ハイスクールD×D ~Pagan Gods from the Old Testament~   作:カイバル峠

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大変長らくお待たせして申し訳ありません!!

時間をかけた癖にでき上がったのは駄文の極みとなってしまいました……はぁ。




己が存在を以て・・・・・・

己が存在を以て……

 

 

「へぇ、気付いていたの。」

 

リアス・グレモリーは心の内に燻る感情を気取られまいと、平然とした態度を装いつつ答える。

 

「リ、リアス、先輩……?!」

 

依然混乱しているが、目立った外傷は見受けられない様子の少年、兵藤一誠。

彼女はそんな彼の様子を見て、自らの新たな下僕が無事であることに安堵の息を漏らす。

 

そして本題に入るべく彼女は問題の3人を見据える。

 

「下僕を助けてくれたこと、感謝するわ。」

 

薄く笑みを浮かべつつ、謝辞を述べる紅髪の姫。

しかしその笑みにはどこか含みがあった。

 

「それはどういたしまして。しかし放置プレイの挙句高みの見物とは些か冷たいのでは?」

 

感謝の意は素直に受けつつも、皮肉気に一言付け足す有馬崇哉。

細められた双眸には妖しい光が灯っていた。

まるで目の前の少女の思惑を見透かしているかのように。

 

そんなニヒルな笑みでさえ美しく映える少年の顔立ちに不覚にも見惚れてしまう。

 

だが当然のことながらプライドの高い彼女はそんなことは認める筈もなく、負けじと不敵な笑みを浮かべる。

 

「あら?戦いに水を差すような真似をしては悪いと思って敢えて手は出さなかったのだけれど。それはそうと……」

 

一旦間を置いて後、改めて崇哉を見据える。

 

「あなたも“裏”の関係者なら分かるでしょうけれど、私達悪魔と堕天使は敵同士、それにこの街一帯はこの私、グレモリー家次期当主リアス・グレモリーの管轄地なの。それをあなたは堕天使との関わりがあるにも関わらず何食わぬ顔で学園にも通っているようね……一体何者なのかしら?」

 

この時の彼女の心中では純粋に目の前の相手の素性を確かめたいという気持ちと同時に、引き込むに値する人材であるかどうか―――――ひいては自らの駒となる資格があるのかを見極めたいという欲とが入り乱れていた。

自分達の仇敵である堕天使と関わりがある点は容認できないが、悪魔と違い人間と契約し対価を得るということをしない堕天使、それもあれほどの技量の持ち主を従えることができている以上、それに足る何がしかの力を有した存在であると考えるのが自然だ。

 

そんな僅かな猜疑心と欲望で満ち満ちた視線を受け、当の本人は―――――

 

「何者か、ですか?ふむ、これはまた随分と抽象的な問いだ。強いて答えるなら……少々変わった知り合いがいるだけの極々一般的な高校生、といったところでしょうか?」

 

「ッ!!」

 

紅髪の悪魔は目元を引くつかせる。

 

わざとらしく考えを巡らすような素振りと芝居がかった口調。

 

それは自分の求めていた答えではない。

 

そこにあるのは素性を明かす気は毛頭ないという言外の拒絶の意。

 

「そんなわけがないでしょう?!堕天使が膝を折る相手がただの人間だなんてことがある筈がないわ!!ふざけないで!!」

 

激昂する紅い悪魔。

 

神器持ちでもない限り、ただの人間が悪魔や堕天使を凌駕しうるほどの力など持っていていい筈がない。

にも関わらず自分は一般人だなどと言い張る。

それもこちらが異を唱えることを見越したうえで。

 

そこから導き出された結論。

 

この男は自分を愚弄している。

 

プライドの高さ故に彼女はその手の物言いには敏感だった。

 

……もっともその真意にまでは気付くことはなかったのだが。

 

「いえいえ、こればかりは仕方のないことでしょう?“裏”に関わる以上不用意に身の上を明かすなど愚の骨頂。信頼関係のしの字もない状態の貴女方が相手であれば尚更ね。まして相手が敵対勢力の可能性があるなら必ずしも本当のことを語るとは限らないということなど初めから予想して然るべきだ。それに、激昂するくらいなら己で真贋を見極めるよう努めては如何?」

