新選組一番隊副隊長   作:こいこいさとこい

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無敵の刀の誕生

 

彼の者の剣、最強なり。

故、彼の者無敵の刃なり。

 

この、一振りの剣にて全てを刈取り

混沌へと回帰させし者。

 

無へと帰れ、我が身は全てを裁ち斬る刃なり。

 

我が名は.........

 

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とある屋敷にて、一人の命が生まれる。

 

「.........」

 

 

「おめでとうございます、元気な男の子です。全然泣いてないですが!むしろ何か落ち着いた雰囲気すらありますが!」

 

 

僕は今、何処かの家に産まれたらしい。何処の家で、今どういった状況なのかとか赤ん坊ながら考えてる時点で自分がどうなってるかなんて大体分かる。

 

どうやら、生まれ変わったらしい。転生とか憑依とかそんなのではなく、生まれ変わり。何でそう思ったかは簡単転生とか憑依は前世の記憶?とかがあるんだろうが今僕はそんなのがない。前の自分の名前だとか死んだ時の年だとかそう言った記憶が無いのだ。

 

そんなこんなことを考えていると、僕の父親らしい奴がぬるっと出てきて僕の顔を見て抱き抱える。

 

それを見ている、母親らしい人はくすくす笑いながら父親らしい奴に語りかける。

 

「貴方....、名前は決めたの?」

 

「うむ、こいつは我が道場の跡継ぎになる男だ!相応しい名を決めておいた、こいつの名は」

 

「宗次郎」

 

どうやら決まったらしい、宗次郎か.....なんかどこかで聞いたことのある名前だがまぁいい。

 

しかし、この家は道場をやっているんだな。

 

.........眠い、あとは寝て起きてから考えよう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数年後

 

 

......目が覚めたら、十歳ぐらいになってた。時間が経つのは早いなー何てこと考えていたら父親が部屋に入ってきた。

 

「宗次郎、そろそろ稽古の時間だ道場に来なさい」

 

「はい、父上」

 

そうそう、そう言えば宗次郎という名前に初めは何にも気付か無かったが...僕はどうやら神咒神威神楽の壬生宗次郎に生まれ変わったらしい。何で記憶が無いのに分かるか、それはそういった記憶だけは残ってたと言うだけ、ただそれだけで何が切っ掛けで思い出したり何かはない。

 

というより、身体が壬生宗次郎だから太極とか使えるんじゃないかそう思って色々試したが太極は使えないみたいだ、つまりこの身体はただ壬生宗次郎であるというだけで神咒神威神楽の世界では無い。

 

そんな事を考えていると道場に着いた、因みにこの道場つまり壬生家の使う流派は虚空陣というらしい。....うん、ハクメンの技だよね。BLAZBLUEのハクメンだよね。道場に入ると、父親が木刀を渡してきた。

 

「さあ、宗次郎。始めるとしよう」

 

父親が木刀を構えてこちらに向かって走って来る。僕はそれに対して構えるだけ。確かに太極は使えないし、壬生宗次郎が使ってた技も使えない。でもこの身体は壬生宗次郎だよ?結果はあっという間に着いてしまう。

 

父親がこちらに到達する前に持ってる木刀を横薙ぎに思いっきり振る。すると、ドス黒いデカいオーラの剣になり、父親を吹っ飛ばした。

 

.........この技知ってる、BLAZBLUEのスサノオの解キ放ツ魔葬ノ凶刃じゃん。何、僕ってハクメンとスサノオの技使えるん!?

 

そんな事を考えていると父親がこちらに向かって歩いてきて

 

「先程の技見事だった。しかし、虚空陣には無い技だったが何処で覚えた?」

 

と聞いてきた。ぶっちゃけるとなんか使えたその程度なんだが、それでは納得しなそうなので

 

「よく分かりませんが、使えるかもと思い使ったら使えました。才能なのかもしれませんね。僕の方が父上よりも強く才能があるというだけですよ」

 

と言っておいた。すると父親は何やら胸を抑えてむせ始めた。どうしたのだろう?

 

「ぐっ.........いやあ、でも手加減したとはいえ一撃で負けちゃうなんてなー、さすが宗次郎!うん、それでこそ我が「負け惜しみとは、見苦しいですね。さすが父上言い訳腕は一流ですね。武術の腕では息子である僕に呆気なく負けた癖にまだ上から言えるとは、と言うより負けたのですからさっさと引退したら良いのでは?」.....」

 

おっと、つい口から出てしまった。

暫く父親が放心していたがハッと気づいて道場の奥に走っていき何分かして戻ってきた。

 

「ゴホン!えーと、ではお前に一つ言わなくてはならない事がある。.........宗次郎、今よりお前をこの道場の主とする!ひいては「長い。つまり、父上が僕よりも弱く僕の方が道場の主に相応しいそういう事ですよね?」.........はい、その通りです。ですのでこの刀を受け取ってください。代々道場を継いできたものに渡されてきた刀です」

 

そう言って父親は長い刀を渡してくる。その刀を抜くと切っ先が尖っていない野太刀.........つまり、斬魔鳴神だった。

 

「この刀の名は「斬魔鳴神ですね」.........はい」

 

もうこいつに父親としての威厳はないな。まぁいい。

そんなこんなで斬魔鳴神を僕は背に僕はこの道場の主になりました。.........もうこの父親には畑仕事でもさせておきましょうか。

 

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数ヵ月後

 

