ドクターウィローの危機が去ってから、数日後の幻想郷。なんと三年ぶりに幻想郷一武道会の開催がカムイペによって突然告知され、それを聞いたカカロットたちは出場するために人間の里の武道館へと足を運んでいた。
「俺がいない間は武道会無かったのか?」
「無かったんじゃないかしら?今回が第三回って銘打ってるわけだし」
予選会場でそう話しているカカロットと霊夢。そろそろ予選開始だというのに、出場候補者は20名ほどしかいない。前回に比べると随分と少ないが、皆前回のようなハプニングを警戒しているのか、それとももうこのレベルにはついていけないと思ったのか…。
だがそれでも何名かの候補者は、見るだけでも今のカカロットや霊夢に通じるほどの実力を持っていることが分かる。
さぁ、いよいよ予選が始まり、順に本選出者が決まっていく。
「カカロット選手本戦出場!」
「博麗霊夢選手本戦出場!」
試合を見ていた、例の審判役の式神がカカロットに近づいてきた。
「お久しぶりですね、幻想郷に帰って来てたって話は聞きましたよ」
「ああ…ちょっと遠くで修行してた」
「ウスター選手本戦出場!!」
その時、向こう側の方でそう声が聞こえた。対戦相手を一瞬でねじ伏せたウスターは、舞台の上からカカロットを睨みつけた。
「やはりアイツも来てたか」
「ええ…気合入ってるわね」
「これにて本戦に出場できる全選手が決定いたしました!一回戦、ウスター選手vs鬼人正邪選手!二回戦、月島ヨリ選手vsカカロット選手!三回戦、博麗霊夢選手vs紅美鈴選手!四回戦、川原奏次郎選手vs戸井田秀夫選手!!この八名です!」
今回は出場者の少なさからか一般人の選手も本戦に紛れていたが、特に危険そうな人物はいない。気になるとすれば鬼人正邪だが、初戦相手のウスターにあっけなくやられるだろう。
「あとはカカロットの対戦相手ね…ただならぬ気を感じるわ…前の明嵐以上よ」
「くくっ…」
しかし、カカロットはその正体に気付いていた。額に白いバンダナを巻いて目元を、首のスカーフで口元を隠しているが、明らかにコイツは界王星で共に修行をした綿月依姫だ!
「どうしたの?」
「いやなんでも」
「さぁ皆さんお待たせいたしました!第三回、幻想郷一武道会の開幕です!!」
審判の式神が舞台上に登り、そうマイクで声を張り上げると観客席から歓声が響いた。前回の倍は観戦客がいるが、それに混じって妖怪の観戦客が主に増えているようだ。
「では早速始めさせていただきます!第一回戦、ウスター選手と鬼人正邪選手!舞台へどうぞ!!」
ウスターと正邪は舞台へ登り、向かい合った。
「フッフッフ…魔人ウスターか…お前を倒し、今度こそカカロットに復讐するのはこの私だ」
「試合開始ッ!!!」
審判が合図を起こった瞬間、正邪は猛スピードで駆け出し、ウスターに飛びかかった。手の爪を鋭く長く伸ばし、ナイフのようにして斬りつけようと接近する。
しかし次の瞬間、ウスターの繰り出したパンチが正邪の顔面にヒットし、正邪は空の遥か彼方まで吹っ飛ばされた。観客が唖然としてその方向を向き、ウスターはゆっくりと舞台から降りた。
「じょ、場外です…!」
「ふん」
「最初から飛ばすなぁ」
降りてきたウスターに、カカロットがそう声をかけた。
「お前と戦うのは俺だ、負けるなよ」
「…当たり前だろ」
「で、では続いての試合にうつりたいと思います!この武道会の定連!前回では優勝を果たしました、カカロット選手!対するは今回初出場!正体不明のバンダナレディー、月島ヨリ選手です!!」
カカロットと、月島ヨリという偽名を使って参加している依姫が舞台上に上がった。カカロットはにやりと笑い、格闘の構えを取ると、依姫は小さな声でカカロットに言った。
