「地球だって?」
「ああ。分析した結果、ヤツは地球の方角へ向けて一直線に進んでいるようだ。だが、何故地球へ向かうんだろうな…」
「ブロリー、まさか…」
スカッシュがそう言うと、ブロリーは顔を上げた。その表情は冷や汗をかいて苦虫を噛み潰したようだった。
「地球には、ふたりのサイヤ人がいる。恐らく、ああなる直前に抱いていた、”地球に居るサイヤ人を滅ぼす”という意志の通りに、奴は地球へ向かっているのかもしれない」
「…なるほど」
「つまり、ヤツが地球へ到達する前に何とかして食い止めなきゃいけねぇってことだ」
「しかし、あれをどうやって止める…?」
ジャコがそう言うと、その場の全員が黙りこくってしまう。
今のライチーはハッチヒャックと融合しながら巨大化し、銀河パトロールが測定した結果今や地球の3倍以上の大きさとなり、銀河パトロールの所有する火器攻撃を命中させても微動だにせず地球を目指して宇宙を進行している。
「ブロリー、お前でヤツを止められそうか?」
「やってみるか?でも、きっと無駄だろうな…ヤツをどうにかできるとは思えん」
ブロリーはそう言いながら、天井の上へ登り、ハッチを空けて宇宙船の外に出る。そして、右手に込めたエネルギーを凝縮して小さな気弾を作り出し、それを渾身のパワーで投げ飛ばした。
気弾が遠くに行って見えなくなってから数秒後、宇宙を進行するライチーの胴体で爆発が起こった。同時に緑色のスパークと炎が発生して荒れ狂う。
「おお、いいぞ!我々の兵器よりも効いているぞ!」
ジャコがそう声を上げる。
しかし…
「ォ ォ ォ ォ」
ライチーが一声唸ると、ブロリーの攻撃によってできた傷が見る見るうちに回復してしまう。それと同時に、なんとライチーは傷を治しつつも蒸気のような熱風を放ったのだ。
「うおっ!」
それは周囲を飛行していた銀河パトロールの大型宇宙船を揺らし、一時警戒信号を出させるほどの威力だった。
「なるほど…むやみに強い刺激を与えるのは得策ではないのか…」
ブロリーはそう呟くと再び宇宙船の中へ戻る。
「見たとおりだ…俺の攻撃程度じゃすぐに再生されてしまう上に、今のような熱波のカウンターを受けてしまう」
「じゃあどうするんだ?」
その場の全員は黙りこくってしまう。
だが、ピッコロだけは周囲をきょろきょろと見渡すと、おずおずを手を上げて発言する。
「あ、あの…もしかしたら、ライチーは地球へ向かっているわけではないのかもしれません」
「…え?」
「確かに、ライチーが地球のサイヤ人を殺すため、地球へ進路を合わせて進んでいるのは確かです…しかし、あくまでライチーがもっとも強く望んでいたことは、『サイヤ人の根絶やし』です」
「だからどうしたというんだ!サイヤ人を根絶やすために地球へ向かってるんだろ?」
「ですから、私が言いたいのは…ライチーは地球ではなく、より多くのサイヤ人が集まっている場所を目指しているのではないでしょうか?」
その場の全員が、先ほどとは全く違う意味を持つ沈黙に入る。
「そ、そうか…!ヤツは地球へ向かっているのではなく、2人で固まっているサイヤ人を目指して進んでいるのか!」
「そうです!ヤツはここにいるブロリーさんには全く目もくれずに地球へ一直線です。もしも、地球のサイヤ人を別の場所へ移動させることが出来れば、ヤツはそれに引き寄せられて進路を変えるのではないでしょうか?」
「進路を変えてどうするんだよ?まさか、隕石にでもぶつけてみるか?」
と、スカッシュが冗談交じりに言った。
「それだ!」
ブロリーがスカッシュの肩をガシッと掴む。
「な、え?」
「隕石じゃ衝撃不足だから、ヤツを彗星の軌道に誘導するって言うのはどうだろう。流石のヤツも巨大な彗星に飲み込まれればただじゃ済まないだろう」
「そういうことならわたしに任せてくれ。我々銀河パトロールでヤツよりも巨大な彗星を見つけて調べ上げてやる」
─約1か月後─
宇宙の墓場と、北の銀河に位置する地球にはそれなりの距離があったらしく、ブロリーは約1か月の時間をかけて地球へ到着した。
