コール オブ ジアビス   作:マインドルフ

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第19話

 

 

 

ハンスとアリエッタはコーラル城から飛び降り、近くの浜辺に流れ着いた…

 

アリエッタ(ん〜…ここは?…)

 

傍でハンスが血を流し倒れている

 

アリエッタ「ハンス!しっかりしてください!」

 

ハンスを揺さぶるが反応しない…「えーと、えーと…どうしよう…皆んなは? 」友達の魔物の姿はなかった…

 

ハンスの腰のあたりに革製の小さなベルトポーチが見えた…前に救急キッドがそこにある事を教えてくれた事を思い出し、急いで開けると包帯が見えた

 

アリエッタは焦りながら「えーと、まずは…服を脱がさないと……」

 

初めて男性の体を見た顔が赤くなった…が、体のあちこちから血が出ているのを見て一瞬にして青ざめた(早く、怪我をしてる所に包帯を巻かないと…)

 

アリエッタがあたふたとしているのを、砂丘の方から3人の男達が見ていた……盗賊である

 

盗賊2「2人のようだなぁ」

 

盗賊3「どうする?襲うか」

 

盗賊1 「待て!あれは確か…妖獣のアリエッタじゃないのか!?」

 

盗賊2 「はぁ?なんでこんな所にいるんだ?六神将が…本物か?」

 

盗賊1 「間違いない…盗賊になる前はローレライ教団のナイトをやっていたんだ…」(ちょっとミスしたくらいで首だ!思い出しても腹が立つ…)

 

盗賊2「本当か?…ここから見たところ他の六神将はいないようだな…」

 

盗賊3「…今夜襲うか…?」

 

 

 

 

ハンスは砂浜に寝かせている…傷口の血は止まっていた

 

アリエッタ「火が…消えそう…薪を…取りに行かないと…」

 

一応何か武器になりそうな物を持っていく事にした(これを…)それはモーゼルC96銃だった…(えーと、確か…ハンスここの引き金を引いてたよね……ハンス……ちょっとだけ……借ります…)

 

モーゼルC96をお気に入りのぬいぐるみの中に入れ、ハンスをそのままにして森の中に入っていった……薪を集めていると茂みから音が聞こえた…

 

アリエッタ「だ、誰?」

 

木影から出て来たのは盗賊だ「こんな所で1人なんて危ないぜ…なんせ、ここは俺たちのテリトリーだからなぁ」

 

いつの間にかアリエッタは囲まれていた「あっ、あっちに行ってください!」

 

盗賊3 「冷たい事を言ってくれるなぁ、おいっ!!」

 

盗賊2 「たっぷり可愛がって俺たちの言う事しか聞けないようにしてやる!」

 

盗賊1 「逃げようなんて、思うなよ…!?」

 

盗賊3がじりじりと近づく…と、アリエッタはモーゼルC96銃を取りだし構えた

 

盗賊3 「あ~?何だそれは?」

 

アリエッタの力で狙いを定めるのは無理だった…が、思いきり引き金を引いた!!アリエッタはその反動で後ろへ倒れてしまった

 

盗賊3 「なっ!何だ今のは!?」弾は顔をかすめて行った…盗賊がひるんでいる隙にアリエッタは思いっ切り走り出す

 

盗賊1 「おいっ、逃げるぞ追え!」

 

アリエッタ(怪我をしているハンスの所には行けない…撒かないと!)

 

咄嗟に目の前にあった大きな岩の上に逃げようとした…が、足首を掴まれてしまった

 

盗賊2 「つ、掴んだぞ!」

 

盗賊1 「よしっ!そのまま引っ張れ!」

 

引っ張り降ろされるときアリエッタは銃を落としてしまった…それを盗賊1が拾い「こんな物見たことないな、これは俺が貰うぞ」

 

アリエッタ「は、離して!」

 

盗賊3 「魔物使いって言うほどだ、魔物の様にあえぎ声が出るんだろうな!」

 

アリエッタ「ハ、ハンス!」

 

盗賊3 「あぁ?誰の名前を呼んでるのかなぁ~誰も助けにこねぇよ!!」

 

