コール オブ ジアビス   作:マインドルフ

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第5話

  --------ジョゼフの話が終わり…--------

 

ティアは、不思議な感じで話しを聞いていた…

 

ルークは、興味津々で聞いていた…

 

ジョゼフ「大体わかってもらえたか…?」

 

ルーク 「ジョゼフの世界には色々あるんだな」

 

ティア 「あなたの住んでいた所は、こことは随分違うのね」

 

ジョゼフ「俺から見たら、この世界はとても不思議だ…」

 

ルーク 「俺は話に出てきた、車っていうのに乗ってみてぇ」

 

 ジョゼフ(お前には運転無理だな…)

 

ティア 「あなたの所にも争いはあるのね」

 

ジョゼフ「戦争は、なくなりませんよ」

 

ルーク 「そんな暗い話しやめろよ!」

 

ジョゼフ「そうだな…さてもう夜も遅いし休むとするか」

 

ティア 「そうね、もう寝ましょう明日も早いわ」

 

ルーク 「待った!その前に俺の話を聞いてくれ」

 

二人同時「なに?」

 

ルーク 「明日は森に行くぞ!」

 

ティア 「森に行ってどうするの…あなたまさか」

 

ジョゼフ「お前まさか、食料泥棒を捕まえに行くんじゃ…」

 

ルーク 「俺は何もしてないのに、泥棒と間違われたんだぜ、その森の奴をとっ捕まえて村人達に突出してやる!」

      

 ジョゼフ(りんごを勝手に食べたのが悪かったな…泥棒と勘違いされても仕方ないだろう)

 

ティア 「それは、あなたが勝手にリンゴを食べたからでしょう」

 

ルーク 「ともかく、明日は行くぞ!」

 

そう言うと、ルークはベッドに潜り込んでしまった…

 

ティア 「ルーク!」

 

ジョゼフ「放っておきましょう、どうせ言うことを聞かない」

 

ティアはため息をついて「仕方がない、一緒に行くわ…」

 

ジョゼフ「いいんですか?」

 

ティア 「ルークだけで行かせたら、何をするかわからないわ」

 

ジョゼフ「確かにそうだな…俺も行こう」

 

2人は仕方ない顔をして、それぞれ眠りについた。

 

 

 翌朝3人は準備をして、宿を離れ森へ向かった…

 

 

 3人は森を歩いている

 

ジョゼフ「この広い森の何処を探せばいいんだ?」

 

ルーク 「森の奥へ進んで行けば見つかるだろう」

 

ジョゼフ(簡単に言ってくれるな…)「まぁ確かに奥に進んで行けば何かあるかもな」

 

 ティア(そう簡単に見つかるとは思えないけど)

 

3人は森の奥へ進んで行くと、少しして

 

ジョゼフ「これじゃあ、いつまでたっても見つかりそうにないな、俺は向こうを探してくるから2人はこの辺りを探してくれ!」

 

ティア 「1人で、この森を歩くのは危険よ、それに迷ったりでもしたら…」

 

ジョゼフ「大丈夫だ、来た道なら覚えてる」

 

ルーク 「大丈夫って言ってるんだから、行かせてやれよ」

 

ティア 「あなたは人の事だと思って、無責任なことを言わないで」

 

ジョゼフ「本当に大丈夫だ」

 

ルーク 「ほら、本人だってそう言ってるし…」

 

ティアは少しムッとした顔で立っていた…

 

ジョゼフ「俺はこっちに行く、ティアはルークのこと頼んだぜ」

 

と言ってジョゼフは歩き出した……後から

 

ルーク 「なんてオレが、お荷物みたいなってるんだよ!」と、怒鳴る声が聞こえたが無視して進んで行った。

 

ジョゼフは歩きながら(ここは本当に広そうだ…ティアの言う通り、迷いそうだな…)奥へ進んで行くと緑色の何かがいた…⁇

 

ジョゼフ(何だ、アレは人か!?こんな所に…) 一応声をかけてみる

            

ジョゼフ「オイ、こんな所で何してるんだ?」

 

緑の正体は少年だった。

 

ジョゼフ「君はローズ夫人邸で会った、少年じゃないか!」

 

 少年 「あなたは、あの時の…」

 

ジョゼフ「こんな所で、1人で何してるんだ?」

 

 少年 「ボクはチーグルが、どうしてエンゲープの食料を盗んだのか、確かめに来たんです。」

 

ジョゼフ「その為に、1人で来たのか?」

 

 少年 「あなたもですか?」

 

