大本宮から送られてきた資料を片手に、この鎮守府の提督が執務室の机に頬杖をしながら眺めている。
「・・・で、マジでこの作戦を実行するわけ?」
彼が問いかけるのは、同じ資料を持って笑顔の明石と眼鏡をクイっと右手で直す大淀である。
「はい。大本宮から直々に当鎮守府への要請です。受けない理由はないかと」
「それに、提督! 今まで謎だった深海棲艦を調べるチャンスですし、和平の道もあるかもですよ!」
「和平は確かにやれれば最善だけどよ、こんな装置で上手くいくかね?」
「「それでもやるべきです!!」
二人の勢いに追いやられて、必要な資材と施設の着工に入る。
「よし。大和いくぞ!」
「はいっ!」
「ふむふむ。無加工の鉄板は風穴が空くと・・・」
【営倉】を戦艦の打撃に耐えうるように大和と武蔵と青葉がパンチに耐えれる素材を長造り。
「ちょっと明石、このワイヤーじゃ強度が足りないよ!」
「ん~・・・開発資料があるとはいえ、全ての艦種をカバーするには、難しいなぁ。あっ妖精さんそれはこっちに組み込んで」
明石、夕張、妖精さん達の努力の結晶で作り上げた【フルトン砲】
チェーンソーでも切れない強力な【ワイヤー】
「艦隊の皆さん私達はこの作戦の肝です! 慢心をせず、それぞれ練度を上げてください!」
「赤城さん燃えてるねー」
「そりゃあ航空部隊がやらかせば皆に被害が出るからね」
「そう思うなら貴方達も自分の航空部隊の訓練をしなさい」
【回収用基地航空隊】
「皆ー! 頑張るにゃしい。もっと大量のボーキが必要何だから。睦月型の底力見せる時にゃしい!」
【大量のボーキ】
「敵の説得を私が?」
「あぁ。この鎮守府で一番向いているだろう大淀に任せたい」
大淀は迷いはしたが、提督の期待に応えるべく首を縦に降る。
「お任せ下さい」
・・・と、言ったものの【説得】などどうすれば良いのかと迷った彼女はパソコンを叩きながら、説得の為の本を探す。そして、とある商品に目が止まる。
【レイバンのティアドロップ形のサングラス】
その他諸々・・・・
そして、月日が流れ遂に実行日!
「今回は、この【フルトン砲】の試運転も兼ねた鎮守府哨戒だ。まぁ気楽にやってくれ」
「はい!!」
吹雪・夕立・暁・青葉の四名が元気に返事を返す。
駆逐艦の中でも高練度の三人と映像記録要員でそれらの扱いに長けた青葉の四人のメンバーである。
「じゃあ、吹雪頼むぞ。二人はサポート。青葉は離れた所から記録してくれ」
「はい! 吹雪頑張ります!」
「任せてほしいっぽい~」
「レディの私がちゃんとサポートしてあげるわ!」
「後で提督のインタビューさせてくださいねー」
彼女達は手を振って海へとくり出して行った。