何とかあんていく達の人達の誤解を解くと『あんていく』のメンバーと一通り自己紹介が終わると地下で四方さんに特訓をつけてもらうことになった
とりあえず四方さんに連れられ地下へと移動する
その間の会話は0…俺自身あまり話すのが得意ではないのが原因でもあるが…四方さんも基本無口な方だからな
「さぁ…構えろ」
四方さんがコートを脱ぎ捨てるといきなり殴りかかってくる
それを全て避けるとこちら側も的確に蹴り技をくり出すが…全部避けられるか防がれる。
「格闘戦は問題ないな…なら次は赫子の使い方だ」
赫子とは喰種特有の赫包と呼ばれている特殊な内蔵から意識的または精神の高ぶりで出す捕食機関の一つ。
その中でも俺は尾赫、甲赫、羽赫の計三つが使える
とりあえず念じてみるか…
尾赫…甲赫…羽赫…出ろ…!!
その時だ強く念じると最初に出現したのは羽赫だ。左右2枚の系4枚羽でコウモリのような形状だ
そして次に尾赫だが、蠍のような形状を持っている。甲赫は…手の骨の形をした赤黒い形状をしている
俺の姿を見て驚いたのが四方さんだ
四方さんが言うには3種持ちは見たことがないらしい
その後も四方さんとの稽古は続いた。
それから時間が立ちいつの間にか夜中になっていた。俺はシャワーを浴びると髪をかわしながら窓から外を見ていると、金木と…もう一人は確か錦先輩だったか?二人してどこ行くんだ……
まぁ、いいや。2人なら大丈夫だろ…
そう思いつつも心配になって跡をつけているとその彼らの背後に複数の男達が何やら話してる
「喰種が一般市民を協会へと誘拐したとの報告があったが…まさかあの二人も…」
「その可能性はあるな…この時間帯に協会に行くなんておかしい」
おいおい、捜査官までいんのかよ
こいつらを行かせる訳には行かないな
マスクはないし…仕方ない
一番近くの捜査官の背中を俺の尾赫が貫くと一斉が俺の方へ向き動揺する者もいればクインケを構える捜査官
背中を貫いた捜査官の死体を動揺してる奴に向けて放り投げる
刀のような形状をしたクインケで斬りかかる捜査官。それを避けると尾赫でスグに首をはね飛ばす
だが死角からの射撃に肩を撃ち抜かれる。
やば…痛い…初めてこの身体で痛みを感じた気がする
苛立ちもあってか俺の尾赫が死角から攻撃してきた捜査官の身体を貫き地面へと叩きつける
そして最後の1人だが腰を抜かしてガタガタと震えながら怯えた目で俺の方を見ていた、微かに小声で『バケモノめ…』を呟いているのが聞こえる
俺は先ほど首を跳ねた捜査官のクインケを手にすれば怯える捜査官にゆっくり近づき刀を振り下ろす
綺麗に真っ二つに斬れると血が辺りに飛び散る。周りには血の池が広がっていた。
早く2人の跡を追わなければと先を急ごうとしたが近くの窓に俺の姿が移る
そこで初めて気がついた
俺はーーー。俺は笑っていたーーー。
まるで殺すのが生き甲斐の殺人鬼のようにただ狂った笑みを浮かべている
ゾッと身体が震える
「くっ……くっくっく。確かにこりゃバケモノだわ…本当、人間やめちまってるな…俺」
静かな裏通りに喰種が笑う。
そして二人の跡をつけていると人気のない教会が見えてきた
中に入ろうと入口まで足速に行き中を覗こむと既に戦闘は終わっていた。
誰もいない教会を跡にしようと自分の部屋に戻ろうとした時だ
またしても世界が歪んだように見えたかと思うと頭がクラクラして膝をついてしまった
そして頬にスゥッと垂れ落ちるのがわかった
手を伸ばしそれを拭う。すると手には黒い液体が流れていることに気づく
(なっ…?馬鹿な…なんで…)
色んな思考が頭から離れなかったがとりあえず黒い涙を拭い、震える足を何とか立たせ部屋に戻る
次の日の朝…
時計のアラームを止めると…普通に寝過ごしていて驚いた
あれ?なんでこんな時間にアラーム設定してたっけ?
とりあえず制服に着替えようとしたが部屋をノックする音が聞こえた
「右京くん。私だ。開けるよ」
扉を開け芳村さんが入ってくる
「あぁ、済まないが今日はお使いに行って来てくれないか?」
「了解です、着替え終わり次第行ってきますよ」
芳村さんに買い物のメモを受け取り出かける。
街中を歩きメモに書かれた物を買いに向かう途中、金木くんとヒナミちゃん?
血相変えて何処に向かってるんだ?
気になり跡をつけるとヒナミちゃんのお母さん、リョーコさんが捜査官、鳩共と戦っていた
いや。むしろ一方的にやられてるようだ
無論、リョーコさんは戦いを好まない人だ。赫子を出してもあの数の捜査官共が相手では…
そして真戸がリョーコにトドメを刺すためにアタッシュケースから出した物を見たリョーコは、恐怖におののいた。
その恐怖の顔が、真戸の快感を誘った。これを待っていたのだろう
「いいぞ、いいぞ…最高だ!!悲嘆、絶望、憎悪!!その表情だ!!もっとだ・・・もっと見せろ!!!」
建物の陰から覗いていたが、あの野郎。
なんて下衆なことしてやがる…って人のこと言えないか
「せめてもの情けだ、辞世の句でも聞いてやろうか?」
リョーコは、近くにヒナミがいる事に気づいているのか、いないのか、いつもの優しい母親の顔で…
「い・・・」
と言いかけた所で、真戸はその首を跳ねようとクインケを振りかざす
金木Side
「お母さんが…!お母さんが!!」
泣きじゃくるヒナミちゃんを連れて、お母さんの居る方へと急ぐと、喰種捜査官が笛口さんを取り囲んでいるのが見えた。
まさか、捜査官の中へつっこむわけにもいかず、僕はヒナミちゃんと建物の影に隠れた。
どうすれば!こんな時どうすればいい!!?気持ちばかりが焦るが、判断がつかない。
そして1人の捜査官がリョーコさんにトドメを刺そうとクインケを振りかざす
叫びそうになるが、1人の喰種がその一撃を防いだ
右京Side
「よぅ…鳩共。かかってこいよ…本当の化け物の力魅せてやる」
仮面を持ってきていて良かった。仮面を被りクインケの一撃を甲赫で防ぎ、次に羽赫で全方位に棘を飛ばしリョーコさんから距離を離させた
「おやぁ?クズがもう1匹…」
「真戸さん!そいつは最近SSレートの『シャドウ』です!!」
シャドウ?俺のことか…結構格好いい名前がついたな
とりあえずはリョーコさんを安全の所に連れてかないとやばいな
「あ、貴方は…」
震える声でリョーコさんが俺の方を見ている
「大丈夫だ、俺はアンタの味方だよ」
マントで彼女を隠すように捜査官に立ちふさがる
しかし、甲赫と羽赫を出して分かったが…俺の身体は限界に近い。またしても頭がクラクラする
それでも…絶対にこの人は守る。
絶対にだ!
次の更新も遅いですけどごめんなさい!