「界王星での修行の成果、試させてもらうわよ」
「お前じゃ無理だぜ、依姫」
「え?今依姫って…」
二人の会話を武道館から聞いていた霊夢はそう呟く。
「では試合を始めてください!!」
試合が開始されると、二人はじりじりと移動しながら互いの出方を見た。観客や審判、霊夢たちも固唾をのんで見守っている。ゆっくりと接近し、緊迫した空気が流れる。
「やっ!」
そして依姫は手刀による軽い一撃を放つ。カカロットはそれを弾いて防ぐが、依姫はまた次の一撃を繰り出す。それを繰り返しているうちにだんだんと攻撃の手が強く素早くなり、次第に周囲に衝撃が起こるようになる。さらにやり取りはヒートアップし、ついには激しいスパークと突風が吹き荒れる。
「す、すごい…!」
二人は跳躍し、空中で肘と肘をぶつけ合う。ギリギリと力を込めて押し合い、スキを見てカカロットが蹴りを繰り出す。それを防ぐ依姫だが、直後にカカロットが放った頭突きを受け、思わず後ろへ下がる。そして舞台上に着地すると、右腕から火柱のような強烈なエネルギー波を放った。
「甘いぜ!」
だがカカロットも負けじと気功波を放ち、火柱を相殺する。その時に発生した爆炎に乗じて、カカロットは依姫に接近し、その顔面に向けてパンチを命中させた。
依姫のスカーフが下にずれ、バンダナが上がり、その素顔が露わになった。
「やっぱり…依姫!アンタ生きてたの!?」
驚いた霊夢がそう叫んだ。一度月の都で顔を合わせているウスターも少しだけ驚いた表情を浮かべている。
「久しぶりね霊夢…」
「よそ見している暇があるのか?」
「流石はカカロット…この程度では応えないか…」
「当たり前だ。見せてみろよ、お前の『界王拳』を…!」
「か、界王拳…!?なんで依姫まで…」
「いいだろう…界王拳同士の戦いとなる訳か…。はああああああ…!!」
依姫は全身に気を込め、赤いオーラを纏う。
「飛ばしていくわ、『三倍界王拳』だ!」
最初から三倍に高めた界王拳を使用した依姫は、驚異的なスピードでカカロットへ向かっていく。
「今のお前では相当な負担のかかる三倍界王拳で早期決着がお望みって訳か…!だったらこっちも『三倍』だ!」
負けじとカカロットも三倍界王拳を発動し、依姫と正面からぶつかろうと飛びかかる。依姫はカカロットの顔面目がけて強烈な光のようなエネルギーを纏わせた拳を振りかざし、カカロットはそれを下に避けて攻撃後のスキに反撃を加えようと考えた。
「い──う!!」
しかしその瞬間、カカロットは突然足を踏み外し、前のめりに転んだ。おかげで依姫の一撃を躱すことに成功したが、そのままの勢いでゴロゴロと舞台上を転がり…場外にまで吹き飛び観客席の壁に激突した。
「え…?」
「じょ、場外です!カカロット選手場外!!」
「何だとぉ…カカロットのヤツ…!!」
「か、カカロット…どうしたのかしら?」
ウスターと霊夢がそう心配そうにつぶやいた。
「は、腹が痛い…!!まさかさっき食った飯があたったのか…!?」
当のカカロットは起き上がると腹を抱えながら走り出し、どこかへと消えていった。腹痛の原因は、試合前にカカロットが食べた料理の一部に、鬼人正邪が下剤を盛っていたことだろうか。本来ならば食べた直後に腹痛が襲ってくるはずだったが、強靭な胃袋を持つカカロットは効果が遅れてやってきたようだ。
「それよりも依姫もカカロットと同じ界王拳を使えたなんて…」
それから、霊夢と美鈴の試合は辛くも霊夢が勝利し、次の川原奏次郎と戸井田秀夫の試合は奏次郎の勝利。続く二回戦第一試合でウスターと依姫が当たるがウスターは棄権。次の二回戦を余裕で勝ち進んだ霊夢と依姫の試合となった。