盗賊2 「おっ!こいつが着けてるパンツ、めちゃ…!?」

 

どこからかナイフが飛んできてアリエッタの足を掴んでいた腕に深く突き刺さった

 

盗賊2は手を離した 「ひっ、ひぃー、腕が〜俺の腕が〜!」

 

盗賊3 「どこから、ナイフが!?」

 

辺りを見回してると盗賊3の右目に小石がめり込んだ!「あっあああー!!」

 

盗賊1 「な、何だ!?お前!」

 

ハンス 「……………」

 

盗賊3 「よ、よくも俺の目をー!!死ねー!」

 

ナイフを構え大声をあげながらハンス目がけて走って来た!ハンスは軽くナイフを奪い取ると、左目に突き刺した!盗賊3はのたうち回る…

 

盗賊1がハンスに銃を向けた「この野郎!」

 

アリエッタ「やめてー!」盗賊の腕にしがみつく!

 

盗賊1 「な!?邪魔だ!」

 

腕を振り払いアリエッタを地面に叩きつけた!「キャッ!」

 

盗賊1が前を向くと、ハンスは既に目の前で…銃を持っていた方の手を掴むと握り潰した…ボキボキッと嫌な音が響き結果的にハンスに銃を渡す事になった…ハンスが横に手を振ると盗賊1は岩の方へ飛ばされ気を失ってしまった

 

それを見ていた盗賊2は「ひぃー た、助けてくれー!」叫びながら逃げるが、茂みからライガが勢い良く飛び出してきて首筋を咬んだ……即死だ

 

アリエッタは起き上がり「み…みんな…迎えに来てくれたの…」

 

ライガはアリエッタの顔を舐めた…

 

アリエッタ「もう…動いて……大丈夫ですか?…」

 

ハンスは静かにうなづいた「……………」

 

アリエッタはライガの背中に乗ると「…みんなの所に……帰ろ……」

 

2人はライガの背中に乗って、仲間がいる所に向かった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

別方向に逃げたマインドルフとジェイド…SSドイツ兵は三人で追っていた

 

ジェイド  「敵は3人で追って来た様ですね」

 

マインドルフ「私が1人片付けるので大佐は残り2人を頼みます。」

 

ジェイド  「いやぁ〜ここはあなたに1人譲って、2人お願いします。私が1人片付けますので。」

 

マインドルフ「いやいや、ここは若い大佐が…」と譲り合っている…

 

ジェイドは少し苛立っている様子で 「殺って、くださいよ…」

 

マインドルフは面倒臭そうに「嫌、ですよ…」

 

SSドイツ兵(何だ、この2人は!?)「マインドルフ中佐!こちらに来て下さい。あなたを拘束しろと命令が出ています。大人しく来て頂ければ何もしません」

 

マインドルフ「誰が、私を拘束しろと命令した?」

 

SSドイツ兵 「それは……私の口では言えません」

 

ジェイド  「どうしますか中佐、行きますか?」

 

マインドルフはSSに向かって「私が君の言う通りについて行ったら、後の彼奴らはどうなる?」

 

SSドイツ兵 「……我々はあなた方全員を拘束しろと命令が出てますので…」

 

ジェイド  「都合が良い話ですね、ルークやイオン様をオラクルに渡して後に残った中佐やジョゼフを殺すのでは?」

 

マインドルフ「大佐の言う通りだな…アメリカ兵や裏切り者の士官を生かすとは思えんな…君らの指揮官に伝えてくれ……断ると…ね」

 

SSドイツ兵は銃を構えた「仕方ありませんね、こうなったら無理矢理でも連れて行きます。」

 

ジェイド  「やれやれ…本当に強引ですね」

 

マインドルフ「大佐、お願いします…」

 

ジェイドは槍を取り出し構え「…仕方ありませんね……【天雷槍】」

 

するとSSドイツ兵達は雷に打たれ倒れこんだ!

