美食の島の赤龍帝〈リメイク〉   作:マスターM

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戦闘校舎のフェニックス
フェニックス現る!!


スノーが九王となった翌日、夕麻、カラワーナ、ミッテルトは零の前で正座していた。

 

「さて。お前達何かいう事はないか?」

零の口調は穏やかだが怒気が含まれていた。それもそのはず今の夕麻達では柵の向こうでは生き抜ける実力はなく零に行く事を禁止されていたにも関わらず、勝手に柵の向こうに行ってしまったのだ。

 

「本当にごめんさない零君・・・」

 

「私達の考えが甘かったわ・・・」

 

「同感っす。まさか猛獣だけじゃなく自然まで凶悪だったっす・・・」

3人共当時の事を思い出して零に謝った。

 

「今はまだ時期ではない。それはお前達だけではなくリアス達にも言えた事だがな。今は力をつけろ。いいな?また勝手に柵の向こうに行っても助けないからな、これはネオにもスノーにも言っておくからな」

 

「「「はい・・・」」」

 

「反省したならいい。だが罰としてネオのトレーニングだ。ネオ頼んだぞ」

 

「ああ分かった。零そろそろ学校の時間だ」

 

「もうそんな時間か・・・じゃ行ってくる」

零はネオに夕麻達を任せ、駒王の自宅に戻った。

 

数日後・・・

 

零side

 

 

「すいません、先にシャワーいただきますね」

そう言って、アーシアは風呂へ行った。

そうアーシアは零の家に住むことになった。元々教会で暮らすつもりだったが先日の事で教会には住めなくなり、零が家に来ないかと誘ったら即承認し今に至る。

零は自室でリアスの事を考えていた。最近のリアスは心ここにあらずみたいに見えた。

そう考えていると、カッ!と床が光りグレモリー眷属の魔法陣が形成された。そしてその中から零が考えていた人物のリアスが現れた。

 

「リアス?」

リアスは何やら思い詰めた表情を浮かべており、俺を確認するなり、ズンズンと詰め寄ってきた。

 

「レイ、私を抱きなさい」

・・・今何って言った?

 

「私の処女をもらってちょうだい。至急頼むわ」

リアスの言葉は零の思考を停止さすには十分なものだった。

零が停止いている間にもリアスは下着以外を脱いだ。ここでやっと零が動き始めた。

 

「何やってんだ全く・・・」

零はヘアロックでリアスの動きを止め自分の上着をリアスに着せた。

 

「私ではダメなの?」

 

「そう言う訳ではない。こういうことはちゃんとしないと駄目だ。今のお前は手段を選ばず目的を果たそうとしている。今ここでお前を抱く事は出来る。だが、今のお前は感情的すぎだ。冷静になった時後悔するのはお前自身だ」

 

「・・・そうね貴方の言う通り感情的だったわ。ごめんなさい」

冷静になったのを確認した零はヘアロックを解いた。するとまた魔法陣が形成された。

 

「どちらにせよ手遅れだったみたいね」

魔法陣から出てきたのは銀髪のメイドだった。

 

「こんなことをして破談に持ち込もうというわけですか?このような下賤な輩に操を捧げると知れば旦那様とサーゼクス様が悲しまれますよ」

ほう。初対面の相手に礼儀がなってないな。少し痛めつめるか。

メイドの言葉に零は切れかかった。

 

「私の貞操は私のものよ。今はレイのお陰で冷静になったわ。確かに軽率な行動だったのは認めるけど、レイを下賤呼ばわりしないで頂戴」

メイドは視線を零に向け頭を下げた。

 

「はじめまして。私は、グレモリー家に仕える者です。グレイフィアと申します。先程は失礼いたしました。以後、お見知りおきを」

 

「俺は魔訶零。リアスの協力者だ」

 

「レイ?まさかこの方が?」

 

「ええ、『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』の使い手で、『美食の島(グルメアイランド)』の主よ」

 

「・・・ブーステッド・ギア、龍の帝王に憑かれた者・・・そして、グルメマスター・・・」

なんだ?異質を見る様な目で見てきて・・・。それにしてもグルメマスターか・・・マスターならアカシアの方がピッタリだけどな。

 

「グレイフィア、私の根城に行きましょう。朱乃も同伴で話を聞くわ」

 

「『雷の巫女』ですか?私は構いません。上級悪魔たる者、『女王』を傍らに置くのは常ですので」

 

「よろしい。レイ」

リアスは俺を呼び、ツカツカと寄ってきて、俺の頬に・・・

 

チュッ

 

頬に触れるだけのキスをした。

 

「今夜はこれで許して頂戴。迷惑かけたわね。明日、また部室で会いましょう」

そう言いリアスはグレイフィアと共に魔法陣に入って行った。

 

「また、大変な事がおきるな・・・」

零は直感でそう思った。

 

 

 

 

翌日放課後になると昨日のメイド・グレイフィアの匂いが部室から漂ってきた。

(どうやら2日続けて厄介事か・・・)

 

零は祐斗と共に部室に向かっていた。そして部室前に着いた時に佑斗が気が付いた。

 

「・・・僕がここまで来て初めて気配に気づくなんて・・・」

 

「遅いぞ祐斗。俺は来た時から気づいていたぞ」

 

「・・・どうやって気づいたんだい?」

 

「匂いだ」

 

「聞いた僕が馬鹿だったよ。零君は異常だったね」

失礼なこれ位じゃないとグルメ界では生き抜けんぞ。

そして部室に入ると、機嫌の悪い面持ちのリアス、ニコニコ顔だが冷たいオーラを漂わせている朱乃、できるだけ関わりたくないのか部室の隅で静かに座っている小猫、そして昨日のメイド、グレイフィアがいた。

