第2宇宙
リブリアン
第3宇宙
パパロニ、コイツカイ、パンチア、ボラレータ
第4宇宙
ガノス、ニンク
第6宇宙
ヒット、カリフラ、ケール、キャベ、フロスト、サオネル、ピリナ
第7宇宙
サザンカ、ハーツ、ブロリー、メルス、カカロット、ベジータ、クウラ
第10宇宙
ザマス、オブニ
第11宇宙
トッポ、ジレン、ココット、クンシー
「テメェ…何のつもりだ!!」
マガオーの撃破後、カカロットに襲い掛かったのはなんと同じ宇宙の選手であるはずのベジータだった。ベジータは悪意に満ちた笑みを浮かべ、カカロットが咄嗟に頭上に掲げた両腕のガードへ一撃を叩きつけた。
ビリビリと衝撃が全身を走り、カカロットは上体を後ろへ反らしベジータを投げ飛ばした。
「ベジータ…だったよな?なんで俺を攻撃する」
「はっはっは…カカロットさんよ、オレは地獄にいたときからお前の存在が気に入らんかったのだ。だからこの力の大会では貴様がオレより先に無様を晒すんだ…」
「なんだアイツら…仲間割れしてるのか!?」
「そのようですねえ」
ビルスとウイスも、まさかの仲間割れを始めたベジータとカカロットを見て驚いた…というよりも呆れている。
ベジータはかつてカンバーに与えられた悪の気を掌握し、悪のサイヤ人へと変異している。黒髪は背中まで伸び、正規に生き返ったわけではないのでカカロットと同様に頭には天使の輪が浮かんでいる。そして、生前のピッコロの攻撃によって受けた顔面の火傷は未だに消えていない。
再びベジータが殴りかかってきたので、カカロットはそれに備え守りの姿勢に入る。だが、いつの間にか背後へ移動していたベジータが肘打ちを繰り出してきた。
カカロットは寸前でそれに気付き、その腕を掴むと足を掛けながら引っ張り前方へ投げ飛ばす。そして、そこへ向けて腕の一振りで数発の気弾をぶつけた。
小さな爆発が連鎖して起こり、黒煙が舞う。
しかし、その中から姿勢を低くしたベジータが飛び出し、カカロットの腹部目がけてタックルをお見舞いした。そのままカカロットを押し倒し、マウントを取るように馬乗りになるとすかさずその顔面を殴りつける。
「ふうおおおおっ」
だがカカロットも殴られながらも足に力を入れて態勢を変え、今度は自分が上になってベジータに頭突きを食らわせる。ふたりはそうして取っ組み合って殴り合いながらゴロゴロと転がっていく。
ふたりの鼻や口から血が流れ、武舞台の床の上に飛び散る。
「ははっ!テメェに殴り倒されるわけにゃいかねえな!」
「このまま殴り落としてやるッ!」
やがて武舞台際にまで追い詰められ、その時に下になっているのはカカロットだった。ベジータはさらに拳を振り下ろすが、カカロットは腕を掴んでそれを防ぐ。
「く…!」
「前にもターレスが貴様のことを気にしていたんでどんな野郎かと思えば、ありきたりな下級戦士顔のマヌケときたもんだ…!それがフリーザを殺し英雄になっただと…?」
ベジータは拳にさらに力を込め、カカロットの手を強引にすり抜けてその顔面に叩きつけた。そのままゴリゴリと圧し、カカロットの頭部を床と挟み込む。
「ふざけるな!!フリーザを倒し最強のサイヤ人となるのはこのエリートのオレ様だったはずだ!貴様は違うだろォ~~!!」
さらにベジータの容赦ない連撃が動けないカカロットへ浴びせられる。
「なら…お前もなってみろよ…超サイヤ人によ…」
「ッ!!!」
その言葉がベジータの逆鱗に触れた。ベジータは超サイヤ人になることが出来ない。
カカロットはわざとベジータを怒らせ、その一瞬の隙をついてベジータを蹴り上げ振り払い、立ち上がると腹に膝蹴りを叩きこんだ。
「かっ…はあああああ…!」
苦し気にえずくベジータだがすぐに気合の唸り声に切り替え、追撃を仕掛けようと突撃してくるカカロットをラリアットで突き飛ばす。負けじと地面を蹴り、もう一度向かってゆくが、ベジータのカウンターパンチがカカロットの顔面を殴り抜いた。
「ぐう…ッ!」
しかしカカロットもすかさずベジータの腕を掴み、そのまま反対を向き背負い投げの要領でベジータを床へ叩きつけた。そこへ、カカロットは大猿の如き殺気を纏いながら飛び掛かり腕と足を同時に振り下ろす一撃を放つ。
「!?」
仰向けに倒れ、背中の痛みに悶絶していたベジータだが、常軌を逸した気迫と殺気を目の当たりにし、反射的に起き上がり飛び退いてカカロットの一撃を回避した。今まで自分の頭があったところには深く抉られた亀裂のような異常な跡が残されていた。
(今のを喰らっていたら…!)
