レーティングゲームの翌朝
「ふぁ~」
「んん、もう朝なのね」
「リアス何故裸で俺のベットに侵入しているんだ?」
「決まっているじゃない。レイと一緒に眠りたかったからよ」
「なら何故裸なのだ?」
「私裸じゃないと眠れないのよ」
「はぁ~女がむやみやたらと男の前で裸になるんじゃねぇよ」
「分かっているわよ。・・・貴方以外には見せたくないし・・・」ボソ
「分かっているならいい。俺でも見せたら駄目だろうが・・・」
「え!?今の聞こえたの!!」
「前に言っただろ?これが俺の聴覚だ。脈拍、呼吸音、血圧、心拍数、声紋なども聞こえ、嘘をついているか分かるんだ。まぁ要するに地獄耳ってことだ」
「迂闊に嘘はつけないわね。それとレーティングゲームの映像を見たのだけど、ライザー眷属達に使ったのは声ね」
「ああそうだ。ライザーにはボイスカッター、ボイスミサイルを使ったな。後は相手の女王の爆発をジェットボイスで小猫を抱えて回避したな」
コンコン
「レイさん御飯の用意できましたよ」
アーシアが朝食の用意が出来たと零に伝えに来た。
「ああ、着替えるから待っててくれ」
「アーシア、もう少し待っていなさい。私もレイも準備しなくてはいけないから」
「っ!」
零が答えた後すぐにリアスが答えた事でアーシアは驚き、勢いよくドアを開けた。
ベットには上半身を起こした零と裸のリアス。アーシアはプルプルと体を震わせ叫んだ。
「私も裸になります!仲間はずれなんて嫌です!」
「落ち着けアーシア!!」
服を脱ごうとしているアーシアをヘアロックで止め、数十分の説得の末無事に朝食にありつけた。
「・・・今何て言った?」
「だから私もここに住むって言ったのよ。交流を深めたいのよ」
「はぁ~まぁいいか、部屋は空き部屋を自由に使ってもいい。だが地下は駄目だ、柵の向こうの食材があるからな」
「分かったわ。それと前にも思ったのだけど、柵の向こうって言うより名前を付けた方がいいんじゃないかしら?」
「そうだな・・・もう教えても良いか、あの柵の向こうにも名前がある。もっとグルメな物がある事から″グルメ界″と呼ばれてる」
「″グルメ界″・・・何時か攻略して見せるわ!!」
「その前に幾つか適応しないといけない環境があるがな」
「うっ!次は何?」
「メルクの星屑って言う砥石だ」
「と、砥石ですか?」
「ただの砥石ではないぞ、ありとあらゆる物質を研ぐ事が出来る砥石だ。またその砥石で硬度の高い素材を研ぐ際に出る、金色の粉は調味料になる。その粉は新種のアミノ酸で構成され、味わったことのない極上のうまみ成分を含む」
「味わったことのない・・・」
「うまみ・・・」
極上のうまみと聞きリアスとアーシアは想像でにやけた。
「言っておくがまだだからな。今度夕麻達にグルメ界の事を聞けばいいと思うぞ?あいつ等の話を聞けば油断出来なくなるからな」
「分かったわ」
「が、頑張ります!」
「よし。朱乃と裕斗と小猫を連れてグルメアイランドに行くぞ!」
「ええ」
「はい」
美食の島(グルメアイランド)
「さて昨日も言った通り、裕斗と小猫には新しい技を教える。まず裕斗」
「はい」
「お前刀は使えるか?」
「多分大丈夫だと思うけど、どうしてだい?」
「お前には居合を覚えてもらう。まぁ見ていろ。ふぅー。脱力━━━体全体の力を抜けば抜くほど・・・居合のスピードと破壊力は増す!!」
ズバッ
零は近くにあった巨大な山みたいな岩を真っ二つに斬った。
「どうだ?最高の″脱力″と最大の″怒り″・・・その瞬発力は?」
「・・・凄い」
「裕斗。お前にはこれ、レオドラゴンの牙で作った刀。名刀「竜王」をやる。使いこなしてみろ」
「ありがとう零君。期待にそえるように頑張るよ」
「おう。次は小猫」
「・・・はい」
「お前には″プリショットルーティーン″と栓抜きを覚えてもらう」
「えーとルーティンとは零先輩がグレイフィアさんに使ったアレですか?」
「あれは″アルティメットルーティーン″すべてを支配する王の所作、究極のルーティーンだ。お前はまず普通のルーティーンかだら」
「はい。後栓抜きとは?」
「骨や関節を外す技だ。並みの集中力では出来ないから心しろよ?」
「はい」
「よしまず、ルーティンから始めるぞ」
この日一日零は裕斗と小猫に居合と、ルーティーンを教えた(裏のチャンネルを使ったので実質5日である)リアス達は夕麻達堕天使組も含めネオと特訓していた。
翌日
「使い魔?」
「ええ。レイとアーシアも興味あるかなって思って」
「ふ~んリアスの使い魔はコウモリだったよな?紅色の」
「ええ、そうよ」
そう言うとリアスの手元にリアスの髪と同じ色のコウモリが現れた。
「私のはこの子ですわ」
朱乃は手のひらサイズの鬼を呼び出した。
「シロです」
小猫は白くて可愛い子猫だ。
「僕のはこの子だよ」
裕斗は肩に小鳥を乗せていた。
コンコン
リアス達が使い魔の紹介をしていると、誰かがドアをノックした。
