コール オブ ジアビス   作:マインドルフ

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第11話

その頃、オラクルに奪われたタルタロスは野原で止まっていた…

タルタロスの入り口付近に数人のオラクル兵とリグレッド・アッシュがいた…

 

アッシュ 「あいつら遅いな、本当にここで合ってるのか?」

 

リグレッド「タルタロスを手に入れた後は、ここで合流する事になっている…もう少し待って…」

 

すると土煙りを上げて何かが向かってきた。

 

リグレッド「来たようだな」

 

近くまで来ると、それは車だった…それが3台続いて来ると、真ん中の車から1人の男が降りてきた、その男は黒い軍服にそれと同じ黒い帽子で、その帽子の真ん中にはドクロのマークがあった…

 

アッシュ 「随分遅かったじゃねぇか」

 

軍服の男 「遅くなってすまない、ここまで誰にも見つからないように来るのは簡単じゃなくてね」

 

リグレッド「タルタロスは手に入れた…中は思う存分調べてもいいが、今後も我々に協力してもらうぞ」

 

軍服の男 「もちろんだ、君らとはこれからも協力関係でいたい…さて、さっそく中を調べるか」タルタロスの入り口の階段を上って行く…

 

リグレッド「そうだ、お前に知らせる事があった、タルタロスに怪しい男が乗っていてな、その男を捕まえて何者だと聞いたら、アメリカ陸軍と…」

 

リグレッドがアメリカ陸軍と言った瞬間、入り口の階段を上っていた軍服の男が足を止めた…

 

軍服の男 「その他に何か言っていたか……」

 

リグレッド「他には名前と階級だけだ、ジョゼフ軍曹と言っていた」

 

軍服の男 「ジョゼフ軍曹………その男はまだ中にいるのか?、いるのだったら話をしたいが…」

 

アッシュ 「もうここにはいねぇよ!そいつには仲間がいて、そいつらと一緒に何処かへ行っちまった」

 

軍服の男 「仲間?何人だ、そいつらはどんな姿だった?」

 

アッシュ 「うるせー奴だな、お前に関係あることか?もう欲しいものは手に入っただろ、さっさと中に入って思う存分調べてこいよ!」

 

軍服の男はアッシュを鋭い目で見た…「確かに君の言う通りだな…我々に関係ある話しだが詳しい事は、また後で話そう」

 

そう言うと軍服の男はタルタロスの中に入っていた…

 

 

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ジョゼフ達は、辺りを調べた…

 

カール  「向こうの方を調べてきます」

 

クルーガー「俺はこっちを調べる」

 

ジョゼフ 「大佐、何かありましたか?」

 

ジェイド 「いえ、イオン様と探したのですが何もありませんでした。」

 

ジョゼフ 「ミュウ、少し聞いてもいいか?」

 

ミュウ  「何ですの?」

 

ジョゼフ 「お前が森を燃やした日のことなんだが…その時の状況を話してくれないか?」

 

イオン  「ジョゼフ、それはミュウにとって、辛い話しではないですか?」

 

ジェイド 「イオン様の言う事も分かりますが、決めるのはミュウ本人です」

 

ミュウ  「ここで起こった事を話したいですの…でもあまり思い出せないですの…」

 

その時クルーガーが「みんな!あったぞー来てくれー!」

 

ジェイド 「クルーガーが何か見つけたようですね」

 

4人はクルーガーの所へ向かった

 

ジョゼフ 「これは……!?」 そこには、飛行機の残骸があった…

 

イオン  「これらを知っているんですか?」

 

ジョゼフ 「これは、飛行機だ…俺たちの世界の物だ」

 

ジェイド 「これは一体どういう物なんですか?」

 

クルーガー「分かりやすく言えば、これは飛行機と言って空を飛び、人や物質を運んだりする乗り物です。」

 

ジェイド 「それは凄いですね、空を飛ぶ技術があるなんて…これを持ち帰って調べてみたいのですが、今はそれ所じゃないですね…」と、とても残念そうだ…

 