 

ジェイド  「手加減したので死んではいません…が、しばらくは体の痺れが取れないでしょうね」

 

マインドルフ「私と大佐をすぐに捕まえればよかったのにな…」

 

ジェイド  「さて…追っ手は倒しましたし、皆さんの所へ行きましょう」

 

2人は何事も無かったかの様に歩き出した

 

 

 

 

ルーク達3人は……

 

ルーク  「おいっ!イオンやガイと離れちまってどうするんだよ!」

 

ティア  「今は逃げながら考えるしかないわ!」

 

SS兵はドンドン近づいて来ている…

 

ルーク  「やべ!追いつかれる!」

 

ジョゼフ 「ここは3人で倒そう!」

 

ルーク  「何言ってるんだよ俺たち武器を持ってないんだぞ!どうやって敵を倒せばいいんだよ!?」

 

ジョゼフ 「手があるだろう!」

 

ルーク  「手っ!?お前本気で言ってんのか!」

 

ティア  「ジョゼフ…ルークは無理よ…私が奴らを食い止めるからジョゼフはルークを連れて逃げて!」

 

ジョゼフ 「しかし…」

 

ティア  「早く行って!」

 

ルーク  「ど、どうする…」

 

ジョゼフ 「クソッ!行くぞ!」

 

 

ジョゼフはルークを連れ町の中心に建つ時計塔の中に入った

 

 

ジョゼフ 「ともかく、この上に隠れよう…」

 

ルーク  「ここは大丈夫なのか?」

 

ジョゼフ 「ここの安全よりもティアのことを心配しろ!」

 

ルーク  「何を怒ってるんだよ、聞いたくらいで…」

 

ジョゼフ 「俺はこの上を見てくる、お前はここにいろ」

 

上に行くとあちこちで、歯車が動いている…あたりはギーギー・ガチャッカチッと大きな機械音で他の音がほとんど聞こえない・・・

 

ルーク  「何なんだ、ここはカチャカチャうるさいな!」

 

ジョゼフ 「ルーク待ってろと言ったじゃないか」

 

ルーク  「そんな事言っても……!?ジョゼフ!」

 

ジョゼフが振り向くと、SS隊長が銃を向けていた…「動くな」

 

 

 

ジョゼフとルークが時計塔に逃げ込む1分前…SS隊長は煙草をふかしながら見晴らしの良い時計塔で街を眺めていた

 

SSドイツ隊長「どうして隊長である私があんな小僧の言うことを聞かねばならない……デートリッヒ大尉殿は何を考えているのか……?」下の階から物音がした(誰か中に入って来たか?)下を窺うとアメリカ兵の姿が見えた…それと赤髪の少年も…(なぜここに…)隅にあった箱の陰に身を潜めた

 

 

 

 

ルーク  「クソッ…こんな所にもいるのかよ!」

 

ジョゼフ 「俺たちがここへ来るのを知っていたのか?」

 

SSドイツ隊長「お前たちの動きは読めている…だからあえてここで待っていた」

 

ルーク  「じゃあなんでお前1人なんだよ」

 

SSドイツ隊長「は、話す必要はない…歩け!」

 

ジョゼフ・ルークを先に歩かせ銃を構えながら続く…階段を昇って最上階まで行くと「そこで動くな!」

 

SS隊長は時計塔の最上階に隠していた無線機のカバーを外す……

 

ルークは小声で「なぁ、何だよあれ?」

 

ジョゼフも小声で「無線機といって遠くの人と話せる機械だ…」

 

 

その頃シンクはイオンと親書が手に入らなくてイライラしていた(やっぱり僕1人で行けばよかった…)

 

SSドイツ兵はシンクの所へ来ると「今、無線で報告があり2人を捕まえたようです…」

 

シンク  「2人…誰だ?」

 

SSドイツ兵「1人はアメリカ兵、もう1人は赤髪の少年です。」

 

シンク  「そいつ等は今どこにいる…」

 

SSドイツ兵「時計塔の上にいるようです。」

 

シンク  「分かった…すぐに行くと伝えろ」

 

 

 

ルーク  「おいっ!いつまで待てばいいんだよ!」と体を乗り出す

 

SSドイツ隊長はすかさず銃を向け「次に動いたら、2人とも撃つぞ!」

 

