるで、欲しかったおもちゃをプレゼントされた子供のようだった。

 

一方通行「気にいってもらって結構ォ結構ォ。じゃあ俺は今度こそ消えるぜ」

 

霖之助「ああ……もう止めやしないよ。この、すまほ?っというやつをくれてありがとう。大切に扱わせてもらうよ」

 

一方通行「なにか異変があったらオマエにも連絡する。そン時はオマエも少々力を貸せ」

 

霖之助「…………………………それは、無理かな」

 

突然。

『力を貸せ』という言葉を聞いた瞬間、霖之助の表情から明るさが消える。

 

一方通行「あァ?」

 

霖之助「ははっ……情けない話なんだが僕には霊夢達のような戦える力は無いんだ。だから………………無理なんだ」

 

一方通行「………………だったら、自分の出来ることをやれ。何も出来ねェ無能じゃねェンだろ?霊夢や魔理沙が頼りにしてる野郎だ。『僕には何も出来ません』って言って棒立ちなンざ、アイツらの期待を裏切る行為だぞ」

 

そう風に流すように発した言葉は

 

霖之助「僕には…………僕には力は無い。頼りにされったって、期待されたって、僕には特別な力なんてものは無いんだよ………………」

 

 

 

霖之助の胸へ深く突き刺された。

 

 

だが彼は、

 

一方通行は小さく呟かれた言葉に耳を貸すこともせず、背を向けて店から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてそして。

香霖堂から出て、家に帰るため里方面へ歩いていた。

 

飛んで行っても良いが、空を飛んだり不思議な力を普通の人間に見せると彼の容姿が一般的な人間とは全然違い妖怪などに間違われるので歩いて帰っているのだ。

 

距離は大分あるが別に時間はあるし、能力のお陰で疲れやしない。

 

森の中程草木が生い茂ってないがポツリポツリ生えている木を通り過ぎている時だった

 

 

一方通行「……………………………………誰だ」

 

ある気配を木の影から感じその方面へ視線を向けて足を止める。

するとだった

 

「あれ?バレちゃった。では大人しく姿を現すとしますか…………」

 

木の影から出てきた人間は眼鏡をかけた少女だった。

その少女はやや癖のついた茶色の髪と、その髪と同じ色の瞳。

そして真っ黒なマントと大きな帽子を被っていて、マジシャン?と思わせるような服装をしていた。

マントの裏地には赤い色のルーン文字が浮かび上がっていて、マジシャンか魔法使いか判断が難しい格好だった。

 

「初めまして、私は宇佐見菫子(うさみすみれこ)。この幻想郷を研究してる東深見高校一年の女子校生、泣く子も黙る本物の超能力者よ」

 

一方通行「…………こいつは驚いた。オマエ外来人かァ」

 

菫子「そうだよ。君と同じでね」

 

一方通行「……………俺になンの用だ?」

 

菫子「…………この幻想郷は本当に変な異変が良く起きる。そしてその異変の中で一つ、今までに無いとんでもないことが起きた。幻想郷の住人が急に無差別に攻撃するという異変、そのせいでこの世界は崩壊ギリギリまで追い込まれた。しかし、その絶対絶命の異変を解決したのは一人の外来人。その者は外来人の癖に誰よりも強く、次々と暴走した者達を薙ぎ倒す。そして、その外来人はその異変以降この幻想郷の最強の座に君臨する」

 

一方通行「…………………………………………」

 

菫子「それが君でしょ。最強の"超能力者"、一方通行」

 

長々と喋り、最後

最強の名を口にした時にその女子高校生は怪しく微笑んだ。

 

そして。

 

菫子「この話は全てが事実である。だからこそ私は疑問に思うの。この幻想郷で最強と言われていたのは紅白の巫女、博麗霊夢。大妖怪八雲紫。その二人のどっちかだった。なのに暴走異変以降は急に現れた外来人、一方通行という自分物の一択」

 

一方通行「……………………つまり、オマエはこの俺が何故最強と言われているのか疑問に思うと?」

 

菫子「あっ、理解出来た?いやー、なんだバカじゃないんだね。良かった良かったー」

 

見下すように、

小馬鹿にするように笑う超能力を有する女子高校生。

 

菫子「なら話が早いや。ねえ、私と同じ外来人で私と同じ超能力者なのに何で君は私と違い最強と言われているの?」

 