クルーガー(こんな大きな物、どうやって持ち帰る気でいるだ…)

 

カールは地面を見て何かを拾った…

 

ジョゼフ 「何を拾ったんだ?」

 

カール  「これは…薬莢ですね、地面に幾つか落ちていました」

 

ジョゼフ 「なんの銃の薬莢がわかるか?」

 

カール  「これは、ドイツ軍が使っているKar98kと、こっちの薬莢はMP40のようですね…」

 

クルーガー「おいおい、どうしてそんな物がここに落ちてるんだ?」

 

するとミュウが「思い出したですの!」

 

イオン  「何か思い出したんですか?」

 

ミュウ  「ここでの事を思い出したのですの…聞いてくださいですの」

 

 

ミュウの回想が始まる……

 

いつものように大きな木のウロでチーグル族が寝ていた、しかし1匹だけ眠れずにいた…

 

ミュウ(やっぱり、お腹が空いて眠れないですの、何か、食べ物がないか探しに行くのですの)ミュウは木のウロから出て、木ノ実を探しに行った。

 

少しして、ライガの縄張りの近くに来た(確かこの辺に………あった!)嬉しそうに、木ノ実を食べ始めた…そして、食べなから空を見上げると星がたくさん出ていた。

 

ミュウ「今夜は星がよく見えるですの………?あの星だけ…なんかこっちに向かって来る!」

 

その星は、どんどんミュウの方へ近づいてきた!そしてそれはミュウの真上を通過して行き、ライガの縄張りに大きな音を立て落ちて行った…ミュウが見たものは、飛行機だった。

 

ミュウ(ライガさんの所に落ちたのですの!?)急いでそこへ向かいすぐに草むらに隠れた…そこには今まで見たことも無い物があった…(いったいあれは、なんですの?)

 

飛行機の中から6・7人が出てきた…彼らの手には武器らしきものが握られていて、何か喋っていたが聞き取れなかった…

 

すると、ライガ達が大勢集まってきた…自分達の縄張りを荒らされ事に物凄く怒っていたライガ達は一斉に襲いかかる!

 

彼らが、持っていた武器を使うと閃光が走り大きな音を立てながら、目の前にいたライガ達を次々倒していった。

 

彼らの中の1人が何かを投げると、それは爆発し…それを見計らった様に彼らは何処かへ消えて行ってしまった…ライガ達は後を追いかけて行った。残っていたのはライガの死体とミュウだけだった…

 

ミュウ「今のはいったい何だったですの?」墜落した飛行機は燃料が漏れて、地面に広がっていった…

 

ミュウはそれが気になって近づいてしまった(なんですの?この水は、ひどい匂いがするですの…)その時、胸から血を流しながらライガが襲いかかってきた!

 

ミュウは悲鳴をあげ、とっさにかわすと…ライガは燃料で足を滑らせ、その上に倒れてしまった。立ち上がってもう一度襲いかかろうとした時ミュウが無我夢中で火を吐いた…。

 

それはライガの体に付いた燃料に引火しその瞬間、ライガは炎に包まれ暴れ出した「今の内に、行けるのですの!!」

 

ミュウが抜けようとした時、ライガは燃えながら飛行機に体当たりをした!その途端漏れた燃料に引火して飛行機は爆発した!ミュウは爆風に飛ばされ、木に頭をぶつけ気を失ってしまった…

 

目覚めると、目の前にチーグル族長の顔があった「ここは、どこですの?」

 

チーグルの長「ここはチーグルの森じゃ…………ミュウ、直に聞くがお前が北の森を燃やしたのか?」

 

 ミュウ  「!?」

 

チーグルの長「大きな爆発音がしてみんな目覚めたが、ミュウ、お前だけがいなかった…心配して探しに行き、気を失って倒れていた所を仲間が見つけたんじゃがお前の、周りが一番酷く燃えておったそうじゃ…お前は、子供だが火が吐ける」

