絶望のアインクラッド   作:鏡秋雪

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時系列:ヘルマプロディートスの恋 第24話
 


復讐よりも――

 第32層の外れにある安全地帯の洞窟。そこがオレンジギルド≪ムーンレス・ナイト≫のアジトだ。オレンジギルドと言ってもゲームシステム的に犯罪者とされるオレンジネームの者はあたし以外にいない。

 ムーンレス・ナイトはグリーンネームのままPKを行うギルドだからだ。

 システム的に犯罪者とならずに他人を殺す方法はいくつか存在する。

 凶悪なモンスターを意図的にぶつけてプレーヤーを殺すMPK。街中で睡眠中のプレーヤーに完全決着モードのデュエルを受諾させて殺す睡眠PK。あるいは罠を仕掛けて相手を犯罪者に仕立て上げた後に殺すフラグPK。

 真正面からPKする≪ラフィン・コフィン≫が攻略組によって討伐された事もあって、今はこういうグリーンネームの状態でPKを行うのが主流となっている。

 

 今日はフラグPKに失敗し、メンバー全員が荒れていた。

 あたしにのしかかっている男が激しくあたしを突き上げる。激しい鼻息が耳元に吹きかけられ、とてもなく不快だ。

 いつもなら、各人1回で終わる所が今日は荒れていたためかこれで2周目だ。でも、それもこいつで終わり。いくらなんでも3周目はないだろう。

 PKした後はいつもこうだ。あたしはこの男たちの慰み者になって凌辱される。

「もう、ダメー! 壊れるぅ!」

 あたしはさっさとこの行為を終わらせるためにわざと絶頂に達したような声を上げ、痙攣したように全身を震わせた。

「うっ」

 狙い通り、男はあたしの中で果てると、もう用済みとばかりに離れて行った。

「なんだよ。早すぎっだろ」

「うっせ。イッる女は締め付けが激しいンだよ。これも俺のテクのたまものだな」

「そりゃーお前の前にヤッた俺のおかげじゃねーの?」

「バカ言ってんじゃねーよ」

「それにしても、ティアナ完全に堕ちたよな。もう、俺たちなしじゃ満足できねーんじゃね?」

 男どもは下卑た笑い声をあげながらこちらを見た。

 あたしは失神を装い、身体を時折震わせながらそのままでいた。

 冗談じゃない。あたしは肉欲に堕ちてなんかいない。こいつらはあたしから夫も幸せな生活も奪った。

 絶対に許さない。一人残らず殺す!

 

 

 つい3カ月前まであたしは幸せだった。高校3年生でこの世界に捕らえられ、絶望していたあたしに希望を与えてくれたのは一人の男性プレーヤーのマリイだった。

 出会いとしては最悪だった。サービス初日、女の子だと思ってパーティーを組んでいたのがマリイだった。それが、茅場のプレゼントの手鏡で元の姿に戻された時、あたしは絶句した。

 可愛い姿をした女性キャラのマリイの中身はブサメン大学生だったのだ。

 もっとも、そんな事よりログアウト不可、ゲーム内で死んだら本当の身体も死んでしまうというデスゲームに囚われた事の方がショックだったからマリイの事などすぐに忘れた。

 それから1年後、狩場で再会して言葉を交わすようになった。そしていつしか――あたしの一番大切な人になった。

 本当、人生なんて分からないものだ。

 あたしはマリイの優しさに魅かれ、彼は……あたしの厳しさがいいって言ってた。確かに「もっとしっかりせんかい!」と激しい言葉を浴びせる事が多かったが……。まったくマリイの嗜好は良くわからない。

 ゲーム内とはいえ、あたしたちは結婚して幸せな生活を送っていた。――こいつらに襲われなければ――。

 マリイは優しすぎたのだ。

 二人で狩りをしていた時、モンスターに追われ助けを求めてきた瀕死のオレンジネームを彼は助けてしまった。それが、こいつらの罠だった。

 オレンジネームになってしまったマリイをこいつらは殺し、あたしは色つきとなったマリイを助けたためにオレンジネームの状態で捕らえられた。

 このソードアート・オンラインでは女性プレーヤーがとても少ない。あたしがもし男だったらこいつらはあたしも殺しただろう。

 だけど、あたしは女だった。こいつらはあたしの女という部分を利用する事にしたのだ。

 あたしはマリイが殺されて数分も経たないうちにギルドマスターのレイストに無理やり結婚を承諾させられ、さらに倫理コードを無理やり解除させられギルドメンバー全員に代わる代わるレイプされた。

(死ぬのはいつでもできる。こいつらは絶対許さない! いくら時間がかかっても必ずみんな殺してやる!)