ジョゼフ 「俺とルークを殺してもいいのか?」

 

SSドイツ隊長「アメリカ兵とそこにいる赤髪の小僧を殺してはダメと言う命令は出ていない!」

 

ルークの胸元が動いた…それを見たSSドイツ隊長は「懐に何を隠してる!?」

 

ルーク  「あ~!自分から確かめに来いよ!」

 

一歩踏み出したが「自分から出せ」

 

ルークは嫌そうに懐からミュウを出した「ほらっ これだよ…」

 

SSドイツ隊長「なんだ、その生き物は?」と、もう一歩近づく

 

ジョゼフは馬鹿にしたように「なんだ見たことないのか…」

 

SSドイツ隊長は大声で「お前は黙ってろ!」

 

その声でミュウは目を覚まし「みゅう…誰ですの…」

 

SSドイツ隊長「なっ…しゃ、喋った…」

 

ルーク「今だー!火を吐けー!」

 

突然の事だったが…ミュウはルークの言う通り、火を吐いた!

 

SSドイツ隊長「うぅわわぁ!?」慌てて後ろに下がった所でジョゼフが銃を持っている手を押さえた…

 

ミュウ  「一体何が起こったんですの~」

 

ルーク  「今お前に説明してる暇はないんだよ…急いでみんなを呼んでこい!」

 

ミュウ  「わかったですの~みゅうは鼻が利くので直ぐに見つけるですの~」と、飛び出していった…

 

その間にもジョゼフとSSドイツ隊長は揉めている…隊長が左手にナイフを握りしめた…ルークがすかさず左手を押さえた「離せっ!」

 

ジョゼフは思いきり隊長を壁に叩きつけると、そのままゆっくりと横に倒れていった…

 

ジョゼフ「はぁはぁ…助かった、ルーク」

 

ルークは恐る恐る近づく「死んだのか?」

 

ジョゼフ 「止めろ、むやみに近づくな!」

 

SSドイツ隊長は素早く起き上がるとルークを思いきり蹴飛ばした…不意を突かれてルークはジョゼフにぶつかり2人は文字盤の所から外へ押し出されてしまった…

 

SSドイツ隊長「バカな小僧だ…さて、下に落ちたところをじっくりと見るとするか…な!?」

 

ジョゼフは辛うじて縁に摑まりルークはジョゼフの腰にしがみつく格好になった

 

ルーク  「ク…クソ…」

 

ジョゼフ 「ルーク、絶対に離すな!」

 

 

 

 

ティアはSSドイツ兵を食い止めていた

 

SSドイツ兵「おとなしく降伏すれば何もしない…抵抗するなら女性だからといって容赦しないぞ!」

 

ティア(全員、私に付いて来たようね…武器を持ってない分こっちが不利 【譜歌】を使って眠らせましょう)歌い始める…とドイツ兵の1人が飛ばされていった!

 

SSドイツ兵「なな!何だ!?」

 

後ろから、巨大なぬいぐるみが親衛隊を薙ぎ払った!

 

ティア  「何が…起きたの!?」

 

アニス  「ティア大丈夫?」

 

ティアは驚いてアニスを見た「アニス!?……この…大きいのは?」

 

アニスが説明に困っているとロバートの声が聞こえて「ティアじゃないか!」

 

ティア  「ロバート、それにガイにカールも…無事だったのね、どうしてここに…?」

 

ロバート 「あっちで変な人に追われている女性がいるって聞いてここまで来たんだ…」

 

ガイ   「ところでティア…ルークとジョゼフは何処だ?」

 

ティア  「それが…離れてしまって…」

 

みんなは顔を合わせてため息をついた……「み~なあさ~ん〜!」

 

ティア  「ミュウ!?」

 

ミュウはティアの腕の中に飛び込んだ

 

ティア  「ミュウ、ルークとジョゼフは?」

 

ミュウ  「ご主人様とジョゼフさん、ピンチですの〜!」

 

幸いにもここから遠くない…全員はミュウの案内で時計塔へ急いだ

 

 

ティア  「どうして!そんな所に…!?」

 

