ジョゼフはティアを背負って、セントビナーまで来た。
ガイは先に取っていた宿に案内した…
ジョゼフ 「早くティアを休ませよう」
宿に着くとガイは二階の部屋に案内し、そこのベッドに寝かせティアが目覚めるまで全員は下の食堂で待つことにした…
ルーク 「ティアは大丈夫なのか?」
ジョゼフ 「大丈夫だ血は止まっている、包帯も交換したし後は起きるのを待つだけだ…ところで…ガイとカールはいつ何処で会ったんだ?」
ガイ 「ルークとジョゼフがいなくなった後、ルークを探すように言われてマルクト領土内から 探していたんだ。それで セントビナーに来たときに出会ったんだ。服と装備品を見てもしかしてと思って話を聞いたら案の定あんたの仲間だったんだよ…それから色々話をしてとりあえず彼と2人で近くを探しに行ったんだ…そしたらタルタロスが止まっていて調べていたんだが…その後はあんたが知っての通りだ」
ジョゼフ 「じゃぁカールは最初何処に居たんだ?」
カール 「自分が最初に目覚めたのは、森の中でした。初めは何が起こったのかわからなくて…近くを見ると仲間が2人倒れていたのが見えたんです」
ジョゼフ 「2人って誰だ?」
カール 「ロバートとクルーガーです。あの2人も何が起こったのかわからなかったようで…ひとまず森を抜けようと歩いていたらこの街に着いたんです。街の人にここは何処なのか聞いても、ここはセントビナー、マルクト帝国と言うばかりで…途方に暮れていたところでガイに会ったんです。それから色々教えてもらい、ガイが人を探してると言うので2人を残して付いていく事にしたのです」
ジョゼフ 「そういう事だったのか…」
ジェイド 「ところであとの2人は、ここに居るんじゃないんですか?」
ガイ 「俺とカールが出るときには、ここに居たんだけどなぁ…」
宿の扉がゆっくり開くと
? 「ただいま〜〜〜(*^◯^*)」
全員が声のする方を向くと…クルーガーがロバートを抱えて入って来た。
ジョゼフ 「クルーガーにロバート!?」
クルーガー「ジョゼフ軍曹!どうしてここに…?」
カール 「それは自分が説明します。」
カールはクルーガーとロバートに今までのことを話しそれぞれが名乗った…
クルーガー「俺たち2人が留守番してる間にそんなことがあったのか…俺はクルーガーだ、よろしく。このテーブルで寝てるのがロバートだ。おい!ロバート聞いてるのか?」
ロバート 「あー聞いてる、俺はシングルじゃなくてダブルで頼むよ…」
ジェイド 「全く話を聞いていませんね。」
ジョゼフ 「朝からこいつ完全に酔ってるな…」
クルーガー「目を離したら、飲んでたんですよ…」
ジェイド 「お互いの事がわかったところで、これからのことを話します。まずアニスの後を追います。」
ジョゼフ 「アニスは無事なのか?」
ジェイド 「アニスのことですから、大丈夫です。今頃マルクト軍の基地に向かっているはずです。」
イオン 「アニスが親書を持っています。」
カール 「親書を持ってるなら敵に狙われるんじゃないんですか?」
ジョゼフ 「そうだな…早くアニスと合流しよう」
今まで黙って話を聞いていたミュウが
ミュウ 「話の途中ごめんなさいですの…聞いてほしい事があるですの…」
ジョゼフ 「なんだ、話っていうのは?」
ミュウ 「僕が住んでた森に行きたいんですの」
ジョゼフ 「住んでた森って、エンゲーブの近くの?」
イオン 「ミュウが言ってるのは北の森のことでしょう。」
ルーク 「どうしてそんな所に行きたいんだ?お前が燃やしちまったんだろう。」
ミュウ 「…………」
ジョゼフ 「ルーク、そんなひどいことを言うな!」
ミュウ 「ミュウは……ミュウは森が燃えた時、逃げ遅れた仲間の弔いがしたいのですの…」
ジョゼフ 「そこは近いのか?」
ミュウ 「ハイですの!」
カール 「いいんですか、急いで親書を取りに行かなくて?」
イオン 「僕は賛成です、チーグルを弔うのも僕の務めですから…」
カール 「それなら自分も一緒に行きます。」
クルーガー「なんかよくわからんが、俺も付いて行く」
ジェイド 「アニスの後を追うのが最優先ですが、 ティアがケガをして動けない状況です。イオン様が行くのでしたら私も同行します、アニスなら大丈夫でしょうから。」
ガイ 「俺はここに残る、誰かが2人の面倒を見ないとな…」
ルーク 「俺もここ居る、関係ないし」
ジョゼフ 「じゃあ行くのは俺とカールにクルーガー・ジェイドにイオン、それとミュウだな」
5人はミュウが以前暮らしていた森に向かう…
ジョゼフ 「それじゃあ行ってくる、ティアとロバートを頼んだ」
ガイ 「まかせてくれ」
ジョゼフ 「ルークは?」
ガイ 「ルークなら上の部屋で寝ているよ…」
ジェイド 「それでは行きましょう。」
クルーガー「ロバートを置いていって大丈夫か?」
ジョゼフ 「大丈夫だろう、ガイが傍に居る」
カール 「自分はガイが心配です。」
イオン 「ロバートはどういう人なんですか?」
カール 「どういう人っていっても、一言で言えば酒が命みたいな人ですね」
ジョゼフ「確かにあいつは酒が命だ…」
クルーガー「まぁ俺が知ってる限り、その通りだな…」
イオン 「複雑な理由がありそうですね」
ジェイド 「イオン様はそんな人になっちゃいけませんよ」
クルーガー(確かにそうだな)
