もしもカカロットが幻想郷に落ちていたら   作:ねっぷう

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第106話 「急げ!狙われるドラゴンボール!」

「ブルマの計算では、確かナメック星まで27日か…」

 

既に宇宙へ飛び立ち、地球が見えない範囲にまでやってきているピッコロや美鈴たち。第一陣としてナメック星へ到着し、その間に美鈴と天龍は他の同乗者に気の高等技術を教えてマスターさせ、ピッコロはナメック星人たちに事情を話し信用を得なくてはならない。さらに、ブルマと約束した地球のドラゴンボールを作り直すため、その方法を本場の住民から教わることが目的だ。

 

「さぁ、どうやらお前たちは俺よりははるかに強いようだからコツさえつかめばすぐに覚えられると思う」

 

「まず、全身にみなぎっている気をいったん静かにひっこめる事から始めましょうか」

 

天龍と美鈴はアモンド達に気の技術を伝授し始める。しかし、何故か美鈴がたびたび操縦席にいるピッコロの方を睨みつけているのに、天龍だけが気付いていた。

 

 

 

 

 

一方その頃、惑星フリーザNo.79…ベジータが地球を離れてから18日目…。

フリーザ軍が過去に手に入れた星は彼らの基地や生活域の一部となり、宇宙の各地に点在している。

 

「ん?」

 

建物内の一室に、何者かの帰還を知らせるアラームが鳴り響いた。何かボードゲームをして暇をつぶしていた管制員の二人が椅子から立ち上がってそれを確かめる。

 

「誰かきたぞ」

 

「フリーザさまか!?」

 

「まさか!出かけられたばかりだぞ」

 

目と目の離れたカエルのような顔をしたひとりがモニターでそれを確認する。

 

「丸型!戦闘員だ!」

 

「この信号は…ベジータ様だ!」

 

「妙だな、帰還連絡を受けていないぞ。何かあったのかな?」

 

「こちらは管制員だ!ベジータ様がお着きになる、至急出迎えろ!」

 

管制員と呼びかけに応じた構成員数名が、外の着陸場にベジータの乗るポッドが停まるのを迎える。…がしかし、いつまでたってもベジータが中から出てこないのに疑問を感じ、ポッドの中を覗き込む。

 

「おいっ!生命維持装置を使っておられるぞ!」

 

「それに一機だけのようだ…ナッパさんはどうしたんだ?」

 

「とにかくはやく治療室へ運ぶんだ!」

 

構成員たちはベジータをポッドから引っ張り出し、急いで治療室のメディカルマシンに運び込んだ。

…しばらく時間が経過して、治療室の室員はベジータの回復が終わったことを確認すると装置のスイッチを押し、治療液を取り除いた。

 

「もう目を開けても大丈夫ですぞ」

 

ベジータはマスクを外し、装置から出た。

 

「申し訳ございません、残念ですが尻尾とそのお顔の火傷は治せなかったようです」

 

室員の言った通り、巨大化したピッコロに千切られた尻尾と「爆力かめはめ波」を受けた時に負った顔の右半分を覆う火傷の傷はそのままだった。

 

「構わん、尻尾はそのうち生えて来る…それに、顔の傷は戦士の勲章だ」

 

ベジータはそう言いながら新しい戦闘服に着替える。

 

「それにしてもベジータ様ほどのお方がそうとう手こずられたようですな…超質ラバーのプロテクターもボロボロでしたしナッパさんも失うとは…」

 

「あんな頭の足りないデカブツはもうどうでもいい。それより、フリーザ様はおいでか?」

 

「いや、先日おでかけになられました」

 

「チッ、もうこの星が飽きやがったか…」

 

ベジータは悪態をつきながら手袋をはめてブーツを履き、部屋を出ようと歩き出す。

 

「そういえばキュイ様があなたの治療が済んだら話があるのでトレーニングルームに来るようにと…」

 

「伝えてやれ、あいにく俺はテメェなんかとする話はねぇってな」

 

「ああ、ベジータ様、スカウターをお忘れで」

 

「いらん、そんなものは貴様にくれてやる」

 

「え?」

 

特にフリーザの配下の惑星戦士にとってはスカウターはとても重要なものである認識であったので、ベジータの発言に室員は驚いていた。

 

(明日一番に地球へ向かうぞ…今度こそあのピッコロとかいうナメック星人を木っ端みじんにしてやる…)

 

「ようベジータ」

 

その時、彼の前に立ちふさがる者が1人。この者の名前は”キュイ”。フリーザ軍の兵士の中でもかなりの実力を持つエリートで、戦闘力が近いベジータとはいつも張り合おうとしている。