 愛のない交わりの中、あたしはそう決意したのだ。

 それからあたしは仲間になるふりをして、そのチャンスをうかがっている。

 すでにあたしはメンバー三人を殺している。一人は密かに、もう二人はギルド内の疑心暗鬼に付け込んで、お互いを戦わせて生き残った方に罪をなすりつけて他のメンバーに殺させた。残りは五人。チャンスを見て必ず全員を殺してやる。今は我慢だ。

 

「それにしても、もうあんな上玉を狙えることはないだろうなあ」

「みんなのアイドル、シリカちゃん。ハスハス。はぁはぁ」

「息くせー」

「この世界は臭わねーだろ!」

 男たちがガハハと笑いあった。

(シリカが巻き込まれなくてよかった)

 あたしは心底ほっとしながらそう思った。あたしと同じ目にあったら、きっとシリカの心は壊れてしまっただろう。

 みんなからちやほやされているアイドルを罠にかける。

 実をいうと最初はそれほど罪悪感はなかった。そんな事より復讐が優先だったからだ。でも、シリカと言葉を交わし一緒に行動するうちに彼女を助けたくなった。その理由は自分でもよくわからない。なんとなくとしか言いようがない。

 しかし、復讐も果たさなければならない。ここでこいつらに逆らっては復讐のチャンスが減ってしまう。

 あたしはそんな板挟みの中、今日のFPKを決行した。

 突然、血盟騎士団の男女二人組が乱入してきて、あたしは心から安堵した。さらに乱戦になればこいつらを殺す機会もあったかも知れないが、実力差があまりにも大きかった。

 血盟騎士団の女剣士一人にこちらの5人は手も足も出なかった。乱戦になれば一人ぐらい殺せたかも知れないが、こればかりは仕方がない。シリカが助かっただけでも良しとすべきだろう。

 あんないい子を地獄に突き落とすことにならずに本当に良かった。

(それにしても最前線で戦う攻略組の血盟騎士団メンバーがこんなところにいたのだろう?)

 それを考えた時、あたしの中で一つのアイディアが浮かんだ。

 

 その日の夜。あたしはギルドマスターのレイストの部屋に入った。

 洞窟に資材を運び込んで作った部屋は販売されているプレーヤーハウス顔負けの出来だ。

「ティアナか。なんだ」

 ソファーに腰かけていたレイストは下卑た目で、半裸に近いあたしの身体を見つめながら言った。

「隣……に座っていいですか」

 あたしはしおらしく恥ずかしそうに視線を投げかけた。

「どうしたんだ?」

 ペロリといやらしくレイストが唇を舐めてからあたしを左隣に座らせた。

「あたし。怖い……」

 身体を震わせ、両手で自分を抱きながら、レイストに寄りかかった。

「なんだよ」

 レイストはあたしの左肩に手を回して抱き寄せながら右手で太ももの内側を柔らかくまさぐる。まったく気持ちが悪い。

「あの、KoBがここを襲ってくるんじゃないかって……」

「ンなわけあるかよ」

 レイストの右手が下腹部、そして胸へと移動する。「考えすぎだ」

「でも、今日、あんなタイミングでKoBが来るなんて。おかしいじゃない。きっと、誰かが……」

 あたしのこの言葉で一瞬だが、レイストの手が止まった。

 今日の所はこれでいい。疑念の種がレイストの頭の隅に蒔かれたはずだ。後はせっせと水をやって大きく育てればいい。狙いはこのギルドナンバー3のリーンハルトだ。

 レイストとリーンハルトの間に微妙な亀裂があるのをあたしは見逃していない。

「怖いのなら、俺が忘れさせてやる」

 レイストはそう言って、あたしをソファーに押し倒した。

 この男たちは馬鹿ばかりだ。本当の恐怖はこんな行為で忘れるわけがないのに。

 この行為はむしろ――憎しみをあたしの心に植え付ける。

 あたしはレイストの頭を抱きながら天井を見つめ、次の策を考える。

 そして、レイストが責めたてる身体の事は心から切り離した。

 

 

 

 あたしは夢を見た。

 いつも優しく微笑んでくれるマリイがあたしを厳しい視線で見つめる。

「そんな顔しないでよ。あたしはあなたの仇を取りたいの」

 あたしはマリイの腕を取って必死に語りかけた。しかし、言葉はなくマリイは睨みつけてくるだけだ。

「なに怒ってるの! あなたが死んじゃったからいけないのよ! 悔しかったら生き返りなさい!」

 大切なものを取り上げられて、ぐずる子供のようにあたしはマリイを抱きしめながら泣き叫んだ。

 マリイの身体が氷のように冷たい。

 その冷たさがあたしの暖かさを奪う。

 あたしの心の中の暖かさは全部マリイがくれたものだ。元々、あたしは冷たい女だ。冷酷で計算高くて他人の愛情なんてマリイに出会うまで信じられなかった。

 だから、マリイにこの暖かさが奪われても仕方ない。与えてくれた物は返さなければいけないから。

 身体が――心が――凍りつく。あたしは本来のあたしに戻って行く。冷淡で無慈悲で残虐で人間不信のあたし。

 抱きしめていたはずのマリイはもういなくなっていた。

 

