「二度と教会に近づいちゃダメよ!!」
零は今リアスに怒られていた。
金髪のシスター・アーシアと出会い赴任先である教会まで送り届けた事はリアスの使い魔が目撃しており、その報告を受けたリアスは零が部室に入った瞬間注意した。
「貴方は人間だけど私達悪魔と関わってるのよ。最近の悪魔祓い(エクソシスト)は悪魔に関わったと言うだけで殺されるのよ!兎に角もう協会には近づかい事分かったわね!?」
「善処する」
「あらあら、お説教はすみましたか?」
リアスの説教が終わったタイミングで朱乃が話しかけてきた。
「どうしたの朱乃?」
「大公からはぐれ悪魔の討伐依頼が届きました」
深夜オカルト研究部のメンバーは町はずれの廃工場の近くに来ていた。
「レイ貴方には悪魔の駒(イーヴィル・ピース)の特性を理解してもらうわ」
「悪魔の駒、確かチェスに見立てていたな?」
「ええそうよ。これから行うはぐれ悪魔退治の時にレクチャーするわ。だから手出しは無用よ」
「分かった。ん?この匂いは・・・」
「血の匂い・・・」
零の鼻が反応した後に小猫も気づいたのか服の袖で鼻を抑えた。
「不味そうな匂いだ・・・でも、美味しそうな匂いもするわ・・・甘いかしら?それとも、苦いのかしら?」
奥から上半身が女性で下半身が獣が現れた。
「はぐれ悪魔バイサー、貴女はグレモリー公爵の名において、消し飛ばしてあげるわ!」
「小娘がその紅い髪の様に、貴様の体を鮮血に染めてやるわ!!」
「雑魚程洒落がきいた冗談を言うものね。祐斗!」
リアスが祐斗の名を呼ぶと佑斗はかなりのスピードでバイサーに近づいた。
「祐斗の駒は『騎士(ナイト)』特性は見ての通り凄まじいスピードよ。それと祐斗の武器は剣による攻撃よ」
話している間に祐斗はバイサーを切っており、小猫がバイサーに近づくとバイサーは小猫を踏み潰そうとした。
「小猫は『戦車(ルーク)』特性はシンプルで、馬鹿げた防御力と力よ」
「・・・ふっ飛べ」
文字通り飛んでいき壁にぶつかった。
「朱乃」
「はい部長」
朱乃はバイサーに近づき腕を挙げると雷が落ちて来てバイサーに直撃した。
「あらあら、まだ耐えれますかじゃこれはどうでしょう」
と言い更に言い笑顔で雷を落とす。
「朱乃は『女王(クイーン)』キング以外の特性を持つ無敵の副部長よ。後究極のSよ」
「なんとなくそんな感じはしてた」
バイサーは最早虫の息である。
「朱乃もういいわ」
「あら残念ですわ」
朱乃は残念そうにバイサーから離れた。
「最後に言い残すことは?」
「殺せ・・・」
「そう、なら消えなさい!」
リアスは魔力を放ちバイサーは跡形もなく消し飛んだ。
「これがリアスの消滅の魔力か」
「うんそうだよ。その一撃を食らえばどんな者でも消し飛ばされる、滅亡の力を有した公爵家のご令嬢。部長は若手悪魔のなかでも天才と呼べる程の実力の持ち主だよ」
「別名『紅髪の滅殺姫(ルイン・プリンセス)』と呼ばれる程の方なのですよ」
零がリアスの消滅の魔力の事を言うと祐斗が答え、朱乃が続いた。
「さて次はレイの番ね」
「俺?」
自分の番と言われ零はビックリした。
「貴方はブーステッド・ギアを使わず何処まで強いか見てみたいのよ」
「そう言う事か。今なら夜食にピッタリな奴が動く時間だな。早速行くぞ」
零は裏のチャンネルを発動させた。
「この中を通れば直ぐにグルメアイランド着く」
そう言い零を先頭に入って行った。
美食の島(グルメアイランド)
「此処がグルメアイランド・・・」
「凄い所ですわね」
「・・・いい匂いがします」
「あっちから何か来るよ」
祐斗がそう言って全員がその方角を見ると白い九尾の狐が走って来た。
「俺の家族のナインフォックスのスノーだ」
「コーーーン」
「スノーリアス達を乗せてやってくれ」
零に言われスノーは頷き、膝を折ってリアス達を乗せた。その際尻尾が椅子代わりになった。
「零君何を取りに行くの?」
「捕獲レベル5の″ガララワニ″だ」
「零先輩捕獲レベルとは何ですか?」