ライチーはまだ太陽系には到達していないが、あと数日もすればこの地球から目視で見えるくらい接近してしまうだろう。そうなれば、地球人たちはパニックに陥るに違いない。ある日突然空にあの怪物が現れ、地球へ体当たりしてくるのだ。
「ブルマ!ブルマはいるか?」
ブロリーは西の都という街に位置するブルマの自宅、カプセルコーポレーションを訪れた。ずかずかとリビングの戸を開けて入り込み、ブルマの名を呼びながら辺りを見渡す。
「ちょっと!入るときは体を綺麗にしてからにしてくれない?どうせまたずっと宇宙を旅してたんでしょ?」
くつろいでいたブルマはそう言いながらブロリーを睨んだ。だが、ブロリーはブルマを呼びながら部屋に入ったにもかかわらず彼女には目もくれずに横を素通りしていく。
「サザンカ!」
ソファに座りながらゲーム機で遊んでいたサザンカの腕を掴み、そのまま肩に担ぎあげる。
「サザンカをしばらく借りるぞ」
「は?え、ちょっと!」
状況が飲み込めないブルマを置き去りにして、ブロリーはサザンカと共に窓から空へ向かって飛び立っていく。ブルマもそれを追おうと窓枠に足をかけるが、その直後に遠くに感じた並々ならぬ邪悪な気を感じて思わず体が硬直してしまう。
「なに…これ…」
一方、銀河パトロールの用意した高速型の宇宙船へ乗り込んだブロリーとサザンカ。そのまま地球を脱出し、太陽系の外にまで到達する。窓から見える範囲に、まるで動く山脈の如く巨大なライチーが進んでいた。
「さぁ、どうなる…?」
同じ宇宙船に乗るスカッシュとピッコロ、そしてジャコが固唾をのんで見守る。
そしてブロリーとサザンカ、ふたりのサイヤ人を乗せたこの船がライチーの横を通り過ぎた瞬間…
「ァ ァ ァ ァ」
ライチーは突然こちらへ向かって振り返り、窪んだ眼孔の中の光がこちらを見た。次の瞬間には体をくねらせながら向きを変え、地球へ向かっていたはずの軌道を変えて宇宙船を追いかけ始めた。
「よっし!うまくいった!」
「ピッコロの推測は当たっていたようだな」
「ああ…やはりヤツは、より複数集まっているサイヤ人を目指して進んでいた。あとは…目的の場所まで上手い事誘導してやればいい」
「すまないサザンカ…危険な目には遭わせないから、しばらく我慢してくれ」
ブロリーはそう言いながら、何が何だか分からずに困惑しているサザンカの頭を撫でた。
…そして、ライチーからは攻撃を加えられず安全で適切な距離を保ちながら、宇宙船はある場所へと向かう。
「ついた」
宇宙船を操縦していたジャコがそう言い、その場で船を停止させる。ここは名もなき廃墟の惑星で、真っ黒な空には超巨大な青白い天体が浮かんでいた。
「あれが『グモリー彗星』か…」
あの天体はグモリー彗星と呼ばれる彗星であるが、その大きさはあの木星や土星に匹敵するほどのサイズの超巨大彗星である。既に近距離まで近づいている影響か、この惑星の大気が震え、地面は地鳴りを上げ地殻変動が続いている。
ブロリーは星に降り立ち、ライチーが自分と彗星を結ぶ線上へたどり着くのを待つ。ジャコやスカッシュ、ピッコロらと立てた作戦を脳内に思い浮かべながら…
─2週間前─
「我が銀河パトロールは、観測できる第1級の彗星を探し出してリスト化した」
ジャコは眼の下に大きな濃い隈を作った顔で、印刷した紙をみんなの前で広げた。そこには数々の彗星の名前と大きさ、進路がずらりと記されていた。
「その中でも最も巨大かつ高エネルギー、そして高速度で移動する彗星を絞った。その名も『グモリー彗星』だ」
「グモリー…?」
「大きさは…そうだな、木星や土星くらいと言っておこうか。いくらライチーが地球を粉々にできるサイズだと言っても、こっちの彗星もまたライチーなど軽く飲み込めるスケールだ。コイツでライチーを消滅させる」
「…では、作戦をまとめてみましょう」
ピッコロは中央の机の上に広げられた紙の上に図を書き記す。