 マリイに……棄てられた。

 

 それだけは理解できた。

 名残惜しそうにあたしの心の温かさの最後の一滴が目から雫となってこぼれる。

 氷のいばらに包まれて、あたしは凍りつく闇に独り……。

 絶対零度の殺人衝動だけがあたしの支え。あいつらは絶対に生かしておかない。

 

 

 

 

 次の日の朝。あたしはオレンジからグリーンに戻るため、カルマ回復クエストをやる事になった。

 カルマ回復クエストはいくつか用意されているが、比較的安全とされる第11層の≪信仰者の礎≫というクエストをやる事にした。

 このクエストの受ける場所と達成する場所の周辺にはオレンジネームのNPCが多数湧いている。このため、あたしのような脱色目当てのプレーヤーを狙うグリーンネームが近づいてこないというメリットがある。もちろん、クエスト達成でグリーンネームに戻った場合は転移結晶で跳ばなければひどい目に遭う事になる。

 グリーンネームに襲われにくいというメリットがあるが、カルマの回復量が少ない。恐らく5日ぐらいかかるだろうか。この間、他の男たちは普通に狩りやMPKを楽しんでいる。

 この隙に逃げる……なんて事はアインクラッドではできない。なぜなら、同じギルドに入っているのだ。どこに隠れようとギルドメンバー表でバレてしまう。ギルド脱退には申請が必要だから、逃げる手段はない。

 つくづく狡猾な奴らだ。あたしには見えない鎖でつながれている状態なのだ。

 もっとも、あたしは逃げ出そうなんて考えていない。マリイを殺した奴らを皆殺しにする。それだけがあたしの生きがいだ。

 このクエストを行っている間にあたしは鼠のアルゴに仕事依頼のメッセージを送った。

 フレンド登録しているのでほどなくアルゴは姿を現した。

「ティアナ。久しぶりだナ」

 あたしのカーソルの色を見たのだろう、アルゴの目がすぅっと細められた。

「仕事の依頼があるの」

 あたしはアルゴに微笑みながら、前日までシリカと共に泊まっていた宿屋のキーを投げた。

「これハ?」

「50層の宿屋の鍵よ。窓側のチェストに90万コルぐらい入ってる。そのお金で偽情報を流してほしい。ムーンレス・ナイトのリーンハルトがKoBと繋がってるっていう情報をそれとなくレイストに伝わるようにして」

 レイストと無理やり結婚させられている今、スキル値やステータスだけでなくアイテムも筒抜けだ。あたしはそれを利用して少額のコルを宿屋の部屋にあるチェストに日々隠すことにした。そんな少しずつ貯めていたお金を一気に使う事にした。

「復讐カ? それなら、そんな迂遠な事しなくても、殺し屋を紹介するゾ。90万コルなら5人殺すぐらい充分雇えル」

 情報屋の彼女にはすでにあたしの陥った状況を知っているのだろう。そして、あたしが復讐をしようとしている事も一瞬で理解したようだ。

「殺し屋?」

 なぜだろう。その単語を聞いたとたん、あたしの口元が醜く歪んだのを感じた。「それじゃ、意味ないじゃない。あたしがこの手で殺らなきゃ」

「そうカ……。お前、変わったナ……」

 目を丸くしてアルゴはあたしを見つめた。

「変わってない。これが本当のあたし……。で、やってくれるの? やってくれないの?」

「90万あれば十分おつりがくるナ。でも、本当にいいのカ?」

「うん。あと、あたしがメンバーを狙ってる事は秘密にしてね。その口止め料もコミだから」

「わかってル。近日中に依頼は果たそウ」

 アルゴは頷くとキーをポケットに入れた。

「ああ、それと」

 あたしは立ち去ろうとしたアルゴを呼び止めた。「窓側のチェスト以外は手を付けないで。それは他人の物だから」

 シリカの荷物までこの依頼の代金として持って行かれては彼女に申し訳がない。

 そのあたしの言葉を聞いて、アルゴは寂しげに笑った。

「ん? なに?」

「ティアナ。悪人になりきれてないナ……それじゃ死ぬゾ」

「もう、あたしは死んだようなものよ。だから、悔いがないように思った通りに生きるわ」

「そうカ」

 アルゴは憐みの微笑みを浮かべたまま頷くと姿を消した。きっと隠蔽スキルを使ったのだろう。鼠の二つ名にふさわしい人だ。

 アルゴの工作には2週間ぐらいかかるだろうか。それまでせっせと不信の種を蒔いて行こう。

 あたしはカルマ回復クエストに戻った。

 

 

 

 

