やはり、寄せ集めの青春ラブコメは間違っている 作:苦土重焼燐
そんな感じ。
推古もしません、思うがままに書いてる。
小説でもないです。
親友 (比企谷 八幡と戸塚 彩加の場合)
さて、授業が終わり部活動が休みだとする。
こんな時、諸君なら何をするのだろう?
ゲーム? マンガ? ラノベ?
各々がたにより、スタイルはバラバラになるであろう、全て紙一重なのはこの際置いておく。
俺こと、比企谷八幡は主にラノベを好んで読む事が多い、普通の小説も読むんだが根暗なイメージがついてしまうので、多種多様な本を読むことにしている。
いざって、時に話を振られた時の為に引き出しを充実させとくのは、俺みたいな高スペックな奴の切り札であるからだ。
まぁ、高校二年生にもなって、未だに切り札のままだが……。
いや別に悲しいとか思ってないし、能ある鷹は爪を隠すって言う立派な言葉があるんだから、俺はまだ負けてないはず。
寧ろ、話を掛けられる所か『比企谷って誰?』っとなるんだから、ステルスに全特化し過ぎているぐらいだ。
ステルスが代名詞になり、そのうち比企谷ステルスになるまである。
しかし、奉仕部に入ってからはステルスが弱体化したのか、あまり意味を成さなくなった。
ヒッキー等と言う不名誉なアダ名だったり、顔を合わせれば誹謗中傷の嵐だったり、終いには後輩に体よく使われる始末。
俺が何をしたって言うんだ……あんまりだよ、一年くらい許してよ神様ぁ……。
まぁ、信じてないからどうでも良いけど。
「八幡! 一緒に帰ろう?」
「天使の御心のままに……」
この子犬みたいに近付いて、ホワイトオーラを放つ美少年は俺の 戸 塚 彩 加。
「もぉ~、ふざけないでよ。八幡」
俺の言葉が冗談に聞こえたのか、頬をぷくぅっと膨らます且つ上目遣いで抗議してくる姿を見るに、全然冗談ではないし、寧ろ大天使であり、比企谷彩加になってもらおうか、戸塚八幡になろうか悩んでしまう所。
こんな可愛らしく守って守護月天したくなる生物学的上名称【戸塚】だが、男である。
泣いたって良いんだぜ、俺だって現実って奴はどれだけ俺を弄ぶのかと、血の涙を流した程だ。フェアリーフェ○サーのヒロインがハーラーじゃなかったぐらい悔しい。
「八幡、どうしたの?」
俺の反応が微妙だったからか、小首を傾げて不安そうな表情を浮かべる大天使トツカエル。
「結婚しよう」
もう禁じられたルートに進んでもいいんじゃないか、戸塚なら仕方無いね。
「もう、心配してるのにふざける八幡は嫌いになっちゃうよ!」
「俺が全面的に、遺伝子レベルで悪かった。土下座でいいか?」
いいか?っと聞くまでも無く、既に土下座で頭を下げている俺はみみっちいだろう。
しかしだ、戸塚に嫌われるとなると、何の為に生きていけば良いのか解らないまである。
「や、止めてよ! 八幡、怒ってないから顔をあげて?」
俺の渾身の土下座に、戸塚は両手をバタバタと振って、慌てて俺の腕を掴む姿はやはり唯一無二の存在であると見受けられる。
「戸塚は心が広いな、俺なんかにも優しくて……」
「何言ってるの? 八幡は親友だよ!」
ニパッと笑う戸塚を見たとき、俺の心の奥の方で、何かに落ちる音がした気がする。
こう、ズキューンと言うかなんと言うか。
「親友か、そんな存在が出来たのは始めてだな」
「材木座くんもいるでしょ?」
「材木場? 知らない子ですね……」
「もう、八幡ったらぁ」
等と、和気藹々とした雰囲気の中、遥か遠くで『はちまぁぁぁぁん!!(クレアァァァァァ!!)副音声』、と言う絶叫が聞こえて来たのは、また別の話。