一方通行「………………はっ。なにを言うかと思いきやクソ下らねェ事聞きやがって。オマエはそンな下らねェ事を聞くためにこの俺の前に態々出てきたンじゃねェンだろォが。俺がオマエのような小物の本心を見破れねェとでも思ってンのかよ」

 

菫子「……んふふっ……。本当に、本当に話が早くて助かるよ。私が考えてることなんてもうとっくにお見通しって?」

 

一方通行「オマエのような目をしたクズには何度も何度も嫌って程出会ってきた。だからこの俺に無謀に挑ンで来たクズはよォ__________________」

 

『___決まってスクラップにしてきたぜェ?』

裂いたように笑いそう言い放つ。

その瞬間、その刹那、

 

この場の大気が震えた。

 

菫子「へぇ……、話に聞いた通りだ。頭の回転は早く、そして………戦闘時に見せる常軌を逸した狂気と殺気」

 

そして菫子は身構えた。

 

菫子「じゃあ見せてもらうか。最強さんの実力ってヤツを」

 

一方通行「…………それはイイがここは里に近すぎる。ちょいと遠くに移動するぞ」

 

菫子「良いよ、好きな所を選んでよ。私は君の後を付いて行く」

 

一方通行「いいやァ?オマエそのまま立っていろ。俺が優しく運ンでやっからよォ!!」

 

ガッ!!!!

地面を蹴り菫子へ向かって高速移動する。

そしてその移動速度を乗せて菫子の顔面を鷲掴みした。

 

突然のことで反応出来なかった菫子はそのまま一方通行に顔面を掴まれたまま、山の方へ持っていかれるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おわァァァァァあああああああああああああああああああああああああッッ!??!?」

 

ブンッッ!!!!

と乱暴に空中で投げ捨てられた。

 

しかし自身の超能力を駆使して宙を浮く。

 

 

一方通行「ここなら関係ねェヤツを巻き込まねェだろ。なァ?」

 

菫子「……………………人の顔を掴んで運ぶのがどこが優しいのよ」

 

一方通行「…………ぶっ飛ばして運ばれねェだけありがたく思えクソガキ」

 

菫子「______ッ!!!」

 

完全に見下している。

完全に遊んでいる、自分で。

 

それが分かった菫子は両手を天へ向けた

すると赤く赤く燃える巨大な炎が出現した。

 

菫子「もう、幕は開かれた。今から戦闘開始だぁぁぁぁッッ!!」

 

赤く燃える巨大な炎を白が特徴の相手へ向かって放つ。

そんなモノを普通の人間が食らえば大火傷では済まない

全身が炎に包まれ肉は焼け、血は一滴も残さず蒸発してしまう

 

しかし、しかし、しかし。

 

一方通行「………………ほォ、発火能力(パイロキネシス)か。浮いてるのチカラは念動能力(サイコキネシス)。オマエ多重能力者(デュアルスキル)か」

 

彼は普通の人間ではない。

 

人間の肉体を持ちながらも妖怪も悪魔も神もこの世の全ての存在を超越した

 

誰も到達することが出来なかった領域に君臨する怪物であり神である

一方通行(アクセラレータ)という最強の唯一無二の存在なのだ。

 

そして片手で巨大な炎を打ち消した彼は言う

 

一方通行「威力は相当なモンだ。もし学園都市でオマエのレベルを測ったら確実に超能力者(レベル5)だな。だが………俺の敵じゃあねェ」

 

と。

 

菫子「言ってくれる………。だったらこれはどうだァッ!?」

 

 

突然遥か下にある無数の木が消える。

しかしこの世から消えたのではない

 

菫子の上空へ瞬間移動したのだ

 

一方通行「…………次は空間移動(テレポート)。オマエ多才だなァオイ」

 

そんな呑気に観察してる一方通行へ

 

瞬間移動させた木を鋭く能力で削り、灼熱の炎を纏わせる。

すると燃える無数の巨大な槍が完成する

 

それを超能力者の彼女は絶対に逃げ場を無くすように、一方通行を囲むように勢い良く放つ。

 

巨大な木製槍に纏う炎はその勢いの風で益々大きくなっていった。

気づけば無数の槍に纏う炎は一方通行の周りで円を描いていた

 

しかし、だ。

彼女には悪いが言わせて貰おう

これからどんな工夫をしようが"絶対に"

 

そう"絶対に"白い怪物へ攻撃を届かせることは不可能なのだ

 

それを示すように怪物は見せる

 

一瞬で自分を倒す為に放たれた炎槍を木っ端微塵にフッ飛ばす所を

 

菫子「なっ!?」

 