「まず、ブロリーさんはライチーが地球へ到達するより前の段階で地球に住むサイヤ人をひとりでも我々の元へ連れてきてもらい、我々は上手くライチーを煽りながらグモリー彗星の軌道上へ誘導させます。我々は彗星の進行軌道上に位置する惑星へでも着陸し、その地点とライチー、グモリー彗星の軌道が重なるよう調整する。そこでブロリーさんが渾身の攻撃でライチーにダメージを与え、身体の修復と熱波のカウンターに手いっぱいにさせて動きをを少しでも止める。そのままライチーの背後からグモリー彗星は衝突し、そのままブロリーさんの攻撃と挟まれて消滅…我々は急いで彗星の軌道上から逃れ、作戦は完了」
「不確定要素が多すぎる…が、やるしかないな」
全員は決意を固めた。
ブロリーの視界の中に、ライチーの異形の姿が入り込んだ。これまで幾多もの星を飲み込み、破壊してきたグモリー彗星は青白く煌々と輝いて美しかったが、突如としてそれと重なるようにしてライチーが現れた。向きを変え、真っすぐにこちらに向く。巨大な髑髏の顔の口が大きく開き、怨敵サイヤ人を滅ぼす喜びに笑っているようにも見える。
「愚かな男だ…憎きサイヤ人にばかり目がくらんで、後ろから迫ってる彗星に気付いてすらいない」
ブロリーは直立し、静かに目を閉じる。全身に黄金のオーラを張り巡らせ、それを一気に爆発させる。髪色が金色に染まり、針のように逆立つ。全身の筋肉が巨大に隆起し、その体格は普段の倍以上にもなる。眼は白目をむき、それと同時に押し寄せてくる破壊衝動や殺意を押し殺して鎮め、ようやく伝説の超サイヤ人のパワーをコントロールできる状態となった。
「…よし」
ブロリーは両掌の中にエネルギーを込めながら、その手を大きく引いて体の横から後ろへと回す。そこでさらにエネルギーを凝縮させる。
手の中で今にも爆発しそうなほど圧縮されたエネルギーは、まるで内部に台風が蠢いているかのように暴れ狂い、ブロリーはそれをライチーへと向けて一気に投げ飛ばした。それは一瞬にして遠く見えなくなり、数秒の間を置いてからライチーに着弾すると、そこで一気にエネルギーを開放した。
ビー玉ほどの小さなエネルギー弾は惑星サイズにまで巨大化し、ライチーを吹き飛ばすかの如く炸裂する。
「ォ ォ ォ ォ …!!」
しかし、ライチーのサイヤ人へと進んでいく行動を覆すには至らない。ライチーはブロリーの攻撃で頭部を吹き飛ばされ、胴体を焼かれながらもブロリーとサザンカを滅ぼそうとゆっくりとこちらへ進んでくる。とはいえ、明らかに進行スピードが低下したライチーの背後から迫っていたグモリー彗星が、ついにその巨体と衝突した。
そのすさまじい衝撃の波動がこちらにまで届くが、ブロリーには関係なく。ただ、自分が放ったエネルギー弾に気を送り続け、その炸裂を継続させるだけだ。
「いいぞ…そのままライチーを焼き尽くせ…!」
余りある巨体を誇るはずのライチーにぶつかり、その身を焼き潰さんとする彗星。これまでにそうしてきたように、その目の前にふさがる星や生命を踏みつぶしてきたように。
…否、ライチーの怨念と執念はこの世を去ることを望まない。ライチーの巨体は彗星に焼かれながらも原形を保ち続け、さらにはゆっくりと肉体を再生しながら憎きサイヤ人を目がけて進行を再開したのである。
「くっ…そ…!」
「ォ ォ ォ ォ ォ ォ」
再生されかけの巨大な崩れた頭蓋骨が大口を開けてあと少しのところにまで近付いている。膨大な熱と衝撃によって焦げたその顔面は、まるで地獄から這い上がる巨人のようであった。
もはやブロリーの攻撃はライチーにとってはまったく脅威となっておらず、その短い両手で完全に潰されてしまった。
ブロリーは息を切らしながら地面に膝をつき、汗を流しながら上を見上げる。既にライチーの顔は大気圏を乗り越え、星の地表と接触するまでの時間は長くはない。
「俺の力が及ばなかった…俺の所為で…みんなが死んでしまう…」
「ブロリー!」
その時、後ろから自分の名を呼ぶ声が聞こえた。宇宙船の窓から、スカッシュ、ピッコロ、ジャコ、サザンカの顔が見える。