 カルマ回復クエストをやるようになってから4日目。あと、数回クリアをすればグリーンネームに戻る段階までカルマ回復はなされてると思われたが、こればかりはマスクデータなので分からない。

 色が戻るまでひたすら繰り返すしかないのがあたしの心を陰鬱とさせた。

 そんな時、レイストからメッセージが入った。

 どうせ『いつまでモタモタしてる。さっさと色を戻せ』とかいうメッセージだろうと思いながらそれを開いた。

『色を戻す前にすぐにギルドハウスへ戻ってこい』

 という短い文面だった。

 逆らっても何の益もないので、あたしは急いでギルドハウスに戻った。

 

 ギルドハウスに戻ってみると、いたのはレイストだけだった。

「お前の勘が当たったらしい」

 レイストはそう言いながら、あたしに数枚のスクリーンショットを見せてきた。

 そこにはリーンハルトと血盟騎士団らしい男と楽しげに酒を飲んでいる光景が映し出されていた。

 依頼をアルゴが果たしてくれているのだろうか? それにしては早すぎる気がした。

「リーンの奴、KoBと繋がっていやがったんだ」

 苦々しくレイストは言い捨てると壁を蹴り飛ばした。

「でも、こんな写真だけで決めつけるのは……」

 あたしはしおらしく震える声でリーンハルトをかばった。

 あたしがかばえば、レイストの性格なら激昂するはずという計算だ。

「こんな奴をかばってるんじゃねぇ!」

 果たしてレイストは怒りをあらわにしてあたしの頬をはたいた。

 小さい悲鳴を出して、あたしは足をもつれさせてその場に倒れた。

「情報屋から裏も取ってある。リーンは裏切り者だ!」

 レイストはそう決めつけて机を殴りつけた。

「ど、どうするの?」

 あたしは立ち上がりながら尋ねた。

「先手必勝だ。何か細工される前に奴を殺す!」

 どうやら、アルゴに依頼した件が思った以上に効果を表したようだ。あたしとしてはまだまだ時間がかかると思っていたが、リーンハルトに対する日ごろの不信と怒りが一気にレイストを焚きつけたのかも知れない。

 徐々に追いつめて行こうと思っていたのになんだか拍子抜けだ。

「リーンを呼び出してる。もうすぐここに来るからお前が殺れ」

 レイストはメインメニューを操作して槍を投げ渡してきた。「最高級の麻痺毒を仕込んである。入り口に隠れて殺れ」

「そんな……。殺すなんて、あたし、できない」

 あたしは目をそらして声を震わせた。我ながら名演技だ。

「馬鹿野郎!」

 また、あたしは腹部を強烈に殴られて激しいノックバックで壁に叩きつけられた。

「うぅ」

 あたしは泣き崩れながら首を振った。

「なんのためのオレンジネームだよ! お前がやれ! やるんだよ! できねえなら、ここで死ね!」

 レイストはソードスキルを立ち上げた状態の薙刀をあたしに突きつけた。真っ赤に輝く刃はまるで高温で焼けた鋼のようだ。さすがのあたしもこれには恐怖心をかき立てられた。

 それにしてもレイストは最低だ。そこまで殺したかったら自分でやればいいのに……。きっと、カルマ回復クエストをやるのが面倒でちょうどオレンジネームになっているあたしにこの役目を押し付けたのだろう。

 もっとも、この手で直接殺せるのは願ったり叶ったりだ。ただ、この想いは誰にも知られてはならない。あたしは嫌々この殺人を引き受けたという構図にしなければならない。

「わ、わかりました」

 あたしは両手で顔を覆ってむせび泣いた。「だから、殺さないでください」

「じゃあ、入り口で隠れてろ。俺がリーンの気をひくからその隙に殺るんだ」

 舌打ちをするとレイストは薙刀を引いた。

「はい……」

 あたしは視線を床に落として不承不承引き受けたように演技した。

 

 

 あたしがギルドハウスの入り口付近で隠蔽スキルで隠れると、ほどなくリーンハルトがやってきた。

 彼は確か高い索敵スキルを持っている。意識してスキャンをされたらあたしの隠蔽スキルでは見破られてしまうだろう。ここから先はまったく見通せないが、ここまでは狙い通りだ。

 あとはマリイの仇を取るだけだ。

「何の用だ? レイスト」

 リーンハルトはあたしに気づかずに目の前を素通りするとレイストに話しかけた。

「ん?」

 レイストがあたしに目配せした。

 それを合図にあたしはソードスキルを立ち上げてリーンハルトの背後を襲った。

 キーン!

 あと2ミリで突き刺さるという所でリーンハルトは振り向きざまにあたしの槍を弾き飛ばした。

 穂先を逸らされ、あたしはリーンハルトに体当たりをする形になった。すぐさま彼の膝が的確にあたしの腹部をけり上げ、あたしは無様に床に転がった。

「なんの真似だ?」

 リーンハルトは鋭い視線でレイストをけん制しながら言った。

「なにやってやがる! あの女男の仇を取るつもりだったのかよ!」

 レイストは大声を上げてあたしを蹴り飛ばした。

(裏切られた? いや、あたしの本当の目的を知ってる?)

