Fate/Others Order 残されし世界の記憶 作:生姜ねる
頬に何がが触れたような感触がする…ああ、フォウ…か…
「………あの。朝でも夜でもありませんから、起きてください、先輩。」
何度も聞いたこの言葉。分かっている。マシュの声だ。それでも
「君は……?」
と、聞いてしまう。そしてマシュは困ったように、
「いきなり難しい質問なので、返答に困ります。名乗るほどのーーー
ーーー印象的な自己紹介ができないというかーーー
ーーー硬い床でないと寝れない性質なのですか?」
初めての時は意識がはっきりしてなくて、特に考えず答えたけど、
不思議な事を聞かれたなと今は思う。
だけど、珍しいな…。いつもなら既に意識が
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意識がまだぼんやりしている。
何かが聞こえる、フォウの鳴き声…それと…マシュの声だ。
起こしてくれるのはいいんだけど…起きないと殺すは少し物騒かな…。
少し待っていると、意識が途切れた。
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マシュが戦闘している、未だにあの化物達がが何か分からないが。
きっと特異点の原因のようなもの…とマシュはこの時言っていたような気がする…。本当に、一体なんなんだろうか。
戦闘が終了すると、また意識が途絶えた。
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次の場面では、前でマシュが戦っている。後ろには所長がいる。
マシュは盾で骸骨のような化物を薙ぎ倒している。何度見ても凄い光景だ。
そしてマシュが戦闘を終えると、意識が途絶える。
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次に意識が戻ったのは、丁度所長がドクターとの連絡を終了した時だった。
「(今回は…何が出るか)」
カルデアに着き、事故が起き、特異点を探索する。ここまでの流れは全て同じだった。だが…ここからは違う。
これまで数え切れない程にこの召喚場で召喚して来たが、、召喚された内容が違う事が多い。また、所長から渡される聖晶石の数も変化する。
以前は三回程召喚出来る程度だったが、何十回…いや、もっと前くらいからだろうか。
所長が自分に渡さずに、自ら直接触媒に大量の聖晶石を置くようになった
「今から召喚を始めます、少し離れなさい。」
所長が聖晶石を置き終わったようだ。召喚サークルが輝き始める。
以前はとても神秘的だと思っていた…だが今はもう、思うものは何もない。
ただ眺めるだけだ。
召喚の際、英霊ではなく別の物が出る事がよくある。
それらの総称を「概念礼装」という。
今、自分が着ているこの制服等は、「魔術礼装」というらしい。
この魔。
術礼装とは何らかのの目的があり、それに沿う形で魔術師が作り上げた、
また何かの過程で偶然出来た副産物である。
それに対し、概念礼装というのはカルデアのシステムにより過去、現在、未来、平行世界から摘出して出来る概念的な礼装である。
魔術礼装は形がある物が多い。だが、この概念礼装には形は無い。これは概念礼装が後世に残ってしまう事を危惧した魔術協会との協定によるものである。
概念礼装に成りうる物も様々な物があり、実際に存在した魔術礼装や、奇特性の高い魔術や人の記憶の一片、英霊達が過去に所持した物、成し遂げた偉業、物語など、多岐に渡る。
概念礼装の使用用途は、同じく概念的な存在である英霊に重ね、英霊に能力を付与したり、英霊の能力を底上げするものらしい。
召喚の際、礼装とサーヴァント、どちらが出るかは分からない。恐らく概念礼装の方が多いだろう。何故かは分からない、自ら聞く事も出来ない。
召喚が始まり、光の輪が浮かび上がる。
幾つかの概念礼装と英霊達が現れる。中には高名な英霊も居るようだ。
所長が英霊達の解説をしてくれている。だがやはりなんの前兆もなく、唐突に意識は途切れる。
召喚後、意識が途切れると、暗闇に放り出される
手足の感覚は無く、動かす事は出来ない。
立っているのか横たわっているのかすらも分からない。
まるで海の中に沈み続けているかのような気分だ。
目の前には黒一色、いや、目は開いているのだろうか…。
何度経験しても慣れることの無いこの状態だが、何か考えるのには
向いているのかもしれない。
恐らく、召喚が終了するとあのカルデアへと戻るという事から、召喚が何らかの原因なのはこれまでの事からも考えられる、だが何故なのか。理由がわからない。
召喚によって喚ばれる英霊、概念礼装が変化する事に関係があると思われる。
だがこれまでの覚えている限り、全てに置いて召喚後、即此処に送られてしまう。
…何が原因なのか、明確には分からない。だが、ここまでの事から、概念礼装ではなくどの英霊が来るかという点が関係しているのかと私は思う。
段々と意識が薄れ始める、始まりへと戻る合図だ。
…今…自分に出来るのは…
色々おかしい点がありますが 仕様です←