しかし、その顔は力が無かったブロリーを軽蔑したり見損なうような表情ではなく、まだブロリーを信じてくれている表情が浮かんでいた。
(お前は間違っていなかった。自分の力を信じても、信頼に足る仲間の力を信じても、誰にも結末はわからない。だから、せめて悔いのない方を選ぶんだ)
ブロリーの脳内に、今は亡き父親のパラガスの声が聞こえたような気がした。
「…ウオオオオオオオオオッ!!」
ブロリーは再び立ち上がり、前へ向かって走り出す。
(親父…カカロット…霊夢…みんな。最後に一度だけ、許してほしい…自分を信じることを…)
ピッ カッ…
空から雷が落ちたように見え、それはブロリーに命中した。そのまま雷のようなエネルギーはブロリーを球状に囲い、激しいスパークを巻き起こす。ライチーはそのあまりのまぶしさに顔を背け、やや後ろへ下がっていく。
「なんだ…!?ブロリーのやつ、またあの大猿になるつもりか…!?」
「いや、前とは様子が違うような気がしますが…!」
スカッシュとピッコロがそう呟いた。
ブロリーを包むエネルギーはだんだんと薄くなり、ブロリー自身の纏う黄金のオーラと融合していく。そのブロリーの姿は、一見すると伝説の超サイヤ人と同じだが、その体格は普通の超サイヤ人と伝説の超サイヤ人時の中間程で、これまで白目をむいていたのとは異なりきちんと緑色の瞳が宿っている。
「ぬうううう…!」
ブロリーは両腕を上に掲げ、全身にみなぎったオーラを凝縮して大きなエネルギー弾を作り出した。
その間にライチーは体勢を立て直し、今度こそブロリーの息の根を止めようと襲い掛かる。ブロリーは完成したエネルギー弾を両腕で投げ飛ばした。
「ゥ ォ ォ ァ ァ ァ …!!」
それをぶつけられたライチーは、悲鳴を上げながらぐんぐんと後ろへ押されていく。そして背後のグモリー彗星と板挟みにされ、逃れようともがくもそれが叶わない。
「これでお前は終わりだ…もう休め、死んでしまったお前の仲間のもとへ行ってやれ…」
「オ ノ レ サ イ ヤ ジ ン」
ライチーは断末魔の言葉を響かせると、その肉体を粉々に散らしながら消滅していく。今度こそライチーはその野望と憎しみの念ごとあの世へと昇っていったのだ。ブロリーはその様子をしっかりと見届けると、急いで宇宙船に乗り込む。
「さぁ、ライチーを倒したぞ。急いでここから逃げよう」
「ああ!」
ジャコは宇宙船を発進させ、すぐにこの星を出発した。
振り返ると、既に星はビキビキに砕けるようにして割れており、彗星が衝突すると跡形もなく消えてしまう様子が見えた。グモリー彗星は、また何事もなかったかのように宇宙をさまよい続けるのだろう。
「ブロリー、朗報だ」
ジャコがそう言った。
「各惑星を蝕んでいたデストロンガス装置が一斉に活動を停止したそうだ。これもお前が本体のハッチヒャックとライチーを倒してくれたおかげだぞ」
「…ああ」
「なんだ、浮かない顔だな」
「ライチーは、ツフル人を虐殺して滅ぼしたサイヤ人へ復讐するために今回の事件を引き起こした。しかし、ツフル人がサイヤ人を奴隷として扱ったことも事実だ。俺には…どちらが正しいのかわからなくなりそうだった」
「でもよ、アンタはツフル人の虐殺なんかしてないだろ?シロナもサザンカも、だ」
と、スカッシュがブロリーに飲み物を渡しながら言った。
「それは…そうだが」
「まぁ、仕方なかったってやつだよ。今生きているサイヤ人は、ツフル人を殺した罪なんて背負ってない。ライチーだってサイヤ人を奴隷にした張本人じゃないかもしれない。ただ自分の民族を殺されたからサイヤ人に復讐を誓っただけだ」
「…じゃあ、拭えない罪と消えない争いを後世に残した先祖の過ち…という事なのか?」
その時、ブロリーの脳内に聞き覚えのない言葉が浮かんでくる。ゴースト戦士のフリーザとクウラにやられたときに聞こえた謎の声と、ライチーに半身を吹き飛ばされた際に聞こえた声だ。
(サイヤ人の神よ、いるのならば教えてくれ。サイヤ人とはいったい何なんだ…?俺たちは何のために生まれてきたんだ?)
