魔銃使いは迷宮を駆ける 作:魔法少女()
リュー・リオンは『豊穣の女主人』の同僚、シルが伝手を使って手に入れた通行証を使い『アリュード・マクシミリアン伯爵』という小国の貴族に扮して
同時に、シルは『シレーネ・マクシミリアン伯爵夫人』に扮して彼女と共に歩んでいる。
眼帯を付けたリューが隻眼で会場を見回す。
「それでリュー? これからどうするの?」
「まずは目立つ事です」
羽振りの良さを見せつける事で店側から上客だと思わせる事。そうする事で更に高額な
「ねえ、あそこで
シルが指示した煌びやかな
傍らには仮面を着けた傭兵らしき女性。彼女のすぐ横には
「まさか……なぜミリアさんが……」
「リュー、いってみよう」
二人が観客の一人に近づいて声をかける。
「すいません、これはどういう事でしょうか」
「おお? 今来た所ですかな? 【魔銃使い】殿が賭けをしておられるのですよ」
背の高い商人らしい男性の説明を聞きながらも、卓につくミリアの背をちらりを見たリューは眉を顰めた。
ミリアの口から呟かれた言葉は『
嘘の通じない神相手ににこやかな笑顔で対峙するミリアに違和感を覚えつつも商人に続きを促す。
「賭け、とは?」
「ええ、あの賭けに負けた場合、【魔銃使い】殿が
「────なんでもって、なんでも?」
彼の言葉にいぶかしげな表情を浮かべるリューと、驚いた表情を浮かべたシル。彼は一つ咳払いすると卓とは異なる方向を小さく指示して小声で言い放った。
「実はあそこで項垂れている二名は既に負けているのですよ」
彼の言葉に二人が項垂れている貴族と商人らしき二人の人物に視線をやった所で、歓声が上がる。
観客の中央、自身の全てを賭した
「わァッッ!? 負けたァッ!」
「神を負かしたぞあの子」
「
ミリアの挑発染みた
「私の勝ちですので、
「くそぉおおおっ、ミリアちゃんに首輪付けれるチャンスだったのにぃいいいっ!」
全身で口惜しさを表現する様に慟哭を上げる神。そんな彼を無視して仮面の女性が神に近づいて
既に山になった其処に、神の持っていたなけなしの
「まさか、本当に
「ねえ、リュー……ミリアさんおかしくない?」
シルに囁かれ、リューが視線をミリアに向ける。
彼女の手札は『♠4 ♣4 ♦4 ♥4
♣7』の『フォー・オブ・ア・カインド』だというのがリューの目に入る。
おかしなところは何もない、強いていうなれば最初のベッティングタイムに迷わず『
「そうですか、まだ様子見しているだけでは……?」
「いや、絶対におかしいよ────ほら、クラブのカードを残して全部捨てちゃったよ」
シルの言葉にまさかとリューが再度ミリアの手元に視線を向ける。丁度ミリアの手で『♠4
♦4 ♥4』が場に捨てられている所だった。
「なっ……
驚愕するリューとシルの前で、ミリアが新たに配られた
『♣3 ♣5 ♣6』の三枚。出来上がった
「そんなまさか」
「あれがあの嬢ちゃんの凄い所でなぁ」
「すごいところ……ですか」
「ああ、あんな感じで今の手を崩して更に強い手にしちまうのさ。まるで
観客達もにわかにざわめきだし、ギルド長がそれを見て歯噛みする。ミリアの方は小さく溜息を零して観客として集まってしまった商人や貴族を見回した。
「真剣勝負してるんですから、無粋な真似はやめてくれませんかね」
若干苛立たし気なのは、彼女が強い手を引いた事を周りの観客の反応で察したギルド長が
彼女の不機嫌さに気付いた観客達が蜘蛛の子を散らす様に去っていくのを見送り、リューはミリアの背中を見て眉を顰めた。
「
神の前で『
「シルはどう思いますか」
「うーん……神様に『嘘じゃない』って言われてるんでしょう? じゃあ不正はしてないんじゃないかな」