試合が開始された瞬間、組み合った二人は小声で会話を始める。
「どういうこと?なんでアンタが生きてるの?」
「生き返ったんですよ、三年前、ドラゴンボールによってね」
「あ…!月の客に殺された連中を生き返らせる…だから…!」
「その通り。生き返った私と姉様とサグメ様が、崩壊する通路からカカロットを助け出したのです」
依姫は腕に力を込め、霊夢を弾き飛ばす。後ろへ下がる霊夢はズザーッと踏ん張る。そしてもう一度飛び出し、依姫に鋭い拳のラッシュを浴びせようと殴りかかった。
「ですが界王星で修行を重ねた私の前では貴方のパワーなど全く意味を成さないのです!」
霊夢の腕を掴む依姫。そしてそのまま流れるような動作で霊夢を投げ飛ばし、有無を言わさず場外へ叩きつけた。
「ぐは…う…!」
「また…以前の力関係に戻ったようね」
依姫は霊夢に手を差し伸べた。
「決まりました!優勝は月島ヨリ選手です!おめでとうございます!!」
「アナタが優勝者ですね?私の持つこの…三ツ星の三星球をどうぞ」
試合の後、武道館へ戻って来た月島ヨリもとい依姫の元へ、三ツ星のドラゴンボールを持ってカムイペが現れた。優勝者である依姫にボールを渡し、願いを叶えるように促す。
「アンタ何の願いを叶えるつもりなの?」
「槐安通路の復活です。バクの妖怪に頼まれたのよ、幻想郷にあるドラゴンボールとやらで通路だけでも元に戻してくれないかって。あれがないと夢が管理できなくて困ってるらしいのよ」
「ああ…なるほど」
「コホン…確か『ドラゴンボールよ、私の願いを叶えたまえ』でよかったかしら?」
依姫がそう言うと、三星球は点滅を初め、辺りが光に包まれる。ボールの中から現れたのは、獅子のような顔をした美しい赤い体毛を持つ獣型の竜であった。
「三星球を手にし者よ…お前の願いを叶えてやろう」
三星龍は低い声で語りかける。
「三年前、月の客の軍勢によって閉ざされた槐安通路を復活させてほしい!」
「承知した…」
三星龍の目が一瞬だけ黄色く光る。
「願いは叶えてやった…。ではさらばだ」
龍は再びドラゴンボールに吸い込まれ、三星球は球状の石に変わった。どうやら例の槐安通路はもう元に戻してくれたようだ。
「ふう…では私は界王星へ戻る。カカロットによろしく言っておいてちょうだい」
「ええ、じゃあね。次会う時は負けないから」
「ふふふ…期待してますよ」
依姫は宙に浮かび、どこかへと飛び去っていった。そしてそれと入れ違うようにカカロットがやってくる。
「あれ?依姫はもう行ったのか?」
「ちょうど今ね」
「くっ…腹さえ痛くなけりゃ俺が優勝だったのに…!」
「果たしてそれはどうだっただろうな?」
その時、武道館の影に隠れていたウスターがゆっくりとこちらへ歩み寄ってくる。全身に白いオーラを纏い、黄色いスパークを弾けさせている。
「…ウスター…」
「俺と闘え!カカロット!くだらん負け方をしおって…お前が勝手に消えてから、俺は本気で貴様との戦いを…いや、殺し合いを繰り広げられる瞬間を待ち望んでいたのだ!!」
ウスターは拳を握りしめ、同時に突風のような気をさく裂させる。
顔を腕で覆ったカカロットはウスターに近づき、ゆっくりと格闘の構えを取る。
「そういうことならいいぜ…とことんやろうじゃねぇか」
「くくくっ、そうこなくては…!殺してやる、いくぞカカロット!!」
「さぁこい!!」
二人の間に緊迫した空気が流れ、霊夢がぐっと息を呑む。ピリピリと気がはじけ、いよいよ二人の殺気がピークに達しようとした瞬間…!!
