『お姉さま!最近楽しいね!』
『ふふ。そうねフラン。』
今こうしてこんなふうにお姉さまと喋れるようになったのもつい最近こと。顔すらあわせない時期もあった。
ん?『それなのになんで普通にお話出来るようになったの?』って??仕方ないな~♪フランちゃんが教えてあげるよ♪
それは私が此処に来る前、まだお姉さまとも仲が良かった時こと。私たち姉妹はスカーレットの血を引く者として恐れられていた。かつてスカーレット家は、一つ村の人間を食べ尽くすという恐ろしいことをしたらしい。きっとそのせいだ。お父様は捕らわれ、日光を無理矢理浴びせられ死んじゃった。私たちは手足を縛られ檻の中に閉じ込められていた。今でも覚えている。とても怖かった。
『お姉さま···フラン死にたくない···』
『フラン···大丈夫。お姉ちゃんが守ってあげるからね。』
殺される。それしか頭になかった。
『おい!吸血鬼!遊びにきたぜ!』
いつも来るやんちゃな感じの男だ。
『遊び?よく言うわ!動けない私たちを···グハッ!』
男はお姉さまを蹴った。いつものように。何回も。私はただそれを見ているだけだった。
『本物の吸血鬼ならこんな鎖、一瞬で壊せるじゃねぇの?w』
男がいつも言わない台詞だった。お姉さまも私もまだ吸血鬼能力が完全じゃなかった。それを知っていたのかな。
『言わせておけば!』
『鎖も壊せない吸血鬼w良いこと教えてやるwこの世はな、殺るか殺られるかなんだよ!w』
殺るか殺られるか。その言葉を聞いたとき、私は思った。必ずコロシテヤル
私もお姉さまも狂い始めた。何度も腕を引き、鎖を鳴らした。何日もその音は鳴り続けた。
ある日のこと。お姉さまの鎖が壊れた。お姉さまは自分の鎖を全て壊し、私のも壊してくれた。
『フラン。お姉ちゃん、やらなきゃいけないことがあるの。ここで待っていてくれる?』
『お姉さま!フランもできるよ!』
何をするかだいたい察した。
『フラン···あなたにはこんなことしてほしくないの···』
『···。分かった···』
『ありがとうフラン。』
そういってお姉さまは檻から出ていった。
色んな音が聞こえる。弾幕の音。結界の音。そして人間の叫び声。
『お姉さま···』
たった一人で何人を相手にしているんだろう。きっととても多いはずだ。
『フランも手伝えるのに···』
自分だけ置いてきぼりにされている。そんな気がした。
『フランだって···フランだって···フランだって弱い訳じゃないのに···』
独り言を言っていると廊下から聞こえるカツン、カツンという音に気がつかなかった。
さて、短いですが第一話終了です。第二話では涙を流すかも知れませんよ!wそんな悲しいストーリー書けるのか?wそう思いながら二話の内容を考えています。特に話すことも無いのでこれにて終わりたいと思います。読んで頂き有り難うございました。