しかし、当然ながら返答はこない。
ブロリーは頭に靄のようなものがかかる感覚を覚えながら、戦いは終わったのだと、自分に深く言い聞かせるのだった…。
To be continued…
☆キャラクター戦闘力紹介☆
参考
一般成人男性 5
一般成人女性 4
子供(10歳) 2
ミスター・サタン 6.66
一般的に超人と呼ばれるレベル 7~8以上
大妖怪クラス 80以上
ピッコロ大魔王 260
ラディッツ 1500
ベジータ 1万8000
フリーザ 1億2000万
セル(完全体) 800億
赤文字=公式数値
青文字=原作推定数値
紫文字=本作完全推定数値
1.ナメック星へ到着~デストロンガス装置破壊
ムーリ 1200
ナメック星人の大人 500~2500
ナメック星人の子供 2~200
ブロリーたちはデストロンガス装置を破壊するため、ナメック星へ降り立った。その住民の戦闘力。
現在の最長老となっているムーリは以前と変わらず1200。フリーザの襲撃から生き延びたわずかなナメック星人が協力して子供を産んで増やし続け、以前のような活気が戻りつつある。しかし、現在のナメック星にはドラゴンボールは存在していない。
守護モンスター 2億
ナメック星のデストロンガスを守っていたモンスター。その正体はライチーが怨念増幅装置ハッチヒャックを使って量産していた怪物たち。
一体一体がフリーザを上回り、2億という数値を誇る。本来の戦闘力のブロリーが怒り状態へ変身すれば楽に勝てる相手ではあるが、ガスの影響で弱体化していたため苦戦を強いられた。
ブロリー(ガスの影響で気が1/7に減少) 370万(基本最大)→3700万(怒り状態)→1億8500万(超サイヤ人)→4億6250万(伝説の超サイヤ人)
スカッシュ(ガスの影響で気が半減) 35万
ジャコ(ガスの影響で気が半減) 150
5年前、クウラを倒した後、スカッシュは故郷の星へ帰り、ブロリーはそのまま旅をつづけた。ブロリーは旅をしながら立ち寄った星の問題を解決したり悪党を倒したりしているうちにその噂がやがて銀河パトロールという組織にも知れわたり、彼らはブロリーへ協力を依頼した。
銀河パトロールに就職した新人隊員のスカッシュは、自称エリート隊員のジャコと共に偶然にもブロリーと再会し、今回の戦いに巻き込まれていくこととなる。
早速、生命を蝕むデストロンガスという有毒な気体を発生させている装置の破壊に乗り出したブロリーたち。そこで装置を発見するが、それを守護しているという謎のモンスターとの戦闘に入る。ブロリーの見立てでは、スカッシュでは勝てないが自分であれば怒り状態になるだけで勝てると踏んでいた。しかし、いざ戦闘になればパワーで負かされ、超サイヤ人に変身しても勝てなかった。
それは充満したデストロンガスの効果によって、知らずのうちにその気が弱くなっていたからだ。スカッシュやジャコはもともとの気がそこまで大きくないためか、効果は戦闘力が半減するだけだったが、ブロリーはそうはいかない。気の量、すなわち戦闘力が最大値の7分の1までダウンし、変身はできるものの気弾やエネルギー波の類いが全く撃てないほどだった。
しかし、そこまで弱体化していても伝説の超サイヤ人へ変身することによって何とか勝利できた。
スカッシュとジャコについてな万全な状態を取り戻した際に解説。
2.vsゴースト戦士
ブロリー 23億1250万(伝説の超サイヤ人 5/7にまで回復)【万全な場合 2600万(通常時)→2億6000万(怒り状態)→13億(超サイヤ人)→32億5000万(伝説の超サイヤ人)】
