美食の島の赤龍帝〈リメイク〉   作:マスターM

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グルメ界へ

「さて昨日グルメクラゲを食べてもらって、適合したみたいだし今日から食義の修行に入る。いいか?」

 

『『『はい!!』』』

零の言葉にライザー眷属達は返事した。

 

「今日お前達とティアマットは俺とネオが食義の基礎を教える。堕天使組は俺達のサポートだ」

 

「じゃレイ私達は?」

 

「リアス達は食材を採って来てくれ。今の実力なら4人の力を合わせればある程度は大丈夫だと思うしな」

 

「分かったわ」

 

「アーシアは仕込みな」

 

「はい!頑張ります!!」

リアス達4人は食材を採りに、アーシアは仕込みの為に移動した。

 

「さて食義の基本は心の在り方だ」

 

「心の在り方?」

 

「そっ。悪魔にはイメージしづらいが、神社などで参社する際その瞬間は真剣に拝むが、終えた途端にその気持ちが薄れてしまうだろ?」

 

「つまり剣の試合中は集中するが、終わるとその集中が切れるという事だな?」

 

「まあそんな感じだ」

カーラマインが自分の思った事を言い、零が認めたので他の者達も納得した。

 

「よしネオ裏のチャンネルを10日で頼む」

 

「分かった」

ネオは裏のチャンネルを発動させ零達をいれた。

 

「さて。今いる空間は外と時間の流れが違う。外で1日たった時ここは10日経っている」

 

「そんな事が可能なのか!?」

 

「ああ。島のフルコースの魚料理、肉料理、デザートを食べると裏のチャンネルが使えるようになる。ここへの移動手段でもある」

 

「アレとこれは同じ物だったのか・・・」

 

「そうだ。よし始めるぞ!」

 

『『『はい/ああ/うん!!』』』

ライザー眷属+ティアマットの食義修行が始まった。

 

 

 

 

 

その頃リアス達はグルメ界の入口に当たる崖に居た。

なぜリアス達がここに居るかと言うと、リアスが・・・

 

「今の自分達の実力がどこまで通用するか、確かめたくない?」

と朱乃、小猫、裕斗に言い3人とも賛成したからだ。

 

「この先がグルメ界・・・」

 

「ふふふ、食義を習得した私達なら・・・」

 

「・・・大丈夫だと思います・・・」

 

「それに寒さと低酸素にも適応していますし」

 

「さあ行くわよ!!」

 

「「「はい部長!」」」

4人は翼を広げ崖から飛び降りた。

 

(今の私達の力を試してみる!)

 

ビュゴオッ

 

「「「「ん?」」」」

 

ゴォ

 

「「「「!!!?」」」」

急に風圧が来て、そのまま崖に追突した。

 

「な、なに・・・」

リアス達が見たのは、遠くで恐竜みたいな猛獣が鼻から空気の弾を発射していた光景だった。

 

「こ、の!!」

次々と空気の弾に当たり、止んだ瞬間リアスが消滅の魔力を投げるが届かず消滅してしまった。

 

「くうっ、上等じゃない!とことん闘ってあげるわ!!!」

リアス達4人はそのまま落ちって行った。

 

 

 

 

 

 

 

「いったい何メートル落ちたの・・・」

 

「あの速度で数分・・・・」

 

「・・・そんな場所があるのですか?・・・」

 

「それよりもここは一体・・・」

 

パキパキ

 

「カロロ・・・」

起き上がった時に口を3つ持つ巨大な虎『阿修羅タイガー』が現れた。

リアス達は食べられそうになる間一髪で避けた。避けた時に体重が何倍になったような感覚に襲われた。

阿修羅タイガーはリアス達を踏み潰そうとして、裕斗が無理やり体を動かして竜王で斬った。

 

「ゴァア!!」ビュッ、バチィ

阿修羅タイガーは斬られた事に怒り、尻尾でリアス達を弾き飛ばした。

数百メートル飛ばされリアス達は『キングレントラー』の腕に当たり止まった。

 

「な、何!?目から血が・・・」

 

「手足も痺れてきた・・・?」

 

「ヒゴァアア!!」

 

「ハッ!?・・・10連釘パンチ!!!」

キングレントラーが腕を振り下ろしてきたので、小猫は自身の最大で打てる10連釘パンチで応戦した。しかし倒れるがダメージをあまり受けてない。

 

キングレントラーが立ち上がったタイミングで阿修羅タイガーが現れ、2頭が組合その衝撃でリアス達はまた弾き飛ばされた。

次にリアス達が飛ばされた場所は巨大なサボテンがあり、異常に暑い場所だった。

 

「ここは・・・?」

 

「体の重みがなくなりましたわ・・・」

 

「はい。手足のシビれも、目からの出血も止まりましたけど・・・」

 

「・・・暑いです。異常なほど・・・」

話していると体の水分がなくなり干からび始めた。

 

「このサボテンから水を貰いましょう」

そう言い裕斗がサボテンを切ると、サボテンのトゲがボッと射出されまた飛ばされた。

 

「また・・・体が重い・・・」

 

「それに今度は霧・・・どうなってるのよ!!この世界は!?」

再びリアス達に体が重くなる現象が起こり、霧が発生した。

 

ドツ、ザァアアアア

 