 

「……言ったでしょう?私はここの管理者であると。故にあなたの素性を知る権限があるの。答えなさい。これは命令よ。」

 

静かに、しかし確実にリアス・グレモリーの中で苛立ちが募りつつあった。

だのに向こうは皮肉気に笑むばかり。

ここまで思い通りにいかない相手はいなかった。

“裏”に通じる者の多くは『グレモリー』の名を聞けば余程の愚者でもない限りあっさりと白旗を掲げる。

しかしわざわざ隠しもせずに堂々と名乗ってやっているにも関わらず今自分が相対している者はへりくだる様子は微塵も見せない。

それどころかこの状況をどこか楽しんでいるかのような、一種の余裕のようなものすら感じ取れる。

ここまでされれば最早家名に泥を塗られたに等しい、彼女はそう思った。

 

「命令?お断りします。貴女の言う“命令”には正当性がない。」

 

「何ですって?」

 

「やれやれ、これだから三大勢力というのは……少し考えれば分かることですよ。他の神話体系の勢力圏に土足で上がり込んで図々しくも領有宣言、挙句その土地に住まう者の支配者気取り。傍から見れば迷惑千万。特に貴女方悪魔や堕天使は人間に信仰されるわけでもないのだから事実上人間界の侵略以外の何者でもない。御参考までに聞きますがこの国が本来どこの勢力の土地かご存じで?」

 

「……」

 

ドンッ

 

彼女から噴火の如くオーラが溢れ出す。

 

彼女の怒りは遂に頂点に達した。

 

先程からの遠まわしに挑発するような物言いの連続、それもなまじ正論であるだけにより一層腹が立った。

彼の態度は初めから取り合うつもりがないということの明確な意思表示。

何よりニンゲン(・・・・)の分際でここまで“悪魔”を小馬鹿にした以上何としてでも一矢報いねば気が済まなかった。

 

「そう……どうしても話す気はないのね。なら……」

 

その手に黒い魔力が収束する。

それは何も知らない素人の目から見ても本能的に生命の危険を察知できるほどに禍々しいモノだった。

 

「力づくでも聞き出すより他ないわね……いくわよ、私の可愛い下僕たち!!」

 

「あらあら、口は禍の何とやら、ですわね。」

 

「ハハハハ……こうなったらやるしかないね。」

 

「……正直に白状して下さい。」

 

 

 

 

夕闇の覆う空の下、何の変哲もない小さな公園で、異形の少年少女は主の言葉を合図に少々手荒な尋問を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

「……落第決定だな……」

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

目の前の状況が理解できない……

 

 

俺は悪友の一人、松田の家からの帰り道、運悪く黒い羽を生やした男に襲われ、そこをクラスメートの崇哉たちに救われた。

 

そしてその後茂みから現れた一段に驚愕のあまりつい間の抜けた声を上げてしまった。

 

しかし驚かない方が無理と言うものだろう。

 

その現れた人物は一年でマスコットキャラとして根強い人気を誇る搭城子猫ちゃん、そしてなんと俺の通う駒王学園の三年で、全校生徒の憧れの的、二大お姉様と称されるリアス・グレモリー先輩と姫島朱乃先輩だったのだから!

 

……あと一人、何故か知らないがイケメン王子の木場祐斗とかいう全男子生徒の敵もいたが正直コイツはどうでもいい……。

 

近寄ることさえ躊躇われるようなこの豪華メンバー(ただし木場は除く)が勢揃いしていることに普段なら発狂する程に興奮していたのだろうけども、生憎と今回は色々あり過ぎて混乱し、ただただ困惑するばかりだった。

 

さっきからリアス先輩と崇哉が何やら話し込んでいるみたいだがさっぱり理解できない。

 

なんでも先輩たちは悪魔で、俺を襲った男と俺を助けてくれた子は堕天使というらしい。

しかも悪魔と堕天使は敵同士なんだとか。

 

まずどうしてそんなファンタジーの中でしかお目にかからないような存在が俺の目の前にいるのかということからして理解不能だ……

 

ていうか崇哉、テメェ調子乗り過ぎだろ!!