ナメック星に設置された4つ全ての装置を破壊したブロリー。星に充満するデストロンガスはだいぶ薄くなり、7分の5にまで気が回復した。だが、全て破壊したにもかかわらずまだガスの影響で気は下がっている。なんとムーリの村に新たな装置が追加で設置されており、これがまだ残っていたのだ。
さっそく破壊しようとするブロリーだが、なんと装置はバリアーに守られて攻撃することができない。と、そこへ登場した装置の番人の姿を見たブロリーはひどく驚愕することになる。なんと、あのフリーザとクウラが番人として立ちはだかったのだ。
最初のうちは、いくら弱体化しているとはいえふたりに負けることは無く、圧倒して撃破した。しかし、なんとふたりは何度倒しても煙のように復活を繰り返すのだ。そしてふたりは、ついに第四形態へと変身を遂げ、それにはさすがのブロリーも敵わず、敗北を喫してしまうのだった…。
ちなみに、この時点でブロリーがガスの影響を受けずに全力で戦えた場合、最大値の戦闘力は32億5000万となるが、仮にそれでもフリーザとクウラには及ばなかっただろう。
フリーザ 8億4000万(最終形態)→33億6000万(第四形態)
クウラ 9億8000万(通常形態)→39億2000万(最終形態・第四形態)
怨念増幅装置ハッチヒャックによって作り出されたゴースト戦士。本体のハッチヒャックが健在な限り、何度倒しても蘇ることができる。
そんなゴースト戦士と化したフリーザは、生前の戦闘力(最終形態フルパワー1億2000万)の7倍、8億4000万。クウラも同様に、生前の戦闘力(1億4000万)の7倍とした。だが、これだけのパワーアップを経てもブロリーには及ばず、ハッチヒャックのバックアップが無ければすぐに倒されていただろう。
だが、彼らには更なる変身が残されていた。第四形態に変身すると、戦闘力が4倍になる。そこでふたりは30億を超える戦闘力を発揮し、ブロリーを戦闘不能にまで追い込んだ。しかし、どちらがとどめを刺すかでもめている間に目を覚ましたブロリーは、なんと彼らの正体が既に死んだ者の形をとっているだけの幽霊であると看破し、それによって形を保てなくなったふたりは急激に弱体化し、スカッシュの攻撃によって倒され、そのまま復活できずに撤退した。
その後、暗黒惑星へ降り立ちライチーの宮殿へ乗り込んだブロリーを迎え撃つが、全力を取り戻しかつ復活パワーアップを遂げたブロリーの相手にならず、消滅させられた。
3.暗黒惑星へ
ピッコロ 140万
ゴースト戦士のフリーザとクウラを撃退したブロリーたちの前に現れた、ピッコロと名乗るナメック星人。その正体は、かつてターレスたちと共にこの星でフリーザと戦った、ピッコロ大魔王が死の間際に産み落とした分身だった。この時のピッコロ大魔王自体が地球の神や最長老、ネイルと同化し性質が悪ではなくなっていたため、原作におけるマジュニアのように悪の思想には堕ちていない。普通のナメック星人として溶け込んで暮らしていた。
また、地球の神や最長老の能力を受け継いでいるためドラゴンボールを創ることができるが、争いの種となってしまう事を危惧し創り出さないと誓っている。
戦闘力は生前のピッコロ大魔王の数値と同じ140万。現在生存しているナメック星人では最強を誇る。
スカッシュ 70万
元カーボネド四天王の戦士。クウラとの戦いの後故郷の惑星へ帰ったが、その後に銀河パトロールへ就職したらしい。新人隊員としてジャコと共にデストロンガスの調査に当たっていたところ、民間からの協力者として参加したブロリーと再会する。
それなりに時間が経過したからか、それとも多少は銀河パトロールで働いたおかげか、戦闘力は5年前から2万上昇した70万。かつてのフリーザ第一形態を上回るが、今回の戦いでは戦闘に参加することは少なかった。
ジャコ 300