一方通行「随分面白ェ攻撃だがよ、自然はもっと大切にしろよ?なンてなァ」

 

絶対に当たると思っていた攻撃を呆気なく『反射』されて木っ端微塵に宙に消えたのを見て驚愕する彼女に一方通行は笑ってみせた。

 

一方通行「…………そォいやよォ。オマエ外来人なのになンで幻想郷を研究してンだ?」

 

菫子「そ、そ、そういえば?さっきの攻撃を見てもなんとも思ってないっ!?」

 

一方通行「おォい俺の話聞いてるかァ?」

 

菫子「聞いてるよ………………。この幻想郷を研究している理由ね。そんなの決まってるじゃん、興味があるからだよ。ここにね」

 

一方通行「興味、ねェ?」

 

その時眉を動かしその言葉に反応する。

 

菫子「そう。君もあんでしょこの幻想郷に興味がさ。じゃなきゃこの世界に住む筈が無い。私は寝ている時にしかこの世界に入れないけどそれでも暴いて見せる。幻想郷の秘密をっ!!」

 

グッ!!と胸の前で強く握られた拳を見て彼女の本気度を知る。

だから………だ。

 

だから……、白き怪物は言う

 

一方通行「そいつは立派な心意気だ。だが、だからこそオマエは___________________」

 

________________________今日ここで完膚無きまでボロボロのボロ雑巾にブッ倒さなきゃいけねェ、

 

と。

 

その時の彼の瞳には強い誓いと覚悟があった。

 

初めから思っていたが、彼女の話を聞けば益々しなきゃいけないと思う。

外来人全て、この世界に対する『恐怖』をその心に刻まなくては………………と。

 

一方通行にはそうしなくてはいけない"とある理由"があるのだ

 

そう。だから

 

一方通行「さて……、じゃあ続きをヤルか。そろそろこちらからも仕掛けさせてもらうぜ」

 

菫子「…………やっと見せてくれるのか君の力。私は最初から知っていたよ、私の攻撃を防いでいた力は君の有する能力のほんの一部だとね」

 

一方通行「…………それに気付いても尚ヤル気ってことはオマエ頭が相当悪いな」

 

菫子「その逆ッ!!私は誰よりも頭が良いのよ遥かにねッ!!!」

 

ヒュンッ!!

超能力者の彼女の姿が突如消える。

だが逃げた訳ではない

 

一方通行が言っていた通り菫子はまだまだ彼と戦う気なのだから

 

菫子「これが本物の超能力。サイコキネシスを応用した金縛りだッッ!!」

 

音も無く、ほんの、本当にほんの僅かな時間差で菫子は一方通行の背後に瞬時に移動。

そして全力の念動能力を当てる

 

菫子「これで君は身動きできない。後は私に体を操られて自分で自分を傷付けるがいい!!」

 

一方通行「そォかそォかァ…………オマエは俺が視認できない攻撃は防げないと考え、テレポートで俺の背後と取りそのまま身動きを封じたのか」

 

金縛りとは厄介な攻撃手段だ。

そんなものを受けてしまったら人は動揺や不安の表情を見せるだろう。

しかし、だ。

 

怪物は焦ることもしないで余裕に、

 

だがよォ…………、

と続けて

 

一方通行「その作戦は最初から失敗してるぜ。だって、ほら。俺はこの通り動けるぞ?」

 

背後に居る菫子へ正面を向かせる。

そして首の間接をコキコキ鳴らし腕を自由に動かして見せる

 

 

その光景に

 

 

菫子「そんなバカなッ!?だってだってサイコキネシスを食らっているはず、私に体を支配されてるはずっ!?」

 

驚いている菫子。

だが、だ。

そんは哀れな現役JK(女子高生)

 

一方通行「オイオイ誰が誰を支配だって?俺は誰にも支配されねェよ。だが逆に俺は誰でも支配する事が可能だ。例えばオマエとかを……………、なァッ!!」

 

ガシッ!!とその白く冷たい怪物の手はまた超能力者の少女の顔面を鷲掴みする。

そして

 

一方通行「ホォラァ!!自分で自分を死に導けよォッ!!あはぎゃは、ぎゃははハハはハハはハハハッッ!!!

