終焉の聖騎士伝説~オメガモンとなった青年の物語~ 作:LAST ALLIANCE
これが最終回で良いような気がしましたが、まだラスボスが残っています。
カオスモンはいわば中ボス。この後に決戦が待っています。
“電脳現象調査保安局”の郵便ポスト。そこには様々な封筒やハガキが入っているが、この日入っていた一つの封筒から何やら曰く付きの匂いがしていた。
と言うのも、その封筒の送り主がカオスモンからだった。別に何の仕掛けもない、直筆のお手紙。ただ問題なのはその内容だった。
――――“デジクオーツ”で待っている。オメガモンと一騎打ちで決着を付けたい。
「薩摩本部長。カオスモンと決着を付けさせてください」
「それは駄目よ、一真君。相手はカオスモン。一騎打ちと見せかけて何体か刺客を用意しているわ」
丁寧な字で書かれたシンプルな内容。対オメガモン用デジモンとして生まれたカオスモンは、ついにオメガモンを倒す為に本気を出すつもりでいる。
それに応じないオメガモンこと一真ではない。本部長室で薩摩と鏡花に自分の思いを話すが、一真の身を案じた鏡花が牽制した。
確かに鏡花の言い分にも一理ある。相手はカオスモン。突然の奇襲やデジモンを利用した悪巧みは朝飯前。何をしてくるか分からない相手に単独で挑むのは危ない。
「私が一緒に行きます。それで良いですよね?」
「優衣さんが一緒なら大丈夫だな。分かった。後は任せるよ」
「ありがとうございます!」
一緒に居た優衣が一真と同行する事を提案すると、薩摩は了承した。これでもしもの事があっても大丈夫な筈。そう思った上での了承だ。
一真は深々と頭を下げて本部長室を後にし、優衣と共に“デジクオーツ”に向かう。到着すると同時にオメガモンに究極進化。少しの間歩いていると、カオスモンが立っている広い場所に着いた。
「待っていたぞ、オメガモン。お前と決着を付けるのを」
「そうか。アルファモンがいるのはお前が何かを企んでいると思っただけだ」
「……だと思った。私は一騎打ちしか頭にない。オメガモン、お前を倒す。それが私が造られた理由だ。今日こそ私の手で葬り去る!」
「良いだろう。今度こそ私の手で倒すだけだ」
これは因縁を終わらせる為の戦い。二体の究極体デジモンは睨み合いを開始する。お互いに今度こそ相手を倒すと誓い、必ず勝つと闘志を燃やす。
それぞれ構えを取り、対峙しながらゆっくりと間合いを取り始めるオメガモン。2体のデジモンの高まり続ける闘気。アルファモンは声を出さずに2体の姿を見守る。
“デジクオーツ”に一陣の風が吹いたそ瞬間、戦いの火蓋が切って下ろされた。オメガモンは左腕からグレイソードを、カオスモンは右腕からBAN-TYOブレイドを出現させて突進を開始した。
お互いの武器を鋭く振り抜き合う2体の究極体デジモン。甲高い金属音を鳴らし、凄まじい衝撃波を撒き散らす剣戟が始まった。凄まじいスピードで動きながら、それ以上の速度で大剣を振るい続ける。
既に3回も繰り広げられ、繰り返されてきた剣戟。唯一異なる点があるとすれば、この戦いで全てが決まるという事。この戦いで決着が付く。この戦いで勝利者が生まれる。例えその結末が一体どうなるのか分からなくても、今は構わない。大切なのは目の前の相手を倒す事。たったそれだけの事を考えながら、相手を打ち倒そうと凄まじい剣戟を繰り広げる。
オメガモンが薙ぎ払ったグレイソードを、カオスモンはBAN-TYOブレイドで受け止める。その瞬間、激しい火花が辺りに飛び散り、甲高い金属音が辺りに響き渡る。
「(三回戦って全て逃げられているからな……今度こそ勝利する!!)ウオオォォォォォォォォオッ!!」
本来であれば、オメガモンはカオスモンとの戦いを心の底から楽しみたかった。自分と似たような姿をしていて、似たような戦い方をしている。自分を更なる高みに導いてくれている事をこれまでの戦いで感じ取っていた。
しかし、カオスモンは自分の敵。カオスデュークモンが造り出した自分を抹殺する為のデジモン。オメガモンは感情を押し殺しながらグレイソードを振るう。
聖騎士と混沌の騎士の戦いは更に激しさを増していく。お互いに大剣を相手に向けて振るい続け、それによって甲高い金属音が辺りに木霊し続ける。
剣戟の中で動きが見られた。オメガモンはグレイソードを振り下ろし、カオスモンはBAN-TYOブレイドで受け止める。防御状態となったカオスモンの胸部を右足で蹴り付け、カオスモンを蹴り飛ばす。