 事態の急展開であたしは頭の中が真っ白になり、もう何も考えられなかった。

 悔しさで胸が締め付けられ、あふれてくる涙で視界が歪む。

 あたしはここで終わるのだろうか。マリイの仇も取れず、こいつらは明日も何事もなかったように生き続けるのか。

 レイストは高々とナイフを掲げてあたしの前に立った。

 ドスッ

 鈍い音がしてあたしの胸にナイフが突き立てられた。その途端、全身の力が抜けた。麻痺毒だ。

「リーンよ。殺す前に一発やっとかね?」

 ニヤニヤ笑いながらレイストがあたしの右手を取って衣服解除、倫理コード解除をさせた。

 ひやりとした空気があたしの身体全体を襲ってくる。

 もうだめだ。でも、こんなところで死にたくない!

「レイスト! あなたに言われたかr」

 せめて、あたしが死んだあとに二人の関係が最悪になるようにあたしは叫んだが、途中でレイストの拳によって阻まれた。

「黙りやがれ!」

 あたしを殴り飛ばした後、レイストは立ち上がってリーンの方に向かって歩いて行った。「リーン。お先にこのビッチにお仕置きしてやってくれよ」

「レイスト。こんな事で俺を騙そうって言うのか?」

 リーンハルトは部屋を歩きまわるレイストに視線を据えながら距離をとった。

「おいおい。誤解だ。みんなこいつ一人でやった事だ。だから、このビッチは殺す。まあ、その前に楽しもうじゃねえか」

 レイストは足を止めて両手を広げた。

「なら、その薙刀をしまえよ」

 リーンハルトは厳しい視線をレイストが手にしている薙刀に向けた。

「お前の方こそ剣をしまってくれよ」

 ちらりと意味ありげにレイストがあたしに目配せした。

(いったい、何が……)

 不意に麻痺毒が解けた。先ほどのナイフに塗られたのは低レベルの毒だったのだ。

(そういう事か……)

 あたしはリーンハルトに気付かれないようにそっと床に転がっている毒槍を手に取った。

「まあ、俺が信じられないなら仕方ねーな。お前を殺すしかねーか」

 あたしが毒槍を手に取ったところで、レイストは強気な口調で薙刀を構えて今にもリーンハルトにとびかかろうと腰を落とした。

 リーンハルトの意識はレイストに集中していて背後のあたしに気づいていない。あたしは音もなくそっと立ち上がって背後からリーンハルトの背中に毒槍を突き立てた。

「なっ」

 リーンハルトはその場に崩れ落ちた。「麻痺がもう解けたのか」

「ざまあねえな。リーン」

 レイストは勝ち誇ったように高笑いをした。

「リーンハルトさん、ごめんなさい! ごめんなさい!」

 あたしは全裸のままリーンハルトに馬乗りになると涙を流しながら、クリティカルダメージが出やすい心臓の位置に何度も槍を突き立てた。

 嬉しくても涙が出るというのは真実だ。あたしは今、最高に嬉しい。組み敷いているこの男の命を奪おうとしているのだ。

 仇を取っているという喜びと共にこの男の一番大切な命を強奪するという歪んだ喜びが大きくあたしの脳を痺れさせる。

「やめろ、やめてくれ」

 リーンハルトはうわごとのように繰り返した。「死にたくねえ!」

 そんな哀願などあたしの心に何も響かなかった。あたしが槍でリーンハルトの身体を貫くたびに彼のヒットポイントバーはその幅を減らしていく。

「あの世でマリイに謝れ。このクズ野郎」

 リーンハルトのヒットポイントバーが消える瞬間、あたしは覆いかぶさり彼の耳元で囁いた。

「おま……」

 リーンハルトの身体がポリゴンの欠片となって砕け散り、その言葉は最後までいう事が出来なかった。

(終わった……)

 あたしは歓喜で笑い出しそうになってしまった。慌てて両手で顔を覆って号泣のふりをした。

 あと4人。この後、みんなあたしが殺すんだ。殺しって超楽しい!

