昨日零に接触したゼノヴィアとイリナは学園の放課後にリアス達を尋ねた。
部室にはリアス達グレモリー眷属と零とアーシアが揃っていた。
零は今にも飛び掛かりそうな裕斗を横目で見て、動いたら直ぐに抑えられるようにしていた。
「先日、カトリック教会本部ヴァチカン及び、プロテスタント側、正教会側に保管、管理されていた聖剣エクスカリバーが奪われました」
最初に話を切り出したのはイリナだった。
「待て。その話だとエクスカリバーは複数あるのか?」
「聖剣エクスカリバーそのものは現存していないわ」
零の疑問に答えたのはリアスだった。
更にイリナとゼノヴィアが答え、折れた刃の破片から新たに作った7本の内の2本「
「破壊に特化したのと、変幻自在って事か・・・」
「その通りだ。君は中々の洞察力だな」
「まぁ育った環境のせいだ」
零は話している時に裕斗からのプレッシャーを感じており警戒していた。
「・・・それで、奪われたエクスカリバーがどうしてこんな極東の国にある地方都市に関係あるのかしら?」
「カトリック教会、プロテスタント、正教会に各2本ずつ保管されていたが、各陣営1本ずつ奪われた。奪った連中は日本のこの地に持ち込んだって話だ」
「残りの1本はどうしたんだ?」
「残りの1本は神、悪魔、堕天使の三つ巴戦争の折りに行方不明になったんだ」
6本のエクスカリバーは各陣営にあると分かり、残りの1本の事を零が聞くと再びゼノヴィアが答えた。
「それでエクスカリバーを奪ったのは?」
「奪ったのは『
リアスの問いにゼノヴィアが答え、それを聞いたリアスは目を見開いた。
「奪った主な連中は把握している。グリゴリ幹部のコカビエルだ」
「ほぅ」
ゼノヴィアの答えに零は口角を上げた。
「随分と大物が出て来たな。それでお前達の要求はなんだ?」
「私達の依頼いや、注文とは私達と堕天使のエクスカリバー争奪の戦いにこの町に巣食う悪魔が一切加入してこないこと。つまりそちらは今回の事件に関わるなと言いに来た」
零の言葉にゼノヴィアが答え、それを聞いたリアスの眉が吊り上がった。
「それは私達が堕天使と手を組んで聖剣をどうするかもしれないと言う牽制かしら?」
「本部は可能性がないわけではないと思っているんでね。上は悪魔と堕天使を信用していないからな。手を組めば双方に利益がある。それゆえだ」
「私は堕天使と手を組まない。魔王の顔に泥を塗るような真似はしない!」
「それが聞けただけでもいいさ」
リアスの言葉を聞き部室を出ようとしたが、2人の視線が一箇所に集まる。
そこにいたのはアーシアだった。
「魔訶零の家で出会った時、もしやと思ったが、『魔女』アーシア・アルジェントか?まさか、この地で会おうとは」
ゼノヴィアが『魔女』と言うとアーシアはビクッと体を震わせた。それから2人はアーシアを罵倒し、遂にはゼノヴィアがエクスカリバーを突きだした。
「そこまでだ」
と、零がアーシアを庇う様に前に立った。
「これ以上アーシアの事を悪く言えば容赦せんぞ」
零は殺気を出して2人を睨みつけた。
「僕にもやらせてくれないか」
特大の殺意を体から発して、裕斗は剣を携えていた。
「誰だ、君は?」
「君達の先輩だよ。-失敗だったそうだけどね」
ゼノヴィアの問いかけに不敵に笑って答えた。
旧校舎近くに結界を張りその中で零と裕斗とゼノヴィアとイリナが対峙していた。他の者達は結界の外で見ている。
ことの発端は零が2人にアーシアに謝罪させる為に戦い、零が勝てば2人はアーシアに謝る事になった。そして裕斗も零と共に戦う事になった。
「それじゃ始めるか」
零がそう言うとイリナとゼノヴィアは白いローブを脱ぎ、ボンテージ風の黒い戦闘服姿となった。
「イリナは魔訶零と。私は先輩とやらとやる」
「分かったわ」
ゼノヴィアの言葉にイリナは頷きエクスカリバーを日本刀のカタチにした。
「行くぞドライグ!」
『ああ』
赤い閃光を放ち、零の左腕に赤龍帝の籠手が現れた。
「・・・『
「それって、『
ブーステッド・ギアを見てイリナとゼノヴィアは顔をしかめた。
「零君に気を取られていると、怪我では済まなくなるよ!」
ギィン!