考えていても始まらないかと彼女に声をかけるか迷い始めたところで、リューは視線を感じ取る。弾かれた様に自らを観察する視線の方向を向くと、そこには仮面の女性。ミリアの傍に控える傭兵らしき人物が穴が開きそうな程の視線をリューに向けている。
どこかで会った様な、懐かしい人物の雰囲気とよく似ている事に気付いて視線を互いに向け合い、後少しで誰かわかりそうになったところで、ミリアがガタリと音を立てて椅子からずれ落ちかけていた。
彼女の視線はリューに向けられており────即座に逸らして手元の札に視線を戻す。
間違いなくリューとシルの存在に気付いたのだろう。若干汗を掻いている様子だ。
「どうしたノースリス」
「い、いえなんでもないでしょ?」
唐突に挙動不審になったミリアに対しギルド長が問いかければ、彼女は明らかに焦った表情で妙な事を口走る。
つい先ほど『
「なるほど、
「え? いや、違うですよ? 割と
「
ギルド長の宣言を聞いたミリアが呆けた表情を浮かべ、
「では、互いに
勝利を確信したギルド長が自信満々に
ミリアの態度から勝者がギルド長であると考えていた
ロイマン『♣8 ♠8 ♥8 ♦8 ♥3』
ミリア『♠J ♣J ♥J ♦J ♠Q』
互いに『フォー・オブ・ア・カインド』、数字の強弱ではJが強い。結果、勝者はミリア・ノースリスに決定した。
「なっ……」
「はぁ、お疲れさまでしたギルド長、私の勝ちですので
「
何を馬鹿なとミリアが肩を竦め、投げやり気味に答えた。
「神の前でも宣言しましたが、私は
「では、
やったーギルド長から
しかし、唐突にシャクティさんが『ヤバい』とか呟いてどうしたのかと振り向くと────
足早にリューさんの元へ向かうと、男装し眼帯を着けたリューさんが眉を顰めており、胸元が大胆に開いたドレス姿のシルさんが微笑みかけてきた。
「こんばんは」
「ええ、こんばんは……ミリアさんはどうしてこちらへ?」
それはこっちの台詞なんですが。いや、シルさんが妙に広い伝手持ってるのは知ってたよ?
まさか貴族に扮して突撃してくるなんて思わないじゃん?
「私は、まあ依頼ですよ」
「依頼、ですか」
シルさんが目を丸くしている横で、リューさんが渋面を作っていた。こっちが渋面を浮かべたいんじゃがね?
「ミリアさん、先の
えぇ、出来れば答えたくないんだけど。だってやり方を
別にリューさん相手なら良いかもしれんが、シルさんはなぁ。
「私も是非聞きたいがな」
コツコツと
リューさんとシャクティさんが真正面から見つめ合い、リューさんが口を開いた。
「何処かでお会いしましたか?」
「……私を口説いているのか?」
シャクティさんの言葉にかなり棘が含まれているというか、敵視とまではいかずともかなり不機嫌さが滲み出ており、リューさんも拒絶されている事を察したのか身を引いた。
「いえ、どうやら私の勘違いだったようだ。不愉快にさせたのなら謝罪を」
「必要ない。どうせ私はただの護衛だ。雇い主とどういった関係なのかは探らんよ」
それだけ言うとシャクティさんは腕組をして目を瞑る。これ以上会話してボロは出したくないらしい。
と、なるとだ……え? これ俺がリューさん説得しなきゃいけないの? 胃が死にそう。
「えっと、リューさんは────」
さっさと家に帰ってくれないか。という直球な言葉を避けて迂遠に伝えようと言葉選びしつつも口を開きかけたところで、聞き覚えのある少年の声が聞こえて息が詰まった。
「僕やっぱりいいですっ、帰らせてくださいいいいっ!」
聞こえた声にリューさんとシルさんも反応して四人全員が其方を向く。
視線の先には白髪の少年が着慣れない燕尾服を身に纏い、誰かから逃げる様に言い訳を重ねている様子が見て取れた。
「まだ新居の引っ越しが終わってないんです。というか、こんなところに居るのが神様や他の人達にバレたら、ぼ、僕は────」
…………わぁい、ベルだぁ!