アーシアも含め全員揃ったのを確認してリアスが口を開いた。

 

「全員揃ったわね。では、部活をする前に少し話があるの」

 

「お嬢様、私がお話しましょうか?」

グレイフィアの申し出をいらないと手を振り、再び口を開こうとした瞬間魔法陣が光りだしグレモリーの紋様が変化し知らない形に変わった。

 

「━━━フェニックス」

近くにいた佑斗がそう呟いた。そして魔法陣から人影と炎が出て来た。炎の中で人影が腕を横に薙ぐと周囲の炎が振り払われた。

 

「ふぅ、人間界は久しぶりだ」

そこにいたのは赤いスーツを着崩したホストの様な男だった。リアスを捉えると口元をにやけさした。

 

「愛しのリアス。会いに来たぜ」

(またまた面倒くさい奴が来たな。今年は厄年か?)

男を見て零は頭を抱えたくなった。

 

その後男、ライザー・フェニックスはリアスの横に座り軽々しく肩を抱いたりしている。何でもリアスの婚約者らしいが・・・

 

「いい加減にしてちょうだい!」

遂にリアスも限界なのか怒りが爆発した。何でも先の戦争で純血悪魔の数が減り、純血悪魔同士で種の存続をしようと、リアスの大学卒業までの自由を奪い早く結婚して子をなして欲しいという事だ。

売り言葉に買い言葉の言い合いをしていたライザーは周囲に炎を駆け巡らせた。

 

「俺は君の下僕を全部燃やし尽くしても君を冥界に連れ帰るぞ」

その瞬間ライザーの殺意と敵意が部室に広がり、零以外臨戦態勢に入った。そんな中零は・・・

 

″食技″━━━″スプーン″ブアッ

 

「消火完了」

スプーンで炎を掬い取りそのまま握りしめ炎を消した。

 

「・・・お前何者だ?」

 

「魔訶零。ただのリアスの協力者で人間だ」

ライザーは零の警戒を始めた。

その後グレイフィアの仲裁で一端静かになり最終手段の『レーティングゲーム』での決着をつけると言ってきた。

『レーティングゲーム』爵位持ちの悪魔達が下僕同市を戦わすゲームのこと。但しゲームは成人した悪魔のみ。今回は非公式なのでゲームが出来る。

ライザーは自分の眷属達を召喚した。皆美女や美少女だった為零は呆れた。更には婚約者の前なのに眷属とディープキスをし更に零を呆れさした。

 

「阿保らしぃ」

 

「何だと!?貴様人間の分際で生意気な!!ミラやれ!!」

 

「はい。ライザー様」

零の呟きを聞きライザーは小柄の女の子ミラに攻撃するよう命じた。

ミラは棍で零を突こうとした。

 

「そんなんじゃ俺を突くことは無理だな」

そう言い零は左手の親指と人差し指と中指の3本の指で棍を受け止めた。その際髪が少し揺れた。

 

「な!?」

 

「ナイフ!」

ミラは驚愕した。ミラだけではなくライザー達も驚愕していた。驚いていないのはリアス達とグレイフィアのみ。

そして零は手刀で棍を斬った。

 

「ミラ何をしている!!さっさとやれ!!」

 

「ラ、ライザー様か、体が動きません・・・」

 

「ノッキングだ。5分だけだがな」

そう髪が少し揺れた時、零はヘアノッキングをミラにしていたのだ。

 

「貴様俺の可愛いに下僕に何をした!!」

 

「そっちから仕掛けてきたのに何を言うか?」

ライザーと零は睨み合い、一発即発の状態だ。

そこに割り込んだのは案の定グレイフィアだった。

 

「お止め下さいライザー様、零様。これ以上やるのでしたら、私も黙って見ているわけにもいかなくなります。私はサーゼクス様の名誉の為にも遠慮などしないつもりです」

静かだが迫力のある言葉でグレイフィアは2人を牽制した。

 

「・・・最強の『女王』と称される貴女にそんな事を言われたら引くしかないな」

ライザーは引いたが零は引かなかった。

 

「面白れぇ。俺にそんな事を言える奴がまだいたとはな」

 

「・・・・・・」

零とグレイフィアは暫く睨み合った。

 

「ッ!?」

するとグレイフィアの首が飛ぶイメージが全員に見え、グレイフィアは咄嗟に下にしゃがんだ。

 

「・・・遅い・・・臨戦態勢に入るまでに0,5秒。俺がその気だったら軽く10回以上は死んでいるぞ」

グレイフィアの頭の上から零の声が聞こえ顔から冷や汗を滝の様に流しながら、さっきのイメージ道理にならなかったことにグレイフィアは安堵した。

 

「・・・レイ、引きなさい」

リアスに言われ零は大人しく引いた。

 

「おい人間、お前もゲームに参加しろ。この借りはゲームで返してやる」

 

「俺は人間だぞ。悪魔のゲームに参加出来るのか?」

 

「今回は非公式なので可能でございます」

ライザーが零にゲームに参加するように言うと、零は参加出来るか疑問に思い言うと、ハンカチで汗を拭きながらグレイフィアが出来ると答えた。

 

「なら参加させて貰おう。本当にいいんだな?」

 

「ふん!たかが人間如き1人や2人さほど変わらん。貴様はゲームで醜態をさらすだけだ」

 

「言っていろ。その傲慢が命取りになるだけだ」

 

「そこまでです。レーティングゲームは十日後に行います。今ここでの戦闘はおやめください」

グレイフィアに再度止められ、その日は解散となった。




アルティメットルーティーン後のセリフはゼアム様の意見を参考に、トリコが生身のスタージュンと出会った時のセリフを入れました!

ゼアム様ありがとうございました!!


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