奪われたタルタロスの作戦室では…
軍服の男 「はい、確かにアメリカ軍と言っていました。…はい、引き続き彼等の行方を捜査します。」
リグレッド「その無線機という物は便利な物だな…、離れた所と会話ができる」
軍服の男 「気に入ったのなら、六神将それぞれに渡そうか?」
リグレッド「そうだな、助かるがその話をする為に来たんじゃない…導師イオンと行動を共にしている奴等はカイツールに向かうはずだ、そこで待ち伏せをしようと思う」
軍服の男は、地図のところへ行くと「彼等がカイツールへ行くには、アクゼリュスへ続く橋を通るはずだ…しかしこの橋が無くなれば、彼等はフーブラス川を渡るしかない…リグレッド」
リグレット「何だ?」
軍服の男 「私の………」
ジョゼフ達は北の大地から、傷ついたドイツ兵をセントビナーまで連れ帰った。
宿の一階にはルークとカイがいた
ルーク 「あいつのせいで、全然眠った気がしねぇ」
カイ 「まぁ、ロバートだって悪気があった訳じゃないんだ」
ルーク 「どうしたら俺のことが女に見えるんだよ!」
扉が勢いよく聞くとジョゼフが入って来た。
カイ 「ジョゼフおかえり、どうだったミュウの頼み事は?」
ジョゼフ「カイ、話は後からだ!怪我人がいるからすぐに部屋のベッドで寝かせたい」
ルーク 「怪我人、誰か怪我をしたのか?」
ジョゼフ「だからその話は後だ!」
ジェイドは怪我をおったドイツ兵を担いで二階に上がって行った…
カイ 「今、大佐が運んだ人は誰なんだ?それに、北の大地で一体何があったんだ?」
ジョゼフは2人に説明をした…
カイ 「北の大地でそんなことが……」
ジョゼフ「本当だったらミュウの仲間の弔いをするつもりが、こんな事になるとは」
イオン 「でも1つだけ分かった事があるじゃないですか、ミュウが森を燃やした犯人じゃないって事です。」
ルークがミュウに向かって「良かったな、犯人じゃなくなって」
ミュウ 「はいですの 」
クルーガー「ところでロバートは?」
するとガイが部屋の隅で椅子に座り、ボーっとしているロバートの方を見た…
ジョゼフ 「いったい何があった?」
ガイが話し終わると
クルーガー「いくら髪が長いからって男を女と間違えるなんて…」と苦笑いをした
ロバート 「俺だって好きで女と間違えたんじゃねーよ…」
クルーガーの後ろでは
カール 「いいんですか?イオンが男だって事を教えなくて?」
ジョゼフ「手遅れになる前に教えておくか…」
ジョゼフがクルーガーに話し掛けようとした時、二階からジェイドが下りてきて「皆さん、ティアが目覚めましたよ」
ルーク「ティアが起きたのか?」
全員は二階に上がって行き、最初にジョゼフが部屋に入った…
ティア 「ジョゼフ」
ジョゼフ「傷の具合は大丈夫か?」
ティア 「私なら大丈夫、これぐらいの傷なら自分で治せるわ」
ティアは傷口に手をかざすと…その手が光りだした…少しして、包帯を外すと傷口はすっかり綺麗になっていた…
クルーガー(!?今のは何なんだ、いきなり光ったと思ったら傷が無くなったぞ)
ティア 「あなたは?」
クルーガー「俺はクルーガーだ」
ロバート 「ロバートだ」
ティア 「私はティア、よろしく」
ジョゼフ 「この2人は俺と同じアメリカ軍だ」
ティア 「そうなの、仲間が見つかって良かったわね」
ミュウ 「ティアさんも元気になって良かったですの」
ジェイド 「ティア起きてすぐに悪いのですが、あなたの力が必要です」
隣の部屋へ行き、ベッドで横になっているドイツ兵の傍らに立って手をかざし、ファーストエイドを使った…
ティア 「しばらくしたら目覚めると思います」
ジェイド「ありがとうございます、ティア」
ルーク 「ところで、こいつ服装は違うけどジョゼフと同じアメリカ軍なのか?」
ジョゼフ「彼はアメリカ軍じゃない ドイツ軍だ」
ルーク 「ドイツ軍?何なんだ、そいつら」
カール 「自分が説明します、ドイツ軍とは 我々アメリカ軍の敵で科学技術が高く強大な軍事力を持っています。名前はドイツ第三帝国です……」
カールは分かっている限りの事を話した…全員は静かになって聞いていた…
ガイ 「そんなに凄い国なんだな…」
ティア 「私には考えられないわね…」
イオン 「別の世界といっても、他人事だと思えませんね」
ルーク 「あー!さっぱりわかんねー!」
ミュウ 「ミュウも難しい話は分からないですの」
ジェイド「ルークには、難しかったかもしれませんね」
ルーク 「そういう、あんたこそ理解できてんのかよ!」
ガイ 「ドイツ軍の事は分ったが、ここで寝ている彼はどうする…一緒に連れて行くのか?」
ジョゼフ「いや…、まずこいつに聞きたい事がある、何処から来たのか知りたい…もしかしたらグラーフ・ツェッペリンの事を知ってるかもしれない…」
ティア 「グラーフ・ツェッぺリンって、あなたが潜入した船の名前よね」
ジョゼフ「そうだ、起きたらすぐにグラーフ・ツェッぺリンのことを聞き出す」
? 「悪いが、私はグラーフ・ツェッペリンの事は知らないよ」
全員 「!?」
全員が声のする方を向くと、ベットで寝ていたはずのドイツ兵が起きていた。
ルーク 「わっっ!いつの間に起きてたんだよ」
ジョゼフ「グラーフ・ツェッペリンを知らないってどういう事だ?」