ぐぎゅるるるるる…
「…何だ今の音は?」
「すまん、腹の中のもの出してきたら今度は腹減ってきちまった!」
「えぇ?こんな緊迫した空気だったのに…」
と霊夢が呆れた様子で言い放つ。
「ふふ…くくくく…」
小さな笑い声が聞こえ、霊夢とカカロットはウスターの方を見る。
「くっくっく…あはははははは!」
「は、ははははは!」
思わず笑いだしてしまったウスターにつられて、カカロットと霊夢も笑いだす。
その様子を窓の外から眺めていたアリスは、去り際にふと安心したように微笑んだ。
「なーんだ、ウスターったらちゃんと普通に笑えるんじゃない」
だがアリスは知らないのだろう、ウスターは笑えるのではなく、笑えるように戻れたのだということを。
To be continued…
☆キャラクター戦闘力紹介☆
参考
一般成人男性 5
一般成人女性 4
子供(10歳) 2
ミスター・サタン 6.66
一般的に超人と呼ばれるレベル 7~8以上
大妖怪クラス 80以上
ピッコロ大魔王 260
ラディッツ 1500
ベジータ 1万8000
ドドリア 2万2000
赤文字=公式数値
青文字=原作推定数値
紫文字=本作完全推定数値
1.襲撃、博麗紅蓮
紅美鈴 1400
豹牙天龍 1100
三年の間、シュネックのもとで修業を積んだ二人。美鈴は気の開放を習得しており、その戦闘力は1400。かつて自分を殺した覇乙女蛇斑にはまだ及ばないが、それでも互角に近い戦いを魅せることができるだろう。
天龍は3年前まで気も扱うことができなかったが、いまや気の集中どころか開放にまでこぎつけた。神子にも認められた天才拳法家の成長は無限大…!?
博麗霊夢 600(平常時)→3000(霊力開放)
博麗霊夢、21歳。いつかの時の為に独自に修行を重ねた彼女は最大戦闘力3000にまで成長した。
三年前の夢想天生を発動した時の数値を優に超え、全盛期にまで若返った月夜見王にまで迫る勢いだ。その実力はまさに幻想郷最強にまで上り詰めているだろう。
博麗紅蓮 0(気を消す)⇔5000(通常時)
300年の封印から復活した博麗の巫女、博麗紅蓮。封じられている間に溜まった怨念の力で以前の50→250から大幅にパワーアップしている。
気を解放した5000という戦闘力を発揮している間は強すぎる気を放ち、霊夢であれば離れていてもその強大さを感じられるほどである。しかし普段は気を消しており、その間は存在を悟ることは難しい。
幻想郷各地に出現し、その地の妖怪を全て消していると思われたが、実際には妖怪を捕えている何者かの勢力を止めるために現場へ現れ、運悪くそのタイミングを霊夢たちに見られてしまったために彼女が犯人だと勘違いされていた。
ヤッメノコ・カムイペ 700
遥か昔に蝦夷の地からやって来た土地神であり、幻想郷最初の賢者。シュネックが現れるまでは最強の賢者でもあったが、現在は№2。三星球を所持していて、幻想郷の食を司っている。
その戦闘力は700。気の開放に達しており、気の集中を行った隠岐奈や紫よりも強い。しかし博麗大結界創設時から賢者にのし上がったシュネックとガーリックには及ばず、ガーリックにはボールを奪われてしまった事もあった。
ゴールデンカムイを読んで思いついたキャラなのは内緒だ。
2.驚異のバイオ戦士
スカーレット 200~400(通常時~魔力で攻防力増)
両親の呪いにより名前を封印(具体的には自分で名前を言う、書く、思い浮かべるといったことができなくなり、周りの者も彼女の名前に対してそれができなくなる)された吸血鬼。
3年前までは美鈴を上回っているレベルだったが、今ではさすがに敵わず一蹴されてしまうレベルだろう。
星熊勇儀 240~360(通常時~妖気で攻防力増)
地底に住む鬼の一人で、かつては山の四天王として君臨しており、その実力は計り知れない。
月の客との戦いで死亡してしまったが、後にドラゴンボールで生き返り、それからは前と変わらず旧都で暮らしていた。
ミソカッツン 4300(対紅蓮/気を抑える)→7300(最大)
キシーメ 5000(対紅蓮/気を抑える)→8000(最大)
エビフリャー 5500(対紅蓮/気を抑える)→8500(最大)