「そこだ!」
「グァァッ!!!」
カオスモンが体勢を立て直すよりも前に、オメガモンは追い打ちをかける。右腕のガルルキャノンを展開し、カオスモンの胸部に照準を合わせて青色のエネルギー弾を撃ち出す。
空中で体勢を立て直している最中だったカオスモン。胸部に青色のエネルギー弾の直撃を喰らい、更に後方に吹き飛ばされるが、体勢を立て直して上手く着地した。地面に足がめり込むも、その勢いを使って突撃を開始する。
BAN-TYOブレイドを突き出しながら迫り来るカオスモン。それに対し、オメガモンもグレイソードを下段に構えつつ、姿勢を低くして突進する。カウンターの構え。
BAN-TYOブレイドの刺突を躱し、飛び上がりながらグレイソードを振り上げる。左斬り上げを喰らったカオスモンだが、直ぐに持ち直してBAN-TYOブレイドを振るってオメガモンを後退させる。
「おのれ……!」
カオスモンはダメージを受け、斬り傷を受けた事に怒りを覚え、オメガモンに向けてギガスティックキャノンからダークプロミネンスを連射し始める。
次々と迫り来る暗黒エネルギー弾。オメガモンは瞬間移動に近いスピードで動き回って避けていく。地面に着弾する度に超爆発が巻き起こり、黒煙と爆炎が発生するが、構う事なくカオスモンに向けてガルルキャノンから砲撃を撃ち込む。
黒煙と爆炎で視界が遮られた事もあり、青いエネルギー弾を胸部に喰らったカオスモンは後方に吹き飛ばされるが、空中で体勢を整えて海面に危なげなく着地した。
「これまでの分を精算してもらおうか!」
カオスモンはBAN-TYOブレイドを振り下ろし、青白い三日月形のエネルギー波を放つが、オメガモンはグレイソードを薙ぎ払ってかき消し、“縮地”を発動してカオスモンの目の前に姿を現した。
“縮地”。それは距離を縮める事で長距離を瞬時に移動する技能。瞬時に相手との間合いを詰めたり、相手の死角に入り込む体捌きの事も言う。
その技能を使って一瞬で間合いを詰めたオメガモン。大上段から一気にグレイソードを振り下ろすが、カオスモンはBAN-TYOブレイドで受け止め、右足を蹴り抜こうとする。
それに気付いたオメガモンは身体を回転させながら地面を蹴り、自分から後方に跳びながらガルルキャノンの照準を合わせ、カオスモンに向けて砲撃を撃ち込もうとエネルギーの集束に入る。
「させるか!」
「クッ!!」
カオスモンは咄嗟に右足でオメガモンのメタルガルルモンの頭部を象った右手の顎部分を蹴り上げ、ガルルキャノンからの砲撃を不発に終えようとする。
まさかの攻撃に多少ふらつきながらもオメガモンは持ち直し、グレイソードを左横に薙ぎ払ってカオスモンを追い払った。
その間に『聖突』の構えを取ったオメガモンはカオスモン目掛けて突進を開始し、地面に着地したカオスモンはギガスティックキャノンの照準を合わせ、一瞬の溜めを置いてから巨大な暗黒エネルギー弾を撃ち出す。
巨大な暗黒エネルギー弾は直進している途中で爆裂し、無数の小型エネルギー弾となり、次々とオメガモンに襲い掛かる。
オメガモンは咄嗟に飛び上がって回避し、急降下しながらグレイソードを突き下ろして『聖突・弐式』を繰り出す。
「『聖突・弐式』!!!」
「グハッ!!」
胸部に『聖突・弐式』を喰らってよろめくカオスモンを右足で蹴り飛ばし、ガルルキャノンからの砲撃で追い打ちをかけようとしたが、その前にカオスモンが空中で体勢を立て直して着地し、一瞬でオメガモンとの間合いを詰めて来た。
BAN-TYOブレイドを振り下ろして唐竹斬りを繰り出すも、オメガモンはメタルガルルモンの頭部を象った右手の籠手で受け止める。それと共にグレイソードを一閃するが、カオスモンもダークドラモンの頭部を象った左手で受け止める。
闘志と力が真っ向からぶつかり合う。その拮抗状態を先に破ったのはカオスモン。右足でオメガモンの胸部を蹴り付け、BAN-TYOブレイドを振り上げて青白い巨大な刃の形のエネルギー波を飛ばす。
「これはどうだ!」
空中で体勢を立て直して着地しつつ、オメガモンはガルルキャノンを構えて青白い巨大な刃の形のエネルギー波の真ん中に向けて砲撃を撃ち込む。
青いエネルギー弾は青白い巨大な刃の形のエネルギー波を消し去ったものの、多少威力と勢いを減衰しながら、カオスモンに向かって直進していく。
カオスモンがBAN-TYOブレイドを振るって青いエネルギー弾をかき消している間に、オメガモンは両腕の武器を一度戻して力強く構えを取る。その瞬間、右手から蒼く煌めく絶対零度の冷気が発せられ、左手から橙色に輝く太陽の火炎が燃え上がる。