銀河パトロールの自称エリート隊員、ジャコ。デストロンガスの調査を任されていたが、今まで後回しにしており、ブロリーの協力得られたことでようやく本格的に乗り出した。
戦闘力としては、復活の「F」においては質の落ちたフリーザ兵相手にそこそこ有利に立ち回れていた。そのフリーザ兵たちの戦闘力が500以下程度だとすれば、ジャコは最低でも300は欲しい。
4.vsドクター・ライチー
ブロリー 3640万(基本最大)→3億6400万(怒り状態)→18億2000万(超サイヤ人)→45億5000万(伝説の超サイヤ人)
フリーザとクウラとの初戦から回復し、暗黒惑星へ到着するまでの間に十分な休息をとったことで戦闘力が上昇した。おまけにガスの影響は消え、常に全力の戦闘力を発揮できるようになった。
ブロリーは暗黒惑星へ到着するなり怒り状態へ変身し、モンスター群を一撃で薙ぎ払い、ライチーの気を目指して宮殿へ移動する。そこでフリーザとクウラとの再戦となるが、今度は彼らを越える戦闘力でリベンジを果たし、あっという間に撃破した。
続いて一連の事件の黒幕であるライチーの戦闘となるが、究極にして最強のゴースト戦士を名乗るライチーは一筋縄ではいかなかった。怒りを糧に、油断したライチーをなんとか倒すが、直後に煙となって復活されてしまう。そして、ハッチヒャックの放つリベンジャーカノンによって半身を吹き飛ばされ、命を落としかねない大ダメージを負ってしまう。
Dr.ライチー 90億
かつてサイヤ人に殺されたツフル人の科学者、ライチー。その成れの果て。
自分は命を落としてしまうが、何とかして怨念増幅装置ハッチヒャックを積み込んだ宇宙船を発射させた。その後宇宙の墓場の暗黒惑星へ流れ着いたハッチヒャックはまず恨みのエネルギーでライチーをゴースト戦士として生み出し、ライチーはハッチヒャックを使って怪物や他のゴースト戦士を生み出し続けた。
サイヤ人を強く憎んでおり何としてでも根絶やしにして復讐することが目的で、そのためには他の星や生命がどれだけ犠牲になって苦しもうがどうでもいいという考えを持っている。
攻撃方法は主にバリアーを纏っての突進だが、戦闘力は現時点で最高の90億。ブロリーの事を甘く見ており、彼の怒りのパワーが計算外だったため隙を突かれて一度は倒されるもゴースト戦士として復活し、ハッチヒャックの放つリベンジャーカノンで彼を殺害した。
…かに思われたが…
超大猿ブロリー 182億
意識を失ったブロリーだったが、先ほどと同じように不思議な夢を見た。知らない場所で知らない女性が、ブロリーの体を大猿の形に作り直してくれたという。次の瞬間、目覚めたブロリーは大猿と化しており、圧倒的なパワーでハッチヒャックごとライチーを叩き潰して見せた。
通常の大猿とは違い、眼は超サイヤ人のように緑色、髪の毛にあたる部分の体毛は金色に染まっている。この形態の大猿は超サイヤ人のパワーを持った大猿、本作オリジナルの大猿、「超大猿」と名付けることにした。一般的な「大猿」よりも強く、それでも「黄金大猿」には及ばない。黄金大猿は超サイヤ人4へと覚醒する前段階であり、当然ブロリーはそこまでの次元に達していないからだ。
その戦闘力は、大猿化は戦闘力が10倍になるの設定に従い、それを超サイヤ人に適応して10倍の182億。これだけはあれば、ほとんど不意打ちでライチーを一撃で倒すことは簡単だ。ある程度の理性はあり、宮殿と地面の崩落からスカッシュやピッコロを守ったりしたが、元の人間に戻った際には超大猿時の記憶を失っている。
この時のブロリーは尻尾も月光もなしに変身を行っており、これが何を意味するのかは不明。人間に戻ったブロリーにも尻尾は残っていない。
5.最終決戦
暴走ライチー 630億
