美食の島の赤龍帝〈リメイク〉   作:マスターM

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アーシアとの一日

『明日悪いが学校も悪魔の活動の手伝いも休むな』

 

『あのシスターの事ね。仕方ないわね一日だけよ明後日からはちゃんと来てもらうから』

 

『ああすまねぇ。今度極上の飯を作るからそれでチャラで頼む』

 

『しょうがないわね、それで手を打ってあげるわ』

 

『恩に着る』

零はアーシアを連れ駒王町の自宅に戻り、リアスに明日休むと連絡した。

 

「って事でアーシア明日出かけるか?」

 

「いいのですか?」

 

「ああリアスには許可貰ったしな。明日はこの町を案内しよう」

 

「ありがとうございます!」

 

「今日はもう遅いし明日に備えて眠るか」

 

「はい。明日が楽しみです!!」

 

「それじゃアーシアはこの部屋を使ってくれ」

アーシアを空き部屋に案内してこの日は眠りについた。

 

 

翌朝

 

朝食には昨日グルメアイランドから持ってきたベジタブルスカイの野菜でスープを作り、目玉焼きとトースト、サラダの献立となった。

 

「レイさんこの野菜のスープとっても美味しいですぅ!!」

 

「それはグルメアイランドの野菜だ」

 

「え!?レイさんグルメアイランドに行ったのですか!?あそこは危険だと皆さんおっしゃっていましたよ!?」

 

「あーアーシアには言ってなかたけど、俺元々グルメアイランドに住んでいたから。今では島の主って言っても過言ではないぞ」

 

「レイさんってお強いんですね。あの、グルメアイランドの事聞いてもいいですか?」

 

「ああ良いぞ。何が聞きたい?」

零はアーシアにグルメアイランドの事を教えた。アーシアは絵本を読んでもらっている子供みたいに目を輝かせて零の話を聞き逃さないよう聞いた。

 

 

 

気付けは昼前になっていた。零は話しすぎたと反省しアーシアを連れ町の案内を始めた。

「あぅぅ・・・」

昼はハンバーガーにしようとハンバーガーショップにしたが、アーシアはこの手の店が初めてだったらしく困っていた。零が注文すると言ったが「大丈夫です。一人で何とかしてみます」とアーシアが言ったため見守っていたが、日本語が話せないので結局零が自分と同じ物を注文した。

 

「あうぅ、情けないです。ハンバーガーひとつ買えないなんて・・・」

 

「アーシアはまず日本語を話せる様にしないといけないな」

 

「はい・・・」

そんな話をしながら空いてる席に向かっていると周りの男性客は皆アーシアを目で追っていた。まぁ日本でシスターは珍しいし、何よりアーシアは可愛いから注目の的になってしまう。

席に着き食べようとしたがアーシアは食べ方が分からず、零が実際に食べてみせた。またポテトも同じように食べて見せた。

ハンバーガーショップを出て次にゲームセンターに向かい、クレーンゲームで日本発で世界的人気キャラクター『ラッチューくん』の人形を取りアーシアにプレゼントした。

 

その後夕方まで遊び2人は公園に来た。この公園は以前零と夕麻が訪れた公園である。

そこで零はアーシアの過去を知る『聖女』と祭られた少女の末路を。

アーシアは生まれてすぐ両親に捨てられ教会に拾われる。八つの時に彼女は神器に目覚める。『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』という治癒の力を。それからカトリック教会の本部に連れていかれ『聖女』として担ぎ出された。だがアーシアには心許せる友人が一人もいなかった。

ある日転機が訪れる。たまたま自分の近くに現れた悪魔を治療してしまった。その光景を教会関係者が目撃し内部に報告した。今まで治癒の力は悪魔、堕天使に効果がないと言うのが常識だったためこの事によってアーシアは『魔女』の烙印を押され教会から追放された。

 

(ふざけるなよ教会!勝手に聖女と祭り上げて悪魔を治癒出来るって分かった瞬間切り捨てるとは!!)