「ダブル!!!」
「グァッ!」
「トレントッ!!!」
最初に地面に打ち付けられたのはメタルガルルモンの頭部を象った右拳。そこから蒼く煌めく絶対零度の冷気が放たれ、カオスモンを呑み込んでいく。瞬く間に瞬間凍結され、動く事すら出来なくなったカオスモンに追い打ちをかける。
続けてウォーグレイモンの頭部を象った左拳が地面に打ち付けられた。橙色に輝く太陽の火炎が放たれ、カオスモンを焼き尽くす。
これが『ダブルトレント』。オメガモンの得意技の1つ。冷気と火炎を交互、もしくは同時に繰り出す奥義でもある。
「まだだ!」
「しぶといな……!」
『ダブルトレント』を喰らっても、まだまだ戦闘続行出来るカオスモン。そのしぶとさに敬意を払いながら、オメガモンは『聖突』の構えを取ってから突進を開始する。
カオスモンはギガスティックキャノンから暗黒エネルギ―弾を連射するが、オメガモンは神速のスピードで全て回避し、グレイソードを突き出して『聖突・壱式』を繰り出す。
BAN-TYOブレイドを薙ぎ払って『聖突・壱式』を迎撃すると、カオスモンは返す刀で燃え上がる程熱い魂を刀身に纏わせたBAN-TYOブレイドを振り下ろす。
「『覇王両断剣』!!!」
「チィ!!」
咄嗟にメタルガルルモンの頭部を象った右手を翳して受け止め、更なる追撃を受けないように自ら後方に跳躍したオメガモン。
カオスモンとの距離を空けたオメガモンはグレイソードを斜め上に構えながら、『聖突・弐式』の構えを取る。対するカオスモンもギガスティックキャノンを構え、暗黒エネルギー弾を連射していく。
それらを跳躍で回避しながら上半身を回転させ、オメガモンは上半身の捻り戻しを上乗せした『聖突・弐式』を繰り出す。
『聖突・弐式』をBAN-TYOブレイドで受け止め、カオスモンはオメガモンとの鍔迫り合いを始める。先程も行っており、このままでは何にもならないと分かっているオメガモンは行動を起こした。
左足を薙ぎ払ってカオスモンの右足を崩す。これでカオスモンの体勢を強引に崩し、下段に構え直したグレイソードを振り上げ、右斬り上げを繰り出した。そこから右足でカオスモンを蹴り飛ばす。
「グァッ!!」
「畳み掛ける!」
吹き飛ばされながらも体勢を立て直したカオスモン。ギガスティックキャノンを構えて暗黒エネルギー弾を撃ち込むが、オメガモンはグレイソードを薙ぎ払って暗黒エネルギー弾をかき消す。
その間に地面に着地したカオスモンは神速のスピードで間合いを詰めると、オメガモンの胴体目掛けてBAN-TYOブレイドを薙ぎ払う。
左肩に装備しているブレイブシールドΩで左薙ぎを受け止めるが、その間にカオスモンはオメガモンの胴体にギガスティックキャノンの砲口を突き付けていた。零距離砲撃を撃ち込むつもりだ。
「そうはさせるか!」
咄嗟に右足でカオスモンの左手を蹴り上げ、ギガスティックキャノンからの砲撃を強制中断させたオメガモン。その隙にグレイソードを横薙ぎに構えて振るい、カオスモンの腹部に横一文字の斬り傷を刻み付ける。
更にガルルキャノンを構えて砲撃を撃ち込んで追い打ちをかけると、『聖突・弐式』の構えを取って突進を開始する。
オメガモンの連続攻撃から持ち直したカオスモン。既にダメージの蓄積も相当な物となり、エネルギーの残量も半分を切っている。それでも諦める事なく、ギガスティックキャノンから暗黒エネルギー弾を撃ち出す
身体の状態はオメガモンも同じだった。ダメージこそないが、残りのエネルギーが半分くらいになっている。早めに決着を付けたい所だ。
暗黒エネルギー弾を『聖突・弐式』でかき消し、ガルルキャノンを構えながら一瞬の溜めを置いてから巨大な青いエネルギー弾を撃ち込む。カオスモンに向けて直進する途中でいきなり破裂し、四方八方へと散弾のように弾け飛んで一斉に襲いかかって来る。
「グアアアァァァァァッ!!!!!」
あらゆる角度から一斉に着弾していく度に、カオスモンは苦痛に満ちた声を上げていきながら、大爆発で発生した煙の中に姿を消していった。
大爆発で発生した黒煙と爆炎が消え去ると、そこには全身の至る所にダメージの痕が存在しているカオスモンが立っている。しかし、その赤い単眼が光を放った瞬間、カオスモンの『波動(コード)』がより強大な物となった。
―――まさかリミッターを解除したのか!?