ベジータは頭に浮かんだ最悪の想像を締め出し、さらにカカロットを近接戦で攻め立てる。
カカロットは、ベジータに対し強烈無比な一撃と自分の殺気を込めた気迫とを強く結びつけることに成功した。つまり、カカロットが同様の殺気を放った瞬間、ベジータの意識はどうしても先ほどの一撃を想定し警戒することになる。
激しい攻防戦の最中、カカロットは気迫だけをベジータの頭上目掛けて飛ばして見せた。上手くいけば、以前の大魔界でのパストとの戦いのときのように注意を逸らさせ、大きな隙を作る事ができる。
「ふ…!?」
やはり、ベジータは張りぼての気迫に気を取られ、思わず上を見上げた。だが、カカロットはまだ真正面にいる。
──気功突き!!
カカロットは構えた右手に気を込め、白く発光する拳を渾身の力で打ち出した。それは大きな隙を晒したベジータの胸へ突き刺さる。
…はずだった。
「ふおおッ!?」
ベジータは拳が当たる直前、間一髪のところでカカロットの一撃が迫っていることに気付き、咄嗟のことながらも両手で拳を掴むように受け止めた。
「チッ…!」
ベジータに対しては大魔界のパストのようにはいかなかった。ベジータは天性の戦闘センスと勘により、カカロットの攻撃を放たれてから見切ったのだ。
腐ってもサイヤ人の天才戦士。死のうが、地獄に落ちようが、悪の力に浸食されようが、それは変わることのないベジータの絶対性。
はっきり言って、戦闘力で言えばカカロットの方がわずかにベジータを上回る。しかし、ベジータのセンスがそれに追随してくる。
──豹牙旋風脚!!