 

助けたチーグル達は、ミュウが火を吐けるのを知っていたので火事の原因はミュウにあると疑っていたが、ミュウ自身は木に強く頭を打ちつけてしまい記憶が飛んでいた…

 

ミュウ  「でも、これを見て思い出したですの!」

 

ジョゼフ 「そんな事があったのか…俺はてっきりミュウが燃やしたかと思っていた…すまない」

 

イオン  「僕もミュウが森を燃やしたかと思っていました、すみません」

 

ミュウ  「2人は謝らなくていいんですの、何も悪くないんですの」

 

ジェイド 「そうですよ、2人共何も悪くないんですから…」

 

 ジョゼフ(それ、あんたが言うか?)

 

カール  「それにしても、ミュウが見た人は何処に行ったんでしょうね?」

 

ジョゼフ 「ミュウ、その人達はどっちに行ったか覚えているか?」

 

ミュウ  「えーと、確か……こっちですの」と言って東を指した…

 

ジェイド 「その方角は、森の奥の方ですね…」

 

ジョゼフ 「ひとまず、痕跡をたどってみるか」全員、ジョゼフの後に続いた…

 

カールがジョゼフに近づいて「さっき、飛行機を調べたんですが…損傷が激しすぎて詳しくはわかりませんでした…落ちていた薬莢だけわかりました」

 

クルーガー「ということはミュウが見た人っていうのは、やはりドイツ軍か?」

 

イオン  「何者ですかそのドイツ軍は?あなた達の仲間ですか?」

 

クルーガー「いや、仲間じゃありませんが、同じ世界の人間ですね」

 

ジェイド 「仲間じゃない?それではあなた達の敵ですか?」

 

ジョゼフ 「大佐の言う通り我々の敵です。」

 

ジェイド 「それでは、そのドイツ軍に会ったら戦うんですか?」

 

ジョゼフ 「そうなるかもしれません………」

 

するとイオンが「待てください、戦うのはやめて下さい…その人達も知らない世界に飛ばされて、混乱してるはずです。彼らに会ったら、 まずは話し合いましょう」

 

カール  「話し合って通じる相手とは思いませんがねぇ」

 

クルーガー「俺はイオンに賛成だぜ、まずは話し合おうぜ」

 

イオン  「ジョゼフさん、お願いします。戦いだけは避けて下さい」

 

ジョゼフ 「わかった…だが、もしも戦闘になったらその時は諦めてくれ…」

 

イオンは頷いた。

 

ジェイド 「しかしあれから何日も経っていますし、彼らも遠くに移動している可能性があります」

 

ジョゼフ 「なるべく遠くへ行っていない事を祈ろう」…すると前方から、銃声が聞こえた!

 

カール  「今の音は!?」

 

ジョゼフ 「歩いてる暇はなさそうだ、ここからは走るぞ!」

 

全員は音の鳴った方角へ走りだした…着くとすぐに草むらに隠れ様子を窺った…そこにはテントが張ってあり、人間とライガの死体が転がっていた…

 

ジェイド 「どうやらライガに襲われたようですね」

 

クルーガー「どうする、助けるか?」

 

カール  「助けるって言っても、もう全滅してるんじゃ………」

 

ジェイド 「ここからだと分かりませんが、まだ生存者がいるかもしれませんね。それとライガが5体いるようですね」

 

イオン  「ジェイドの言う通りです。たとえ全滅していたとしても彼らをあのままにはできません、せめて埋めてあげましょう」

 

クルーガー「イオンの言う通りだ、死体をあのままにしておけない…俺たちの手で埋めてあげようぜ」

 

ジョゼフ 「クルーガー、お前………以前は死体があっても見向きもしなかったよな…」

 

クルーガー「∑(゚Д゚)」

 

カール  「そういえば、以前言ってましたよね…死体を運ぶような事があっても俺はやらないって…」

 

クルーガー「Σ(゚д゚lll)」

 