“超越体”、もとい『電脳人間(エイリアス)』。パラティヌモンと彼女と共に戦った13体のデジモン以外の面々は通常リミッターを付けて戦っている。
これは彼らが不完全やイレギュラーな形で『電脳核(デジコア)』を移植された為、人間の身体に重度な障害を与える事を危惧した上での安全装置となっている。それを外して戦うと、強大な強さを得る反面、身体にかかる負荷が大きくなる。
そこまでして自分を倒したいのか。オメガモンはカオスモンとなってしまった人間を救う事を決意している為、目の前の光景を険しい表情で見ている。自分がそう仕向けてしまったのか。そこまで追い詰めてしまったからか。
それでもやる事は変わらない。カオスモンを倒して人間を助ける。そう決意してグレイソードを横薙ぎに構えると、先程まで目の前にいた筈のカオスモンの姿が消失していた。
注意深く周囲に『波動(コード)』を放っていると、背後に物凄く巨大な『波動(コード)』を感じ取り、オメガモンは背後を振り返った。
―――速くなった!?
反応速度と移動速度の向上。それを感じたオメガモンの目の前には、赤い単眼から眩い光を放つカオスモンがいる。BAN-TYOブレイドが振り下ろされ、グレイソードで受け止めるも力負けしそうになる。
単純なパワーも上がっている。そう感じたオメガモンはパワーにはパワーで対抗するしかないと感じた。左腕に込められているウォーグレイモンの力を解き放つ共に、刀身から太陽の火炎を発しているグレイソードを振り抜く。
「“万象一切灰塵と為せ”! グレイソーーード!!!」
「クッ!!」
弾き飛ばされたカオスモンは空中で体勢を立て直して着地し、ギガスティックキャノンから暗黒エネルギー弾を連射する。
先程よりも強化された暗黒エネルギー弾。オメガモンはグレイソードを振るって目の前に灼熱の炎壁を展開して砲撃を防いでいく。
その灼熱の炎壁を隠れ蓑に使いながら“縮地”を発動し、カオスモンとの間合いを詰めたオメガモン。低い体勢のままグレイソードを下段に構え、カオスモン目掛けて振り上げながら右斬り上げを繰り出す。
素早い身のこなしと反応速度で躱すカオスモン。追い打ちを掛けようと、オメガモンはガルルキャノンからエネルギー弾を連射していく。
地面を素早く駆け抜けながら青いエネルギー弾を回避し、一気に加速してオメガモンとの距離を詰めたカオスモンはBAN-TYOブレイドを薙ぎ払う。
「ハァッ!!」
「フッ!!」
オメガモンはグレイソードでBAN-TYOブレイドを受け止めると同時に、刀身から発している太陽の火炎を噴射させ、灼熱の刃を形成する。
その状態のグレイソードを振り抜いてカオスモンを弾き飛ばし、『聖突』の構えを取って突進しようとするが、その直前にカオスモンが体勢を立て直し、ギガスティックキャノンから暗黒エネルギー弾を撃ち出す。
太陽の火炎を発する灼熱の聖剣と化したグレイソードを一閃し、暗黒エネルギー弾を消し去るオメガモン。左手にエネルギーを込めて連動させ、ウォーグレイモンの頭部の目の部分を光り輝かせる。
これによって刀身の長さを調節出来るようになった。太陽の火炎を伸ばしながらグレイソードを全力で薙ぎ払い、カオスモンを太陽の火炎で焼き尽くした。
「“癒しの風よ、祝福を与えろ”! 『ヒールウィンド』!!!」
戦い終えたオメガモンは激戦の疲れと、エネルギーの消耗で片膝を付いた。アルファモンは治癒魔術を使って疲れを癒し、エネルギーを回復させた。
ようやく宿敵との戦いに終止符を打つ事が出来た。しかもその相手に勝つ事が出来たのだから。オメガモンの表情は何処か柔らかく、微笑んでいるように見えた。
「アルファモン……ありがとう」
「お疲れ様。さぁ、カオスモンの素体となった人間を助けよ……何だと!?」
しかし、現実はそう簡単には行かなかった。そう甘くなかった。何故ならオメガモンとアルファモンの目の前で、突然ボロボロの姿となったカオスモンが立ちあがったからだ。
あれだけの攻撃を喰らってもまだ戦えるのか。オメガモンがそう思う中、カオスモンは赤い単眼を輝かせながら言い放つ。
「フフフッ、ハハハハハハハハハハハハッ!!!!! 流石だなオメガモン! だがこれで終わったと思うなよ? お前は私の真の力で倒してやる!」
「真の……力!?」
(リミッター解除は先程使った……まさか!)