 

生体電気の流れを操られて彼女の脳にある電気信号送られる。

それは自分の手で自分の首を絞めるというものだ。

 

菫子「っ………………かっ………………て、てれっ………………ポート……ッ!!」

 

一方通行は自分の手で彼女がどんな苦痛に悶える顔を作っているのか見えない。

しかしそんななか、菫子は息が出来ず苦しいが絞り出した力を使い空間移動を試みる。

 

だが、悲しいかな

 

その(こころ)みは最強の手で打ち砕かれた。

 

菫子「………………………そ…………………そ……っ、ん………………なっ!?」

 

一方通行「オマエ、空間移動しようとしたろ?だが俺の能力の前じゃその行動は無と化す。俺の能力は空間移動者(テレポーター)が利用する全ての次元のベクトルすら自在に操作可能だ」

 

菫子「っ………………………………………………………………………………………………………………………………………………」

 

一方通行「あン?そろそろ限界か。しょうがねェ離してやるよ」

 

ポイッと宙にまるで生ごみように捨てられた菫子だったが、まだギリギリ意識があったため地面に落ちることはなかった。

 

やっと呼吸が出来て肩で大きく息を吐きそして吸う。

 

そして

 

菫子「べ、くとる。そうか…………そういうことか。お前の能力はベクトルを操る能力!」

 

一方通行「他のヤツらから俺の話をちゃンと聞くンだったなァ。最初の村から出てその世界の何も知らねェレベル1の勇者がラスボスの魔王に勝てるRPGゲームがあるか?」

 

菫子「……………………ベクトルを操る能力。なるほどそんなのは確かに最強だ。でもこの幻想郷にはそんな普通じゃ考えられない能力だらけだ。お前の能力もその一つに過ぎないんだよ!!」

 

ああ確かに向きを操る能力は最強格のチカラだろう。

そうだ。だから一方通行は学園都市約二百三十万人の頂点にある玉座に座っているのだ。

 

しかしそんな事実を知ったとしても菫子は最強に挑むだろう。

彼女は幻想郷で住む白い怪物と同等の世界をひっくり返せる能力を沢山見てきたのだから…………。

 

でも。

彼女が相手にしている怪物はそんな世界をひっくり返せる能力を持つ幻想郷に住む者達の頂点に立つのだ。

 

嗚呼…………。

それに気付けばこれから自分の身に降り注ぐ地獄を体験せずに綺麗な体でいられたのに……………、、、

 

 

 

 

 

菫子は下の山から大きな木や岩を能力で自分の周りのところまで持ち上げる。

 

菫子「一息つく間もない程の連続攻撃、全て防げるか!?避けれるか!?今から試してみなよーッ!!」

 

そしてサイコキネシスを纏い通常の何倍も硬化した木や岩を一方通行へ放つ。

しかしそれで終わらない

 

巨体に燃える球体の形をした炎も岩や木と同じく無数に放つ

 

そしてサイコキネシスで空気を一ヶ所に集める。

するの目に見えない空気玉を完成させる。

 

それを手の平に乗せたまま自分の敵に向いたまま後方へ移動する

 

 

そして、そして、そして。

 

あれだけの攻撃にも一ミリも動かず、その場で宙に立つ一方通行に

 

菫子「これでその身全ての骨がへし折れなぁぁぁあああああああああああああああああっっ!!!!」

 

グンッッッ!!!!!!と空気玉を超能力の力を全て乗せた拳で強く殴りつける。

すると空気玉は空気砲となり一方通行に一直線で飛んでいく

 

もし、そんなモノをマトモに受けると肋骨が全てへし折れるだけで済んだら奇跡と言えるほど壮絶な威力。

 

 

菫子はベクトル操作で全ての攻撃を防げても、その能力で操れないほどの威力の攻撃なら彼の能力を突破する筈と踏んだのだ。

 

 

そして目眩ましの木や岩や炎を凪ぎ払い一発の空気砲が一方通行に直撃したかのように見えた。

 

彼は背後へ吹っ飛び、この勝負は

菫子の勝利で終わる。

 

 

そう思っていたのに

 

全て、

 

全て全て全て全て全て全て全て全ての

 

全ての攻撃を一ミリも動かず自分の能力のおまけ程度の『反射』で防ぐ

 

ああ、そうだ。

 

『反射』なのだ

 

ならば

全て一方通行へ向けられた攻撃は

 

攻撃を放った菫子を襲う。

 

今までは『反射』ではなくベクトル操作でその木や岩や炎にベクトルを向けてその威力で粉砕してた。

 

しかし今回は、何度もしつこいだろうが『反射』

 

 

相手を倒す為に威力を上げた、自分が放った攻撃の数々を有する能力で完璧に防げなかった菫子……………

 

 

