美食の島の赤龍帝〈リメイク〉   作:マスターM

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お久しぶりです約2年放置し申し訳ございません。

最近は時間も増え、創作意欲が増えようやく投稿出来ました。次回更新は未定ですが、今回は少し長めなのでお許しを。


会談開始

ギャスパーの特訓から数日。いよいよ今日三大勢力の会談を迎えた。

部室にはリアス達グレモリー眷属に零、アーシア、それにアザゼルからの要請もあり夕麻達もいた。最も会談に出席するのは夕麻だけで、ドーナシーク達は会談に参加できないギャスパーの護衛だ。

 

「さて、行くわよ」

リアスの言葉に頷く朱乃達。

 

『ぶ、部長!み、皆さぁぁぁぁぁぁん!』

部室に置かれた段ボール。ギャスパーが落ち着くと言い常に入っている段ボールの中からギャスパーの声がする。

 

「ギャスパー、今日の会談は大事なものだから、時間停止の神器(セイクリッド・ギア)を使いこなせていないあなたは参加できないのよ?」

とリアスが優しく告げる。

 

「ドーナシーク、カラワーナ、ミッテルト。ギャスパーの事頼んだぞ」

 

「「「はい!」」」

ドーナシークは普通だったが、カラワーナとミッテルトの足元には女性用の服が多数入った袋が置いていた。

ギャスパーの護衛としてギャスパーが男の娘と聞き、しかも女装趣味があると聞き着せ替え人形にしようと企んでいた。零は害がないなら大丈夫と思い突っ込まなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン、リアスが会談で使う会議室の扉をノックする。

「失礼します」

リアスが扉を開くとそこには・・・

 

特別に用意させたという豪華絢爛なテーブル。それを囲む様にここ最近会った人達が座っていた。空気は静寂に包まれており、全員真剣な面持ちだった。

悪魔側にはサーゼクスとセラフォルー。給仕係のグレイフィアがいた。

天使側はミカエルにウェーブのかかったブロンドの女性天使がいた。

堕天使側は浴衣姿ではなく、装飾の凝った黒いローブ姿のアザゼルに白い龍(バニシング・ドラゴン)ヴァーリ。

 

「私の妹とその眷属に、赤龍帝にして美食の島(グルメアイランド)の主の魔訶零君とその仲間達だ」

サーゼクスが他の陣営のお偉いさんにリアス達を紹介する。各代表のリアスと零は会釈する。

 

「先日のコカビエル襲撃で彼女達が活躍してくれた」

「報告は受けています。改めてお礼を申し上げます」

「悪かったな、俺の所のコカビエルが迷惑かけた」

素直に礼を言ったミカエルと違い、アザゼルは悪びれた様子もなく言った。

 

「そこに座りなさい。ああ零君は中央の席に。彼女達は零君の後ろに座ってもらう」

サーゼクスの指示に壁側に設置された椅子にリアス達が座った。隣にはソーナ達シトリー眷属達が座っていた。

零とアーシア、夕麻は中央の席に座った。

 

「全員が揃ったところで、会談の前提条件をひとつ。此処にいる者達は、最重要禁則事項である『神の不在』を認知している」

夕麻達は事前にアザゼルから言っといていいと言われ、神の不在は知っている。

 

「では、それを認知しているとして、話を進める」

こうして三大勢力の会談が始まった。

 

 

 

会談は順調に進んでいた

「というように我々天使は━━━」

ミカエルが話、

 

「そうだな、その方がいいのかもしれない。このままでは確実に三大勢力ともに滅びの道を━━━」

 

「ま、俺等は特に拘る必要もないけどな」

サーゼクスもいい、たまに喋るアザゼルの一言で場が凍り付く事はあったが、堕天使の総督はわざとその空気を作って楽しんでいるようだ。

 

「さて、リアス。そろそろ、先日の事件について話してもらおうかな」

 