 あたしはレイストに殴られるまで、『殺したくないのに殺してしまってショックで泣く女』を演じ続けた。

 

 

 

 

 リーンハルトを殺したことであたしのカルマ値は相当に悪化した事は間違いなかった。

 これでは≪信仰者の礎≫クエストでグリーンネームに戻るのに何日かかるか分からない。あたしはレイストに命じられる形で第30層の教会から始まる≪聖女の蕾≫というクエストをこなすことになった。このクエストは今の所、カルマ回復クエストの中で一番効率が良いとされていた。

 効率が良いと言っても、フラグ立てで半日神父様のありがたいお話を聞くし、誘拐された修道女が捕えられているダンジョンが迷宮区並みに深く、これまた半日かかる。それでも≪信仰者の礎≫よりは短い日数でグリーンネームに戻れるはずだ。

 クエストの難易度的にはあたしの実力で十分クリアできる。だが、心配なのは脱色狙いのPKが現れるのではないかという事だ。

 それというのもラフィンコフィンが討伐された直後、グリーンネームに戻ろうとする者が増えた時、ムーンレス・ナイトもクエスト実行中のプレーヤーを襲った事があるのだ。今はそういうブームが去ったとはいえ、用心しておいた方がいいだろう。

 幸いあたしには隠蔽スキルと忍び足スキルがある。高位の索敵スキルでスキャンされない限り、そう簡単に見つかる事はないと思われた。

 

 ギルドハウスを出た時間が遅かったためか、神父の長い話を聞いて修道女の救出のためにダンジョンに入ったのは午後3時を回っていた。

 ダンジョンに入ってみると、そこにいるはずのモンスターはほとんど倒された後だった。再ポップする時間を考慮すると10分前ぐらいに別のプレーヤーが通過したのかも知れない。ここに来るのはカルマ回復を目的にしている同類であるはずだ。恐らく交戦にはならないだろう。PKならダンジョンの入り口で狩りをするのが効率がいい。

 あたしはあえて隠蔽スキルを解いて歩くことにした。索敵スキルに引っ掛かってばれるより相手を刺激しないはずだ。

 不意打ちを防ぐため、あたしは慎重に索敵スキルを働かせながらゆっくりと歩いた。

 やがて、索敵スキルに5人の反応があった。内二人はNPC。間違いなくこれはクエストクリア条件の修道女だろう。という事はカルマ回復中のプレーヤーが二人、一人はその護衛といったところだろう。

 相手にも索敵スキルが使えるメンバーがいるはずだ。あたしは相手を刺激しないようにゆっくりと近づいた。

 通路を通り抜け、目的の部屋に入るとそこには血盟騎士団の制服を着た男女とツインテールの少女が立っていた。その少女はあたしの姿を見つけると2,3歩こちらへ近づいて口を開いた。

「ティアナ……さん」

 可愛らしい声は忘れようもない。あたしが裏切ったシリカの声だ。

「シリカ……」

 どんな顔をして彼女に会えばいいというのだろう。まったくこの世の神は残酷だ。あたしは声を詰まらせながら本心からの言葉をそっと口にした。「よかった……無事で……」

「ティアナさん。この間の事……理由があるんですよね?」

 シリカは純粋で綺麗な瞳であたしを見つめてくる。

「あたしは……」

 何を口にしようと言い訳にしかならない。あたしは首を振ってうつむいた。「いいの。もう、いいの。ごめんなさい」

 シリカの隣をすり抜けて、あたしはNPC修道女の鎖を断ち切った。後はこの修道女を神父に引き合わせればクエスト達成だ。

 あたしは修道女を連れて歩き始めた。

「待って! 待って……ください」

 再びシリカのそばを通り抜けようとした時、彼女はあたしの腕を取って引き留めた。

「シリカ……」

 シリカは本当に優しい。

 あたしなんて、シリカの前に立てる人間じゃないのに。あたしは彼女を罠にかけようとしたり、謀略でギルドメンバーを殺すような汚い人間だ。しかも、仇とはいえ人を殺すことに快感を覚えるような最低な人なのに……。

 それなのに……。

 あたしの頭の中で多くの想いが巡り、言葉を詰まらせた。

「二人とも、ここじゃなんだから、とりあえずダンジョンから出よう。そこでゆっくり話そう?」

 先日、シリカを助けてくれた血盟騎士団の女性が優しくあたしたちに提案した。

 あたしが頷くと、その血盟騎士団の女性を先頭にしてダンジョンを抜け、近くの安全地帯へと歩いた。

 

 

 歩きながらあたしは考えた。

 いったい、あたしはどうしたいのだろう? あたしがしている事を話したところでシリカの純粋な心に傷をつけるだけなのに。

 しかし、シリカと話をしたいという衝動があたしの中にくすぶっている。

 シリカに話すことで懺悔の代わりにしたいのだろうか?