「ウオオオォォォォォーーーーー!!! カオスモン!!! 超究極進化!!!」
オメガモンが辿り着いた答え。先程の戦いでリミッター解除は使った。残る手段は超究極進化だけだ。カオスモンは進化体がある。まさかそれになるつもりではないのか。
それは正解だった。目の前にいるカオスモンを覆い尽くすかのように膨大なエネルギーの奔流が発生し、カオスモンの周囲に凄まじいエネルギーが渦巻く。まるで竜巻のように渦巻くエネルギーの中で、カオスモンは単眼を赤く輝かせながら叫ぶ。
叫ぶと同時にエネルギーの奔流に包まれたカオスモン。やがてエネルギーの奔流が消失すると、新しいデジモンが立っていた。
「アルティメットカオスモン!!!」
両肩に2つの『電脳核(デジコア)』が存在し、巨大な両腕を持ち、全身から禍々しいオーラを放っている巨大なデジモン。アルティメットカオスモン。
抑え込む事の出来ない力は全身から漏れるように流出しており、2体の聖騎士ですら警戒している程だ。強大な力を一度に4つも融合した歪みによって、身体のパワーバランスが取れず、力の殆どが両腕に集約した事で歪な姿となってしまった。
「まずいな。これはとんでもないデジモンだ!」
「俺達で倒そう。『エアスライサー』!!!」
「そうだな!」
一目見ただけで分かった。アルティメットカオスモンはとんでもないデジモン。存在その物と強さが。オメガモンとアルファモンは2人がかりで戦う事を決めた。
そもそもそうしないと勝てない相手だと言う事も分かっている。アルファモンは左手に緑色の魔法陣を描き、無数の風の刃を飛ばす。オメガモンは右腕のからガルルキャノンを展開し、青いエネルギーの波動砲を撃ち込む。
しかし、2体の聖騎士の攻撃はカオスモンには届かなかった。当たりはしたが、ダメージを受けていない。アルティメットカオスモンは平然としている。
「“大地を照らす日輪よ、敵を焼き尽くせ”!『レイジング・サンバースト』!!!」
アルファモンは橙色の魔法陣を描き、頭上に巨大な火炎球を作り出してアルティメットカオスモンにぶつけ、オメガモンはガルルキャノンから絶対零度の冷気の波動砲を撃ち出す。
それでもアルティメットカオスモンはビクともしない。それどころか2体の聖騎士の攻撃を煩わしく思い、オメガモンを巨大な右手で掴み取った。
「『ブロウクンデストロイ』!!!」
「グアァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーー!!!!!」
「オメガモンを離せ! 『サンダーボルト』!!!」
「そんなに離して欲しければ離してやるぞ? それっ!!」
大型なデジモンさえも軽く握り潰してしまう威力のパワー。その力で握られ、全身に凄まじい苦痛を感じる中、オメガモンは叫び声を上げる事しか出来ない。
オメガモンのピンチを見過ごすアルファモンではない。黄色の魔法陣を描き、アルティメットカオスモンの右腕目掛けて雷を落とす。
『サンダーボルト』を右腕に喰らっても、平然としているアルティメットカオスモン。巨大な右手に掴んでいるオメガモンをアルファモン目掛けて放り投げた。
「グァッ!!」
「グッ!!」
激突しながら吹き飛ばされる2体の聖騎士。アルファモンはともかく、オメガモンは『ブロウクンデストロイ』のみを喰らったにも関わらず、瀕死のダメージを受けた。
カオスモンとの戦闘では殆どダメージを受けなかった。今回初めてのダメージを受けたが、アルティメットカオスモンのパワーの凄まじさを思い知る結果となった。
アルファモンは直ぐに立ち上がる事が出来たものの、オメガモンが若干フラフラな状態だった。ダメージをかなり喰らい、体力を削られた。
「“癒しの雨よ……」
「させるか! 『ダークロアー』!!!」
左手に桃色の魔法陣を描き、アルファモンは治癒魔術でオメガモンが受けたダメージと体力の回復を行おうとするが、それをさせるアルティメットカオスモンではない。
巨大な左腕の手の平をアルファモンに向け、ダークマターのエネルギー弾を撃ち出す。アルファモンは右手で描いた魔法陣で『ダークロアー』を防ぎ、増幅・集束して『フォトン・グレネイド』として撃ち返す。
「『フォトン・グレネイド』!!!」
「『オーロラアンジュレーション』!!!」
アルティメットカオスモンは『フォトン・グレネイド』を右腕を振るってかき消しながら、もう1本の右腕の掌から星をも砕く威力を持った浄化の光を放つ。