「はい、ルシファー様」

サーゼクスに促され、リアスとソーナ、朱乃が立ち上がり、この前のコカビエル戦での一部始終を話し始めた。それを聞き入る三大勢力の面々。

報告を受けた各陣営トップは溜息を吐く者、顔をしかめる者、笑う者と反応は個々に違った。

 

「以上が、私リアス・グレモリーとその眷属、及び協力者が関与した事件の報告です」

全てを言い終えたリアスはサーゼクスの一言で着席した。

 

「さて、アザゼル。この報告を受けて、堕天使総督の意見を聞きたい」

サーゼクスの問いに全員の視線が黒髪の総督へ集中する。

アザゼルは不敵の笑みを浮べて話し始めた。

 

「先日の事件は我が堕天使中枢組織『神の子を見張る者(グリゴリ)』の幹部コカビエルが、他の幹部及び総督の俺に黙って、単独で起こしたものだ。鎮圧の為に『白龍皇』を送り出したが、その前にそこにいる『赤龍帝』がコカビエルがやったからな」

「フフッ。凄かったわよ。あのコカビエルが零に全くダメージを与えられず負けたんだから。それに私の半減で飛んでるコカビエルを止めようとしたけど全く止められず羽だけしか回収できなかったんだから」

アザゼルに続く様ヴァーリが言った。

 

「しかもお前コカビエルに倍化の力譲渡して上で勝ったんだろ?しかもしれっと地球破壊できるとかやべぇ事言ってるし、お前の師匠達数人もそのレベルって・・・美食の島(グルメアイランド)は魔境以上の魔境なのか?」

アザゼルの言葉に美食の島(グルメアイランド)を知るリアス達はその通りと言う様に頷いた。

 

「彼の事は後に時間があるのでその時に聞くとして、説明としては最低の報告ですが、あなた個人が我々と大きな事を起こしたくないという話は知っています。それに関しては本当なのでしょう?」

ミカエルが嘆息しながら言う。

 

「ああ、俺は戦争に興味なんてない。コカビエルも俺の事をこきおろしていたと、そちらの報告でもあったじゃないか」

 

「アザゼル、一つ訊きたいのだが、どうしてここ数年神器(セイクリッド・ギア)の所持者をかき集めている?最初は人間たちを集めて戦力増強を図っているのかと思っていた。天界か我々に戦争をけしかけるのではないかとも予測していたのだが・・・」

 

「そう、いつまで経ってもあなたは戦争を仕掛けてはこなかった。『白い龍(バニシング・ドラゴン)』を手に入れたと聞いた時には、強い警戒心を抱いたものです」

サーゼクスがアザゼルに聞き、ミカエルもサーゼクスと同様だった。

2人の意見を聞いて、アザゼルは苦笑する。

 

神器(セイクリッド・ギア)研究のためさ。なんなら、一部研究資料もお前達に送ろうか?って研究していたとしても、それで戦争なんざしかけねぇよ。戦に今更興味なんてないからな。俺はいまの世界に十分満足している。

部下に『人間界の政治にまで手を出すな』よ強く言い渡しているぐらいだぜ?宗教にも介入するつもりはねぇし、悪魔の業界にも影響を及ぼせるつもりはねぇ。全く俺の信用は三すくみの中でも最低かよ」

 

「それはそうだ」

 

「そうですね」

 

「その通りね☆」

サーゼクス、ミカエル、セラフォルーの意見が一致していた。どれだけ信用されていないか分かる。

アザゼルはそれを聞き、面白くなさそうに耳をかっぽじっていた。

 

「チッ。神や先代ルシファーよりもマシかと思ったが、お前等も面倒くさい奴等だ。こそこそ研究するのもこれ以上性に合わねぇか。あー、わかったよ。なら和平を結ぼうぜ。元々そのつもりもあったんだろ?天使も悪魔もよ?」

アザゼルの一言に各陣営は少しの間、驚きに包まれていた。

 

「ええ、私も悪魔側とグリゴリに和平を持ちかける予定でした。このままこれ以上三すくみの関係を続けていても、今の世界の害となる。天使の長である私が言うのも何ですが、戦争の大本である神と魔王は消滅したのですから」