 そんな事をぼんやりと考えながらあたしは歩き続けた。

「ここなら、モンスターに邪魔されずにゆっくりお話できるよ」

 血盟騎士団の女性は森が少し開けた安全地帯で足を止めると、あたしとシリカに笑顔を向けたあと、離れて行った。どうやら気をつかって、あたしとシリカの声が聞こえない場所まで離れてくれたらしい。

「ティアナさん。聞かせてください。なんで、あんな人たちと組んでるんですか?」

 シリカはまっすぐな瞳であたしに問いかけてきた。

 復讐のため。

 そう正直に答えればいいのだろうか? きっとシリカは自分の事のように心を痛め、あたしを許してくれるだろう。そしてきっと、あたしに協力してくれるだろう。

 けれど、小学生のようなこの少女にこんな汚れた世界を見せつけていいのだろうか? この子はあたしのように汚れてほしくない。

 一方で別のあたしが冷たく考える。

 シリカがあたしを信じるだろう。それを利用してマリイの仇を取る事が今以上に楽になるかもしれない。シリカを再び囮にすれば奴らは引っ掛かるに違いないのだ。所詮、シリカは他人。マリイの仇を取るためにうまく利用すればいい。

 あたしの中で別人格が言い争うようにせめぎ合う。

「あたしじゃぜんぜん、助けにならないと思いますけど、力になります」

 あたしが迷い黙っていると、シリカは子供とは思えない真剣な表情であたしの手を取って訴えてきた。

「シリカ……あたしは……」

 長い沈黙の後、あたしは意を決して口を開いた。

 あたしは人殺しに快感を覚えるような人間だ。そんなあたしの言葉がシリカを傷つけてしまうかも知れない。全てを話してみよう。どうなるかはその後、考えればいい。

 突然、視界の隅であの血盟騎士団の女性が倒れるのが見えた。

(え?)

「コー!」

 血盟騎士団の男性が鋭い叫び声をあげた。

「ジークリードさん! あたしが解毒します!」

 シリカは振り向いてすぐに異変を察すると、倒れた女性に向かって駆け出した。

 血盟騎士団の男性はグリーンネームだから彼に回復させると色がついてしまう。この攻撃を仕掛けた奴はそれを狙っているかも知れない。

 あたしは視線を走らせて索敵スキルであたしをスキャンした。

 突如、駆け出したシリカの前に茶色のフーデッドローブを着こんだグリーンネームの男が現れた。その右手に握られた中華包丁のような短剣がソードスキルで輝いていた。

 それに対するシリカの反応は見事の一言だった。

 条件反射のように惚れ惚れするようなバク転で後ろに飛んでその攻撃をかわした。――いや、かわしたはずだった。フーデッドロープの男のスピードは尋常ではなかった。シリカの飛ぶスピードより速く踏み込むと宙返りをしているシリカの右腕を切り飛ばした。

 その男の放つソードスキルは威力も普通ではなかった。たった一撃だというのにシリカのヒットポイントがたちまちレッドゾーンに落ち込んでいく。

「ひっ!」

 シリカはバランスを崩して着地に失敗して無惨に地面を転がった。

 ピナがシリカにヒールブレスを吹きかけて回復させたがイエローゾーンに戻すのが精いっぱいだった。

 間髪入れずに男はシリカにとどめを刺そうとソードスキルで輝く中華包丁を振り上げた。

「≪友斬包丁≫? まさかPoH!」

 血盟騎士団の男が叫びながらシリカを助けようと駆け出す。しかし、とても間に合いそうもない。

 もう、目の前で好きな人が死ぬのは嫌だ!

 そう思うと自然に身体がはじけるように動いた。

「だめぇ!」

 あたしはシリカの前に立ちはだかってPoHの一撃を受け止めた。

 これだけではだめだ。もっと時間を稼がなければ。

 あたしは夢中でPoHに抱きつくようにしてその動きを止めようとした。

「チッ!」

 PoHは舌打ちをした途端、 友斬包丁を輝かせてあたしに連撃を食らわせた。

 あたしはその4連撃の激しいノックバックで弾き飛ばされた。

 地面に転がると回復結晶を握りしめたシリカが駆け寄ってきた。

「ティアナさん! ヒール!」

 シリカの声に回復結晶は反応しなかった。

(手遅れか……あたしは死んじゃうのか……)

 一瞬、そんな事が頭をよぎったが、今はそれどころではない。

「逃げて! シリカ!」

 涙を目にいっぱいためながらあたしは叫んだ。

 ヒットポイントバーがあっという間にその幅を減らしていき、危険を知らせるように画面全体がマゼンタ色に染まった。

「ティアナさん……」

 涙が浮かんでいるシリカがあたしに語りかけた。それが最後の風景だった。

 あたしは暗闇に落とされた。

 マリイの仇を取ろうとしていたのに、シリカを助けるために命を捨ててしまった。いったい何をやっているのだろう。まったく、あたしは馬鹿だ。これではマリイを殺したムーンレス・ナイトの連中はのうのうと生き続けるじゃないか。しかも、シリカもあの状況では助かるかどうか分からない。あたしはまったくの犬死かも知れないのだ。

 鼠のアルゴの言うとおりだった。悪人になりきれなかったあたしはここで何も成すものがないまま死んでいく。

 けれども、なぜだか心は晴れ晴れとしていた。

(ああ、そうか……)

 あたしは何もかもなげうってシリカを助けてしまった理由が思い当たって小さく笑った。この暗闇の空間では笑っても声が出ない。

 あたしはああいう人が好きなんだ。

 純粋で……優しくて……なんの見返りも求めずにあたしを気にかけてくれる人が……。

 冷淡で無慈悲で残虐で人間不信のあたしに無いものを求めていたんだ。

 ほんの一瞬でもシリカの心にあたしが残ることができたなら、それだけで十分満足だ。だって、もうすぐ死ぬんだから……。

 

≪You are dead≫

 

 その無機質な文字が現れ、揺らめきながら消えた。途端に全身に激しい痛みと熱を感じた。

(痛い! 熱い!)