彼女の帽子は無くなり服やマントはボロボロに破け、体には火傷やアザそして木の破片が所々刺さり、空気砲は腹部に直撃。

威力は少し抑えれたがそれでも骨の何本が折れてしまった。

そして背後へ吹っ飛んで行く菫子よりも早く、一方通行は彼女が飛んでいく方向の先に移動して後方回転蹴りを繰り出し地面に向かって叩き落とす。

 

 

 

 

まるで空から隕石が落ちてかたのように地面に無様に落ちた菫子はちょっとしたクレーターを作り、その中心にうつ伏せの状態で倒れていた。

 

 

圧倒的な力を見せた怪物はそんな無様に倒れる彼女の近くに着地する。

 

一方通行「………咄嗟に能力で衝撃からその身を守ったか」

 

本来なら空から人間が一方通行に蹴り落とされたのなら、地面に直撃した瞬間クレーターは出来るが、完全に地面の染みになっていただろう。

まあ彼は彼女が自分の身を衝撃から守れると見抜いていたから蹴り落としたのだ

 

一方通行「………………よォ。隕石の気分を味わった感想はどォだ?」

 

ちゃんと彼女の頭に足の爪先を当てる。

そして菫子の体は宙に浮き刺さっていた木の破片は全て抜け、直ぐ様次は仰向けの状態で地面に打ち付けられた。

 

菫子「…………っ、か………………はっ!?」

 

気絶している人間の頬を叩き起こすように

ダウンしたボクサーに氷水をぶっかけて目を覚まさせるように

 

気を失っていた菫子を爪先を頭に当てた瞬間、彼女の生体電気の流れを操り脳に電気ショックを与えた。

 

脳にある程度のショックを与えると記憶を失ったり体に障害が起きてしまうが一方通行の能力はベクトル操作。

力の調整なんて朝飯前なのだ

そんな怪物が考え無しにそんなことはしない

 

気を戻せる程度の電気ショックを受けた菫子は人生で一番最悪な目覚めを今日体験した。

 

菫子「………うっ……………痛っ…

……………!!!……………………ここ、は…………?」

 

まだ朦朧とする意識のなか半開きの目で周りを確認する。

その時だった

 

真っ白な怪物と目と目が合う

 

菫子「……、っ!?……………………くっ!!」

 

立ち上がろうとするが生憎手足は動かない。

今、菫子は呼吸するのと眼球を動かす程度しか出来ない。

そして体はボロボロのボロだ。

彼女の御自慢の本物の超能力とやらは使えない

 

これが手も足も出せなかった敗者の姿である。

 

「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………負け……」

 

近くに水の流れる音がする。川があるのだろうか

風が吹いたのだろうか、森が奏でる音が聞こえる

 

ぼー、っと嫌になる良い天気の空を見上げながら菫子はポツリと呟いた。

敗北を認めたのだ。

 

最初から同じ外来人で超能力者だから、お試し程度に挑んでみたが完敗だ。

弾幕を使わず超能力と超能力の正面衝突。

弱い方が押し負け強い方が穿つ。

 

そんな勝負だった。

いいや、あれは勝負と言えるのだろうか?

そう思えてくるほど菫子と一方通行との間に差があった。

 

 

これからどうしようか

元の世界に戻ったらこの傷じゃ満足に学校に登校できない

一、二週間…………いや下手したら一ヶ月か二ヶ月か、または半年か

 

この幻想郷には腕がとびきり良い医者が居るらしいがその医者がどこに居るか知らないから頼れないな

 

そんな事を考えていたらだった。

 

突然右腕に激痛が走った

 

それは戦いで負った傷のせいじゃない

 

 

今、一方通行に強く右腕を踏みつけられからである。

 

菫子「ッ!!!が、あぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああっ!!!」

 

一方通行「なァに燃え尽きて勝手に終わらせてンだよ。あァ?」

 

菫子「…………くっ!!わた、私の負け。もう終わった…………でしょ!?」

 

一方通行「だーかーらーよー!!なに勝手に終わらせてンだって言ってンだよォ!!!」

 

菫子「なっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!!!」

 

ボギッ!!