アザゼルの一言に驚いていたミカエルが微笑み言う。

 

「我等も同じだ。魔王がいなくとも種を存続するため、悪魔も先に進まなければならない。戦争は我等も望むべきものではない。次の戦争をすれば、悪魔は滅ぶ」

ミカエルに続きサーゼクスも言った。アザゼルもサーゼクスの言葉に頷いた。

 

「そう次の戦争をすれば、三すくみは今度こそ共倒れだ、そして、人間界にも影響を大きく及ばし世界は終わる。俺等は戦争をもう起こせない」

各陣営も戦争を望んでいないのか、緊張感が若干弱まった。

 

「と、こんなところだろうか?」

一通り重要な話が終わり、一息ついた。

 

「さて、話し合いもだいぶ良い方向に片付いてきましたし、そろそろ赤龍帝殿のお話を聞いてもよろしいかな」

ミカエルが零を視線を向け言った。

全員の視線が零に集中する。

 

「まず最初に聞きたいことはアーシアの事だ」

零がチラッとアーシアを見て言った。

 

「何故アーシアを追放した?」

 

「それに関しては申し訳ないとしか言えません。神が消滅したあと、加護と慈悲と奇跡を司る『システム』だけ残りました。神が残した『システム』を守る為です。『システム』に影響を与えるを神器(セイクリッド・ギア)を持つアーシア・アルジェントの神器(セイクリッド・ギア)は悪魔も堕天使も回復出来てしまう。それは周囲の信仰に影響を出す恐れが・・・」

 

「しかしその様に設定したのは神じゃないのか?ならその『システム』に影響はないのではないか?」

 

「っ!?」

零の言葉にミカエルが目を見開く。

 

「言われてみるとそうだな。神器(セイクリッド・ギア)は神が作り出した物。魔訶零の言い分は間違ってないな」

同意するようにアザゼルが言う。

 

「俺はアーシアを魔女だとは思わない。アーシアこそ真の聖女だと俺は言う。彼女程他人に優しくできる人間はいないと思う」

 

「レイさん・・・」

アーシアは零の言葉を聞き、涙を流す。隣に座る夕麻がアーシアを抱きしめ頭を撫ぜている。

 

「・・・その通りですね。アーシア、それにゼノヴィア貴方達を異端のとし、教会から追放した事を謝罪します。申し訳ありませんでした」

そう言いミカエルはアーシアとゼノヴィアに頭を下げた。

 

「頭をあげて下さいミカエル様。確かに教会を追放された時には怒りを感じましたが、今では今まで出来なかったことが出来、毎日が充実しています」

 

「私も最初は悲しかったですが、レイさん達に出会えたことが一番の幸せです」

ゼノヴィアもアーシアも気にしてないと言う。

 

「貴方達の配慮に感謝します」

ミカエルは再び頭を下げた。

 

「次に堕天使勢」

 

「俺もあるのかよ・・・なんだ?」

 

「部下の管理をしっかりしろ。ボギーしかりコカビエルと、いかにも反勢力の存在を野放しにしすぎだ。下手をすれば、アーシア、夕麻、ドーナシーク、カラワーナ、ミッテルトは死んでいたのかもしれないのだからな」

今度はアザゼルに向かって言う。

 

「あー確かに、悪いと思っている。レイナーレお前は俺達上層部を恨んでいるか?」

 

「いいえ総督。私達は逆に感謝しています。あの時零君に出会えた事で私達は強くなれました。あの下級堕天使の私達は死に、今ここにいるのは美食の島(グルメアイランド)の主、魔訶零の部下です」

夕麻は遠回しに堕天使勢力を抜け美食の島(グルメアイランド)の主である零の配下と言った。

 

「・・・そっか魔訶零」

 

「みなまで言うな。ちゃんと夕麻達の面倒はみる」

 

「感謝する」

アザゼルが小さく頭を下げる。

 

「さて、次だが━━━」

会談はまだまだ続く。




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