聖白蓮が従えていた謎の戦士たち。緑色で電気触手を操るキシーメ、黄色いブヨブヨした弾力のある肉体で全ての攻撃を無効化するミソカッツン、拳から冷気を放ちあやゆるものを氷漬けにするエビフリャー。この三体の怪人が今までの妖怪失踪事件の犯人であり、妖怪たちを捕らえて連れ去っていたのだ。5000近くの戦闘力があれば、三人がかりでなら紅蓮を軽くあしらう事が出来たのにも頷ける。
コーチンのバイオテクノロジーによって生み出された凶暴戦士の一体、ミソカッツン。ミソカツのように脂ぎった肉体で全ての衝撃を包み込み、無効化してしまう。その最大戦闘力は7300。その自慢の柔軟な肉体だが、霊力を解放しパワーを高めた紅蓮の攻撃に限界がきて突き破られ、完全に破壊された。
ドクターコーチンの作った凶暴戦士の内、残る二体。防御寄りのミソカッツンに比べればふたりとも戦闘力は高め。凍結拳と電気触手の連携は厄介だ。
ドラゴンボール劇場版本編であれば、当時の悟空(8000)とほぼ互角だが、二人掛かりでならそれ以上に戦える。しかし界王拳を発動した悟空(1万2000)には圧倒され、今回も霊力を解放した紅蓮(1万)に一歩及ばず負けた。
三体の最大戦闘力は、当時のカードダスに書かれていた数値とする。
3.vs Dr.ウィロー
河城にとり 6.5
河童たち 6~7
最初にコーチンたちに捕まった河童たち。とりあえず河童という種族全体で見た場合の各々の強さは6~7とし、にとりはその中間の6.5と定めた。あくまでこれは単純な肉体や力の強さであるから、能力や妖術の分を差し引けばおそらくこの程度だろう。
聖白蓮 135~270(通常時~気で攻防力増)→162~324(身体強化最大~気で攻防力増)→270(滅越拳)
戦闘力は三年前までと変わらず、通常時と身体強化状態に気の集中時の数値を追加した。
一見すると「身体強化最大~気で攻防力増」の数値が滅越拳発動時よりも高いが、実際は「瞬間的に324の戦闘力を出せる」のと「常に270の数値を維持できる」のとでは、圧倒的に後者の方が有利になる。
三体の凶暴戦士たち相手に優勢に立ち回ったが、本気を出した凶暴戦士たちには及ばなかった。
博麗紅蓮 1万(霊力開放 出力を抑える)→2万5000(霊力最大開放)
300年の眠りから復活した、歴代最強の博麗の巫女。封印される以前から50→250の戦闘力を有しており、これは天才と称された霊夢(20→100)でさえも大きく超えている。
紅蓮の5000という破格だった数値も、まだ序章に過ぎなかった。霊夢と同じように霊力を解放することによりその戦闘力を伸ばすことができる。ミソカッツンらバイオ戦士を倒した際にはやや霊力を解放し、2倍の1万の戦闘力を発揮した。
もちろん以前のように霊力を全て開放することで最大5倍に戦闘力を高めることはできた。しかし、自身の腐りかけの肉体が崩壊することを危惧しなかなか全力を出せなかった。しかし、それらを全て捨て、全力を開放した紅蓮の戦闘力は驚異の2万5000。現在のウィロー(1万3500)を圧倒し、原作のベジータやドドリアすら超えた。
Dr.ウィロー 1万3500(聖白蓮の肉体)→2万7000(スーパーウィロー)
Dr.コーチン 8
50年前、ツルマイツブリ山の永久氷壁の中に一夜にして閉じ込められ無念の死を遂げた悪の天才科学者。自分勝手な研究ばかり続けていた科学者に天罰が下ったと世間では一時期話題になったが、ウィローの頭脳だけは死んでおらず、邪悪な野望を抱えながら今日まで生き長らえ、ついに研究所ごと幻想郷へ迷い込んだ。
そして自分をのけ者にした人間たちに復讐し世界を征服するため霊夢の肉体を乗っ取ることを目標とし、その前段階として聖の肉体を奪った。
その戦闘力はベースとなった聖の数値の100倍、1万3500、紅蓮はおろか月夜見王戦で大猿化したカカロット(1万)をも超え、ベジータにも迫り、幻想郷にとって過去最大の敵となった。100倍もの力を引き出せたのは、やはり相性が良かったからだろう。
しかしそれでも飽き足らず、世界征服を達成した後に使おうとして50年溜め込んだエネルギーを吸収し、より聖との融合を深めると同時に、さらに2倍の2万7000もの戦闘力を手に入れた。