「どうぞ、空いているわ」
「失礼します」
「アンタ確か生徒会長の・・・」
「支取蒼那改め、ソーナ・シトリーです」
入って来たのはリアスと同じ上級悪魔シトリー家次期当主のソーナだった。
「やっぱりアンタ達生徒会メンバーも悪魔だったか。全員アンタの眷属ってところか?」
「おい魔訶!会長になんて口の利き方してるんだ!!会長は上級悪魔なんだぞ!!」
「サジ、控えなさい。貴方では魔訶君には勝てませんよ」
「会長なに言っているんですか、俺は『兵士』の駒四つ消費したんですよ」
「魔訶君は人の身でありながら、不死の能力をもつフェニックスを倒したのですよ。貴方では勝てません」
「で、でも・・・」
「それに彼はグルメアイランドの主です」
「か、会長、今グルメアイランドの主って・・・もしかして魔訶が?」
「ええ、魔訶君がグルメアイランドの主です。その力はフェニックス家三男の眷属を一瞬で倒し、その主ライザー・フェニックスを赤龍帝の籠手の禁手で倒す程です」
ソーナの説明を聞き匙元士郎は驚きを隠せなかった。
「それにしてもリアス。貴女までもがいえ、貴女達の身に何があったの?十日前とでは全く違います」
「レイとその師匠2人のお陰よ」
「魔訶君と魔訶君の師匠の?」
「ええ。私達は十日間、実質一ヶ月間グルメアイランドで修行したの」
「え!?グルメアイランドの中では時間の流れは違うの」
「その説明は俺がする」
零はソーナと匙にグルメ細胞から島のフルコース、師匠の珍師範と千代の事を説明した。その時千代の名で2人は驚いた。
「つ、つまりリアス先輩達が強いのはその細胞のお陰って事ですか?」
「そうね。私のフルコースはジュエルミートとオゾン草だけしかないけど何時か揃えるわ。今よりももっと強くなってね」
「魔訶君もまだ揃ってないのですね」
「ああスープ、魚料理、肉料理、デザートは決まっているが、前菜(オードブル)、メイン、サラダ、ドリンクはまだだ。だがメインの食材は決まっている」
「そ、その食材って・・・」
匙に聞かれ零は言った。
「島のフルコースのメインでもある『GOD』だ」
「「「「「「「!!?」」」」」」」
「GOD・・・それが全ての食材の頂点で食材の神」
「ああ、前菜のC(センター)と共にまだ現れない食材だ」
「そのセンターとは?」
「究極の蘇生食材だ。一説では死者の蘇生も可能とか」
「「「「「「「!!?」」」」」」」
死者の蘇生が可能と聞き全員驚いた。
(ん?朱乃と裕斗の心拍数が大きく揺らいだな、この揺れは大切な人を失くしたのか?)
零は朱乃と裕斗の揺らぎに気づいたがあえて声を掛けなかった。
「まぁ今度グルメアイランドを案内してやるよ」
「今からではないのですか?」
「今から使い魔を捕まえに行くんだ」
「そうでしたか。では私達は失礼します。サジ行くわよ」
「はい会長。またな魔訶」
「おう」
「さ、私達も行きましょう」
そう言い魔法陣で転移した。
「ここか・・・」
零達は薄暗い森にいた。
「ん?」
「ゲッぼぎゃ!!」
零は後ろから近付いてきた人物を髪で優しく殴り飛ばした。
「レイ何やってるの!?」
「いやついな。グルメ界では100分の1秒たりとも油断は禁物なんだ。初めての場所だっかからつ手を出してしまった。大丈夫かアンタ?」
「ああ大丈夫だ」
(おいおい手加減したとはいえもう復活するとはどんだけタフなんだ・・・)
「俺の名前はマダラタウンのザトゥージ!使い魔マスターを目指している!」
(おいおい思いきりポ〇モンのパクリじゃねぇーか!この世界にもあるのか?)
「オススメとかはあるのか?」
「俺のオススメはこいつ、五大龍王唯一のメス『天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)』のティアマットだ」
『ほうティアマットか懐かしいな』
「知っているのかドライグ?」
『ああ俺達ニ天龍と五大龍王は面識があるんだ』
「ほう。ティアマットか会ってみたいな」
それから零達は使い魔の森を回りアーシアは『蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)』に懐かれ飼う事にした。
そして帰り際にティアマットが姿を現した。
「懐かしい匂いがすると思ったらドライグではないか」
『久しいなティアマット。丁度いい時に現れたな』
「丁度いいだと?」
「お前がティアマットだな」
「そう言うお前は今代の赤龍帝だな」
『ティアマット今代の相棒は今までと違うぞ。何て言ったってあのグルメアイランドの主なんだからな』
「なっ!?それは本当か!!?」
「ああ本当だ」
「なら私の主に相応しいな。お前名は?」
「魔訶零だ。零でいいぞ」
「では零、私を使い魔にしないか?」
「俺は人間だから、仲間でもいいか?」
「仲間か・・・いいだろう。零の仲間になろう」
こうして零はティアマットを仲間と迎えた。