ロバート 「このままじゃ落ちるぞ!」

 

ジェイド 「これは大変なことになりましたね…」

 

ガイ   「うわぁあ!いつの間に、そこにいたんだ!?」

 

マインドルフ「近くまで来たら『時計盤に人がぶら下がっている』と聞いてきたんだが…まさか2人だったとはな…」

 

アニス  「早く助けないと、2人とも落ちちゃうよ〜!」

 

ガイ   「裏口があるはずだ、そこから入ろう!」

 

マインドルフ「ダメだ間に合わん…それよりも何かクッションになる物を…」

 

ジェイドは周りを見回して「あれは?」と、荷馬車を指した…

 

 

SSドイツ隊長はジョゼフの手を踏みつけて落とそうとしている

 

ガイ  「彼奴、ジョゼフを蹴り飛ばして落とすつもりか!」

 

ロバート「銃があったら撃てるのに!」

 

ジェイド「それなら中佐が持っていましたね」

 

マインドルフ「見られていたか…」と言ってルガーを構えるが、なかなか撃つことができない…「ダメだ狙えない…この距離では難しい…」

 

横にいたカールが「自分に貸して下さい!」

 

マインドルフは少しためらったがカールに渡した

 

SSドイツ隊長はジョゼフがしぶといので銃を構え「しぶとい、アメリカ兵め!」

 

2人は目を瞑った…

 

ドーンと銃声が響くと弾は頭の真ん中に当たり…SSドイツ隊長は倒れた…

 

マインドルフ「この距離から当てるとは……」

 

カール  「風が無くて良かったです…」その声はとても冷静だった

 

ガイ   「ルーク!ジョゼフ!もうちょっと待ってろ!」

 

しかしジョゼフとルークの腕はもう限界だ!

 

ルーク  「もぉ……ダメだ…腕が…」

 

ジョゼフは賭けに出た!「ルーク!掴まってろ!」

 

ルーク  「えっ!?おいっ待て!」

 

ジョゼフは手を離し、時計塔から落ちていった…

 

ティア  「ジョゼフ!」

 

ガイ   「ルーク!」

 

 

2人は下に用意された荷馬車の上に落ちて行った…そこには小麦の束が積んであった

 

ルーク  「痛ててて…どうなったんだ?ジョゼフ……大丈夫か?…」

 

ジョゼフ 「あぁ…俺は大丈夫だ…誰が用意してくれたんだ…?」

 

ジェイド 「いや~間に合って良かったです。少しでも遅れていたらどうなっていたか はっははは…」

 

ロバート(こいつ、俺とガイが慌てて荷馬車を移動してたのを横で見ていただけのくせに…)

 

ティア  「ジョゼフ・ルーク大丈夫…」

 

ジョゼフは立ち上がって「もう大丈夫だ」

 

ティア  「2人共!こんな高さから飛ぶなんて死ぬ気なの!?」

 

ルーク  「俺の意思じゃあねえよ!ジョゼフが勝手に…」

 

ジョゼフ 「すまない…もう限界だったんだ…」

 

ティア  「分かったから手を見せて頂戴…」

 

ジョゼフの手を取るとファーストエイドを唱えた

 

ジェイド 「飛び下りるとは、勇気ありますね」

 

マインドルフ「あぁ…しかしあれだけ蹴られてよく我慢したな」

 

人混みの中から憲兵隊が出て来た「退いた退いた!ここで何があった!?」

 

ガイ「やばいなぁ、今はここから離れようぜ」

 

 

 

 

 

シンクは人混みの後から見ていた「…行くぞ…」

SSドイツ兵「しかし、隊長が…」

 

シンク  「アイツならもう死んでるよ」

 

親衛隊とシンクは退却した…

 

 

 

 

アスターの屋敷前

 

ジョゼフ  「ここがアスターの屋敷か…」

 

マインドルフ「どの世界でも金持ちの家は豪華なものだな」

 

ロバート  「入る前に、イオンを探さないといけないんじゃないのか?」(あとクルーガーもな)

 

アニス   「イオン様のことですから もうここに来てるはずです」

 

呼び鈴を鳴らすと使用人が出迎えに来た「お待ちしておりました。導師イオン様とクルーガー様がお待ちです。」

 

ティア  「2人共もうここに来てるらしいわね…」

 

アニス  「良かったぁ~イオン様が御無事で」

 

ロバート 「クルーガー様って……なんか似合わないなぁ…」

 

ジョゼフ 「確かに…」

 

カール  「自分もそう思います…」

 

応接室に案内され「こちらの部屋でお2人がお待ちです。アスター様はもうすぐ来られます。」

 

応接室に入ると衝撃的なものが目に入った!!