一気に駆け出し、ベルの背中に突進。ドンッとぶつかった所でベルが身を痙攣させて硬直した。
「うわっ!?」
「うわ、じゃないですが。なんで此処に居るんですかね、ベル」
「ミ、ミリアっ! 待って違うんだこれは────」
言い訳を紡ごうとするベルが俺の後ろから近づいてきていたリューさんとシルさんに気付いてさらに青褪める。
「リュ、リューさ────」
「すいませんが、私たちの素性を大声で明かす様な真似は控えてください」
一瞬でベルとの距離を詰めたリューさんがベルの口を指で塞ぐ。ベルの唇にリューさんの指が触れているせいかベルが焦りながら首を上下に振って口を閉ざした。
つかさぁ、なんでベルは此処に居る訳? モルド達に誘われて
しかしベルが
「ベル、モルド達と此処に来たの?」
「え、あ、うん、モルドさん達と────」
ベルが質問に答えようとした所で、場に似つかわしくない荒々しい足音を立てて三人の荒くれものが現れた。
いや、
予想外にも程がある。こいつら
「おい、【リトル・ルーキー】何やってるんだ。まだ話は終わってねぇぞ」
「どうもモルドさん……随分とお楽しみな様で」
「なっ!? ノースリスぅっ、どうしてここにっ!」
だからこっちの台詞なんだが。リューさんといい、シルさんといい、モルドといい、なんでこっちの台詞を先読みしたかのような質問を飛ばしてくるんだか。
溜息を零していると、リューさんが鋭い視線をモルド達に飛ばしながら小さく呟く。
「どういう事ですか?」
「ん、ああ……どうにも
最初は歓楽街のエッチなお店か? とも思ったがだとすると
「おお、なんだ俺らを馬鹿にしてんのかぁ?」
「……そんな積りは無いですよ?」
第三級冒険者なのにこんな大賭博場に足を運んでるって相当アレだなとは思うけどね。うん、金を摩ってるなぁと。もしかしなくてもそれが原因で第三級冒険者から先に進めてないんじゃ?
「目を逸らすなよ、ったく……ああ? なんですかいそっちの貴族様は、そんなにガンくれて文句でも…………んん?」
眼帯付けた貴族然としたリューさんに見られている事に気付いたモルドが絡んで行こうとし、途中で何かに気付いたのか動きを止める。残り二人のガイルとスコットもまじまじとリューさんを見つめ────瞬く間に青褪めた。
『げええ! まさかこいつ『女主人』の────』
「黙ってください」
三人が驚愕して声を上げ切るより前に、リューさんの足がぶれる。風を切る程の音を響かせ、振るわれたリューさんの革靴の爪先が三人の脛を蹴り上げたらしい。
カカカカカカッとほぼ同時に六度の打撃音。
『い……いでええええええええええええ!!』
モルド達が脛を押さえて転がり回る。周囲の客も何事かと此方を見ているさ中、シルさんがリューさんに近づいてぷんすかと可愛らしく怒っている様子が見えた。
いや、リューさん手……いや足か、早すぎでしょ。
「もうっ、リュー! 直ぐに手を出しちゃダメだよ?」
「すいません、やり過ぎました……」
モルド達の呻き声を背景に、ベルが愛想笑いしながらも問いかけを放った。
「そ、それでミリアとリューさんは此処で何を? というかその眼帯は?」
あー、なんか勘違いされてるかな。多分、俺とリューさんが一緒にここに来たと思ってる。
違うんだなぁ、リューさんには来てほしくなかったんだなぁこれが。
「私はリューさんとは別件です。実は貴族から招聘状が届いて…………まあ、貴族と面会してたんですよ」
思い出したら胃が痛くなってきた。あのお花畑貴族に脳筋狙撃手。リューさんとシルさん、そしてベルとモルド……なんだこれ、胃痛の原因が多すぎるんだが。
「私たちはわけあって貴族になりすましてここに潜入しています。こうでもしなければ入り込めなかったので」
口軽過ぎでしょ。何処に耳があるかわからんのにペラペラ喋るのはアウトォッ! リューさんがポンコツなのはわかったからやめてくれぇ!