相手はあの二大お姉様の一角、リアス・グレモリー先輩なんだぞ?!

誰もが憧れる学園のアイドルにあんな風に啖呵切る奴初めて見たぞ!!

 

……とはいえコイツも圧倒的過ぎるほどの美形だしウチの学校じゃあ木場よりも人気あるし、杏奈ちゃんも双子の姉の明日香ちゃんと並んで二大お姉様に負けず劣らずの人気っぷりだしな……って、よくよく見れば今ここ美男美女絶賛勢揃い中じゃねぇか!!

 

俺完全に場違いじゃん!!

 

何の公開処刑だよ?!

 

俺がそんな完全に場違いな自問自答を繰り返している時だった。

 

ドンッ

 

突然大気が震えた気がした。

 

見ればリアス先輩から物凄い量のオーラのようなモノが溢れ出ている。

しかも手に何か見るからに危なそうなモノが出現してるし!!

 

コレ完全に怒っていらっしゃるよ!!

 

見れば姫島先輩、木場、子猫ちゃんも皆それぞれスタイルは違うけれどやる気満々のようだ。

 

木場なんて剣構えてるし、姫島先輩に至っては何か物凄く妖しい笑みを浮かべてるし!!

 

超怖ぇええええ!!

 

オイ、崇哉どうすんだよ?!

 

よりにもよってあんな風に挑発するなんて!!

 

向こう完全にやる気じゃん!!

 

殺されるぞ、コレ?!……でもイケメンなんだから多少は痛い目見るべきかな?

 

 

 

 

「……落第決定だな……」

 

 

 

?!

 

しかし崇哉の反応は俺の予想だにしないものだった。

 

響き渡る恐ろしい程に冷たい声。

余りの冷たさに思わず身も凍ってしまいそうだった。

そしてその顔を見た途端、指一本動かせなくなった。

 

 

 

全くと言っていいほど感情を映していない顔。

美しすぎる程の造形が見る者に対してより一層の恐怖を掻き立てる。

普段のコイツからは想像もつかない。

 

……いや、それともこれが崇哉の素顔なのか?

 

思えば、普通に周囲とも会話はしているものの、容姿ばかりでなく雰囲気までもがどこか浮世離れしていたような気もする。

 

気付けば空気も心なしか冷たさを増したようにも思えた。

そういえばさっきリアス先輩も崇哉が本当に人間なのかを疑ってるような口ぶりだった。

表情一つ変えるだけでこれほどまでに場の空気を変えることが果たして普通の人間にできることなのだろうか?

 

「そこまでして知りたいのなら知ると良い……己が存在を以てしてね」

 

 

……存在を以て?

 

どういう意……

 

 

ズンッ

 

「?!」

 

 

 

 

な、何なんだよ……コレ……?

 

 

 

 

 

 

 

俺は級友の変化に戸惑うばかりだった。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「くっ……」

 

思わず膝を着いてしまう。

 

今、この場を支配する重圧、木々も、草花も、空も―――――空間自体が震えているとさえ思える程だ。

 

殺気を向けられているわけでもなければ幻術にかけられたわけでもない。

 

 

 

 

なのにどうして、私は怯えているの?

 

この私が、こんなにも……

 

 

 

 

それも、自分を人間と称する(・・・・・・)相手に……

 

 

 

 

 

……認めない、認めてたくないッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

それなのに体の震えが止まらない。

 

 

背中を嫌な汗が伝う。

 

 

少しでも気を抜けば息の仕方すらも忘れてしまいそう。

 

 

そして本能が警告する。

 

―――――近づいてはいけない―――――

 

―――――近づけば確実に飲み込まれる――――――

 

 

私は彼の正体を暴こうとした。

 

それは領主としてのプライドから?