 

アニス  「イ、イオン様!?」

 

ルーク  「…イオン…!?その格好はいったい!?」

 

ガイ   「俺達が逃げてる間に何があった?」

 

ティア  「イオン様!?」(か、可愛い~!!)

 

ロバート 「イオンの性別でどっちだっけ?…」

 

ジェイド 「いや〜イオン様お似合いですよ、見惚れてしまいます」

 

マインドルフ「確かに」

 

カール  「女の子…かな?…」

 

クルーガー(ふっふっふふふ…みんなイオンの美しさに、驚いてるぜ(*^ω^*))

 

イオン  「この服は気にしないでください…」

 

ガイ   「そんな事言われても……」

 

アニス  「ちょっと!クルーガー!どういうつもりイオン様にこんな美しい……じゃなくて…こんな格好させるなんて!」

 

クルーガー「こんな格好とは何だ!イオンを守るため仕方なく…それにこの服しかなかったし…」

 

応接室の扉が開きアスターが入ってきた「私も最初は驚きましたよ」やせ細った髭に特徴がある男だった

 

ルーク  「誰だ?」

 

イオン  「彼が、ここケセドニア貿易商のアスターさんです。」

 

アスター 「イオン様から皆さんのことは聞いております。しかしながら時計塔の件は…めちゃくちゃですね…死人もでたようで……市場では、商品を投げて騒ぎを起こしたとか……」

 

イオン  「ケセドニアの人々に迷惑をかけました…本当にすみません。」

 

ジョゼフ 「時計塔の件はイオンとは関係ない…俺とルークのせいで…」

 

ロバート 「市場の事は悪かった…」

 

アスター 「…そうですか…何か訳あってのことでしょう……しかし次からは気を付けて下さい」

 

 

 

使用人が包みを持って入ってきた「これを…『イオン様に渡してください』と女性の方が置いて行ったのですが…」それはイオンの服だった

 

アニス  「良かったイオン様~元の服に着替えてください」

 

クルーガーが横から「えー!このままでいいじゃん Σ(゚д゚ノ」

 

アニス  「いいわけないでしょう!」

 

クルーガー「めっちゃ似合ってるじゃん」

 

アニス  「イオン様の服はローレライ教団を象徴する服なの!尊い服なんだから!」

 

ロバート 「自分が何言ってるのか分かってるのか」

 

ティア  「イオン様の立場も考えて頂戴」(このままいて欲しい気もするけど…)

 

ルーク  「大体こんな服、男が…」ジョゼフが急いで口を塞ぎ、耳元で囁く「しぃー…今ここで倒れられたら困る」

 

クルーガー「やだやだやだ!このままでいるんだ。゚(゚´ω`゚)゚。!!!」

 

イオンはクルーガーの隣に行き「じゃあ、その内機会があったらこの服を着ますから…それまでは皆さんの言うことを聞いてください」

 

アニス  「えっっ!イオン様本気で言ってるんですか!?」

 

ティア  「イオン様他に方法が…」(やったー!)

 

イオン  「いえ、僕なら大丈夫です…皆さんの役に立てるのなら…」

 

ジェイド 「まさかこんな展開になるとは…」

 

クルーガー「(^ω^)」満面の笑み

 

ガイ   「イオンも大変だなぁ…」

 

 

 

そこへ使用人がアスターの元へきて何か伝える「ふむ…通してあげなさい……」

 

アスターはルーク達をみて「あなた方にお客人が来ておりますよ」

 

ジョゼフ 「客人?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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