『オーロラアンジュレーション』。それはアルティメットカオスモンを構成しているヴァロドゥルモンの必殺奥義。星をも砕く威力を持つと云われており、光速で放たれるために回避はほぼ不可能と謳われている。
その標的はオメガモンだったが、左腕から出現させたグレイソードを振るって『オーロラアンジュレーション』を四散させる。しかし、今の攻撃はオメガモンの注意を逸らす為の布石。いわば囮だった。
「『ブロウクンデストロイ』!!!」
「ガアァァァァァァァァァァッ!!!!」
オメガモンを巨大な右手で捕らえ、握り潰そうと力を込める。再び全身に凄まじい痛みが襲い掛かり、オメガモンは声を上げる事が精一杯だった。
やがてオメガモンは沈黙した。白兜から空色の円らな瞳が消え去り、項垂れた聖騎士を地面に向けて投げ付けるアルティメットカオスモン。地面に叩き付けられ、一度宙に舞い上がってからオメガモンは地面に倒れ込んだ。
その全身から眩い純白の光が発せられると、オメガモンは一真の姿へと戻った。意識を失い、至る所がボロボロになっている。瀕死の重傷を負った状態で、一真は倒れ伏せている。
「オメガモン……一真君!」
「フハハハハハハハハッ!!!!! これでオメガモンを倒した……次はお前だアルファモン! 『ダークロアー』!!!」
「クッ! “風の刃よ、全てを切り刻め”! 『ウインドカッター』!!!」
アルファモンは一真に治癒魔術を施そうとするが、それをアルティメットカオスモンが妨害する。左手の平からダークマターのエネルギー弾を撃ち出す。
それを右手で描いた魔法陣で防ぎ、増幅・集束して『フォトン・グレネイド』として撃ち返しながら、左手で緑色の魔法陣を描き、無数の風の刃を飛ばす。アルファモンとアルティメットカオスモンの戦いが始まった。
(一真、これ以上の戦いに君の身体は耐えられない……)
全てが真っ黒に染まった虚無な世界。そこは一真の内面世界。ゆっくりと落ちながらやって来た一真の目の前に、オメガモンが現れた。
オメガモンが告げたのは一真の肉体の事。命の意見を警告されている。一真の人格・自立性を尊重する、モラルや理性を持ったオメガモン。それでも完全な融合が出来ていない。
―――僕が君と完全に融合していないからか?
(それもある……だがカオスモンとの戦闘で受けたダメージが危険レベルに達している)
―――僕が死んだら君はどうなるんだ?
(間違いなく消滅する。君と一緒に)
“デジモン化”。それは『電脳核(デジコア)』と完全な融合を果たせていない人間をデジモンにさせる為に起きる現象。その現象が起きているという事は、一真が完全なオメガモンになりきれていない事を示している。
一真が死んだらオメガモンも死ぬ。肉体を共有し合っている以上、避けては通れない道だからだ。その答えを聞いた一真は叫ぶ。
―――それじゃあアルファモンやパラティヌモン……皆はどうなる!? 嫌だ! 駄目だ! 僕はまだ死にたくない! ここで終わりたくなんかない! アルファモンが、優衣さんが戦っているのに尻尾巻いて逃げれない! このまま終われない!
(一真……君は)
―――僕は守りたい世界がある! 守りたい人々がいる! 共に戦うデジモンがいる! 皆を置いて先には死ねない! なぁオメガモン! 君だってそうだろ!? 前世では最後まで戦えなかったじゃないか!
(ッ!! そうだ……私もそうだ。盟友達と共に最後まで戦えなかった。1人だけ皆を置いていった……)
一真とオメガモンの願いはリンクする。最後まで戦い抜く事。それが2人の抱く願い。それが偶然にも一致した。
一真の場合はオメガモンとして戦い抜く事と、カオスモンとの決着を付ける事の2つ。オメガモンの場合は前世では叶わなかった願いを果たす事。もしかしたら似た者同士なのかもしれない。
―――まだ終われないよね?
(あぁ……まだ終われない!)
―――だったら寄越せオメガモン。君の力を!
(ッ! しかし……!)
―――何言ってんだ? 僕は君と共に生きるしか道はないんだ。それに君からもらった命なんだ。僕の全ては君の為に使わなければならない。
一真は考えている。ディアボロモンに殺されて死ぬ筈だった自分は、オメガモンとなる事で生き永らえた。ならばオメガモンの為に自分の全てを使わなければならない。何とも自己犠牲的な考えだ。
その考えの上でオメガモンの力を更に引き出そうとするが、当然の事ながらオメガモンは拒否する。“デジモン化”の進行を危ぶんだからだ。それでも一真はオメガモンに力を引き出させようとする。
(分かった。だが無理はさせない!)
―――あぁ。だが絶対に勝てよ?