ジョゼフ「ああ、まあ俺はその……仲間と一緒に来たんだ、この近くにいるはずなんだが…」

 

少年はジョゼフが装備しているものを見ている。

 

ジョゼフ「そういえば、まだ名前を聞いてたかったな、俺はジョゼフだ」

 

 少年 「ボクはイオンと申します」

 

ジョゼフ「それじゃあイオン、1人じゃ危ないだろう、一緒に来ないか?」

 

イオン 「そうですね、目的が同じようですし…」

 

ジョゼフとイオンは、ルークとティアのもとへ向かった。

 

ジョゼフ「この近にいるはずなんだが…」

 

イオンが少し疲れた様子なので

 

ジョゼフ「大丈夫か?」

 

イオン 「すみません、森の中を歩くのは、慣れていないので…」

 

ジョゼフ「ここで、休んでも構わないよ」

 

イオン 「いえ、行きましょう、ジョゼフさんの仲間が待っているでしょう」

 

ジョゼフ「まあそうだが、でもあまり無理するなよ、疲れた時は言ってくれ」

 

イオン 「はい、ありがとうございます。」

 

 ジョゼフ(おかしいな、もう合流してもいいんだが?)

 

足元を、サッと小さなものが横切っていった…

 

ジョゼフ「何だ!?」

   

その途端さっき小さなものが出てきた所から、ルークが飛び出して来て、ジョゼフにぶつかり2人共倒れこんだ…その後すぐにティアもそこから出てきた

 

ティア 「ジョゼフ!」

 

ジョゼフ「ティア、こんな所に居たのか…」

 

ティア 「会えて良かった」と言って、イオンを見て驚いた!

 

ティア 「導師イオン!」

 

イオン 「あなたは…」

 

ジョゼフ「何だ知り合いか?」

 

ルークは立ち上がり「アイツはどこへ行きやがった…」 

 

ジョゼフ「アイツ?さっきの獣のことか?」

 

ルーク 「どうしてくれるんだよ、おまえのせいで逃げられちまったじゃねえか!」

 

ジョゼフはむっとして「それが、ぶつかった人に言う言葉か?」

 

ルーク 「そこにお前がいなければ、犯人を捕まえられんだよ!」

 

ジョゼフ「犯人?アレが?ティア、そうなのか?」

 

ティア 「ええ、あれがチーグルよ……その前に、どうしてイオン様がここに居るの?」

 

ジョゼフ「さっき、向こうで会ったんだ」

 

イオンが自己紹介と、ここに来た目的を話していると

 

ルーク 「おいアレ、チーグルじゃないか!」とルークが走り出した…

 

ジョゼフ「おい! 待て!」とルークを追いかけた

 

ティアとイオンも、慌てて後を追った。ルークが立ち止まっているのを見て

 

ジョゼフ「ルーク、どうした?」と声をかけると

 

ルーク 「見失しなっちまった…」

 

ティア 「また、逃がしたの?」

 

ルーク 「違うよ、向こうがすばしっこ過ぎるんだよ!」

 

ジョゼフ(それを逃がしたっていうんだよ…)

 

ジョゼフはイオンの様子が、おかしいのに気付き

 

ジョゼフ「大丈夫か?」と声をかける

 

イオン 「大丈夫です。」ジョゼフはイオンの手をとり脈を確かめた…

 

ジョゼフ「脈が早いな…このまま無理して進むのは良くないな…俺の背中に乗れ」

 

イオン 「いえ、ボクは大丈夫ですから」

 

ジョゼフ「無理するな、途中で倒れたらもっと大変だ」と言ってイオンを背負った…

 

イオン 「すみません、重いでしょう」

 

ジョゼフ「全然、重くないよ」

 

ティアとルークは、呆然とそれを見ている

 

 ティア(イオン様が背負われているなんて、教団の人達が見たら…)

 

ジョゼフ「なんだ、ルークお前もして欲しいのか?」

 

ルーク 「違うよ、俺はそんな子供じゃねーよ!」

 

 ジョゼフ(いや、まだ子供だろう)

 

ルークが森の奥を指さし 「あー、あの野郎あんな所に…」

 

そっちの方を見ると、チーグルが森の奥へ行くのが見えた。

 

ジョゼフ「見失う前に、後を追おう!」 4人は奥へと進んで行った。

 

しばらく歩いて行くと

 

ルーク 「ちくしょう、また見失しなっちまった!」

 

ティア 「たぶん、この近りにチーグルの棲み処があるはず…」

 

ルーク 「どうして、そんな事が分かるんだよ」

 