零はアーシアの話を聞き教会に憎悪を抱いた。

 

「・・・きっと、私の祈りが足りなかったんです。ほら、私、抜けているところがありますから。ハンバーガーだって、一人で買えないぐらいのバカな子ですから」

 

「アーシア・・・」

 

「これも主の試練なんです。私が全然ダメなシスターなので、こうやって修行を与えてくれているんです。今は我慢の時なんです。お友達も何時か沢山出来ると思ってますよ。私、夢があるんです。お友達と一緒にお花を買ったり、本を買ったりして・・・おしゃべりして・・・」

アーシアは笑いながら、自分に言い聞かせるように話していたが、涙を溢れさせて耐えていた。そんなアーシアを見かねて零は優しくアーシアを抱き包み込んだ。

 

「アーシア、俺が友達になってやる。いやもう俺達は友達だ。だから泣くな」

 

「私と友達になってくれるんですか?日本語も文化も分からないし、何話していいかもわかりません」

 

「それ位俺が教えてやるよ。それが友達だ!!」

 

「・・・レイさん、ありがとうございます。こんな私ですがよろしくお願いします」

そう言いアーシアは頭を下げた

 

「出来たら私とも友達になって欲しいわ」

 

「夕麻」

声を掛けてきたのは夕麻だった。

 

「久しぶり零君」

 

「ああ久しぶりだな。あの堕天使から逃げてきたのか?」

 

「ええそうよ。彼等がアーシアにしようとした計画を聞いて飛び出してきたの」

 

「その計画の為に俺を殺そうとしたのか?いやそんな事よりもその計画の内容は?」

 

「自分が殺させそうになったのにそんな事で片付けるなんて・・・計画の内容はアーシアの・・・」

 

「見つけだぞレイナーレ。そしてアーシア」

夕麻が計画を言おうとしたら堕天使のリーダーボギーが現れた

 

「めんどくせぇ奴が現れたな」

 

「ふん。人間風情が言ってくれる。レイナーレお前の部下は捕らえた。アーシアと共に戻ならければ部下たちの命はない」

ボギーの言葉は零をキレさすのには十分だった。

 

「お前もフリードと同じ穴のむじなか。ならここでお前を消せば解決だな。髪(ヘア)ロック!!」

零は髪留めを外し触覚でボギーを捉えた。

 

パァン

 

「ん?髪誘導(ヘアリード)!」

後ろからの銃弾も触覚で別方向に誘導した。

 

「これで俺を出し抜いたつもりか?だったら舐めすぎだ」

 

「誰も仲間は一人とは言ってないぞ」

 

「あ?」

 

パァン、パァン、パァン

今度は三方向から発砲してきたが零には向かわず・・・

 

「あっ・・・」

 

「俺に効かないから夕麻を狙うか。やはり三下だな。フライ返し!!」

夕麻に向かった銃弾は夕麻に向かう空中で止まり、撃たれた速度と変わらぬスピードで撃った本人たちのもとに返っていく。

 

「「「ぎゃあぁぁぁ」」」

 

「な、なんだ!?何がおきた!!?貴様は一体何者だ!!?」

 

「仲間を撃つクズに名乗る名はねぇよ。アーシアの前だ、殺さずリアスに引き渡す。ヘアノッキング!!」

 

「ぐっ!くそが・・・」

零は髪でノッキングをしボギーを捕らえた。

 

「後は狙撃手だな」

ボギー同様狙撃手達もヘアノッキングで捕らえた。すると魔法陣からリアス達が現れた。

 

「あら、終わったみたいね」

 

「今さっきな。リアスこそどうしてここに?」

 

「今回の事はこの堕天使達の独断だと思い、話を聞きに来たのだけども・・・貴方が捕らえてくれたおかげで余計な手間はかからないわね」

 

「事情なら夕麻に聞けばいい。夕麻さっき言っていた計画とはなんだ?」

事情を聞こうと、さっき聞けなかったことも聞こうと思い零は夕麻に聞いた。

 

「ボギー様いえ、ボギーはアーシアの神器を抜き取って自分の力にしようとしたのよ」

 

『相棒、神器を抜き取られれた者は死ぬ。その堕天使はその娘を犠牲に力を手に入れるつもりだったのだろう』

 

「やはりクズだな。力は自分で手に入れる物だ。人の力を奪うなど許しがたい。それでリアスこいつ等はどうする?」

 

「上に引き渡すわ。堕天使への外交カードとなるかもしれないし」

 

「ならそいつ等は任せる」

リアスは魔法陣を展開し堕天使達をその中に入れた。

 

「帰るぞアーシア」

 

「はい!!」

零がアーシアにそう言うと、アーシアは笑顔で頷いた。




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