これは聖の滅越拳を引き出したことによる進化で、今まで聖の肉体を支配するために張りついていたオレンジ色の血管のようなパーツ(映画本編でピッコロの頭に纏わりついていたもの)は必要なくなり、元の聖とはかけ離れた姿へと変貌した。
ウィローの助手であるコーチンは、映画パンフレットから8。自身の肉体をバイオ強化しており、それくらいは妥当か。
博麗霊夢 9000(夢想天生)
霊夢は3年ぶりに夢想天生を発動することに成功した。戦闘力は霊力開放時の3倍、9000に達する。がしかし、それでもスーパーウィローは愚か以前の聖ウィローにすら届かない。
4.アルティメットサイヤン
カカロット 1万(通常時)→1万5000(界王拳)→2万(2倍界王拳)→3万(3倍界王拳)→4万(4倍界王拳)
三年ぶりに幻想郷へ帰還したサイヤ人、カカロット。尻尾も健在で、その戦闘力は通常時で破格の1万を誇る。これでかつての父バーダック(1万)に追いついた。
だが、カカロットの真価はこれだけではない…どこかで習得してきた界王拳という戦闘力を倍増させることができる奥義があった。
さて、この界王拳だが、ファンの間で意見がいくつかわかれている。まず、倍数宣言無しの界王拳=2倍とする考え(ベジータ戦で悟空が界王拳2倍と発言したのは後の3倍界王拳へ分かりやすく繋げるため)、倍数宣言無し界王拳=1.5倍とする考え。本小説では後者の意見を取り入れ、倍数宣言無し=1.5倍とした。
原作の悟空(8000 通常時)は3倍の界王拳を使用すると全身に反動によるダメージが大きかったが、後に宇宙船内で修行中の悟空が強くなるごとに界王拳の反動を克服していることを考えると、このカカロットは戦闘力1万の時点で3倍界王拳にはある程度耐えることができると考える。
ウィロー相手に南無三砲を二度放ったカカロットだが、現在のカカロットは「気の開放」に達しているため戦闘力の上昇は出来なくなっている。それでも、原作劇場版の4倍界王拳かめはめ波(3万2000)を上回る4万相当の一撃となり、ウィローの鋼鉄ボディを原作よりも損傷させながら宇宙まで押し上げた。
Dr.ウィロー 3万9000(最大)→3万8800(南無三砲で損傷)
聖白蓮の肉体から追い出されたウィローの意識は、元の脳みそに戻ると同時に、壁の中に鎮座していた機械の身体を引っ張り出す。研究所のエネルギーからもたらされる膨大な気と、自身は醜いと嫌悪する強固なメタルボディ。その戦闘力は公式での映画パンフレットより、破格の3万9000。また、カードダスでの数値39000(-200)は、おそらくボディの損傷によるエネルギー低下を意味しているのだろうか。
これまで、1万3500→2万7000と戦闘力を上げ続けたウィローの到達点は3万9000であった。しかし、霊夢の肉体、またはカカロットの肉体を手にすることができていれば、現段階において誰も辿りつけぬであろう最強の科学者の誕生となったかもしれない。
映画本編でのウィローは戦闘力3万2000相当のかめはめ波を受け宇宙にまで打ち上げられたが、今回の話でのウィローは戦闘力3万の状態で放たれた南無三砲を耐えることができた。
しかし、4倍界王拳で繰り出された最大火力の南無三砲の威力にはさすがに堪え、肉体を大幅に損傷させながら宇宙へ押し上げられた。が、内部のエネルギー的には大した減少は無く、最期に全エネルギーを込めた体当たりを仕掛けるも元気玉の直撃を受け、宇宙空間で散っていった。
幻想郷の元気玉 15万
カカロットが幻想郷の大自然と生き物、そしてウィロー達に捕らわれていた妖怪たちから集めたエネルギーで作り出した元気玉。本来、元気玉は悪の心を持つ者には作ることができないが、ヘカーティアの助力により純粋なサイヤ人としての側面の強いカカロットでも扱うことが可能となっている。
その威力は戦闘力に換算して実に15万。原作で悟空がベジータに対して放とうとした元気玉よりもはるかに強い。それはカカロット自身の強さや、幻想郷という地が元からエネルギーに満ちているからだ。幻想郷の暖かさを乗せた元気玉はウィローの冷たいボディを熱して破壊し、宇宙空間で消滅させた。
5.幕間(月の客との戦いの後)
ヘカーティア・ラピスラズリ 1000(月、地球、異界の身体)【→3000(地獄のコア)】
地獄の女神。東方の原作者本人から最強と称された彼女の戦闘力はいかほどなものか?