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その頃、宿に残った4人は…
ロバート 「う〜~ん…」
ガイ 「やっと起きたか、…大丈夫か?」
ロバート 「水が欲しい…」
ガイはコップに水を入れロバートに渡した…
ロバート 「ありがとう、他の奴らは?」
ガイ 「聞いていなかったのか、今は出掛けてるよ」
ロバート 「俺を置いてか?、俺も行きたかったな……ここに居るのは俺とお前だけか?」
ガイ 「いや、上にルークとティアという女性が寝てるが…」
ロバート 「女性…」
少し考え、サッと立つと「ちょっと顔を見てくる。」
ガイ 「おい待て!ティアは怪我をしてるんだ!」
ロバート 「大丈夫、ただ見るだけだ…」
そう言ってロバートは上に行った(どんな女か楽しみだなぁ)
2階に来ると、右と左どちらの部屋に入るか考えていた…(どっちの部屋にいるんだ?両方開けても面白くない…ここは俺の勘に任せるか)
ロバートの答えは……左の部屋のドアを開けて入って行きベッドに近づく…(あっちを向いていて顔がわからないなぁ……このさらさらの髪!赤い髪もなかなかいいなぁ、先の方は金髪なんだな…さてそろそろ顔でも見るか)
ロバートが覗き込もうとする
ルーク 「なんだ…………!?」人の気配を感じルークが目を開けた。
ロバート 「すまない、驚かす…………え?、お前男?」
ルーク 「はっ?男に決まってるだろ、どこ見てんだよ」
ドアが開いてガイが入ってきた…「ルークどうした大きな声をあげて?なんでロバートがここにいるんだ?ティアなら隣の部屋だぞ………ロバート?」
…男を女と勘違いした事にすごくショックを受けたロバートは固まってしまった…
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ジョゼフ 「まだ森には着かないのか?」
ミュウ 「あともうちょっとですの…」
ジョゼフがイオンを見ると顔色が悪かった。
ジョゼフ 「イオン大丈夫か、疲れているんじゃないのか?」
イオン 「僕なら大丈夫です。」
カール 「あまり無理しないほうがいいですよ」
ジョゼフ 「カールの言う通りだ、何処かで休もう」
ジェイド 「ここは見通しが良すぎて、すぐに敵に見つかってしまいます。かと言って無理に歩かせる訳にもいかないでしょう…」
クルーガー「それなら俺が、イオンを背負って行こう。」
イオン 「僕ならまだ歩けます。それにクルーガーさんの迷惑になります。」
クルーガー「俺ことなら気にしなくていいから背中に乗ってくれ」
これ以上断わる理由もなく、イオンはクルーガーの背中に乗った。
ジェイド 「ジョゼフ、どうしたんですかそんな顔をして?」
ジョゼフ 「いや、男を背負うような奴じゃないのになぁ…」
カール 「それって、もしかして…」
イオン 「すみません、背負ってもらって…」
クルーガー「気にすることはないよイオン、男が女性を助けるのは当然のことだ。」
イオン 「?、あのー、僕は…」
クルーガー「まぁ背中で休んでいて下さい。俺が目的地まで連れて行きますから」
ジョゼフ 「あいつ、イオンのこと女って勘違いしている…」
ジェイド 「まぁ、イオン様は可愛いですからね…しかし、男です。」
カール 「本当のことを、教えた方がいいんじゃないですか?」
ジョゼフ 「いや放って置け、その内気づくだろう…」
しばらく歩くと、チーグル族が暮らしていた森の入口に着いた。
ジョゼフ 「ここが、ミュウが暮らしていた森か?」
ミュウ 「そうですの、この森ですの」
ジェイド 「森の周りは燃えていないようです…内側から燃えたようですね」
イオン 「あのー、もうそろそろ…」
カール 「クルーガー、森に入る前にイオンを下ろしてください」
クルーガー「そうだった」 と言ってイオンを下した。
イオン 「ここまで連れて来てくれて、ありがとうございます。」
クルーガー「疲れたら、いつでも言ってくれ…」
ジョゼフは苦笑いしながら「早速、行こうか…」
5人が森に入ると、内側が焼け野原になっていた…
カール 「これは、随分酷いですね」
クルーガー「何だ、ひどい臭いがするぞ…」
ジェイド 「この臭いは、獣が焼けた匂いですね」
ミュウは悲しそうな顔で辺りを見ている…
ジョゼフ 「ミュウ、大丈夫か?」
ミュウ 「ミュウは大丈夫ですの…」 ミュウは前を向くと「あれが前に暮らしていた木ですの」その木は、ほんの少し外見を留めていたが、殆ど炭に変わっていた…
カール 「取り合えず、お墓を造って弔いましょう。」
クルーガー「墓を造ったのはいいが、弔いの言葉はどうする?」
イオン 「弔いの祈りなら、僕がします。」
ジョゼフ 「出来るのか?」
イオン 「はい、少しでもお役に立てれば…」
クルーガーが後ろに下がると、何かに躓いて転んでしまった。
ジョゼフ 「オイ!大丈夫か?」
クルーガー「大丈夫だ、…何だ?」
それをジェイドが拾い、じっくりと見ていたが…「何かの部品ですね…」
カールが辺りを調べていると、焼け焦げた木の根元付近に見慣れた物が刺さっていた。
カール 「みんな来てくれ!」
全員がカールの所へ来ると、それを指差した。
クルーガー「これは…」 それは、焼け焦げたプロペラだった…
ジョゼフ 「ミュウ…悪いがお祈りは一時中断だ…」