私の転生物語 〜海神としての生〜   作:夜刀神 闇

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第10話 私の過去

 

 

❁❀✿✾

 

 

 

 

 

 

 

美海side

 

 

私は、夢を見ていた。

 

遠い、遠い昔の夢を……

 

私が、誰だったのか何をしていたのか思い出せない。

 

そうして、いつものようにやって来た。

 

 

「あ……また、ここかぁ」

知らない部屋、知らないベッド。そこに私は寝ているのだ。

体は動かすことは出来るが……自分が誰だか分からないし、何故か夢での私は半透明の様に透けているのだ。

 

周りの目には私の姿は見えていないよう。

最早歩くのではなく飛んでいる感覚だ。簡単に言うと、浮遊してる感覚に近いかな。

 

……そして、夢の中の私は痣だらけ。一応包帯は巻いてはいるらしいが。

 

私は、いつものように部屋を出た。

しかし、私のことを見えるものはいない。……いや、見ようともしていないのが正解か。

"見えていない"ではなく"見ようともしない"……

 

私は、そんな周囲を気にもせず当たり前の様に朝御飯を食べ終え、自室に戻る。

どうやら、今回の夢で初めて気がついた事なのだが、この体の主は"学校"に通っているようで、私が生きている時代とは異なった、時代を超えた技術力があるらしい。体の主が持っている通学鞄というものも、私の頭の中に入ってきた。

ちなみに、夢を見ている間はこの体の記憶がどんどん入ってくるのだ。夢から覚めたら、消える。……不思議なものだ。

 

私は、当たり前の様に教科書ノートを取り出し、興味を持って、一冊のノートを手に取って中を見て……

 

 

 

 

 

 

 

……絶句した。

 

そして、手に持っていたノートを放心状態で落としてしまった。

 

震える手で落ちたノートを拾い、恐る恐る開く。

 

……だが、さっきと内容が変わることは無かった。

私が見たノートには、

 

"死ね"

 

"消えろ"

 

 

 

……などの残酷な言葉が書かれており、体の震えが止まらなかった。

 

 ̄ ̄誰が?こんな事を?何の目的で?

 

私の思考は、グルグルと目まぐるしく回っているだけだった。

私が見たノートは、所々が破れており、切り裂かれた後も見受けられた。

他の教科書やノートも、使い物にならなくなっているものもあり、私の中で混乱していた。

 

……そんなことをしていると、部屋の中に誰かが入ってきた。

 

……何故か、見覚えのある顔。銀髪の……少女。

 

『ねぇ……』

 

目の前の少女が、話しかけてきた。返そうか迷っていると……

 

『今の生活……楽しい?"ルナ"』

 

私は、戸惑っていた。聞き覚えの無い名前で呼ばれ、混乱する。

 

『……へぇ、楽しいんだ。……こんなに教科書やノート破かれてるのにねぇ』

 

少女は、机の上に置いてあったノートを手に取り、パラパラと捲りながら呟く。

……一瞬、少女の目が細められたのを、見た気がする。

 

『今の生活……楽しんでる所悪いんだけどねぇ』

 

少女は、持っていたノートを机に置き、一呼吸置いて、言った。

 

『このままだと、貴方……○○でしょう』

 

『……だから、貴方が未来を変えるのよ。運命を、自分の思い通りに捩じ伏せてしまいなさい』

 

銀髪の少女が手を挙げたかと思ったのもつかの間、私の目の前が暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

❁❀✿✾

 

 

 

 

 

 

 

……どの位の時間が経っただろう。

私が目を覚ますと、もう昼過ぎだった。

 

 

 

「……そろそろ、起きないとな」

 

銀髪の少女が言っていた事がよく分からないまま、私は居間へ向かっていった……。

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