ジョゼフに背負われているイオンが「チーグルは、大きな木の切り株に棲んでるはずです、この近くにありませんか?」

 

みんなで、辺りを探し回ると…

 

ジョゼフ「切り株って、アレじゃないのか?」

 

ティア 「あっけなく見っけたわね…」

 

ルーク 「よし!早速中に入ろうぜ!」

 

ジョゼフ「悪いがここで、降りてもらいますね。」とイオンを降ろした。

ジョゼフは切り株の中を見る…「中は暗いな…」装備からライトを取り出し、中を照らすと それを見て

 

イオン 「明るいですね、何ですかそれは?」

 

ジョゼフ「ライトっていうものだ」

 

イオン 「ライト…ですか、そんな物は初めて見ました」

 

ティア 「それがあれば暗い所も大丈夫ね」

 

ルーク 「早く入ろうぜ」

 

中は薄暗いが、真ん中辺は太陽の光が射し込んでいた…そこまで行くと気配がして、見回すと多くのチーグルに囲まれていた…

 

ジョゼフ「何だ!いっぱいいるぞ、色とりどりのが」

 

 ティア(可愛い…)

 

ルーク 「うぉーきも!」

 

イオンが一歩前に出て「どうか通して下さい、ボクは長に会いに来たのです。」

 

ミュウ、ミュウ、ミュウとチーグル達が騒ぐ中、1匹のチーグルがイオンの前方に現れると、まわりのチーグル達が静かになった…

 

チーグルの長「ユリア・ジュエの縁者か…」

 

 ジョゼフ 「しゃべった!?」

 

 イオン  「ボクは、ローレライ教団の導師イオンと申します、あなたがチーグルの長ですね」

 

チーグルの長「いかにも」

 

 ルーク  「おい、獣、お前らだろエンゲープの食料を盗んだのは!」

 

 ジョゼフ 「ルーク、今は落ち着け」

 

 ルーク  「はぁ、何でだよ、犯人が目の前にいるんだぞ!」

 

 ジョゼフ 「お前が話すとややこしくなるから、ここはイオンにまかせよう」

 

ルークが何か言おうとした時

 

 ティア  「ジョゼフの言う通りよ、ここはイオン様にまかせましょう」

 

イオンがチーグルの長に「どうして食料を盗すんだのか、説明してもらえますか?」と聞くとチーグルの長は頷き、話しを始めた…

 

 

昔から住んでいたチーグルの森は、仲間のチーグルが森を燃やしてしまいそれと一緒にライガの住む森も、燃えてしまった…

 

そのせいでライガが腹を減らしてチーグルを襲うようになり、チーグルは仕方なく、エンゲープから食料を盗すんでライガに定期的に、渡していたという事だった。

       

 ジョゼフ 「酷いな、でも、いつまでもこんな事が続くわけがない…」

 

 ティア  「そうね、現に私たちは犯人を探してここまで来たんだし」

 

ティアはルークに向かって「どうするの?エンゲープの人達にチーグルを突き出すの?」

 

 ルーク  「そりぁ…そうだろう、こいつらが犯人なんだし」

 

 ジョゼフ 「これだけのチーグルを突き出すのか?」

 

ルークは、困った顔をした。

 

 ジョゼフ 「見てみろよ、あっちには子供のチーグルもいるんだぞ…俺だったら逆に可哀そうで、突き出す事なんてできないな…、

もっと他にいい方法があるんじゃないか?」

 

       

 ティア  「そのいい方法って?」

 

 ジョゼフ 「このチーグル達を脅かしている、ライガを倒す事だ」

 

 イオン  「待って下さい!その前にボクにライガと話しをさせて下さい」

 

 ジョゼフ 「そのライガは人の言葉を話せるのか?」

 

 イオン  「ボク達では無理ですが、チーグル族がいれば通じると思います」

 

チーグルの長「それだったら、我々の中から一人を通訳として同行させよう」

 

と言うと奥から1匹のチーグルがトコトコとやって来た…

 

 ジョゼフ 「まだ子供じゃないか…」

 

チーグルの長「この子が、森を燃やしてしまったんじゃ、だから この子を通訳として連れて行ってくれ」

 ルーク  「なんで森を燃やした奴を、通訳として連れていかなくちゃいけないんだよ」

 

チーグルの長「それはこの子が、森を燃やした責任があるからだ」

      

と言って、リングをそのチーグルに渡すと…

 

 ミュウ  「初めまして僕の名前はミュウと申しますの」と、ペコリと頭を下げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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