「さてリアス達も覚悟を決めた事だし、そろそろ全員移動してもらうぞ」
『『『了解!!』』』
零の言葉に全員返事をした。
「ほれこれが地図だ。期待してるぞ」
零はリアス・堕天使組にはヘビーホール。ライザー眷属にはベジタブルスカイ。ティアマットには死季の森への地図をそれぞれに渡した。
渡された地図を頼りに北を向いて歩いていると遂に目的地であるヘビーホールに辿り着いた。
「ここね」
リアスが地図と交互に見て言った。
「行くわよ」
『『『はい!/了解!』』』
リアスの掛け声で全員がヘビーホールに入って行った。なおアーシアは堕天使組が慎重に抱えて入った。
「アーシアどう?」
「右の方がしっかりしています。左は脆く危険です」
食義と千代の指導のおかげでアーシアは食材の声が聞こえるようになったのだ。それだけではなく、周りの環境の事も少し分かるようになったのだ。
「ありがとうアーシア。観察力のある貴女が居るのは心強いわ。私や朱乃は調理は出来てもまだ食材の声を聴けないからね。貴女の見る景色と私達が見る景色は違うから注意深く進まないとね。レイナーレ、カラワーナ、ミッテルト、ドーナシーク。アーシアを頼んだわよ」
「勿論よ」
「ああ、アーシアには傷一つつけない」
「ウチ等が絶対に守るッス」
「何かあれば零様に申し訳ないからな」
一行はアーシアの指示の元ヘビーホールを下って行く。
「わあっ・・・」
「く・・・」
「この感じ・・・」
「まだグルメ界程でもないが・・・」
「・・・体が重いです」
「この動き辛さに慣れないとね」
「もう1万メートルは下りたと思うッス」
「アーシア大丈夫か?」
「ま、まだ大丈夫です」
「(思った以上に下りる移動は骨ね。同じ距離を登るより大変かもね)それにこの壁の無数の穴は・・・」
「はい。獣臭が漂います」
壁にある無数の穴を見てリアスと小猫は警戒した。他の者達も辺りを警戒して、堕天使組はアーシアを真ん中にし四方を警戒する体制をとった。
「何かきます!」
裕斗の言葉の後直ぐに二つの頭を持つ猛獣が一頭出て来たと思ったら、同じ穴から2頭3頭と出て来て、最終的には無数の穴から無数出て来た。
「これは?裕斗下よ!!」
「!!おっと」
リアスの言葉で下からきた猛獣・バルバモスの噛みつきを躱した。・・・つもりだった。
左腕が微かに掠っていたのだ。
「かわしたつもりだったけどな・・・」
「!重力よ!!重力が強い分体の反応が何時もより遅れているのよ。『
「でも部長私達の経験では分かりませんわ」
「確かにそうだわ。でも避けるだけじゃないわよ」
「・・・防御」
「そう、グルメ界に入って意識し始めたの。強敵と戦う時の防御の重要性に。皆集まって」
リアスの言葉に全員リアスの周りに集まった。
「まだまだ未完成だけど、
リアス達の周りに消滅の魔力の盾が展開され、それに触れたバルバモスが消滅した。
「まだまだ範囲も密度も心許ないけどこの程度の攻撃には耐えれるみたいね。今度レイに見て貰おうかしら」
「凄いですわ」
「さて。次のステージに進みましょうか。小猫」
「はい。15連釘パンチ!!」ド×15
リアスの合図で小猫が自分達が乗っている柱に釘パンチを叩き込んだ。
崩壊と同時にリアスは
ズツ
「くうぅ・・・」
「重力が更に増してきましたわ」
次のステージに到着したリアス達は更に重力が増したことで苦渋の声が出た。
「なんか目眩がしてきました」
「動悸もしてきました」
「頭がガンガンするッス」
「汗も止まらん」
全員がふらつき、倒れそうになって踏ん張った時に足が目に入ってその原因を理解した。
「そうか、血が足に溜まって脳まで回ってないからね」
「うう、ボ~っとします」
アーシアの言葉に全員が「はっ」と思った。
(そうね・・・私達に何かあったら・・・アーシアを守る事が出来なくなるわ。自分の命もだけど、一番非力なアーシアを守らないとレイに申し訳ないし)