(無論だ)
「『ビフロスト』!!!」
「“穿て、灼熱の螺旋”! 『スパイラルメテオ』!!!」
オメガモンと一真が内面世界で話を終えたのと同じ頃、アルティメットカオスモンはもう1本の左腕の掌から灼熱の光矢を放ち、アルファモンは魔法陣で防ぎながら『フォトン・グレネイド』として撃ち返す。
それと同時に右手で赤色の魔法陣を描き、螺旋を描く灼熱の火炎を放つ。その中級魔術ですらアルティメットカオスモンには通じない。
「ッ!?」
「一真君!」
そんな時、突如として一真の方から巨大な『波動(コード)』が探知された。戦いを中断して一真を見るアルファモンとアルティメットカオスモン。彼らの目の前で、一真はゆっくりと立ち上がる。
一真の復活にアルファモンは喜び、アルティメットカオスモンは悔し気に表情を険しくさせながら言い放つ。
「この死にぞこないが! 今度こそ引導を渡してくれる!」
「おい……オメガモン。良いから寄越せ、君の全てを」
しかし、アルティメットカオスモンの言葉は一真には届かない。彼の右目の瞳は黒色から空色になっている。しかも空色の輝きを光り放っている。
戦いが始まる前は違ったが、一真はカオスモンとの負けられない戦いに自ら“デジモン化”する道を選んだ。同時に黒い髪の一部が銀色に染まっていく。
「まだだ……もっと……もっと……もっと寄越せ!!! 究極進化!!!」
心の底からの叫び。子供の頃から憧れて来た聖騎士と共に戦う夢。その思いが力を渇望し、皆を守りたい、世界を守りたいと願い続ける。
その為なら自らを差し出そう。例え死ぬ事になっても、皆の為に戦い抜く。それが自分の使命であり、戦う理由。生きる意味を言葉に乗せながら一真は叫ぶと、全身を覆い尽くす程の眩い光の奔流が発生する。一真の周囲で渦巻く光の中で、一真の片目が空色に輝いた。
アルファモンとアルティメットカオスモンが光に覆い包まれた一真を見つめていると、光が消失して聖騎士が立っていた。
「オメガモン!!!」
全身を純白に輝く聖鎧で覆い尽くし、背中に内側が赤色で、外側が白いマントを羽織り、右肩に金色の三本の突起が付いているアーマーを装着し、右手が蒼い狼を象った籠手となり、左肩には勇気の紋章を象った黄金の盾―『ブレイブシールドΩ』を装備し、左手が黄金の竜を象った籠手となっている聖騎士。
聖騎士の名前はオメガモン“巡り会いの戦い(クロスウォーズ)”で命を落としたものの、ホメオスタシスによって転生した“最強の聖騎士”。その名前はオメガモン。
「馬鹿な……お前はもう究極進化する体力が残っていなかった筈だ!」
「関係ない。私の力は守りたい物を守り、信じる正義を貫く為にある。それが分からないお前に私は負けない!」
「私は究極の混沌だ! 誰にも負けはしない! 『オーロラアンジュレーション』!!!」
「オメガモン、反撃開始と行くぞ! “光弾けろ”! 『エクスプロージョン』!!!」
オメガモンのまさかの復活に動揺しながらも、アルティメットカオスモンは左手の平から星をも砕く威力を持った浄化の光を放つ。
左腕からグレイソードを出現させたオメガモンは横薙ぎに振るい、『オーロラアンジュレーション』をアルティメットカオスモンに向けて跳ね返す。
それと同時にアルファモンも黄色の魔法陣を描き、魔法で攻撃していく。アルティメットカオスモンの胸部に大爆発を引き起こす。
「グァッ!!……何のこれしき! 『オーディンズブレス』!!!」
「“万象一切灰塵と為せ”! グレイソーーード!!!」
跳ね返って来た『オーロラアンジュレーション』と、巻き起こった大爆発を受けてアルティメットカオスモンは初めてダメ―ジを受けた。
それでも直ぐに持ち直し、両手の平をオメガモンとアルファモンに向けて周囲一帯の気候を操り、超低温のブリザードを発生させて2体の聖騎士を凍らせようとする。
しかし、その企みをオメガモンが阻止する。ウォーグレイモンの頭部を象った籠手の目の部分を光り輝かせ、グレイソードを太陽の火炎を発する聖剣にしていく。
途端に“デジクオーツ”は“ムスペルヘイム”となった。世界の南の果てにある灼熱世界の前では、超低温のブリザードは瞬く間に無効化されてしまう。
「おのれ……『ビフロスト』!!!」
「お前の攻撃は受けない!」
「そういう事だ! 開け、異世界の門よ! 我が同胞を呼び出せ! 『デジタライズ・オブ・ソウル』!!!」
オメガモンがグレイソードを薙ぎ払って灼熱の光矢を跳ね返している隙に、アルファモンは背中の翼を広げて飛翔すると、上空に巨大な魔法陣を展開して、異次元より伝説上のモンスターを召喚した。
そのモンスターは四足歩行の獣のようでいて、竜のような見た目をしたモンスター。ドルグレモンのような見た目をしている。アルファモンはそのモンスターの背中に乗り、オメガモンの援護に回る。
「システム・オメガ……『Omega-Gain-Force(オメガ・イン・フォース)』発動……!」
オメガモンの言葉と共に、胸部の紅い宝玉が光り輝いた。それは『Omega-Gain-Force(オメガ・イン・フォース)』発動の証。
分析・予測された戦闘状況への最適な対応を直接脳に伝える特殊能力。戦いにおいて一瞬にして先を読み、対応出来てしまう究極の力。あらゆる状況下でのオメガモンの戦闘センスとポテンシャルが極限まで高められ、引き出された能力。