その鈍い音が何を意味しているか菫子は瞬時に理解した。

右腕の骨は少しヒビが入っているだけだったのに

 

一方通行が足に力を更に入れた瞬間その骨は小枝のように意図も簡単に折れた。

 

菫子「おね、がい…………お願いします、ゆ…………許してぇ………………」

 

一方通行「ユルシテ?なンのことだ?まさか、俺がオマエにキレてるからこンな事ォしてると“勘違い"してンのか?」

 

レンズが割れた眼鏡の上からでも確認できる。

涙を流し恐怖で引きつった表情だった。

 

一方通行「はァー。最初に言っただろォが。俺ァ俺に挑ンできたクズは決まってスクラップにしてきた、ってなァ!」

 

菫子「………………ッ!!」

 

一方通行「その理由を説明してなかったなァ。その理由はよォ、俺の時間をクズの為に割いたからその時間の支払料として暇潰しにクズの体で存分に俺が飽きるまで遊ぶンだよ」

 

赤いその目は見開かれ口角は限界まで裂いて笑っていた。

その笑みに菫子は狂気と恐怖を感じる。

 

一方通行「今後誰かを拷問をするかもしれねェしちょうどイイ。喜べよ!!俺の実験台になれたことをよォ!!」

 

狂ったように笑い菫子の腹部を踏みつける。

そして、その白く細い腕を“実験台"の顔面に伸ばす。

 

一方通行「痛覚も体を動かす時も全ては脳の電気信号だ。そのベクトルを操作するとよォ、どン位の痛みとかも調整する事ができンだぜェ!!今から刃物で刺されたぐらいの痛覚信号をオマエの脳に送ってやるから楽しめよ!!」

 

人の壊し方など

命の奪い方など

 

この世の誰よりも理解している。

あの罪もない子供達が悲劇に遭う町がひた隠ししてきた真っ黒な闇の中で生きることしか出来なかった彼はそうやって誰かを傷付けなきゃ

命を奪わなくては生きて行けなかった

 

自分は人間の皮を被った怪物

恐怖を振り撒く存在なのだ

 

そう大人達は指を差して

自分もそうなろうとしていた………………。

 

 

だからあの町で小さな子供時代から得ていた他者を気付ける方法で

 

この、

 

その目の前の、外来人の少女を更に更に傷付ける。

 

 

 

全身に痛みが走り喉が潰れるぐらいの声で叫ぶ。

その絶叫は普通の女子高生なら絶対にする人生を歩まないはずなのに

不幸にも菫子はその絶叫を上げる。

 

一方通行「くっ、ぎゃはあははハハハハハハハハッ!!!体がホントに刺されたと勘違いして内出血を始めたぜェ!!ダメだよなァ勘違いしたままじゃなァ!!特別サービスだ!!本物の痛覚もちゃンと味わわせてやる。偽物と本物ちゃンと区別つくかァ!?」

 

空いていた手には一本の模倣された抜身(ぬきみ)の日本刀が握られていた。

一方通行はその日本刀を菫子右足に突き刺した

そしてもう一本日本刀を模倣して次は左足に、

っと、その時

 

一方通行「オマエの能力『超能力を操る程度の能力』を使ってやる。もォ楽しくてたまンねェだろォ!!なァ!!楽しいって言えよォ!!!!」

 

あの戦闘のなかである。白い怪物は超能力を操る少女の力を既に解析済みったのだ。

その証拠に左足に突き刺す予定の刃を、菫子の能力を使い発火能力で熱してみせた。

 

一方通行「この熱された刀はオマエを刺した瞬間その傷口を焼いて塞ぐ。っつゥことは、だ。俺が態々血流操作で血を流させねェようにしなくても良いって訳だァ。さァ、熱を纏った刀で刺されるなんて普通の日常生活の中じゃ滅多に体験できねェぜェ!!よォく味わえよォッッ!!」

 

菫子「ゥゥァァァァああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアッッッ!!!!」

 

容赦なく突き刺した焼き刀が菫子の血肉を焼く。

 

そしてもう一本、全く同じように刃を熱した刀で右腕を刺した。

そしてそしてまたもう一本全く同じように刃を熱した刃で次は左腕に笑って刺す。

 

一方通行「貴重なハジメテだぜェ!?こォいう時は笑顔だろォがァッ!!笑ってみせろよ!?ぎゃはハハハッ、あはははハハハハハハッッッ!!!!」

 

菫子「ンンンンンンンーッ、ゥゥゥゥああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!」

 

この場では

ゲラゲラ笑い狂う怪物の声

苦痛に悶え泣き叫ぶ少女の声

 

突き刺された刀に纏われたその熱で血肉を焼く音

 

悲しいことにそれだけの残酷度を嫌でも伝える音しかなかった。

そして

 