ジェイド 「あなたは…イオン様の前で良い男を装っているんじゃ…………」クルーガーは黙ってしまった…

 

イオン「僕は、クルーガーさんを良い男を装っているとか…、そんなこと思っていませんよ。それに僕が疲れた時は背負ってくれたり、まずは話し合いましょうと言った時も賛同してくれました…僕の中であなたは優しい人ですよ」

 

それは聞いた瞬間クルーガーの目から涙が「イ……イオン……ありがとう(´;ω;`)」

 

 

ジェイド 「話が終わったなら、最初の話に戻りますよ、まずは死体の周りにいるライガをどうにかしないと…」

 

ジョゼフ 「それならもう考えてあります。大佐と俺は横から回り込み、ライガを1体づつ片付けていく…カールは前方の奴をやってくれ、てクルーガーは……」しかしクルーガーはまだ泣いていた…

 

カール  「あれじゃぁ戦えませんね…」

 

ジョゼフ 「仕方ない、クルーガーにはイオンの護衛をしてもらおう…」

 

3人はそれぞれ配置に就き、ジョゼフの合図を待った…

 

ジョゼフ 「大佐、準備はいいか?」

 

ジェイド 「私は何時でもいいですよ」

 

2人は茂みから出て、ジョゼフが銃口を向けて撃とうとした瞬間ライガ達は体をビクッとさせ、後づさりし銃を見た。

 

ジョゼフ 「どうした、襲ってこないぞ?」

 

ジェイド 「どうやらこのライガは、銃の恐ろしさを知っているようですね」

 

ジョゼフは少し考え、ライガの足元に向けて発砲するとライガは驚き一目散に逃げていった…

 

配置に就いていたカールと、隠れていたイオン・クルーガーが出てきた。

 

イオン  「逃げて行ったようですね」

 

カール  「何で逃げて行ったんですか?」

 

ジョゼフ「多分ここを襲った時に、銃で仲間がやられる所を見たんだろう…それで生き残ったあのライガ達は、銃を見て本能的に危険を感じて逃げ出したんだろう…まぁ、ともかく戦わずに済んで良かった」

 

ジェイドは、近くに倒れている人の脈を確かめる…

 

イオン  「どうですか、大佐?」

 

ジェイド 「だめです。」

 

ジョゼフ 「他に生き残りがいないか、探すぞ!」

 

全員が生きている人がいないか探し回った…するとクルーガーの足元に(おっ、これはMP40…弾は入ってるかな?)弾倉を確かめる(なんだよ、弾限れか……そうだ)木にもたれ掛かっているドイツ兵の死体を見て(このドイツ兵、MP40の弾薬持ってるかな?)そのドイツ兵の死体を探り始めた…………すると後からジェイド「あなたは死体を探るのが趣味なんですか?」

 

クルーガー「い、いや、そうじゃないけど…」

 

ジェイド 「そんな姿を見たら、イオン様はどう思うでしょうね。」

 

イオン  「ジェイド、僕を呼びましたか?」

 

クルーガー「∑(゚Д゚)!?」

 

ジェイド 「いえいえ、別に何でもありません、ただクルーガーが…」

 

クルーガー「イ、イオン!そこの茂みで何か動いたような…」

 

イオンとクルーガーは茂みを調べ始めた…

 

 ジェイド(下手な嘘にイオン様を巻き込まないで下さい…)

 

そう願っていると、後ろの方から微かな唸り声か聞こえ…振り向くと傾いたテントがあった…、すぐにそこを調べると人が倒れていた。

 

ジェイドが脈を確かめる「彼はまだ脈があります!!」と言った途端、倒れていたライガが突如起き上がりジェイドへ襲いかかって来た「しまっっ…」するとまだ生きていた男は手に持っていたルガーP08をライガに向けて1発撃った。

 

それはライガの眉間に命中しライガはジェイドを通り越して倒れた…

 

男「後ろか………からき…………たぞ……」と言って、気を失ってしまった…

 

 

 

 

 

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