 

「ナッパもラディッツも死にやがったってな…へっへっへ…」

 

「消えろキュイ。お前とする話はないぜ」

 

ベジータはそっぽを向き、先を急ごうとする。しかし、キュイはそんなベジータの肩を掴み強引に引き留めた。

 

「まぁ聞けよ!フリーザ様はお怒りだぜ、テメェ達のとった勝手な行動にな」

 

「ふん、ここにいないんじゃ文句も言えないぜ?」

 

「だがよ、フリーザ様は寛大なお方だ。許してくださるらしいぜ、お前が素晴らしい発見をしたからってな」

 

「なに?」

 

「お喜びだったぜ、永遠の若さと命が手に入るかもしれないってな」

 

「なんだとっ!?まさかフリーザ様が出かけたってのは…!?」

 

「ナメック星さ」

 

(くそ、うかつだったぜ…スカウターで会話を聞かれてやがったか…なんとか先を越さんと一生あの野郎の言いなりだ!)

 

「お前も永遠の命を欲しがってたようだが諦めるんだな!フリーザ様は願いを叶えた後にナメック星人を全滅させるつもりだ」

 

「くっ…!こうしちゃおれん、どけキュイ!!」

 

ベジータはキュイの腕を振り払い、ポッドの射出場へ向けて走り出した。

その様子を見ていたキュイは腕を組みながらそっとほくそ笑んだ。

 

(ふっふっふ…ターレスの命令通り、ヤツをナメック星へ行かせることができた…全ては気に入らんフリーザをぶちのめすため…頼んだぜターレスさんよ)

 

 

 

 

ピッコロたちがナメック星へ出発した数日後の事…。

カカロットが頼んだ宇宙船の改造は着々と進み、完成間近まできていたところだった。

 

「どうだ博士たち、あとは何が出来ていないんだ?」

 

様子を見に来たカカロットは作業中のブリーフ博士と、パラガスとブロリーが連れていたというタコのような姿をした宇宙人の科学者に話しかけた。

 

「おーカカロットくんかー。あとちょっとで完成なんじゃがな、ちと入ってみてくれ」

 

ターレスの宇宙船は以前と比べてやや内装が広くなり、そこには増設されたトレーニングルームが作られていた。

 

「注文通りじゃぞ、トレーニングルームと人工重力変動装置。これだけはタコさんの協力が無ければここまで短時間で作れなかったろうなぁ」

 

「わへへへ…ブリーフさんこそ大したもんですじゃ」

 

タコ科学者は何かがプリントされた紙を見ながらそう言った。

 

「これがスイッチ。でコイツがコントローラー。お前さんの注文通り100Gまで操作可能じゃが…いくら君らでも無茶なんじゃないかね?60キロの体重だったら6000キロになるんだよ?6トンだ6トン!死んじゃうよ」

 

「大丈夫、界王星よりももっと強い重力で修行しねぇと話に聞く連中には勝てそうもねぇからな。…んで、後何が完成してないんだ?」

 

「ステレオのスピーカーの位置がなかなか決まらんのじゃ…どうせならいい音で聴きたいじゃろ?」

 

「それだけか?完成してないのってそれだけなのか!?」

 

「それだけって君…最高の音で聴くには反射とか考えると難しいんだよ?」

 

「もういいってじーさん!そのままでいいから!おーいターレス!!もう出来てるってよー!!」

 

「まあいいが…わしも計算してみたがこの宇宙船は先日飛び立った宇宙船とほとんど同じ速力だから、約6日遅れでナメック星に着くだろう」

 

「6日遅れか…何事も無けりゃいいがな…さっそく行くぜ」

 

「なんだカカロット?」

 

ラディッツとナッパが頭を掻きながらのそのそとやって来た。カカロットはその背中を押し、無理やり宇宙船に入らせる。

第2陣であるカカロットたちは、すぐに宇宙船を動かし、ナメック星目指して飛び立っていくのだった。

 

ポトッ

 

「これは…」

 

ブリーフ博士は宇宙船が飛んでいった方向から落ちてきた機械のパーツを発見し、それを拾った。急いで動かしたためか、パーツの一部が外れてしまったようだ。

 

「…まあいいか…」

 

果たして無事にナメック星へとたどり着けるのだろうか?そして、フリーザを追ってナメック星へ向かっているのは彼らだけではない、あのベジータもドラゴンボールを目当てにしているのだ…!

 

 




いざカカロットとラディッツを絡ませようとするとどうすればいいのかわからなくなりますね…
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