美食の島の赤龍帝〈リメイク〉   作:マスターM

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初めての・・・

「お茶ですわ」

 

「ありがと」

ミカエルが帰り零は朱乃が生活している境内の家の和室に通された。

茶道の作法で零は朱乃の入れた茶を飲んだ。

 

「朱乃の入れる茶は美味いな」

 

「あらあら、ありがとうございます。所で零君ミカエル様に言いたい事とはいったいなんだったのですか?」

零はミカエルが帰る時に会談の時に話したいことがあると言った。ミカエルは必ず聞くと言い帰って行った。

 

「まあそれは会談の時にな。それより俺に何か聞きたい事でもあるんじゃないか?」

 

「零君は堕天使についてどう思われているのですか?」

 

「堕天使も、悪魔も、天使も皆人間と同じだ。いい奴もいれば、悪い奴もいる。朱乃お前は自身に流れている堕天使の血が嫌いなのか?」

 

「はい」

朱乃は背中から翼を広げる。いつもの悪魔の両翼とは違い、片方が悪魔の翼で、もう片方が堕天使の黒い翼だった。

 

「穢れた翼・・・悪魔と堕天使の翼、私はその両方を持っています。この羽が嫌で悪魔になったけど、生まれたのは堕天使と悪魔の羽、両方を持ったもっとおぞましい生き物。ふふふ、汚れた血を身に宿す私にはお似合いかもしれません」

 

「朱乃そんなに自分を悪く言うな。俺は堕天使で嫌いなのは、ボギーやコカビエルのようなクズだ。朱乃はリアスの女王でオカ研の副部長だろ?俺はお前の事は好ましいと思ってるぞ」

零の言葉に朱乃は泣いた。

 

「・・・殺し文句、言われちゃいましたわね。・・・そんな事言われたら、本当の本当に本気になちゃうじゃないの・・・」

朱乃は何かを決意したような目をして零を見た。

 

「零君。私決めました、これからは遠慮しないわ」

 

「ん?何のことかわからんが、頑張れよ。それとアレは順調か?」

 

「はい。今は10万本で射程は15メートル程ですわ」

そう朱乃は零の教えでサニーの超触覚の細胞を移植しダイニングキッチンを習得したのだ。只今はまだサニー初登場時より半分の範囲だ。

 

「零君の言った意味が分かりましたわ。小猫ちゃんの釘パンチをスーパーフライ返しで上に返して突破口を開く。言葉だけなら簡単に出来そうですが、いざやってみるよ難しいですわ」

 

「まだ時間はある。焦らず自分のペースで進めばいい」

 

「零君は今どれ位ありますの?」

 

「150万本の400メートルだな。デスフォール攻略には30万本に100メートルいると思う。まあ小猫の釘パンチが15連以上になればもっと少なくっても大丈夫だが」

朱乃は零の言葉を聞きなにか思考している。

 

「・・・零君はどうやって動かしているのですか?」

朱乃は零がどうやって触覚を動かしているか聞いてきた。

 

「勘だ」

 

「か、勘ですか・・・?」

 

「ああ。直感ってやつだな。相手と対峙した時瞬間的に『最善手』が頭に浮かぶ・・・それが直感だ」

 

直観力・・・将棋のプロ棋士が次の一手を選ぶ際最善手は思考ではなく直感で打たれていることが多いと言われている。これはプロがアマチュアにはない脳の神経回路を駆使しているからでそれは長い訓練や経験によって発達するものだと言われている。

 

「因みに初めて見るグルメ界の猛獣にも直感は働くぞ」

 

「そうなのですか?」

朱乃はグルメ界の猛獣にも直感が働くことに疑問を覚えた。

 

「ああ。直感ってのは決して天性のものではなく、膨大な量の訓練と経験が生み出すものだ。それによって初見の生き物は勿論、水などのあらゆる自然物や目に見えないフェロモンなどの気体にまで直感が効くようになる。まぁ戦闘においてはバトルウルフのように天性の直観力を持つやつもいるがな」

 

「成程・・・」

朱乃は納得した。

 

「肝心なのは信じる事だ。小さな直感をまずは信じる。直感が正しいという積み重ねが、体から無駄な力みと思考を削ぎ落していく。それがより高いパフォーマンスを生む肉体と精神を作り上げる」

 

「と、いう事は経験あるのみですね。零君今すぐ美食の島(グルメアイランド)に行きましょう!!」

朱乃は話を聞き経験を積むために美食の島(グルメアイランド)に行こうと零に言った。

 

「待て待て。俺はこの後ギャスパーの修行に付き合わなけなきゃならない。ネオに事情を説明するからネオに見てもらえいいな?」

 

「・・・仕方ありませんわね。次の食材にはギャスパー君の停止世界の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)の力がいると言ってましたね」

 

「そう言う事だ。先に朱乃を美食の島(グルメアイランド)に送り届けてから合流するとしよう」

そう言い零は裏のチャンネルを発動させネオに事情を説明し、ネオは朱乃を『三途の道』に連れて行った。2人を見送った零はライザー眷属の様子を見てから駒王学園に移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐふぅぅぅぅ・・・。れ、零先輩・・・っ、疲れましたよぉぉぉぉ」

両目をこするギャスパー。

 

「もう少し頑張れギャスパー。頑張れば美食の島(グルメアイランド)の食材を食べさせてるから」

 

「ほ、本当ですか!?」

 

「ああ。だからもう少し頑張れ」

 

「はい!」

最初の弱音は何処へやら。ギャスパーは気合を入れ投げられたボールを宙に停める修行を再開した。

 

「いいんですか零先輩。そう簡単に美食の島(グルメアイランド)をギャー君にあげて?」

 

「小猫の言う事は最もだが、今はやる気を出す方が先決だからな」

 

「そうだな。やる気が無ければ修行の意味はない」

小猫が美食の島(グルメアイランド)の食材を簡単にあげるていいのか聞くと零はやる気を出す為と言い、ゼノヴィアも同意した為小猫はこれ以上何も言わなかった。

そして10分後大分息があがったギャスパーをみて休憩に入る事にした。

 

「さてそろそろ休憩するぞ。丁度飯も炊けたしな」

 

「いい匂いします。零先輩これはなんですか?」

 

「これはイチゴ(はん)だ。米一粒一粒が小さなイチゴになっている桃色のごはんで、程よい酸味が高級寿司屋の酢飯のように絶品で、噛めば噛むほどイチゴ本来の甘みも交わるぞ。疲れた体には丁度いいだろ?」

零の言葉に全員頷き合掌した。

 

『『『この世のすべての食材に感謝を込めて、いただきます!!』』』

ギャスパーには事前に伝えていたのでギャスパーは迷うことなく言えた。

 

「零先輩が言った通りこの前の節乃さんのお店で食べた高級寿司の酢飯のように絶品です」

 

「噛めば噛むほどイチゴの甘みも強くなる」

 

「初めて美食の島(グルメアイランド)の食材を食べましたけど本当に美味しいです!!」

3人特に初めて美食の島(グルメアイランド)の食材を食べたギャスパーはとても喜んだ。

 

「さてギャスパー食べて分かったと思うが、それが美食の島(グルメアイランド)の食材だ。リアス達は修行をこなしつつ自分の適合食材やフルコースの食材を探している。ギャスパー1回だけでいい。次の食材を捕りに行かないか?」

 

「・・・分かりました。怖いですがが、頑張ります!」

ギャスパーの意気込みに零は笑顔で頷いた。





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