「わけ、ですか? じゃあそれでシルさんもドレスを着て────!」
シルさんのドレス姿を改めてみたベルが動きを止める。大胆に開いた胸元に視線が吸われ、ベルが赤らんだ。
下から見上げる形であってもかなり際どい胸元だなと思えるドレスなのだ。ベル視点だと相当に破壊力のある光景だろう。
「ベルさん、私のドレス姿に見惚れちゃいましたか?」
「え、あっ、ごめんなさいっ!」
なんでそこで謝罪するかな。見る事自体に罪はないだろうに。
リューさんがベルにすっと近づき、ドスの利いた声で囁いた。
「
「す…………すすすすすいませぇんっ!」
……いや、今のは理不尽過ぎでしょ。流石にあんな際どい恰好で居るのを見ただけで怒られるのはどうなん?
そしてベル、キミは凄い身体能力してるね。一瞬で土下座するとかビックリだよ。
「ところで冒険者様? どうして皆さまは
シルさんが話題逸らしの為にかモルド達に声をかけた。
流石に痛みが引いたのかモルド達がすっと立ち上がる。まだふらついているので完全に回復した訳ではなさそうだが、ここで回復魔法使おうとすると流石に捕まりかねないしなぁ。
「ふっふふっ、よく聞いてくれた嬢ちゃん」
懐に手を入れたモルドがさっと素早く何かを取り出す。金色のカードだ。
「俺達はこのゴールドカードを持ってるのさ!」
「これ一枚あればどの
凄まじくうざったいドヤ顔でゴールドカードを見せびらかすモルドと、それを囃し立てるガイルとスコット。
なんとなく想定はしてたが、なんというかバカバカしいな。第三級冒険者で足止めしてる理由が納得いったわ。実力に見合わない賭博場の
「これを持ってる第三級冒険者なんて俺らぐらいしか居ないだろうなぁ!」
そりゃそうだろ。普通はもっと強くなってから、金に余裕が出たところで目指す代物である。まあ、どれだけ金を貢いだのか知らんが、アホ極まりないな。賭博癖持ちか、こいつら。
「
「その為に
「武器の修理後回しにして探索中に壊れたり……」
…………いや、こいつら本当に良く死ななかったな。ある意味では運の良い奴らだ。
「貴方達が第三級で低迷している理由がはっきりとわかりました」
『う、うるせぇ!』
リューさんの直球の言葉がモルド達に突き刺さるが、俺としてはリューさんのポンコツっぷりに最近納得がいくようになってきた。魔法の知識を教えてくれていた頃はもっと知的な人だと思っていたが、思った以上に脳筋に近い思考してるんじゃないかな。あと手が早い。
リューさんをボケっと見ていると、彼女は視線を広間の奥の方にある両扉の方に向けた。
視線の先は、
ちらりとリューさんと視線が交わるが、彼女はさっとモルドに近づいて囁きかけた。
「あの
「ん? あ────なんだ、あそこに入りてえのか?」
俺に聞いても答えて貰えないだろうと判断したのだろう。常連らしいモルドに聞く事にしたらしい。
うん、どうするかなぁ。
「ミリア、
「え? ああ、そうね……高額な賭けを行う別室って認識で良いわ。要するに金持ち専用の部屋」
もしくは、お仕置き部屋か、処刑部屋。賭博場で調子づいた奴を連れ込んで囲んで叩きのめす場所だ。
過去に叩きのめされた経験のある俺が言うんだ、間違いない。あの時は
「後は、
囲った女の子を見せびらかしたり、ね?