一方通行「どォだ!?本物の偽物の痛覚を同時に味わってェ!?頭ンなかぐっちゃっぐっちゃで訳わかンねェだろォ!!」

 

固く握られた拳を菫子の顔面を掴む手の上に振り下ろす。

しかし一方通行に痛みはない

ベクトル操作によって本来彼へ来る衝撃は菫子へ向けられた。

そして

 

一瞬で彼女の爪が剥がれ歯が粉々に砕かれる。

しかし、だ

 

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も拳を振り下ろす。

 

もうなにを殴っているのだろうか

 

人の形はしているが、、、

 

微かに呼吸はしているが、、、

 

そのボロボロの布を纏う血肉の塊は意識を完全に失っていた。

それでも打撃を続け、

 

その残虐な行為が終わった時には顔面は跡形もなく変形していた。

 

 

一方通行「………………………………」

 

自分が一人の女子高生をこんな酷い姿にした。

一方通行はその少女を無表情で見る。

 

全身の肌の色はアザの薄紫色と血肉の赤黒い色に変色していて、

目は作り物の人形のように生気が無かった。

ぱっくりと開いている口横からは血が流れていてその口はあるはずの白色はなく、真っ赤に染まっていた。

 

突き刺した模倣された日本刀を消した後、

瀕死状態の菫子を抱きかかえた。

 

 

そして、だった。

 

目の前にスキマを開きその中へ消えていったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行「……………………」

 

妹紅「むむむ………………」

 

輝夜「………ポーカーフェイスポーカーフェイス。そんなに力んだ顔してると手札がバレるわよ?」

 

あれから時は経ち一方通行は永遠亭の一室

輝夜の部屋で妹紅と輝夜と三人でババ抜きをしていた。

 

 

 

スキマの中に消えたあの後の話である。

ボロボロの菫子を永遠亭に運んだのだ

 

そして一方通行が抱えている酷い姿をした少女を見て驚愕している鈴仙を無視して『患者を連れきた。手当てしろ』と言って床に雑に落とし

『じゃあ俺は適当にここで時間を潰してる、終わったら教えろ』と背を向け永遠亭の中を歩いていった

 

そして輝夜の部屋へたどり着き、その部屋に居た妹紅と三人で今、暇潰しにババ抜きをしているのだ。

 

 

一方通行「………………早く選べよ」

 

妹紅「んー…………これだ!!うわっババだ!!」

 

輝夜「…………だから口にするなって言ってるじゃない。って言うか妹紅、貴方ババ抜き弱すぎ」

 

そんなそんな楽しく遊んでいる三人は

 

一方通行「ン?」

 

妹紅「ん?」

 

輝夜「ん?」

 

ドタドタドタドタドタドタダズサーーッッッ!!!!

っと廊下を走り急ブレーキした音が聞こえた。

 

そしてその次の瞬間

 

バーン!!!と襖を開き

 

 

鈴仙「ウォイ一方通行っ!!言いたいことは沢山あるがとりあえず今から貴方をブン殴るッッ!!死ねぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!」

 

目が紅く光る怒り狂ったウサミミ少女が乱入。

 

妹紅「ウォォォォォォぉおおおっとォっ!?落ち着け鈴仙ちゃん何があったんだ!?」

 

トランプをしてる場合じゃないと慌てて妹紅は鈴仙を止める。

 

鈴仙「何があったってえ!?いろんな事がありまくったんですよこんちくしょう!!良いですか!?そこのクソ野郎は急に現れたと思ったらどこから連れてきた分からない重症患者を『手当てしろ』とほざいてそれ以外は語らないまま私の前から消えやがったんですよ!!その後どれほどお師匠様と私が苦労したことかっ!!」

 

妹紅「そ、そうなのか一方通行?」

 

全力で今にでも一方通行に襲い掛かりそうな鈴仙を抑えながら質問した。

そんな苦労している妹紅と反対に胡座をかいている一方通行は肘を膝について、

 

一方通行「おォ、そいつが言っていることは全部事実だ」

 

輝夜「今日何の用で来たと思ったらそういうことだったの………」

 

鈴仙「問題はそこじゃない!!最大の問題はあの子をあんな酷い姿にしたのは貴方だってことよ一方通行!!私やお師匠様はもう長い間この仕事を続けてきてる。だから傷を見たら分かるのよ『何でこうなった』かって!!貴方とあの子の間になにがあったかなんて知らない!!けど貴方ならあんな酷い姿にさせなくても難なく揉め事は解決出来た筈よ!!なのになんで、なんでなのよ!!!!」

 