リアス達は少しずつ、一歩ずつ重力に体を慣らしながら降りる。これによりリアス達の細胞は強くなる重力に対抗するため、自らの細胞同士を振動させ大量の静電気を発生させていた。それはこの場所の重力が特殊な磁場の影響を受けている事を無意識のうちに細胞が悟ったのだ。
自身にこの場所の地場と似た種類の電荷を帯びさせることで・・・体の持つ電気力を‶
しかし、電気力を上げるにはかなりのエネルギーを消費してしまう。
そこでリアス達は球体の様に、重力に逆らわず倒れるように身を任せ、転がるように移動する事を思いついた。しかし・・・
「(加重力下じゃ地上の何倍もの体力を消費するわね)何処かで食料を調達して体力を回復しないと」
リアスの言葉は全員が思った事だった。するとアーシアが何かに気付いた。
「皆さんこっちです!」
「アーシア?」
「こっちに行けば食材があります」
アーシアの言葉に全員が困惑したがベジタブルスカイでの事もあり、アーシア先導のもとついて行くと、ルビー色のカニが沢山いた。
「このカニは?」
「調べてみます」
裕斗がチャプターをカニに当てると、‶ルビークラブ〟と表示された。
「ルビークラブ。捕獲レベルは46ですがこれは捕獲レベルの高さは強さよりも発見の難しさに由来し、ルビーの殻に覆われたその身は滅多にお目にかかれないそうです。また、殻は宝石としての価値が高く、高値で取引されるみたいです」
「まあなんてお得なんでしょうか」
「じゅるり」
「それより早く食うっす」
「そうだな。取り敢えず体力の回復を」
『『『この世のすべての食材に感謝を込めて、いただきます!!』』』
合掌し恒例の言葉を言い全員がルビークラブを食べ体力の回復を図った。
「これは・・・」
中でもリアスは力が増した感じがした。
「適合食材だったのね。ルビークラブ魚料理に決定よ!!」
リアス フルコースメニュー
オードブル(前菜)【 ? 】
スープ 【 ? 】
魚料理 【 ルビークラブ 】
肉料理 【
主菜(メイン) 【 ? 】
サラダ 【オゾン草】
デザート 【 ? 】
ドリンク 【 ? 】
「おめでとうございます部長さん」
「ありがとうアーシア。アーシアのおかげでフルコースの魚料理が決まったわ」
「それにしてもここが最下層みたいですわ」
「ここの何処かにメルクの星屑が・・・」
「待っていたよ」
『『『!!!』』』
リアス達は突然の声に驚き警戒した。
「貴方は?」
「オレはメルク、研ぎ師だ。君達の事は零達から聞いてるよ。
リアスが目の前の人物に尋ねると、メルク(二代目)は自己紹介をしてヘビーホールを攻略出来たか聞いた。
「ええ、主にアーシアのおかげでね」
「ふぇ?私何かしましたか?」
アーシアのおかげとリアスが言うと、心当たりがないのかアーシアは疑問に思った。
「付いて来てこっちにメルクの星屑があるから」
メルクを先頭にリアス達はついて行き遂にメルクの星屑を見つけた。
「これ全てメルクの星屑なの!?」
リアス達の目の前には当たり一面メルクの星屑が鉱石のようにあった。
「あれ?そう言えばメルクって何処かで聞いたような・・・」
レイナーレがふと思った事を言えばドーナシーク達が思い出したように言った。
「あー!思い出した。ここ最近変わった形の包丁を作っている人じゃないか!?」
「一本一本が高いけど、納得する切れ味だと聞いてます」
「それがまさかこんな、スマートで若い美男子だったなんて・・・」
「噂では巨漢で昔気質の職人とか・・・」
「包丁の鎧を纏った人物って聞いてました」
「・・・」
メルクは後半の言葉でメディアに顔を出した方がいいか真面目に迷った。
「ま、まあ目的も果たしたみたいだし戻らないか?」
とメルクが提案すると、全員が頷きヘビーホールから帰還した。
如何だったでしょうか?
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