 

それとも上手くすれば下僕にできると思ったから?

 

けれどもそんなことはもうどうでも良かった。

 

今、こうしているうちにも私という存在全てが飲み込まれていくようにさえ感じる。

 

例えるなら渦巻く海流に飲まれる雨粒みたいに。

 

徐々に徐々に、自他の存在の境目が曖昧になっていく……

 

私は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“私”?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ……“私”って……

 

 

 

 

 

なに……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん、その辺にしといたら?あんまりやるとコワレちゃうよ?」

 

 

 

 

「ッ!!」

 

 

突如として聞こえてきた透き通るような少女の声。

 

有馬崇哉のすぐ隣にいた少女、咲桐杏奈の声だ。

 

それと同時に急に現実に引き戻されたような、意識が戻ってきたかのような気がした。

 

その瞬間、私の体は絞首台より解放されたかの如く、酸素を求める。

 

荒い息と共に徐々に思考がクリアになっていく。

 

少し余裕が出てきたところで周囲を見渡す。

 

すると私の下僕たちも皆同じような状態だった。

 

そして気が付けば、さっき声をきっかけに先程から感じていた重圧が薄れていくのを感じた。

 

けれども……

 

 

 

 

 

 

私、一瞬、“自分”が分からなくなった……?

 

“自分”というものの存在を疑った?

 

 

 

 

 

……怖かった

 

 

ただひたすら……怖かった……

 

恐怖と畏怖とが綯交ぜになったような良く分からない感覚、しかしそれが『畏れ』であることだけは辛うじて分かる……。

 

そしてそれは同時に“自分”というものが消えてしまうことへの恐怖。

 

汗が頬を伝い、地面に落ちる。

 

その時、私は無意識のうちに自分の肩を抱いていたことに気付いた。

 

認めざるを得ない。

 

自分が目の前に佇む相手に戦慄したことを。

 

 

しかし顔を上げて前を見据える気にはなれない。

 

 

――――――そこまでして知りたいのなら知るといい……己が存在を以てしてね――――――

 

あの時の彼の、有馬崇哉の顔を忘れることはできない。

 

どこまでも冷たく、無機質で、感情そのものが欠落したかのような顔だった。

 

私、いえ、私達などまるで眼中にないとその瞳が物語っていた。

 

 

「だな……そうなったらそうなったで後が面倒だ。それで……お分かり頂けましたかな、グレモリー先輩?」

 

「―ッッ!!」

 

私はハッとなり、今の己の置かれた状況を認識する。

 

私は思わず声の主を睨む。

 

屈辱だ。

 

この私が堕天使や人間風情の前でこんな無様な姿を晒すなんてッッ……!!

 

でも私が言葉を紡ぐことは叶わなかった。

 

先程の光景がフラッシュバックする。

 

あの重圧。

 

アレは到底人間にできるものじゃない……

 

迂闊に近づけば、間違いなく食われる。

 

「お、おい、崇哉!」

 

不意に私の新しい下僕、兵藤一誠が声を上げる。

 

「一体どういうことなんだよ、これは?!何でお前とリアス先輩たちが対立してるんだよ?!第一何で俺が「イッセー」っ」

 

事情が呑み込めず混乱する彼の言葉を有馬崇哉は遮る。

 

「色々と聞きたいことはあるだろうが生憎それを話すのは俺の役目ではない。どの道近いうちに知ることにはなるだろうが今どうしても知りたいことがあるなら……」

 

そこまで行って私に一瞥をくれる。

 

「あの女に聞くと良い。まぁ、これに懲りたら今度からは寄り道せずに真っ直ぐ家に帰るこったな。」

 

それだけ言うと踵を返して立ち去ろうとする。

 

「ま、待ちなさい!」

 

私は彼を引き留める。

 

このままで済ますわけにわいかない。

 

彼は歩みを止め、振り向きもせずに答える。

 

「……まだ何か?」

 

その声からは心底うんざりした様子が伺える。

 