裕斗がゼノヴィアに斬りかかり、魔剣と聖剣が火花を散らす。
「向こうも始めたか。こっちも行くぞ!」
『BoostBoostBoostBoostBoost!!Explosion!!』
零は一気に5回倍増した。
「そんな!?ブーステッド・ギアは10秒ごとにしか倍増しない筈なのにどうして!!?」
『裏のチャンネルをブーステッド・ギアに覆う様にするとは、考えたな相棒』
そう零はブーステッド・ギアの周りに裏のチャンネルを発動されタイムラグをゼロにしたのだ。
「はぁ!!ナイフ!」
「くっ!」
零の攻撃をイリナは本能が危険と察知し避けた。
「連射型フライングナイフ!」
イリナは避けるのを無理だと判断し日本刀から大楯に変えて防御した。
「判断は良いが、足を止めたのが間違いだ」
零はイリナの背後に立っており、首筋に右手を当てていた。
「・・・私の負けね」
イリナは両手を上に挙げそう言った。
一方裕斗とゼノヴィアの方は・・・
「くっ・・・」
「先輩とやらの力はその程度か?」
苦痛の表情の裕斗と比べゼノヴィアはまだ余力がある表情で裕斗に問いかけた。
「裕斗がここまで押されるなんて、強いわね彼女」
「いいやそうじゃない」
「?どう言う事レイ?」
「今裕斗は食義が乱れている。感情的になれば食義は乱れるものなんだ」
「つまり今の裕斗は本来の力が出せないのね」
「そう言う事だ。それにアレで決着が着いたな」
全員が裕斗の方を向くと、裕斗は巨大な剣を持ってゼノヴィアに振るうが、ゼノヴィアのエクスカリバーに破壊され、裕斗の腹部に聖剣の柄頭が深く抉りこみ裕斗は倒れた。
「先輩、次はもう少し冷静になって立ち向かってくるといい。さて魔訶零。次は私と手合わせを願う」
「まぁ両者1人ずつ勝ってるしな。いいぜ」
そう言い零は構えた。
「ナイフ!!」
「!!」
零のナイフにゼノヴィアはエクスカリバーで受け止めた。
「あぅ(何だ!!?手刀でエクスカリバーを・・・)」
エクスカリバーに零のナイフが当たった所が欠けた。
「流石聖剣と言った所か。俺に傷を付けるとは。まぁこれで終わりだ」
そう言い零はゼノヴィアを組み伏せていた。
「ああ私の負けだ」
「なら」
「分かっている」
そう言いゼノヴィアとイリナはアーシアに謝罪した。
「あ、そうだゼノヴィア、エクスカリバーを貸してくれ。その欠けたのを直す」
「治せるのか?」
「ああ。問題ない」
「そうかなら頼む」
「任せとけ」
ゼノヴィアからエクスカリバーを受け取った零は裏のチャンネルに入ってある、メルクの星屑を取り出し、エクスカリバーを研いだ。
「ほら元道りになったぞ」
「・・・本当だ。いったいなんだいそれは?ただの砥石と言うわけではないのだろ?それに先程の空間は・・・」
「企業秘密だ悪いな」
「そうか。なら無理には聞かない。リアス・グレモリー、先程の話よろしく頼むよ。それと魔訶零。ひとつだけ言おう。『
そう言いゼノヴィアとイリナは立ち去った。
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