男 「そのままの意味だ、私は知らない…それよりもここは何処なのか教えてくれないか?」
ジョゼフが話そうとした時、ジェイドが前に出て「ここは、マルクト帝国領土内のセントビナーという都市です」
男 「マルクト帝国?……聞いた事がない国だな、それに見た事もない服装だ…君はそこに居るアメリカ軍の仲間なのか?」
ジェイド「いえ、私はあなた方アメリカ軍やドイツ軍とは関係ありません。私はマルクト帝国軍、ジェイド・カーティス大佐と申します、あなたの名前も教えて頂けませんか?」
カール(ドイツ兵がそう簡単に話すとは思いませんがね)
男 「私はドイツ帝国軍、マインドルフ中佐と申します。」
ジェイド「早速で申し分けないのですが中佐…我々は急いでいるので出発したいのです。歩けますか?」
マインドルフは頷き、ベッドから出ると銃が無いのに気付いた「私のルガーP08は?」
クルーガー「あんたの銃は、俺が預かっておく」
ジョゼフ 「大佐いいんですか一緒に連れて行っても?」
ジェイド 「ここに置いていく訳にはいかないでしょう」
全員はアニスが待つカイツールへ向かった。
マインドルフの後ろにはカールとクルーガーが怪しい動きが無いか見張っている…そんな中、ジェイドとマインドルフは話をしていた。
ルーク 「あの2人何の話をしてるんだ?」
ガイ 「多分この世界の事を話してるんじゃないのか、俺達の事も含めて」
ルーク 「ジェイドの奴、俺達の事を変な風に言ってるんじゃないか?」
イオン 「ジェイドのことですから、おかしなことは言ってないと思います」
ガイ 「そんなに気になるなら、話に入れてもらったらどうだ」
ルーク 「いや、俺はそういう意味で言ったんじゃないんだけどな……」
ジョゼフとロバートは北の大地での出来事を話していた
ロバート「そんな事があったのか………」(それにしてもクルーガーの奴…俺の事を、散々笑ってたくせに…自分だってそこに居るイオンて奴を、女だと勘違いしてる様だが…、確かに可愛い………が!男だ、その目で現実を見させてやるよ、覚悟しやがれ!!)
クルーガー「ロバートの奴、何か言いたそうな目で見てた様な(・ω・)」
カール 「気のせいじゃないですか」
しばらくして全員はアクゼリュスに続く橋に着いたが…
ガイ 「橋が壊れている様だな」
ジョゼフ「他に向こうに渡る道はありませんか、大佐?」
ジェイド「近くにフーブラス川があります。そこには魔物がウヨウヨいますが、今はそんな事言ってる場合じゃありませんね」
ルーク 「そのフーブラス川に早く行こうぜ」
全員は川辺に向かったが、ジェイドは橋が壊れている事に疑問を感じていた…
マインドルフ「大佐も、気が付きましたか…あの橋の壊れた部分を…あれは壊れたのではなく、壊されたと私は思うが大佐はどう思われますか?」
ジェイド 「そうですね…あの橋の崩れ方は不自然でしたね、…あの橋は最近手入れされたばかり、自然に壊れたのなら焼け焦げた後があるのはおかしいです。それに橋の欠片があんなに飛び散らないはず…私が思うに爆破されたと…」
マインドルフ「凄いですね、私も同じ事を思っていました…大佐は意外と頭が良いんですね」
ジェイド 「意外と…ですか」と苦笑いした。
ルーク 「オイ、ジェイドの奴笑っているぞ!?」
ジョゼフ 「そりぁ、大佐だって笑うだろう」
フーブラス川辺に着くと
ジョゼフ 「取り合えずは渡れそうな所を探そう」
マインドルフ「その前に私のルガーPO8を返してくれないか?」
クルーガー 「だめに決まっているだろう、銃を返したら何をされるかわからない」
ガイ 「まぁ確かに敵に武器を持たせるのは嫌だが、この先には魔物がワンサカいる…武器を持っていない奴がいたら、真っ先にそいつが死ぬぞ」
ルーク 「ガイの言うことも一理ある、自分の身は自分で守ってもらおうぜ」
ティア 「甘いわね、敵に武器を返すなんて…下手したらあなたが殺されるかもしれないのよ」
ルーク 「嫌な女だな、いつからお前の敵になったんだよ」
ジェイド 「ティアの言うことも分かりますが、今は武器を返してここを通り越したらまた取り上げるというのはどうでしょうか?その間私が側で見張ってます。」
ジョゼフ 「………わかりました。大佐にお任せします…クルーガー銃を返してやれ」
クルーガーはマインドルフにルガー PO8を返し、マインドルフは受け取るとすぐにホルスターに収めた。
全員は浅瀬を探し、岩の上を渡っていると
ガイ 「おかしいなぁ……」
ティア 「おかしいわね……」
ルーク 「何がそんなにおかしいんだよ?」
ジェイド 「魔物の気配がしませんね」
ロバート 「どっかで寝てるんじゃないのか」
イオン 「ちょっと気味が悪いですね…」
クルーガー「イオンは俺の後ろに隠れといてくれ」
先に進むと、向こう側の川辺が見えてきた
全員 「!?」そこには無数の魔物の死体があった…
ルーク 「な、何だよあれ!?」
ティア 「何なの、あのおびただしい数の魔物の死体は!?」
ガイ 「あれは酷いな……どう見ても只事じゃない」
ジェイド 「なるほど、どうりで魔物が襲ってこない訳です」
ジョゼフは魔物の死体に近づいて調べ始めると「この傷跡は…………撃たれた跡だ…!」
いきなり銃声が鳴り響くとジョゼフが倒れていった…
ルーク 「ジョゼフ!」