「……今日のところは見逃してあげる。明日、この子に事情を説明するわ。使いを出すからその時にあなたたちも来なさい。いいわね。」

 

しかし彼はそのまま答えもせずに再び歩き出す。

 

相変わらず何て態度なのかしら。

 

 

 

「……見逃されるのはどっちだか」

 

その時彼が何か呟いたような気がしたが何を言ったかまでは聞き取れなかった。

 

 

まったく……明日は覚悟してもらわないとね。

 

けれどその前に今は―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり兵藤一誠(アレ)の飼い主はリアス・グレモリー(赤毛の方)だったね。」

 

帰路の途中、すぐ隣を歩く杏奈が唐突に口を開く。

 

「ああ、予想はしていたが……それよりお前は本当に良かったのか?俺とオリヴィアだけならまだ言い訳は効いたんだが。」

 

今回の目的はイッセーの主が誰で、どんな奴かを見極めること。

それが必要だった。

現時点ではまだ仮定であるとはいえ、神滅具(ロンギヌス)の所有者を眷属にする以上その主が下手な輩であっては困る。

特に最近の純血上級悪魔という連中は質の低下が著しいからな。

そしてその達成には対象と接触し言葉を交わす必要があった。

それも“表”ではなく“裏”の顔で。

その為にはできる限り自然な形での接触が不可欠――――結果としてああなったわけだが。

 

当然リスクもついて回る。

今回のケースで言えば間違いなく悪魔側に目を付けられるということだ。

俺だけならともかく、出来るものならなるべく彼女たちにまで類が及ぶのは避けたかった。

 

「はぁ……」

 

杏奈は一つ溜息を吐くと立ち止まり俺を見据える。

 

「言ったでしょ?私はお兄ちゃんにならどこへでも着いて行くし、必要なら助けるって。それに万に一つ、ううん、億に一つでもお兄ちゃんが間違った道へ進もうとしているのなら止める。これは紛れもない私自身の意思。それはお姉ちゃんもあの子達も同じ。だからお兄ちゃんは自分の信じるままに進めばいいの。」

 

「……僭越ながら私からも一言申し上げさせて頂きます。今回マスターにどのようなお考えがあったにせよ、私は自身の意思でマスターの命に従いました。そしてこれからもそれは変わりません。私が貴方様に剣を捧げたあの時からマスターの意思は私の意思なのですから。」

 

オリヴィアが杏奈に続く。

彼女たちは俺に微笑みかけていた。

その眼差しは暖かくも確固たる意志を宿したものだった。

 

「ハハハ……お前らには敵わないね。」

 

 

 

……つくづく俺は果報者らしい。

 

 

 

「ああ、でも明日からは面倒なことになりそうだよね~」

 

杏奈が場の雰囲気を変えるように唐突に呟く。

 

「そうですね……如何なさるのです?現状我々はグレモリーの一党から堕天使側に与する者と見られている可能性もありますが。」

 

「確かに……あの紅髪のお姫様が無罪放免にしてくれるとは考えにくいしな。まあ今日のこともあるから返答次第で即戦闘という可能性は低いだろうが……最低でも監視下に入れ、あわゆくば下僕になれとか言ってくるかもな。」

 

「うふふ、大丈夫だよ、お兄ちゃん。もしあの小娘がそんな調子こいたことしようもんなら……私が一族郎党根絶やしにしてやるから♪」

 

最早眩しい程の笑顔で宣言する杏奈。

コイツは本当にやりかねないから恐ろしい……

 

「そうか、それは頼もしいな……だがほどほどにしてくれよ?それじゃあ本末転倒だからな。」

 

「あはは、やだな~もう。分かってるって、そのくらい。流石に私も乳臭いガキ相手にそこまではしないよ。せめて10分の9殺しくらい?」

 

「あまり変わらないだろ……なら仕方がない」

 

恐らくこの時俺は引きつった笑みを浮かべてたんだろうな。

 

「明日はそうならないように頑張るとしよう」

 

 

 

 

 

 

さて、悪魔共はどう言い寄って来るのかねぇ?

 

 

 





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