一方通行「………………全てアイツの為だ」

 

鈴仙「アイツの為?あの子の為に…………あんな残虐なことを……?」

 

一方通行の言葉に戸惑いがあった。

しかしそれでも怒りに身を任せ暴れようとしていた気持ちは無くなったのだった。

 

それから彼の説明を聞くため鈴仙は床に座る。

 

そして妹紅も腰を下ろしこの部屋に四人全員は座った状態に

 

 

一方通行「…………何故アイツの為にあンなことをしたのか。その訳は、今この幻想郷は極めて危険な状態、いつまた学園都市と戦争が起きてもおかしくねェ。そして俺はその争いにこの幻想郷と無関係なヤツを巻き込みたくねェ。だから俺はアイツを幻想郷から遠ざけるため今幻想郷には恐ろしい怪物が居ると脳裏に焼き付け、二度とここに来たいなンて考えねェように徹底的に苦痛を与え地獄を見せた」

 

鈴仙「確かにあの子は外来人、幻想郷には全く関係ない人間。だけど幻想郷を全然知らない訳じゃない、今幻想郷は危険だと伝えれば力を貸してくれるかも知れない。そうは思わなかったの?」

 

一方通行「そォだな、アイツはどうやら何度も幻想郷に来た経験があるらしい。だが、だとしても俺はあの心底下らねェ争いに絶対ェ外来人は巻き込みたくねェ__________________」

 

________________なンならオマエ達だって

 

口にはしなかったがそう心の中で呟いた。

 

 

この幻想郷と学園都市を創設したアレイスターとの衝突は全て自分が原因だ。

もしも一方通行という人間が生まれてなければ、

もしも自分が超能力なんてものに目覚めなければ

 

この幻想郷は至って普通に回っていたのだ

 

しかしそうはならかった。

普通に世界に生まれたはずのその子供はいつしか神と同等の力を宿し、白い怪物として学園都市の頂点に立つ。

 

八雲紫があの世界にスキマを開かなければ、との考えもあるがそれは違う。

彼女がアレイスターに確認されたきっかけは全て悲しいことに一方通行なのだ

 

それを知っている一方通行は自分のせいで、いつまた関係ない者達が血を流さない為にも

出来るだけ幻想郷に関係ない者達を遠ざけ

出来るだけ自分のせいで起きた異変は全て自分一人で解決しようと決意している。

 

鈴仙「…………はぁー、不器用なんだから。少しはその優しさを器用に扱ってみなさいよ、貴方頭良いんでしょ?」

 

一方通行「チッ。悪りィな、俺は血みどろの選択しかできねェンだ」

 

善人ならば

自分がヒーローならばまた違う選択をしていただろう。

だが自分は悪党だ。

 

どんなに綺麗に事態を収束させようと努力しても結局血と涙が溢れる結末を迎えてしまう

 

でも自分が悪党だとしても

クソったれのエンドしか迎えられないとしても

 

絶対最後の最後には掴んでみせる

 

クソったれのハッピーエンド、ってヤツを。

 

 

一方通行は『傷が完治したら霊夢にアイツを元の世界に返してもらえるように俺の代わりに頼ンでくれ』

そう伝えて永遠亭を出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、これからも自身のそのボロボロに崩れた手を真っ赤な血に染めよう

 

これからも罪を重ね続けよう

 

 

それが一方通行という怪物のこの世に対する戦いであり生き方なのだから………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも気付いてくれ………、、、

 

 

それで君は人を救えても、君自身は救われていないということを。

 

 

 






はい、今回はここで終わりです。

さあ、いきなりですが上で書けなかった事のお話です。
まず一つ!!

前回で霊夢の雑談コーナー終了です。
まあ、あれは元々自分の書きたい小話を書いていただけなので別にこうやって話すことでもないと思いますが一応ね、一応お伝えさせて頂きます。

あ、終了って本当に終了です。
もう二度と霊夢の雑談コーナーを書きません。
霊夢、すまねえ☆

なんでかは、二つ目の話が理由です。

それは次回で四章の日常編がやっと終わります。
そして、やっと四章のストーリーが始まります。

するとですね、四章のストーリーはすごいシリアスなのでこの下でふざけてるとなんだか、温度差がすごいので霊夢の雑談コーナーを思いきって完全終了させました。


はあ、あと次回で自分がこうやって話すのが最後になります。
ちゃんと真面目に話を書きたいのでね。

ではでは、次回。
第四章、日常編ラスト!!
お楽しみに~!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。