まず、ヘカーティアの本体となるコアは地獄に存在し、月、地球、異界からなる3つの分身を持つ。その分身はそれぞれが1000。永琳に一歩及ばないレベルだ。しかしそれはいわば紺珠伝において主人公たちと対峙した時のような「お遊び」のレベルに過ぎず、地獄のコアと共に出現した時の戦闘力は3倍の3000。これなら、当時の月夜見王(2200)を含めた月の民を蹂躙することも可能。
天界に住まう地球の神とは対となる関係であり、共に地球を代表する神であると、この小説内では設定づける。
月が消滅する寸前通路までやってきてカカロットを発見した依姫たちを、彼女がいったん天国まで連れて行った。
カカロット 3300(回復パワーアップ)
月夜見王と戦い、受けたダメージを時間経過で回復したと共にサイヤ人特有の復活するほど戦闘力を伸ばす特性で、以前の2800から500上昇の3300。全盛期にまで若返った月夜見王と同等レベルには達した。
綿月豊姫 600
綿月依姫 800
稀神サグメ 1000
嫦娥 1
以前、月の客編にも紹介したが、おさらい。依姫はカカロットと共に、二度と蛇斑との戦いの時のような敗北を味わわないために界王星で修行する道を選んだ。
嫦娥は、カエルにされてしまう前は月の民として上位の力を持っていただろうが、肉体がカエルになってしまったことにより大幅にパワーダウンしたはず。しかし喋ることができたり、不死身であることを考慮して、普通のカエルよりは強い1とした。
界王 3500
界王は閻魔大王より強く、ナッパには劣る(ナッパの公式戦闘力は4000)。ジャンプ付録や映画パンフレットの界王の戦闘力3500をそのまま採用していいだろう。この宇宙の北銀河を管理する役目を負っており、武術の達人でもあるらしい。
6.閑話~第三回天下一武道会
アリス・マーガトロイド 4~60(通常時~魔力込み)
魔法の森に棲む魔法使い。この小説内においては魔界出身と設定付け、メイドとして神綺の元で働いていたウスターと多少面識がある。
その戦闘力は、通常時は人間の女性とほとんど変わらない数値だろう。魔力や魔法の力を扱う際には、魔理沙やパチュリー同様に60の戦闘力を発揮できるものとする。
ウスター 10(メイド時代)→90(戦争参加時)→180~360(覚醒~気で攻防力増)
アルマンド 10(メイド時代)→20(戦争参加時)
かつて魔界でメイドとして働いていたウスターと、その親友のアルマンド。名前の由来は「アルマンドソース」から。
恐らくメイド時代には魔人として二人とも最低限人間を超える身体能力を有していて、10はあるとする。ウスターは軍に入るため、そしてアルマンドに片目と耳を切られてから戦争に参加するまでには90に達しており、戦場での覚醒でその二倍の180、さらに魔力や気で戦闘力を倍加させる能力を手に入れた。
アルマンドは兵士としてそれなりに鍛え始めたおかげで戦場に出た際は倍の20はある。一般的な魔界人としては普通から少し強い程度の部類には入るだろうが、同時期のウスターと比べるとその力は弱い。
綿月依姫(月島ヨリ) 7000(通常時)→2万1000(三倍界王拳)
三年間界王星で修行を重ねた依姫が槐安通路を元に戻すため幻想郷一武道会に参戦した。界王拳も三倍まで習得しており、その戦闘力は通常時で7000。ナッパ・ベジータ戦時の悟空にはわずかに及ばない程度だ。
今回の試合ではカカロットの不慮の体調不良により勝利することができたが、本気でやり合っていたらさすがに通常時1万のカカロットには勝てなかっただろう。さらに通常時においても、霊夢(最大3000)を軽く倒せる。儚月抄時の力関係の再来といえるだろう。
ウスター 4800
魔界最強の戦士こと魔人ウスター。右腕を失おうとも、いつの日かカカロットに勝利することを目指して修行を重ね続けていた。その戦闘力はナッパを上回る4800。しかし、ここまで鍛えても界王星で修行をしたカカロットや依姫には大きく劣ってしまうだろう。
川原奏次郎 6.2
戸井田秀夫 6
一般人からの参加で、人間の里の強豪武道家の二人。しかし、普通の人間から見れば武術の達人でも、カカロットやその仲間たちに比べれば天と地の差だ。