もしもカカロットが幻想郷に落ちていたら   作:ねっぷう

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第113話 「パワー戦士ドドリアへの抵抗!」

フリーザ一味にとって欠かせないアイテムであるスカウターを光線で全て破壊した村の長老、ムーリ。ムーリはしてやったりといったような顔で笑った。

 

「しまった!ヤツの狙いはスカウターだったんだ!」

 

「むう…うう…!皆殺しだ─ッ!!」

 

怒ったドドリアは両手を振り上げ、怒号を響かせる。そして勢いよく上空へ飛び出し、一目散にムーリ長老を殺そうと強靭な腕にパワーを溜めながら襲い掛かる。

しかし…

 

「お待ちなさいドドリアさん!殺すのはまずお若い三人になさい!」

 

フリーザからの命令が耳に届くと、冷静さを取り戻し、ピタリと動きを止めた。そして踵を返し、若いナメック星人たちの目の前に降り立った。

 

「ふへへ…三人まとめて10秒で殺してやるよ」

 

「バカなことを、我々三人に貴様のような奴が敵うと思うか」

 

「おれさまが敵うと思うかだと?おもしろいジョーダンだ」

 

ドドリアはそう言うと、残像を残しながら素早く移動し、一瞬で若者たちの背後へ迫った。そしてその背中に向けて腕を突き出し、胴体を貫いた。

 

「が…がは…!」

 

腕を引き抜くと、今度は口から強烈なエネルギー波を撃つ。それはまたもう一人の若者へ直撃し、圧倒的な威力でもって跡形もなく消滅させた。

 

「な…!」

 

残るひとりの若者は、繰り出されるドドリアの攻撃を避ける。そして、両腕に集めた気を一気に放出し、反撃の一撃を放つ。

それはドドリアに命中し、とんでもない威力の爆発が巻き起こる。

 

「ふう…」

 

安心した若者であったが、出来上がったクレーターの中には…ほとんど無傷のドドリアがこちらを見て笑いながら立っていた。

そしてすぐさま地面に対して水平に飛び、若者に頭突きを食らわせ、そのままの勢いで岩壁へ向かっていく。

 

グチャ…

 

激突し、若者を潰して殺してしまう。

ドドリアは一仕事終えたとでもいうように頭をさすった。

 

「あ…うう…」

 

「これで逆らうのも逃げるのも無駄だという事が理解できたでしょう?まあとにかく降りてらっしゃい」

 

「ぐ…」

 

ムーリは地面に降りる。

 

「やっと素直になりましたね。それでいいんです…。貴方は大切なスカウターを壊してしまいましたね、お詫びとしてドラゴンボールを頂きましょうか。私たちのやり方はもうおわかりでしょう?意地を張ると次は子供たちが死んでしまいますよ」

 

「…や、やむをえん…だが約束しろ、子供たちには絶対に手を出さないと」

 

すると、フリーザはそれに対する返事として、清々しいまでにきれいな笑顔を見せた。

ムーリは近くの建物の中へドラゴンボールを取りに行ったようだ。

 

 

「く…何て奴らだ…!!」

 

見ていた天龍と美鈴はやるせない顔で拳を固める。

しかし、ダイーズがそれをなだめるように肩に手を置いた。

 

「変な気は起こすんじゃないぞ…今の俺たちじゃどう足掻いても勝てないからな…」

 

 

「これを持ってとっとと立ち去れい!」

 

ムーリは5つ星のドラゴンボールをフリーザへ差し出した。

 

「ごくろうさま。ついでにあと2個のドラゴンボールの場所も教えていただきましょうか」

 

「ふざけるな!我々ナメック星人は仲間を売るようなマネだけは死んでもできんぞ!さあ約束だ、ここから消え失せろ!」

 

「やれやれあなたもですか…この星のお人はどなたも絶対に仲間の事はおっしゃらない…やっぱりあなたも子供たちも死んでもらいましょうか」

 

「な、なんだと!?きさまら…!」

 

その時、接近していたドドリアの肘打ちがムーリの顔面を捕らえた。ムーリは後ろへ吹っ飛び、転ぶがすぐに起き上がる。鼻血が流れていて、ムーリはそれをふき取った。

 

「や、約束が違うぞ…ドラゴンボールを渡せば何もせんと…!!」

 

「でもドラゴンボールは7個集めないと意味が無いのでしょう?あなたは私たちのスカウターを壊してしまったのですから場所くらい教えていただかないと」

 

「言ったはずだ、仲間の事は死んでも言えんと!」

 

「ならばお望み通り死んでもらいましょう」

 

「フリーザ様、スカウター無しでドラゴンボールを探せるでしょうか…」

 

「なぁにザーボンさん、あとたった2個です。他の村やナメック星人を探せばなんとかなるでしょう。さ、3匹とも殺してしまいなさい」

 

「お前たちは逃げろ、逃げるんだ!!」

 

ムーリは後ろへ居た子供たちに逃げるように促し、ドドリアの前に立ちはだかる。

そして両腕を広げ、高らかに言い放った。

 