カカロットは後退するベジータを見ながら片足を高く上げ、もう片足のつま先を軸に独楽のように高速回転する。戦友・豹牙天龍の技だが今のカカロットが使えば、凄まじい突風が吹き荒ぶほどの威力。そのままカカロットは飛び跳ね、回転の勢いをそのまま載せた飛び蹴りを放った。
が、ベジータは数発の気弾をぶつけて撃ち落とそうとする。
しかし、爆発を突き破って迫ってくる弾丸のような蹴りを、ベジータは間一髪上体を反らして躱した。
「やるな」
「…クソッたれが」
お互いがお互いをいけ好かない野郎と思っている。死後、人を殺すのはやめよう…そう決意したはずのカカロットも、そしてベジータも、出来る事なら殺してやりたいとさえ願い憎悪を抱いている。
だがサイヤ人の本能が、闘争を楽しむその気質が認めてしまっていた。
ベジータは
カカロットは
ますますヒートアップし、さらに殴り合おうと同時に拳を振りかぶった。
だが、そこへ乱入者が登場する。力の大会は強者入り乱れるバトルロワイヤル、一対一の真剣勝負を最後までやりきるというのは性質上難しい。
両者がぶつかり合う寸前、どこからか無数の気弾が撃ち込まれ、一気に爆発に包まれる。
「…勝負はお預けだな」
「ふん…今はあのクズどもを先に片づけるか。その後は…貴様だ」
激しい爆炎の中、そう言葉を交わすと、ふたりは飛び出して乱入者の元へと一直線へ向かい反撃を仕掛ける。
そこにいたのは第6宇宙の選手であるサオネルとピリナだった。見覚えのある特徴はナメック星人と一致しており、彼らは第6宇宙のナメック星出身の戦士だった。
カカロットは大柄なピリナに殴りかかり、ベジータは両手に気弾を作りながらもう片方のサオネルへ突撃し気弾を押し付けて炸裂させる。
「…!コイツら…!」
「とんでもねぇ強さだ…!」
しかし、ピリナとサオネルはふたりの攻撃を受けてもほとんど効いていない様子を見せた。
「当然だ。我々はふたりであってふたりではない。ナメック星人同士が更なる力を得る能力…同化。宇宙消滅の危機を知り、我ら同胞は同化を繰り返し私たちは代表として彼らの全てを身に宿しこの大会に臨んだ…」
ピリナはそう言いながらカカロットの連続攻撃をすべて防ぎ、腕を急速に伸ばして首元を掴みながら岩盤へ叩きつけた。
「ぐ…!」
その時、カカロットは見た。ピリナの背後に何十人ものナメック星人たちの姿が浮かび上がっているのを。それは幻なのかどうかは定かではないが、彼らがそれだけの重みを背負っていることを理解するには十分だった。
サオネルはベジータを払い除け、気弾をぶつける。ベジータはそれを躱すと同時に上へ飛びあがり、お返しと言わんばかりに大きな気弾を投げつけた。
着弾した気弾はボンと爆ぜるが、サオネルはいつの間にかベジータのさらに上へ跳躍しており、強烈な踵落としでベジータを眼下へ叩き落し、さらに急降下して気を纏わせた手刀を振り下ろした。
ギリギリ、ベジータは両手でそれを掴んで防ぐ。しかし両足が武舞台を割ってめり込んでいき、身動きが取れなくなる。
「ち…!」
その直後、サオネルの口が大きく開き、そこからエネルギー砲が発射された。それは至近距離からベジータを呑み込み、一直線に武舞台が捲り上げられる。
「「ハアアアアアッ!!」」
しかし、カカロットとベジータは同時に全身の気を解放する。カカロットはピリナの腕を消し飛ばし、ベジータはサオネルを衝撃でぶっ飛ばす。
「おいベジータ…奴らは俺が食い止めてやる」
「なに?」
「俺が奴らと戦う。その間にお前は気を限界まで溜めろ…殺す気で攻撃するんだ。奴らを見ろ」
サオネル、ピリナはナメック星人の再生能力により吹っ飛んだ腕や全身の損傷を一瞬で回復して見せていた。
「あれならちっとやそっとじゃ死にはしねえ…全力で攻撃叩き込めば、お前なら落とせるだろ?」
「ふん…下級戦士にしちゃいい案だ。だが貴様に、あの2匹を相手取れるとでも?」
「心配すんな…こっちも、ひとりじゃないんでな」
汗をかきながらも自信有り気にそう言ったカカロットを見て、ベジータは「その根拠のない自信はどこから湧くんだ」とでも言いたげに怪訝な顔で見返した。が、早速敵へ向かって躍り出ていったカカロットを見て、ベジータは言われた通り全力の気を溜め始める。