「今度は急に雨が!?」

今度は雨が降って来てスコールより激しいまるで水のミサイルが落ちて来る滝みたいになり、必死に外に出た。

外に出るとトゲトゲの猛獣が口を開けて襲い掛かって来た。

 

(これがグルメ界・・・なんて厳しい洗礼なの・・・)

 

シュコン━━

 

その音がした瞬間その猛獣は倒れた。

 

「その紅髪・・・成程零が言っていた者達か。何事も〝準備〟は大事じゃよ。リアス・グレモリーよ」

そこにはリーゼントで髪が黒くなっている次郎がいた。

 

「あ、あなたは・・・」

 

「この猛獣の名はマミュー。常に集団で行動し危険が迫るとすぐに、尋常じゃない数の仲間を呼ぶ」

 

ザザザザザザ、ドドドアッ

「チキキー」

 

「キキーッ」

すると物凄い数のマミューが現れ次郎に襲い掛かった。

 

ジャキ ジャキン

 

「フゥ〜ン‼︎……ノッキングライフルハードタイプじゃ、フン!」

ドン !ドン !ドンドンドンドンドン!ドンドンドンドン!ドンドンドンドンドンドン!カチカチ!カシャ カッシャン!ドンドンドンドンドンドン! ドンドンドンドンドンドンドンドンドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…‼︎

 

「・・・ハァ〜」

次郎は両手に針を飛ばすタイプのノッキングライフルを持ち、まるで踊るように一匹も外さずに仕留めた。

リアス達は零からノッキングのアイテムの説明を受けており、針を飛ばすタイプのノッキングライフルの更に扱いが難しいハードタイプの難易度が高いと分かっていたので自在に使える出来事に驚いた。

 

グォオオァア

すると森から阿修羅タイガーとキングレントラーが組み合ったまま出て来た。

 

「ン〜?‥コラコラ。‥ケンカは余所でやらんか。猿に・・・猫が・・・」

次郎は自分自身にノッキングを当て、巨大化した。

 

「「ビュァア゛!!」」

 

や・ か・ ま ・し い!!!!!!

 

次郎が威嚇すると2頭はカタカタと震えた。

 

「フッフッフッ・・・威嚇ノッキングってとこかのぉ〜?グレモリー君」

 

「ハ、ハハハ・・・凄い・・・」

 

 

 

 

 

リアス達4人と次郎、それと次郎に合流した節乃が自己紹介をした。その時、節乃の名を聞いてリアス達は予想していたが驚いた。

 

「ムフフフ、お主らも無茶をするの~」

 

「零からは何を習たんじゃ?」

 

「食義と寒さと低酸素です」

 

「まだまだだな。そんなので″グルメ界″に入るとは、死にに行くようなものだ」

 

「でも私達は・・・!」

リアスが話していると手刀の斧で首を刎ねられそうになり、慌てて避けた。

 

「油断したな。今死んでたぞ」

 

「な、何をするの・・・」

 

「此処では集中力を限界まで高めたまま常に維持してなければならん・・・100分の1秒たりとも油断は禁物じゃ。常に周りを観察し警戒し続ける・・・まずそれが〝基本〟!!警戒を怠った時点で″グルメ界″では死ぬようなものだ」

 

「け、警戒はしているわ。ただ体が重いのよ!!」

 

「当然じゃここは海抜がマイナス2万メートルの場所その名も『アングラの森』地球の核に近い分重力がより強く作用しておる。今ワシらの体重は地上の数倍じゃろう」

 

「そ、それで・・・」

 

「2万メートルも私達落ちていたのですね」

 

「心配はいらん君達なら零の修行をこなせばすぐこの重力にも対応する」

 

「あの目から出血し手足が痺れる場所があったのですが、それは一体・・・」

 

「・・・後とても暑い場所や」

 

「滝の様な雨が降る所などは・・・」

裕斗に続き小猫と朱乃も聞いた。

 

「む、お主ら『エアツリー』に近づいたのか?」

 

「エアツリー?」

 

「実から空気を生産する不思議な樹じゃ、しかし空気中に含まれる気体をバラバラに生産するから・・・たまに体積比がズレることがある。目の出血や手足の痺れは通常よりも酸素が多く生産した為、酸素濃度が高過ぎると体内組織は破壊されてしまうからのぅ」

 

「逆に酸素で良かったわ・・・」

 

「炭素ガスや一酸化炭素だったらお終いでしたわ・・・」

 

「因みにエアツリーの〝実〟は〝食材〟でもあるんじゃ。〝超特殊調理食材〟じゃがのぅ・・・他にも小さい嬢さんが言ったのは『ヒートプラネット』という不思議な食材だ。それ自体が強い引力を持つ為その近辺は地上と変わらない重力になり楽に動けるが・・・その代わり近づけぬ程の強い熱波を放出するがのぅ・・・。黒髪の嬢さんの言っていたのは『フォールツリー』獲物が樹の下に入るとたちまち葉から水のミサイルをぶつけ、獲物を殺してそのまま根から養分として吸収する」

 

「こ・・・これがグルメ界・・・!!」

 

「ジロちゃんの話は終わったかい?」

 

「ああセッちゃん今終わったところじゃ」

 

「ほれ皆乗りなさい。あたしゃがこのリムジンクラゲで送って行ってやるじょ」

その後リムジンクラゲに乗りリアス達は零の家に向かった。




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