「ナメック星人の誇りを!見せてくれるっ!!」

 

だがその時だった。フリーザが素早く放った指先からの光線が、ムーリの頭のすぐ横を通り過ぎ、逃げ始めていたふたりの子供のうちの片方を的確に撃ち抜いた。

子供は全身から煙を上げながら倒れ込み、動かなくなる。

 

「かっ、カルゴ…!」

 

 

「うおおおお!許せん!!」

 

「お、おい!?」

 

それを見た天龍と美鈴は、とうとう我慢できずに崖の上から飛び降りた。

そして、ムーリの首に手を回しその首をへし折ろうとしていたドドリアの顔面へ向けて、強烈な飛び蹴りを命中させた。

 

「!?」

 

ドドリアやザーボン、フリーザでさえも突然の出来事に驚きを隠せていない。蹴りを喰らったドドリアは地面に叩きつけられるがすぐに起き上がり、怒りの表情を浮かべる。

 

「な、なんだァてめぇは~!?」

 

「ナメック星人ではない…!」

 

次の瞬間、続いて現れたダイーズがドドリアの顔面を殴り、吹っ飛ばして建物の壁に激突させる。

 

「そしてあれは戦闘服…!?」

 

「ばかやろう、早く逃げるんだ!」

 

ダイーズはそう言うと生き残ったムーリを背中に背負い、飛び立った。美鈴も生き残った子供、デンデを担ぎ、3人は一斉に空を飛んでいく。

 

「追うんですよドドリアさん!!捕まえてらっしゃい!!」

 

目を血走らせ、怒りに燃えるドドリアはすぐにダイーズらを追いかける。

ダイーズは全速力で飛べば何とかドドリアを撒けそうな勢いであったが、後をついてくる美鈴と天龍はどうしても追いつかれてしまいそうであった。

 

「チッ、世話が焼ける…!」

 

一瞬、このまま自分だけ逃げ去る事を考えたダイーズであったが、そう思い浮かべるよりも先にその身体は立ち止まっていた。天龍にムーリの身を渡し、先に行けと促す。

 

「行け!ここは俺が喰いとめる…!」

 

「しかしダイーズさん…!君までやられればターレスさんが…!!」

 

「いいから行くんだ!…お前たちには短い間だったが世話になったぜ」

 

「な、なにが…?」

 

「早くせんかッ!!」

 

「…ッ、どうか無事で!!」

 

美鈴と天龍はそれぞれにムーリとデンデを背負ってその場を大急ぎで離れた。

ドドリアの前で通せんぼをするようにダイーズが立ちはだかる。

 

「テメェ、その戦闘服…裏切者か?」

 

「裏切者?馬鹿を言え、最初から貴様らフリーザ軍に加担してた覚えはねーぜ」

 

「どこの誰だが知らねぇがすぐにぶっ殺してやるぜ…」

 

「やってみやがれ!」

 

ダイーズは向かい来るドドリアに殴りかかり、その腹に攻撃を加える。一瞬苦しそうに顔をしかめるドドリアだが、すぐににやりと笑い、強力な頭突きでダイーズを吹っ飛ばす。

 

「ぐは…!」

 

しかし空中で踏みとどまり、もう一度ドドリアへ向けて接近しながらエネルギー弾を放つ。だがドドリアは両腕を目の前でクロスさせガードしながら高速で飛び、逆にダイーズに特大のエネルギー波を撃った。

 

「な…!?」

 

それは容易にダイーズを飲み込み、その肉体に大きなダメージを与えた。

 

(俺としたことが…奴らの為に体張っちまうとはな…)

 

最期、ダイーズの頭に思い浮かんだそれは走馬灯であったのか…かつてカボーチャ星の王子としてターレスと戦った時の事を思い出した。

 

(そうか…今気付いた…!確かに俺にはあんな決められたレールの上を歩くような生き方は合わなかった…だがその深い部分では…)

 

「くたばれぇえっ!!」

 

ドドリアはエネルギー波にさらに力を込める。そして、それが通過しきると、既に動かないダイーズが落下し、湖の中に落ちて沈んでいった…。

 

「へっ、口ほどにも無い奴だったぜ。だがついにコイツの正体がわからなかったな…まあ逃げた二人を捕まえて喋らせればいいか」

 

逃げた天龍と美鈴を探し始めるドドリア。

 

「しかし、スカウター無しで残り2個も探すとなると相当手間だな…まあそこまでデカい星じゃねぇが…」

 

そう悪態をつきながら飛行するドドリアであったが、突如上から背中に強い衝撃が襲い、不意を突かれたドドリアは勢いよく下へ向けて落下し、湖に叩きつけられた。

突然の事に驚いたドドリアは何が何だかわからないと言った様子で岸に上がる。

 

「ぶはっ、はあっ!」

 

その時、なんとベジータが目の前に腕を組んで降り立った。

 

「ベジータ!!?き、キサマ…!!」

 

 




原作:東方projectと謳ってるわりには東方要素がほぼ一切ない作品があるらしいな?
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