そして、カカロットはある記憶を思い浮かべる。
─────
これは、あの世の大界王星にいたカカロットに力の大会参加の誘いが来た時の事だった。シロナが占いババを通じてカカロットに1日だけ現世に来られるように頼み、その通達がカカロットに届いた。
「なんでカカロットだけなんだ」
ウスターは不満そうにそう言った。
「まあしょうがないじゃない、参加選手に死人が3人もいたら流石におかしいでしょ」
「シロナからの直々の指名だ、行ってくるとするか」
そう言いながら立ち上がったカカロットを見ていた霊夢は、やはりウスターと同じく何か言いたいことがあったようで、カカロットを呼び止めた。
「ちょっと待ちなさい」
「あ?」
「知ってる?肉体って言うのはある種の結界として扱われるの。体表を結界に、体内を結界内としてね」
「それがなんだよ」
「だから私の力を、アンタの身体を結界に見立てて中に封じ込めておくわ」
霊夢はカカロットの体の前で何かを結ぶ動作を行った。カカロットには何も感じられないが、霊夢は自分の力をカカロットの体内に封じたようだ。
「霊夢、こりゃ…」
「私らだけそんな大事な戦いに行けないのもなんかむず痒いからね。必要だと思ったタイミングで結びを解きなさい」
「…霊夢がそう言う事なら、俺のも持って行け」
霊夢はウスターの力も同様にカカロットの体内に封じ込めた。
─────
(アイツら、俺がまだ超サイヤ人3までしか扱えないと思って寄こしやがったな…ま、今となっちゃむしろ有難いがよ)
カカロットはそう言いながら右手で自分の胸を掴み、霊夢が作った封印の結び目を強引に破壊した。その瞬間、カカロットの体内から強烈な、それでいて暖かい安心感があるような気が噴き上がる。
「さぁ行くぜ、テメェら!」
霊夢の霊力、ウスターの魔力。それらがカカロットの戦闘力をさらに引き上げ、限界を超えたパワーを齎す。目の前に立ちはだかるサオネルとピリナの覚悟と、真っ向からぶつかり合うのだった。
【現在公開可能な情報】
レイム
元は、元気玉を喰らっても生存していたDr.ウィローがビッグゲテスターと融合し地球へ帰還した後に、最強の肉体を奪うのではなく作り上げることにした彼が作った博麗霊夢のクローン。それをベースに、幻想郷のあらゆる妖怪の特徴や地球上の生物の遺伝子を取り込ませ強化を重ねられた最強のバイオ戦士。
だが、肉体を乗っ取る際に邪魔となる「自我」が芽生えてしまったためにウィローに廃棄される。レイムは何とか宇宙空間で生存し、幻想郷へ降り立ち、オリジナルの博麗霊夢であれば自分という存在を受け入れてくれるだろうと信じ彼女の元へ会いに行くが、たまたま居合わせたカカロットに追い払われる。その時、レイムは博麗霊夢に対する憎しみとカカロットへの恐怖に支配されることとなる。
レイムは再びウィローに回収されその配下となり、シロナと対峙する。既に霊夢もカカロットも死んでいると知っていたレイムの憎悪の矛先はシロナへ向けられ、ウィローを裏切りながら幻想郷を蹂躙する。
レイムは妖怪としての要素も強く持ち他者が自分へ向ける負の感情を吸収して強くなるが、それを持たない純粋な攻撃に対しては例えそれが弱い威力であっても効果抜群で効いてしまう。
超巨大な獣のような真の姿となりシロナとスカーを追い詰めるも、最終的には口内から喉を貫かれた挙句、全身が崩壊して死んでいった。
そしてジャネンバの騒動であの世とこの世が繋がった際にドサクサに紛れて復活。シロナへ復讐しようとするがサザンカやブロリーに止められ、彼女らには敵わないと悟り大人しくなる。
ベジータが襲来するが実はレイムは彼の仲間であったと判明する。だがレイムはベジータを裏切り、一度は死亡したシロナを匿い、そして融合する。その際に本当はずっとシロナと友達になりたかった、初めてできた本当の友達だからと心情を吐露する。
結果、シロナは幻想郷そのものともいえるレイムと混ざり合ったことでファントムシロナへの覚醒を遂げた。