時間が経つのはやはり速い、もう数ヵ月後だよ。そんな事よりも気付いたことがある。この道場の門下生って奴?なんとそれが居ない。誰一人居ない。何度も言うけど居ないのだ。個人的に楽出来るからいいが暇である。

 

暫く道場の掃除などをしていると、道場の扉が開かれる。そこには、ゴミクズ親父と知らん人がいた。見た時気付いたがこの人それなりに出来るな。

 

「おはようございます。父上、それで?そちらの方は?」

 

「う、うむ。友人でな。宗次郎お前の話をしたら興味があると、お前に会ってみたいと言うのでな」

 

「父上?『僕はそちらの方は?』と聞いたのですよ?名前を教えていただきたいのですが?」

 

そう、父親に言うとそいつは冷や汗をダラダラ流しながら動かなくなる。暫くすると父親の隣のヤツが自分から前に出て名乗る。

 

「いやあ、名乗り遅れて済まなかった!俺は近藤勇って名だ」

 

近藤勇って新選組の?いや、多分新選組を作る前のだろうけどすげぇ人に会ったな。たまには父親も役に立つな。

 

「それで?興味があると言うことでしたが?」

 

「その年で親父さんを倒して道場を継いだって聞いたもんでな、少し手合わせ願いたくな」

 

成程、そういう事ですか。あのクソ親父、この人を僕に闘わせて僕が負ければそれをダシに僕に一泡吹かせれる、僕が勝てば道場の宣伝になる。.........まぁいいでしょう、丁度暇でしたし。

 

「分かりました。木刀の用意をしてきますね」

 

「おう、すまんな!」

 

 

数分後、僕と近藤さんは木刀を手に向かい合う。

 

「では、ゴミク...じゃなかった父上は合図を。どちらかが立てなくなる若しくは降参したらその時点で敗北で」

 

「うむ、それで」

 

どちらも動かず、合図を待つ。

 

「では、始め!」

 

合図と同時に近藤さんは突っ込んでくるが僕はそれを斬神を使って受け止め道場の壁に向かって投げ飛ばす。

近藤さんは壁にぶつかる前に受け身を取る。

 

「ふう、話には聞いていたがおもった以上に強いな」

 

「お誉めに預かり光栄です。そちらも中々にお強い」

 

「はっ、まだまだお前は余裕があるだろ?」

 

そう言って近藤さんは僕の方に走って来ながら木刀を振るう。今度は斬神を使わずに避けることにする。

近藤さんの一発一発の攻撃を捌き、避ける。しばらくそれを続けていると、息の上がった近藤さんが距離を取りこちらに向かって話しかけてくる。

 

「お前、ハァハァ。手抜いてやがるだろ、ハァハァ」

 

「手を抜くとは失礼な、全力で避けに徹底してみただけです!」

 

「.........くそ、あーやめだ!俺の負け!こいつに勝てる気がしない!」

 

潔いいな、負けをすぐ認める。どっかの父親と違って。

しかし、まるで子供みたいに悔しがっている近藤さんの今の様子を見ているとなんだか......面白い。

 

「.....くすくす」

 

「むっ、今笑ったな!」

 

「いえ、すいません。くすくす、...つい」

 

笑いながら、そう言うとこちらに向かって来て僕の頬を引っ張り出した。

 

「いひゃい、いひゃいれふ!ひゃめへくりゃひゃい!(痛い、痛いです!やめて下さい!)」

 

「うるさい!お前が俺のことバカにしてるみたいだからな!てかなに言ってるかよく聞こえん、ちゃんと話せ」

 

「りふひんひゃー!(理不尽だー!)」

 

暫くの間、頬を引っ張られてようやく解放された。

痛い、まだ痛い。超ヒリヒリする。

 

「と、ところで近藤さんは何処かの道場に通っているのですか?」

僕はまだヒリヒリする頬を撫でながら、近藤さんに聞く。

 

「ん?ああ、ここから少し離れたところにある道場にな」

 

「.........そうですか。.........うん、決めました」

 

「何をだ?」

 

僕が何を決めたのか、よく分からないそう言った雰囲気の近藤さん+父親。そんな二人に向かって宣言する。

 

「僕も近藤さんと一緒の道場に行きます」

 

「「そうか。.........ん?.........」」

 

「「えええええええええええええええええええええ!?」」

 

「宗次郎!?え?ちょっと待て!お前が来てくれるのは俺も嬉しいよ!?え?でも、え?いいのかなぁ!?」

 

「宗次郎、そう!道場、お前この道場主なんだよ!父さん困るよ!主なんだから他の道場に行くなんてだ「その問題はありません」.........え?」

 

僕は父親のほうを向きニヤリと笑う。その笑顔に嫌な予感を感じたのか、父親は冷や汗をダラダラ流す。

 

「この道場は、もう終わりにするので!」

 

「「え?........えええええええええええええええ!?」」

 

「きゅ、急すぎない!?色々と!?」

 

「父上、道場を始めるのも辞めるのも主次第ですよ?大体こんな人が居ない道場をいつまでも続けているわけにも行かないでしょう?さっさと辞めて畑仕事でも専念しておいてください」

 

「.........はい」

 

「え?何?この子、ものすごく怖い!?父親にズバスバ言うんだけど!?」

 

「さっ、近藤さん行きましょう。因みにこの道場を畳むことは既に母上には言ってありますので問題ありません」

 

「.........はい」

 

 

そんなこんなで僕こと壬生宗次郎は近藤さんとこの道場の世話になる事になりました。

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