祐斗から何を取りに行くか聞かれガララワニと答えた零。小猫が聞いたことない単語に反応した。
「捕獲レベルとはその獲物を仕留める難度の事だ。捕獲レベル1でプロのハンターが10人がかりでやっと仕留められるレベルだ。悪魔や堕天使でも10以上の猛獣は厳しいと思うぞ。因みにスノーの捕獲レベルは5000だ柵の向こう側でも十分強いぞ」
「その柵とは何ですの?」
「あそこに見える柵があるだろ?あの柵の向こうは捕獲レベル100以上の猛獣しかいない。八王なら捕獲レベルは10000あるぞ。あと捕獲レベルは見つけにくさも含まれている」
「・・・凄いわね。貴方がブーステッド・ギアを使うのは八王クラスとして、貴方の捕獲レベルは10000を超えているのね」
「そうなるな、着いたぞ」
話しているとガララワニが住んでいる所に着いた。
「ギュァアアアアア!!」
着いてすぐガララワニが出て来て雄叫びをあげた。
「お、ラッキー早速のお出ましか」
「なにアレ、ワニじゃなく恐竜じゃない!!」
リアス達はガララワニをみて少し怯えた。
「さっさと終わらせる」
チャキィン、チャキィン
「この世のすべての食材に感謝を込めて、いただきます。フォーク!!」ズボア
零は両手を擦り合わせ金属音を鳴らした後合掌し、飛びついて来たガララワニの首に左手を突き刺し、持ち上げた。
「ナイーフ!!!」ズバン
今度は右手の手刀で首を切り落とした。
チャキィン!チャキィン!「ごちそうさまでした」
もう一度両手を擦り合わせ金属音を鳴らし、そして再び合掌した。
「・・・凄いです」
小猫の感想は全員の代弁だった。
その後島の家にいきガララワニを調理して食べ終わるとリアスが質問してきた
「レイ貴方の力は他にあるの?」
「ああ。俺の嗅覚にさっきのナイフとフォーク、釘パンチに電磁波、毒、触覚、聴覚、声、それに食義と食没だな」
「結構あるのね毒ってどういう事?」
「俺の体には毒の抗体が数百種類あってその毒が混合し新たな毒が出来ているんだ言わば毒人間だな。釘パンチ、触覚と声は今度見せてやる。食義ってのは食の作法だその奥義が食没だ。食義によって俺の技は元の五十分の一の消費カロリーで繰り出せる。また調理技術にも使えキャベツ一玉の千切り10秒もかからん。奥義の食没は数か月分の食料を食った分だけ体内に溜め込こめる。何もしなければ数か月は飲まず食わずで生きていける。まぁ理論上ほぼ無限に食料を身体にチャージ出来る」
『・・・』
零の話を聞いて全員唖然とした。
「レイ貴方はどうしてそんなに強いの?」
「一番の理由は俺の細胞だな」
「細胞?」
「俺の細胞はグルメ細胞と言って、美味い物を食べれば食べる程強くなるんだ。グルメ細胞の注入方法は二通りある。一つ目が「摂食注入」メリットは安全でデメリットは時間がかかり適合しない場合がほとんどだ。二つ目が「直接注入」メリットは適合の時間が早いこと、デメリットは適合しなかったら化け物化するか最悪死ぬ」
「僕達が食べたガララワニにグルメ細胞は入っているのかい?」
「ガララワニには入っていない。グルメ細胞の根源はこのクラゲ″グルメクラゲ″だお浸しだが食べるか?直接注入ではないから化け物にはならないぞ」
零がそう言うと全員お浸しを食べた。
「これからは俺が飯を作るから適合し細胞のレベルが上がれば俺の電磁波で教えてやる。その内俺のフルコースをごちそうしてやるよ!4つ埋まっていないがな」
「フルコース?」
「人生のフルコースで、オードブル(前菜)から始まり、スープ、魚料理、肉料理、主菜(メイン)、サラダ、デザート、ドリンクの事だ。俺のフルコースはスープ、魚料理、肉料理、デザートしか決まっていない。残りの4つはこれから探すさ。まぁ幾つか保留にしている候補もあるがな。リアス達もグルメ細胞に適合すればフルコースを揃えたらどうだ?必要なら手伝うぞ」
「その時はお願いね」
「お願いしますわ」
「よろしくね」
「よろしくお願いします」
零が手伝うと言うと、リアス、朱乃、祐斗、小猫が零に頼んでこの日はグルメアイランド零の家に泊まった。