 強烈な激痛と全てを焼き尽くすような熱にあたしはなすすべもなかった。

 チカチカと暗闇に火花が走った。その向こうに人影が見えた。

(マリイ?)

 間違いなかった。火花が散るむこうで、あの優しい笑顔であたしに両手を広げているのはマリイだった。

(来てくれたんだ)

 喜びで胸の中がいっぱいになってあたしは手をマリイへ伸ばした。

 幻想でもいい。ああ、もう少しでマリイの胸に飛び――

 

 

 

 

 

 「15時21分……死因はと……」

 タブレットを操作しながら電子カルテに記録を残す神山院長を見ながら、看護師の典子は彼のあまりにも横柄な態度に心の中でため息をついた。「家族には連絡した?」

「はい」

 とはいっても、この少女の家族はすぐにやってこないだろう。と、典子は暗澹たる思いになった。

 確か、この少女の家族は介護疲れで崩壊状態なのだ。いつ死ぬか分からないという状態が1年以上続いているのだ。家族の心労は想像を絶するものがあった。

「あー。やっとステってくれたなあ」

 神山は舌打ちをしながら冷たい視線を遺体に投げかけた。

 ナーヴギアの影になっているため少女の表情はうかがい知る事は出来ない。その身体は細く、まさに骨と皮だけのような状態でとても19歳には見えない。

「あと、20人いるんだよなあ。儲からないから早くみんなステっちまわねーかなあ。ジジババ入れた方がよっぽど儲かるんだけどなあ」

 神山は毒を吐いて立ち上がった。「じゃ、あと、ヨロシクー。もう、面倒だからSAO関連の奴になんかあっても適当にやっちゃってよ。どうせ死因だって決まってるんだからさ」

 典子はその言葉に了承の返事をせず、ただ頭を下げて見送った。

 死亡診断書を去年看護学校を卒業したばかりの典子が書けるはずもない。いや、医師でない者が書くのは問題があるだろう。

 確かに、神山が言うようにSAO被害者は儲からない。

 事件発生当時こそアーガスは多額の医療費を支払っていたが、巨額の赤字を抱えてついに倒産した。それに代わり国が支援をしているが、嫌々である事は明白だった。実用化されたばかりのジェルベッドを導入する代わりにぎりぎりまで医療報酬を切り下げたのだ。

(アーガスも国も院長もお金の事ばかり……。この人たちの事は考えてないのね)

 こんな事を考えてしまうのはまだ私が卒業したばかりの青臭い人間だからだろうか? と典子はひと時思いにふけった。

「はあ」

 今度はしっかりとため息をつくと、典子は死後処置の作業に入った。

 しっかりと固定されていたナーヴギアの顎紐を緩め、1年以上この少女を虜にしていた拘束具を優しく取り外す。

(あら……)

 頬がこけ、とても健康的とは言えない少女の顔を見て典子は思わず手を止めた。(この子……とても、安らかな顔をしてる)

 微笑みとはとても言えないが、どこか満足げな表情だった。典子がこの病院に入ってから十数人のSAO被害者を看取ったが、ここまで平穏な面持ちの人はいなかった。ほとんどは苦しそうに顔を歪めているし、中には宙を睨みつけるように目を見開いて亡くなる人もいた。

(もし……死後の世界というものがあるのなら、せめてそこでは幸せに……)

 典子は少女の乱れきった髪を優しくとかしながらそっと祈った。

 





13件のお気に入りの方々お待たせしました。(待っていないかもしれませんが)
ようやく書きあがりました。
なんか14000文字あります。
そのわりには薄い内容です。
しかも、いいタイトルが思いつかなくて七転八倒orz

なんか、ティアナさんの性格崩壊しているような感じですが、夫を殺されて壊れていると思ってください(全力で逃避)
今回のお話、R-18には当たらないですよね? ダメですかね?
結局復讐も果たせず、シリカは助けられたかどうかも分からず命を落とすという、不幸すぎて心が痛みました。そんな思いで「絶望」というタイトルをつけながらもほんの少しだけ希望をにおわす終わり方にしてしまいました。
だめですねえ。豆腐メンタルですね。

近況報告は活動報告にて……。

次は26話の前あたりです。
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