超大猿ブロリーによって潰され、本体のハッチヒャックも破壊されてもう復活できない窮地に立たされたが、ハッチヒャックから漏れる恨みのエネルギーが液化したものを直接舐めて摂取したことにより、ライチーは異常な変身を遂げた。
その身体は最終的は地球3個分に匹敵する大きさになったが、顔の肉は無く頭蓋骨のままの状態、異常に大きく腹を突き破って聳える肋骨、使い物にならない程短い手足など…その姿は不安定で不完全な物だった。挙句には自我や意識を持たず、ただ大勢に密集するサイヤ人がいる場所目がけて進むだけの怪物と化してしまった。
戦闘力(気の大きさ)にすれば、90億の7倍の630億と定める。この時点で、原作ドラゴンボールにおけるセルゲーム時の悟空(推定600億)を上回る。ブロリーの全力の攻撃でも倒すことは不可能で、ダメージを与えてもすぐに修復されてしまうと同時に熱波のカウンターを放たれるため、うかつに手が出せない。倒すには、カウンターの熱波すら掻き消せるほどの圧倒的なエネルギーで焼き尽くすしかないという結論に至り、最大級の大きさと総エネルギー量を持つグモリー彗星をぶつけて倒す作戦を立てた。
そしていざ彗星とブロリーの攻撃を同時に浴びるが、肉体を崩しながらも怨念と執念でブロリーを倒そうと進み続ける。ブロリーも半ばあきらめかけたが、突然いつもと違う伝説の超サイヤ人と化したブロリーの攻撃と彗星で板挟みにされ、サイヤ人に対する憎しみの断末魔を上げながら消滅していった。
ブロリー 455億(伝説の超サイヤ人第4段階)【3億6400万(基本最大)→36億4000万(怒り状態)→182億(超サイヤ人)】
ブロリーではライチーを止めることはできず、絶望に包まれた。しかし、ブロリーがさらなる力を望んだ瞬間、超大猿に変身した時のように空から雷が落ちる。しかし、ブロリーは大猿には変身せずに、その雷が超サイヤ人のオーラと融合していく。
ブロリーは伝説の超サイヤ人でありながらやや細身で白目ではなく瞳を持った姿へと変わった。これは、ブロリーが「伝説の超サイヤ人第4段階」へ変身したことを意味する。
実は普通の超サイヤ人には4つの段階が存在する。まず、超サイヤ人第1段階。これは原作における悟空が初めて変身した超サイヤ人である。どんな優しい心を持ったサイヤ人でも性格が荒々しくなり、一人称まで変化するほどの興奮状態に陥る。続いて第2段階は、セル第二形態と戦った際のベジータのような、やや筋肉量が増えた超サイヤ人である。更なるパワーを期待できるが、第1段階よりも大きな興奮を伴う。次に第3段階、これはトランクスが完全体セル相手に披露した、全身の筋肉が隆起し白目をむいた姿の超サイヤ人。一見すると伝説の超サイヤ人とも似ているがその本質は全く異なる。第2段階以上のパワーを発揮できるものの、その分スピードは格段に落ち、エネルギー効率も悪い。
次に、超サイヤ人の究極体ともいえる段階が、この第4段階である。超サイヤ人の状態を肉体と精神に慣らし、その状態で戦闘力を伸ばすことによって得られる姿。姿は第1段階と変わらないが、性格の変化と興奮が消え、あらゆる面でバランスがいい。原作において悟空と悟飯は精神と時の部屋にて普通の超サイヤ人を極めて強化することで、必然的に通常状態の戦闘力もアップさせている。
これに変身するには超サイヤ人に変身して最低でも400億以上の戦闘力が必要で、更なる力を願ったブロリーが伝説の超サイヤ人に変身することによって、「伝説の超サイヤ人第4段階」の変身が可能になった。
この変身を獲得したことにより必然的に他形態の戦闘力も伸びている。
連続して起こったブロリーの謎パワーアップには秘密があります。明かされるのはまだ先の話ですが…
次回から新章始まります。