ま、ベルには関係の無い所さ…………女の子が助けを求めてたら突っ込みそうな所があるので怖いな。
「高額の
モルドの言葉にリューさんとシルさんが顔を見合わせている。これは、目を付けちゃったかぁ。
「冒険者でもねぇくせに良いご身分だぜ」
吐き捨てる様に呟かれるモルドの言葉に、思わず『第一級冒険者でもねぇ第三級冒険者が
溜まりに溜まっていくストレスで妙な事を口走りそうになってしまうな。
「一つ忠告だ、
…………あ、なるほど。ここの
『洗礼』を浴びせて洗脳するのか。そっかぁ……汚いやり口だな。そして、下手なやり方だ。もっと上手いやり方なんていくらでもあると思うのだが……傭兵のLv.3二人組が居るからか? だいぶ調子に乗っているらしい。
潜入してしまえば尻尾は簡単に掴めそうだな。
「あ、あのー……僕そろそろ帰っても良いですか?」
困った表情のベルの発言に首を傾げかけ、納得。ベルは賭博関連にあまり興味はないらしい。良い事ではあるのだが、少しは嗜んでおくべきだとは思う。
「ベルさん、折角
シルさんは純粋に楽しむ気満々というか、ドレス姿でベルにすすっとにじり寄ってアピールしてるっぽい?
ちょんちょんと肩を突かれ、誰かと思えばリューさんが小声で話しかけてきた。
「ミリアさん、良いのですか? 彼に夜遊びなんて教えてしまって……」
ふむん? いや別に俺が止めるべきはのめり込み過ぎた場合のみだしね。
酒にしろ賭博にしろ女にしろ、のめり込んで破滅しそうなら殴ってでも止めるさ。でも嗜む程度なら別に構やしない。俺だって酒に逃げる事は多々あったし、賭博は……まあ、
「別に、少し嗜む程度なら止める程じゃないですよ。のめり込んで破滅しそうなら殴ってでも止めますし」
「…………そうですか」
若干不満そうというか、予想外とでも言う様に表情を曇らせたリューさんに首を傾げる。何、俺って潔癖だとでも思われてたん? 別にやる分には良いんだよ、やる分には。破滅するのだけはやめて欲しいがね。
「ほら、ルーレットとかどうです?
「え、でも……」
シルさんが全力で押していき、ベルが徐々に押されていく。これは、いつもの流れだな。このまま
「僕一人で遊ぶなんて……神様やリリにも悪いし」
「少しくらいならベルさんの女神様やリリさんも怒りませんよ」
ニコニコ笑顔でぐいぐいと押していくシルさん。リューさんが苦い表情でシルさんの背中を見つめており、モルドがシルさんの言葉に頷いている。ベルが俺の方をちらりと見てきたので肩を竦めておく。
「お金も無いですし……」
「私が貸してあげます。負けてもかまいませんよ?」
なんとか断る理由を絞り出そうとするベルに対し、シルさんが先回りして逃げ道を封鎖していく。
これはやっぱりいつもの流れでシルさんに押し切られそうだね。援護射撃してあげれば断る事ぐらいはできるだろうが、別に断る程じゃないでしょ。
「けど……」
「それに、もうこんな機会ないかもしれませんし。ほらミリアさんからも何か」
え? ああ、俺がシルさんの援護に回れって? そこはリューさんに頼むべきでは……まあ、良いか。
「良いんじゃないですか。滅多に来れる場所ではないんですし、何事も経験って奴ですよ」
ついでにルーレットするなら頭の上でそわそわしてるクリスもやるだろうしね。
「…………わ、わかりました。じゃあ少しだけ」
喜べクリス。ルーレットの時間だぞ。
《良いの!》
《やったー! クルクルしてるのー!》
…………あれ、クリスって
ルーレットでベル君の《幸運》が大暴れするまであと…………()
コラボ小説第二弾投稿しましたぁ。
『竜人がいるのは間違っているだろうか?』という作品とコラボさせていただきました。
読者に読んでもらうというよりは作者が楽しむ形で書いてるのもあって、おススメはあまりできませんが……(小声)
コラボは募集続けてますぅ。
TSロリ作品は十二分に増えましたねぇ。もっと増えて良いよ!
後は『戦闘バランスがとれてる』『オリ主と原作主人公が共存してる』『魔法・スキルの理由がしっかりしている』三つの要素を入れた作品があがってくれば……魔法少女()さんの役目も終わる……はよ、投稿はよ!
-追記-
2020年02月23日(日) 14:12 に誤って『魔銃使いは恋に堕ちた』の方でこの話を投稿してしまいました事をお詫びします。
勘違いさせてしまった方々、誠に申し訳ございませんでした。