「何が起こってやがる…?」
先ほど、霊夢が暗黒五星球に寄生された際に発した衝撃波で気を失っていたカカロット、ターレス、ブロリーが目を覚まし、目の前の状況が飲み込めずに困惑の声を漏らす。
ターレスとブロリーは立ち上がっているが、カカロットは起き上がろうとした体勢のまま目を閉じ、苦悶の表情を浮かべている。
フリーザが指先から放つ連続エネルギー弾がサザロナとライへ襲い掛かる。ふたりは同時に両サイドへ飛んで躱し、そのままフリーザへ接近する。
ライは自身の背後で気の爆発を越して高速で飛び、サザロナよりも早くフリーザへ辿り付いて拳を繰り出す。サザロナは気弾を作り、それを思いきり蹴り飛ばしてフリーザへ差し向ける。
ライの拳を弾き返したフリーザはその気弾の接近に気付き、上へ飛んでそれを躱す。気弾はフリーザがいた場所を素通りするが、すぐに向きを変えて再びフリーザの背中へ飛んでいく。
難なくそれも避けるフリーザだが、尚も気弾はしつこくフリーザを追い回す。同時にサザロナ自身もフリーザへ飛び蹴りを放ち、受け止めるフリーザだが、縦横無尽に周囲を駆けて自分を狙う気弾の対応に追われる。
「なるほど、それは面白いですね」
普通に攻撃を繰り出すサザロナと自動的にフリーザを狙って動き回る気弾とのコンビネーションを見たライは何かを閃く。彼もまたフリーザの周囲を動き回りながら攻撃を放ち続け、それらは全てフリーザに防がれてしまうものの、ライが通過した場所には紫色の気の塊が無数に設置されていく。
フリーザはサザロナの猛攻を後へ飛んで避けるが、ライの設置した気に近づいた瞬間、その気が爆発し、吹っ飛ばされた。
「…!?」
その時、フリーザは気付いた。自分はいつの間にかサザロナとライの作った包囲網に取り囲まれていると。
それは正に「弾幕勝負」。逃げ場を封じられ、ふたりの放つ気弾の雨に打たれてはフリーザであろうともその場で全て受けるしかなかった。
「おりゃああああああ!!」
既に何百発もの気弾が撃ち込まれ、フリーザの姿はもはや見えない。このまま押し切れば確実にフリーザを倒し、暗黒五星球を奪う事が出来る。
が、サザロナは違和感に気付く。
(流石にこれじゃあ呆気なさすぎじゃないか…?)
と思った時にはもう遅かった。突然真上から影が降りてきて視界が薄暗くなった。
「上ですよ、避けなさい!!」
ライの声で上を見上げると、そこには空一面を覆うほど巨大なエネルギー球が浮かんでいた。赤黒く燃え盛り、周囲に黄金のフレアを放つ太陽の如きそれはゆっくりと降下し始め、地上に転がる小さな岩が吹き飛ばされ始める。
「避ける…?馬鹿言わないでよ…!」
サザロナは周囲の地面の上に自身の気で作った球を5個ほどばら撒いて設置すると、その球それぞれから気功波が飛び出し、フリーザのエネルギー球にぶつかり、その勢いを抑えこんだ。
「『サンブレイク』!!」
そしてサザロナ本人が放った特大の気功波も合わさり、フリーザのエネルギー球はゆっくりと空へ押し返されて行き、やがて宇宙空間まで一気に弾き飛ばされるとその場で大爆発を起こした。
「うおおッ…!お前ら大丈夫か…!?」
ウスターは空から降り注ぐ強烈な光と衝撃からシロナと史奈、美鈴と天龍を守ろうと庇う。
離れた場所に居るブロリーとターレスも何とか踏ん張って耐え凌ぎ、カカロットも片手で岩を掴んで踏み止まっている。
「流石ですねサザロナさん…あんなものがまともに当たっていたら銀河が消し飛んでいたところでしたよ…」
「ほんとに…何考えてんのかしらアイツ」
そう言ったライとサザロナの後ろへ現れるフリーザ。
「ボクにとってはもうこの星も、サイヤ人等と言う奴らももはや小さすぎる…どうでもいいんだよね。ボクが目指すのはこの宇宙の遥か高み、”神々の領域”なんだ」
「はあ?何言ってんの?」
「分からないなら黙ってな。とにかく今のボクは無敵!邪魔をするなら、確実に潰すけど…」
「やってみなさいよ」
サザロナは前に進み出ると、フリーザに近寄り、その顔を見上げる。そして…
「オラァ!!」
目にも止まらぬほどのスピードでパンチを繰り出し、フリーザの顔面を殴り抜けた。
しかし、手応えが無かった。
「しまった…!」
フリーザは残像を残してその場から移動し、サザロナの背後へ迫ると共に反撃のパンチを繰り出し、それはサザロナの顔面を正確に打ち抜いた。
「何が『オラァ』だ!」
「ぐはっ!」
大きく吹っ飛ばされるサザロナ。だがすかさずライがフリーザへタックルを叩きつけ、地面へ押し倒すとともに顔面を片手で掴み、気を爆発させる。
「痒いよ」
フリーザは尻尾でライを突き飛ばし、素早く起き上がると腕を振るって前方へ衝撃波を発生させる。それは連続した爆発となってライを襲い、強烈なダメージを与える。
「かはっ…!」
尋常ならざるパワーと膨大な総エネルギーを誇るライであってもたったこれだけの攻防でかなり気力を消耗してしまった。それだけに今のフリーザは類を見ない程に強力な存在へと仕上がっている。
