今回は、超次元レーティングゲームの開会式の様子を、5話くらいに分けて送りします。
「ようやく、始まるのだな・・・」
「ええ。大会会場の設置に時間が掛かりましたが、概ね、想定通りです・・・アザゼル総長」
「総長は、よしてくれ・・・八神はやて司令」
多元世界管理機構――時空管理局を下に、多元世界の秩序を護るために生まれた国際機構。そのトップに就任したアザゼルは、自身の執務室で、同僚の一人である八神はやてと今後の動きについて確認した。
「大会本会場は・・・レーティングゲーム大会の発祥となった冥界・・・【アグレアス】か」
「ええ。他の会場として堕天使領、北欧神話のアースガルド、ギリシャのオリンポス、日本の高天原、神々が管理する箱庭、多元世界管理機構のミットチルダの地上本部等、今回は大奮発しましたわ」
「そうだな。今、資料を確認したが、やっぱり、出場申請を出したチームが多すぎる気がする。予選だけでも、一、二年掛かる気がするぜ」
「ご心配なく・・・そこは大会管理委員会が色々と試行錯誤した結果、各出場世界で予選を行い、数は絞ってきましたから・・・当然、イッセーくん達は、残っていますので、ご安心を」
「そうか。あと、覇道神クラスが放つ技に会場が耐えられるのか不安だ」
「そうですね。一応、ルールとして覇道神以外のチームと当たる場合は、最低・・・創造までしか使っちゃいけないとかルールで縛ってはいます」
「それ、意味あるのか?黄金の獣や光の魔王は、ルールを縛られたくらいじゃ止まるとは思えんが」
「一応、予選では流出や終段は使用してなかったため、たぶん、大丈夫でしょう」
「無事に大会が進むことを祈るしかねえか」
アザゼルは、少し冷めたコーヒーに口をつけた後、執務室から見える空を、ぼんやりと眺めるのだった。
アザゼルがはやてと打ち合わせしている頃・・・
「・・・ふぅ、これで
「お疲れ様です、イッセー。タオルを使ってください」
「ありがとう、アインス」
イッセーは朝早く、冥界で一番険しいとされている山の中腹で『
イッセーは纏っていたジャージを脱ぐと身体は汗でびっしょりと濡れていた。
アインスは、そんなイッセーにタオルを渡す。
アインスからタオルをもらったイッセーは、すぐさま、タオルで汗を拭き取っていた。
「ようやく、今日からレーティングゲームの国際・・・じゃないな、多元世界大会が始まる。ヴァーリは勿論のこと、匙、サイラオーグさん、曹操、そして、リアスといった強敵たちが多元世界からたくさん来る」
「楽しみですか?」
「嗚呼。今日のために、俺は勿論のこと、アインス、クゥ、ゼノヴィア、イリナ、レイヴェル、ボーヴァ・・・それから、新たにメンバーに入ったアイツ等もいる」
「頑張りましょう・・・貴方の未来の為にも」
「おう。それに、今日は忘れられない日になりそうだ」
「例の件ですね」
「嗚呼。完成されたフィールドの強度を再度確認するために、今日、行われるエキシビジョンマッチ・・・」
そう言って、イッセーは異空間に繋がる魔方陣を展開し、そこから一枚の紙を取り出した。
『赤龍帝VS白龍皇エキシビジョンマッチ』
「俺が、今、どの程度で、ヴァーリがどの程度の強さを再度確認するために、このエキシビジョンマッチは都合がいい。絶対に、勝つぜ!」
「それは、ヴァーリも言っていることでしょう」
「そうだな・・・おっと、もうそろそろ時間か。最後にあれを試してから帰ろうぜ」
「ええ、アレを撃つのですね。一応、周囲に被害が広がらないように結界を展開します」
「ありがとう。では――真の龍帝は、眼で殺す!【
イッセーの眼から赤いレーザーが放たれた。
赤いレーザーは、目の前の岩山に直撃し・・・
ドバーーン!
大爆発を起こした。
煙が晴れると・・・目の前の岩山は蒸発し、一帯は、熱でドロドロに溶けていた。
「カルナさんの技を目指してみたけど、まだ、安定しないか」
『大英雄の奥義だ、そう簡単に再現はできんだろう。相棒の成長は喜ばしいが、これはなんとも言えんな』
ドライグは、イッセーの成長を喜びながらも、イッセーの新たな技に驚愕し、言葉が出なかった。
イッセー、カルナさんの真似をする。
普通、眼からビームは撃てません。だけど、この世界のイッセーは撃てます。
ちなみに、ヴァーリも撃てます。
次回は、そんな二人が、開会式後に行われるエキシビジョンマッチで激突します。お楽しみに!