どうも、ロクデナシのティロルです。
今回では『特典』の内容が判明します。
では、どうぞ。
「……くぁ」
上半身を起こし、目を擦る。どうやら眠ってしまっていたようだ。
ぼーっとする頭を起こし、状況を把握する。
「……っと、昨日は確か……」
水上凪、転生者。
僕がこの世界に転生してから、二千万年以上経っていた。
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転生したての時は、随分と戸惑ったものだ。
男だったはずの僕が女性だったり、額に二本の角があったりと、外見的に大きな変化があったし、飲み食いしなくても平気になったりと、転生前では考えられないことが次々に起こり、生命体(なのか?)と鉱物の中間の存在になって考えるのをやめてしまいそうになった。まあ、そうならなかったのは、この『特典』のおかげなのだけれど。
『解析する程度の能力』。それが僕が獲得した特典。
この特典はいわゆる『当たり』のようで、かなり汎用性がある。
事象……例えば突風が吹いてきたとしたら、それが風速何メートルだったかとか、いつどこで発生したものだとか、どういうルートを通ってきたかだったり、他には現在の時刻、場所などを正確に知ることが出来る。
他にも千里眼まがいのことができたり、覚妖怪のようなことも出来る。ま、あくまで『ような』であって、本家本元には叶わないのだけど。
つまり、僕は神様転生チートもののような能力を手に入れた……手に入れてしまった、という訳だ。
……どうせチート臭い能力を貰えるんだったら主人公っぽいピーキーで代償ありの派手な能力がよかった、というのは秘密だ。まあ頭脳系以外で争うことは嫌いだし、使わないと思うけどね。なにより、ああいうのって痛そうじゃん?
さて、日課の能力チェックをしよう。
別にしなくてもいいんだけど、何分心配性でね。いざという時に使えないなんてことが起こったら笑えない。
『千里眼』、発動。
この千里眼は距離はもちろん、過去、現在、未来の全ての事象を観測できる。普通はそんな事をしたら比喩じゃなく頭がパンクするんだけど、そこは能力さまさまだね。さすがは見て、理解することに特化した能力。常人に出来ないことを平然とやってのける。そこにシビれて憧れてもいいよ?
……わーお、真っ赤っかだ。なんだこの霧は!?たまげたなぁ……。誰がやるのか知らないけど、こんな趣味悪い霧はさっさと引っ込めて、どうぞ。
いやまあ、まだ先の話なんだけど。
じゃあその異変……『紅霧異変』とでも言おうか。紅霧異変を起こした犯人は?
……ふむふむ、この青髪の幼女?名前は?
……レミリア・スカーレット……?そんな名前は聞いたこと……ああいや、『スカーレット』っていうのは聞いたことあるな。確かヨーロッパの吸血鬼一族だったような気がする。
にしても、吸血鬼が幻想郷にね……。さすがに時代の変遷には耐えられなかったか。仕方ないね。
妖怪に限らず、神や妖精といった
『我思う故に我あり』とはならないのだ。デカルトくんには僕達人外のことを考えてモノを言って欲しかった。
まあ僕は擬似的とはいえ物理的ではなく概念的な『千里眼』を持つせいで、世界の楔ともいうべき存在になってしまった。だからなのか、人間が想おうと想うまいと存在できる、という特性をもつ。僕の他に『千里眼』で楔になっているヤツで有名なのは、
件の紅霧異変は、約三ヶ月後。そのあいだに何が出来るか。
答:特に何もしない。
なんでかって、まだ来てもいない相手への対策とかしようがないし、第一めんどくさい。
それにこの異変は、今代の博麗の巫女である博麗霊夢とその友達、霧雨魔理沙がなんとかしてくれるらしいしね。何もしないで済むならそれに越したことはない。
どちらにしろ今日は予定があるんだ。今日は何も出来ない、というかする気がない。
今日出来なかったことは明日やる。明日できなきゃ明後日に。明後日無理なら
申し訳ないがダメ
なんだこのチート能力は!?たまげたなぁ……。
異世界転生チートものなら『なろう』でやって、どうぞ。
思わずそう思ってしまったそこのあなた!
大丈夫です、僕もそう思いました。
凪くんちゃんが頭パンクしないのは能力で情報を処理しているからです。自身の脳でやろうとすれば間違いなく愉快なアートです。
それと能力の応用(脳を能力でスキャン)で凪くんちゃんは擬似的な完全記憶能力持ちです。
あ、ちなみに凪くんちゃんはマーリンと時々会ってます。
気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、僕はFGOプレイヤーです。ソロモンをヘタレとか言ってる時点でお察し。