「グッ!! そう簡単には行かないか!……『バーンバンチョーパンチ』!!!」
胸部に『ビフロスト』の跳ね返しを喰らいながらも、アルティメットカオスモンは右拳に燃え上がる程の熱い魂を込め、オメガモンに向けて右拳を突き出す。
空高く飛び上がって『バーンバンチョーパンチ』を躱しながら、オメガモンは体を反転させて右腕のガルルキャノンを展開し、青いエネルギー弾を連射する。
狙うのはアルティメットカオスモンの両肩。そこは2つの巨大な『電脳核(デジコア)』が露出している。いわばアルティメットカオスモンの弱点だ。相手の弱点を集中的に狙わない理由はない。
アルティメットカオスモンもそれを理解している。左拳に気合を極限にまで研ぎ澄ませて突き出そうとするが、異世界のモンスターと彼の背中に乗ったアルファモンがそれを見逃さず、攻撃を繰り出して来た。
「ガアァァァァァァァァァァァァァーーーーーー!!!!!!」
「“世界に開闢の光が満ちる時、邪悪は終焉する。混沌の門が開かれる時、天の裁きが落陽に至る!”落ちろ、『神雷』!!!」
「ガアァァァァァァァァァァァァァーーーーーー!!!!!!」
「『オメガソード』!!!」
モンスターが口から放った光線。アルファモンがアルティメットカオスモンの頭上に描いた巨大な黄金の魔法陣。その中央から放たれた巨大な神の裁き。その2つがアルティメットカオスモンを呑み込んでいった。
アルティメットカオスモンが今までの中で最大の苦痛に満ちた咆哮を辺りに響かせる中、オメガモンはグレイソードを天高く掲げ、刀身に生命エネルギーを注ぎ込んで純白に輝く聖剣にしていく。
オメガモンは自身が装備しているグレイソードから伝わる力と権能を感じながら、苦痛に苦しみ続けるアルティメットカオスモンに向けて、グレイソードを構えると共に突進を開始する。
「ウオオオオォォォォォォーーーーーーー!!!!!」
「『ウルティマ・バースト』!!!」
自分に向かって全速力で突進して来るオメガモン。その存在に気が付いたアルティメットカオスモンは全身にエネルギーを溜め込み、『電脳核(デジコア)』からエネルギーを一斉解放しながら放つ。
しかし、オメガモンは『ウルティマ・バースト』を全身に喰らっても怯む事なく、苦しむ事なく、傷を負う事なく突進を続ける。モンスターとアルファモンが同時に叫ぶ中、オメガモンはグレイソードを突き下ろす。
「グオオオオォォォォォォォーーーーーーー!!!!!」
「いっけぇぇぇぇぇぇーーーーーー!!!!!」
「『初期化(イニシャライズ)』!!!」
オメガモンが突き下ろしたグレイソード。その剣先が深々とアルティメットカオスモンの頭部に突き刺さった瞬間、アルティメットカオスモンの動きが止まった。まるで完全停止したかのように。
そしてオメガモンがグレイソードをアルティメットカオスモンの胸部から引き抜くと同時に、グレイソードが刺さっていた部分からデータ粒子に変わって消滅を開始する。
『初期化(イニシャライズ)』。本来はインペリアルドラモン・パラディンモードの必殺奥義。オメガブレードで敵を一刀両断し、構成データを初期化して消し去る必殺奥義だが、かつてオメガブレードだったオメガモンはその力を引き継いだ。
今までは使用する事が出来なかったが、八神一真の力で発現する事が出来るようになり、今回初めて使用した。全身がデータ粒子に変わりながら消滅していくアルティメットカオスモン。その中から1人の人間が姿を現した。
「彼が……カオスモンの素体だった人間!?」
「みたいだな……」
地面に落下していく人間をキャッチしたオメガモンと、駆け寄って来たアルファモンはその人間を見た。その人間は男性。眼鏡をかけ、顔中ニキビだらけで太っている。いわば“オタク”や“ニート”と呼ばれる典型例だろう。
恐らく何らかの理由でカオスデュークモンに選ばれ、カオスモンにされてしまった被害者なのだろう。彼を保護しなければならない。そう思ったオメガモンはアルファモンと共に“デジクオーツ”を後にした。
出来れば1万5千字~2万字を目標にしたいLAST ALLIANCEです。
その為にはドラマパートをもっと書けるように、描写を増やしていかなければと改めて思います。濃密な文章と描写を目標としているので。
これで一真の”デジモン化”は更に進行します。
この分で行くと第26話で完全なオメガモンに……!?
果たして一体どうなるのかも楽しみにしていて下さい。
次回はこれまでのバトルが終わり、最終決戦に入る重要な回となります。
主人公は諸事情で不在です。
皆さん、今年も感想・評価の方よろしくお願いします。
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次回予告
人間界で起きたとある現象。
その犯人はブラックウォーグレイモン。
パラティヌモンはいつもの通り戦いに移行するが、ここでまさかの事態が発生。
ついに現れる邪悪なる存在。それに立ち向かうブラックウォーグレイモンが進化する!
第23話 漆黒の竜人 ブラックウォーグレイモンからの悪い知らせ