「何だ…誰だあいつらは…?」
「わからねぇ…」
離れた場所にある崖の上から、ライとサザロナ、フリーザの様子を眺めていたブロリーとターレスはそう呟いた。霊夢が突然暴走し、巻き込まれて気を失ってる間に今度は知らない連中がフリーザと戦っている。
「おい…ブロリー…」
と、そこでカカロットがうつ伏せに倒れながらブロリーを呼んだ。
「どうしたカカロット…!…まさか、目が…」
「これくらい大したことじゃねぇ…少し経てば治る…」
さっきからカカロットが目を開けないことに疑問を感じていたが、どうやら彼は目をやられてしまっているらしい。霊夢の時かフリーザの時かは定かではないが、瘴気の炸裂を浴びてしまったせいで目がダメージを受けているのだろう。
「それよりも…後ろの崖下を見るんだ」
ブロリーはカカロットに言われるまま、さっきまで自分が見下ろしていたのとは反対側の崖下をのぞき込む。すると、そこには眩い輝きを放つ直径50メートルほどの青いエネルギー球が隠されていた。それは見ている間にも少しずつ大きくなっている。
「これは…!」
「元気玉だ…この地球と幻想郷のみんなから気を分けてもらって作った。だがこれじゃあ今のフリーザを倒すには足りねぇんだ…!だからよく聞け…どういう訳か知らねぇが、今フリーザと戦ってるふたり、両方とも何故か俺の気に似た性質を感じる。だから俺と同じく元気玉が使えるかもしれねぇ!お前に頼みたいことは、この元気玉をあのふたりのうちどっちかをここへ連れて来てほしいんだ…」
元気玉は、当然使用者の気も第一に加算される。カカロットが作った元気玉に、ライとサザロナの気が加われば確実にフリーザを倒せる元気玉になるはずだからだ。
「はっはっはっは!楽しませてもらえるぜ!」
フリーザは、何度叩きのめしても起き上がってくるライを見て嘲笑する。ライは口から血の混じった唾を吐き出し、再びフリーザを見据える。
「楽しいのなら結構…こちらはこの程度でやられて差し上げるほど軟な覚悟じゃありませんので…」
ライは気の爆発で加速して素早くフリーザへ接近し、頭突きを繰り出すと同時に頭で気の爆発を起こし、フリーザの身体を空高くかち上げる。ライはそのままフリーザを追い、彼の頭部を下にした状態で関節を固定し、そのまま一気に地上へ落下する。
しかし、落下途中でフリーザは目から光線を放ってライの脇腹を掠める。痛みに顔をしかめ、隙を見せたライの腕を弾いて拘束を脱したフリーザはライの顔面を蹴り付け、今度は自分が上となってライを地面へ叩き付けた。
「ぐ…!!」
ライは倒れ込み、よろよろと起き上がる。飽きたフリーザはトドメを刺そうと指先にエネルギーを込め、発射しようと構える。
「アタシを忘れてもらっちゃ困るなぁ!」
サザロナはフリーザへ不意打ちの気功波を放つ。だが、フリーザはそれを片腕を掲げるだけで防ぎ、続けて繰り出されたサザロナのラッシュを余裕の表情で次々と避けていく。
「素晴らしい…こんなに体が軽いと感じたのは初めてだ。そして…」
フリーザは上へ掲げた両腕を同時に振り下ろし、両手の指先それぞれから伸ばしていたレーザー光線をサザロナの頭上から降り注がせる。それに全身を撃たれたサザロナは血を流してよろめき、膝をついてしまう。
「くっ…!」
「こんなにパワーを出しても微塵も疲れない体も初めてだ」
フリーザがサザロナに気を取られている時、気を消したままライに近寄ったブロリーが声をかける。
「すまん、誰かは知らないが頼みがある…聞いてくれるか?」
「アナタは…ああ、この時代のブロリーさんですか…一体なんでしょう?」
「この時代の…?まあいい…今のうちに俺と一緒に来てくれないか?カカロットという男が呼んでいる」
「カカロット…?」
果たして、カカロットが作った元気玉は無事にフリーザを倒せる切り札と成り得るのだろうか…?
【現在公開可能な情報】
登場キャラクターの身長(完全な推測値であり、既に原作で明らかになっている者も含む。時間の経過によって変化している者は最後に登場した時点の値。また、既に死亡しているキャラクターは死亡時の値)
博麗霊夢 165cm
カカロット 175cm
シロナ 160cm
サザンカ 166cm
サザロナ 170cm
カズラ 173cm
アザミ 190cm
ウスター 196cm
ブロリー 240cm~305cm
トランクス 170cm
ライ 221cm
パスト 170cm
ミル・フィーネ 169cm
ガーリック 240cm
ガジュニア 119cm~350cm
月夜見王 207cm
ピッコロ大魔王 250cm
博麗紅蓮 184cm
ウィロー(人間体) 195cm
ターレス 175cm
フリーザ(最終形態) 158cm
フリーザ(第四形態) 190cm
スカー 174cm
キヨヒロ 198cm
ぺペロン女王 400cm
偽スカール 270cm
Dr.ライチー 38,000km
リルド将軍 237cm
ベビー 150cm
レイム 185cm~25m(霊尾は除く)