終焉の聖騎士伝説~オメガモンとなった青年の物語~ 作:LAST ALLIANCE
「にじファン」時代でもそうでしたが、この場所でもデジモン小説を書いていく事を決めました。Pixivでもマルチ投稿しているので、そちらもよろしくお願いします。
今回は第0話という事で序章となります。話が本格的に始まるのは次回からになります。
第0話 終焉の聖騎士
かつて、電脳世界(=デジタルワールド)に1体の聖騎士がいた。終焉の聖騎士と呼ばれ、“神の双璧”と謳われる程の実力を持った聖騎士だ。その名前をオメガモンと言う。
月のように全てを優しく照らす優しさと、太陽のように熱く燃える勇気を併せ持つ彼は、『聖騎士団(ロイヤルナイツ)』の中でも最強無敵の実力を誇った。その実力は神の領域に足を踏み入れており、その気になれば世界を滅ぼす程と一部では言われている程だった。
しかし、世界に絶望した元大天使の皇帝率いる軍団との戦いで皇帝と魔人に秘奥義を封じられ、健闘虚しく倒されてしまった。それでも皇帝と魔人を最後まで苦しめる程の健闘を見せた。
自分が死んでも聖騎士は諦めなかった。例え肉体は滅んでも、自分の意志を継ぐ者が必ず現れ、皇帝率いる軍団を必ず倒すと信じていたから。
事実彼の考え通りになった。データの一部は平和になった電脳世界の頂点から魂のロックを響かせ、世界中をドハッピーに盛り上げる王様を目指す少年に引き継がれた。そして後に運命に導かれるように、人間界から何人かの少年少女達が電脳世界へとやって来た。
こうして、後の電脳世界の歴史に刻まれる“巡り会いの戦い(クロスウォーズ)”と呼ばれる大戦争が起きた。
結果だけを言おう。壮絶な戦いの末に、少年を中心とした絆の軍団が“巡り会いの戦い(クロスウォーズ)”に勝利し、電脳世界を平和な世界へと作り替えた。
野外ライブを開催して大勢の観客の前に魂の歌声を響かせる少年。その様子を青空から見守る聖騎士は、ようやく自分の使命が終わった事を感じ取った。
(あぁ、やっと私の戦いが終わった……これで何も思い残す事はない)
そう独りごちて死を受け入れて消滅し、輪廻転生を果たす準備に移ろうとしたその時、その運命を認めないと言わんばかりに聖騎士の体を優しく包み始めた。
(なっ、これは……!?)
突如として自分自身を包み込む優しい光。それに聖騎士は驚きながら戸惑いの声を内心で上げたと同時に、聖騎士の姿はその空間から消失した。
聖騎士は知らなかったのだが、その光は転生の光。聖騎士をここではない別世界に新生させようという何者かの意志だ。
(お願いします、オメガモン……貴方の力で”彼”を、人間界とデジタルワールドを助けて下さい)
その空間に響いたのは一人の女性の声。穏やかで優しく、慈愛に満ちた声。声の主は電脳世界の神様。温和で保守的なデジタルワールドの安定を望むホメオスタシス。
彼女がオメガモンを転生させた理由は何なのか。この時は後に人間界を巻き込む戦いが起きる事を夢にも思わなかったのだった。
文字制限等もあり、「Pixiv」に投稿した内容とは少し違います。
この小説は比較的展開を遅めにし、その分ゆっくり・丁寧に書いていこうと思います。
次回は人間界に舞台を移し、一人の青年がオメガモンになる過程を書いていきます。
予定では3~4話かかります。戦闘込みなので。
では次回はいつになるのか分かりませんが、お楽しみに。
LAST ALLIANCEでした!
p.s.1話における文字数は多分5000字以上2万字になると思われます。