ジョゼフは医務室のベットで休んでいた、その間ティアとルークとミュウはアニスに連れられて、タルタロスの中を見学しに行った。
イオンは外の空気を吸いに行くと言って医務室を出た。
今、医務室に残っているのはジェイドとジョゼフだけだった。
ジョゼフ(ジェイドとは2人きりになりたくなかった…何かされそうで嫌だな)
「大佐、俺の装置品は何処にあるんですか?」
ジェイド「あなたの装備品ならここに置いてありますよ」
ジェイドは隅のテーブルを指さした「荷物の中身と武器は見させてもらいましたよ…特にこの機械には興味が湧きました」
するとジェイドはジョゼフに向けてカメラのシャッターを押した…
ジョゼフ「ルークに教えてもらったのか?」
ジェイド「いえ、ティアに教えてもらいました」
ジョゼフ(そう言えばルークに教えていた時に一緒に聞いていたな)
医務室のドアがノックされる音が聞こえ た。
ジェイド「誰だ?」
トニー 「トニー2等兵であります!」
ジェイド「入れ」
医務室のドアから男が入ってきた…
ジョゼフ「大佐、彼は?」
ジェイド「彼は、あなたが元気になるまでの間、身の回りの世話をさせます」
ジョゼフ「必要ありません」
ジェイド「必要あります、今のあなたはベッドから動けないでしょう…それでどうやって身の回りの事ができますか?」
ジョゼフは黙ってしまった…
ジェイド「それでは、私は用事があるのでここで失礼させて頂きます」
そう言って、ジェイドは医務室からさっさと出て行った。
ジョゼフ(確かに大佐の言葉も一理ある、今の俺は動けない…ここは彼のお世話になるしかないか)「トニー、そこに置いてある水を取ってくれ、喉が渇いた」
トニー 「はっ!」
トニーがテーブルに置いてあった水をジョゼフに渡そうとした時、首から何かジョゼフのベッドの上に落ちた…
ジョゼフ「これは…?」それはペンダントだった。
トニー 「すみません、ペンダントの紐が…」
ジョゼフがそれを拾うと、ペンダントの蓋が勝手に開き、可愛いらしい女性の顔が見えた。
トニー 「あのー…」
ジョゼフ「あー、すまない」と言ってペンダントをトニーに返す…
トニー 「それでは自分は医務室の前にいますので、用事があったら呼んで下さい」
ジョゼフ「あーわかった、何かあったら呼ぶ」
トニーは医務室から出て行った
ジョゼフ(あのペンダントに写っていたのは彼女だな…)
ジョゼフは暇なので今までのことを書き留めることにした
* グラーフツェッペリンでの任務の事
* ルーク達と初めて会った時の事
* ライガ女王と戦った時の事など…
* そして今タルタロス…
ジョゼフ「こんなところか…」
! 突然警報が鳴り始めた「なんだ!?」 トニーが慌てて入って来た…
ジョゼフ「一体何が起きた!?」
トニー 「何かが、侵入したようです!」
すると、何処からか叫び声が聞こえてきた
ジョゼフ「今の悲鳴は?」
トニー 「あなたはここに居て下さい、自分が見に行ってきます。」
彼はそういうと医務室から走り出た…
ジョゼフ(やっぱり俺も行こう、これは只事じゃない)
ジョゼフは嫌な予感がして、テーブルに置いてあった装備品を身につけるとトニーの後を追って行った。
ジョゼフ「何処に行ったんだ?」
前方から悲鳴が聞こえてきた…
ジョゼフ「今の声は、あっちの方か!」
声が聞こえた方へ急いで行くと、そこにはライガが居た…ライガはトニーの首を噛んでいた!
ジョゼフ「トニー!」
ライガはジョゼフに気が付くと、トニーを離し襲いかかってきた!
ジョゼフ「くそ!」
正面から来るライガをトンプソン銃で打ち抜いた…ライガはそのまま倒れていった。
ジョゼフはトニーの所に駆け寄り抱き上げて、首の出血を止めようとした…
ジョゼフ「血が…止まらない…」
トニーは震える手でジョゼフにペンダントを渡し「これ……を…彼女……に…」そのまま彼は目を閉じ動かなくなった…
ジョゼフ「約束はできないが、このペンダントは彼女に届ける」
ジョゼフは立ち上がり、ルーク達を探しに向かった。
ジョゼフ「この部屋でもないか…」
ジョゼフは部屋を片っ端から探して行った…
ルーク 「ジョゼフ!」後ろからルークの声が聞こえた。
ジョゼフ「ルーク、それにティアと大佐も無事だったか」(ミュウもいるな)
ティア 「ジョゼフも無事でよかったわ」
ルーク 「体は、もう大丈夫なのか?」
ジョゼフ「もう平気だ、それよりいったいこれはどういう事だ?」
ジェイド「手短に説明します。今このタルタロスは襲撃されています、襲撃してきたのは、イオン様を攫おうとしている大詠師派の仕業です。」
ジョゼフ「大詠師派?」
ティア 「イオン様と対立している派閥の人達よ…」
ジョゼフ「そいつらが、襲撃してきたのか?」
ジェイド「時間がありません、ブリッジへ急ぎましょう」
移動しながら
ジョゼフ「イオンとアニスは?」
ジェイド「アニスはイオン様を探しに行きましたがその後はわかりません…ところで、トニー2等兵は?」
ジョゼフ「………トニーは、ライガにやられた…」
ジェイド「そうですか……残念です」
少し移動したところで甲板に出た
ルーク 「この先でいいのか?」
ジェイド「この先を行けばブリッジです。しかしこの先には大勢の敵がいるかもしれません…なのでこの上にあるアーチ状の甲板からブリッジへ行きましょう」
ティア 「でも上にはグリフィンがいるわよ」
ジェイド「それなら大丈夫です、ジョゼフの武器があります。」
ジョゼフ「俺がやるのか?」
ジェイド「えぇ、あなたの武器…銃は遠い所にいる敵でも、当てることが出来る…それなら飛んでいる敵も倒せるのでは…?」
ジョゼフ「できるのはできるが腕の問題だな…」
4人は梯子を使い上に出た。
梯子を登る前にジョゼフはルークに、M1911銃を手渡した。
ルーク 「なんで俺に渡すんだ?」
ジョゼフ「お前ならできるだろう、銃でライガの女王を倒した事もある、それに銃は多い方が良い」
ルーク 「それもそうだな…」
ティア 「いいの?ルークに渡して」
ジョゼフ「何かあったら取り上げる」
ジェイド(何かあってからでは遅いんですけどね…)
梯子で上がるとすぐに、5体のグリフィンが襲いかかってきた…2体はティアとジェイドの方へ行き…残りのグリフィン3体はジョゼフとルークが相手になった。
ジョゼフ「早速来たか!」
トンプソン銃を構えて撃った、1体の胸元に命中し落ちていく…しかし後ろから別のグリフィンが服を掴んできた!
ジョゼフ「くそ、離せ!」
グリフィンはそのまま、掴み上げ様としている。
ジョゼフは地面に膝をついて這いつくばるが、グリフィンの力が強すぎる…銃で撃つこともできない…
ルーク 「ジョゼフ!」
ルークはジョゼフの後ろにいるグリフィンの頭を二発撃った!
グリフィンはジョゼフのすぐそばに落ちてきた。
ルーク 「大丈夫か?」
ジョゼフ「助かった…!ルーク、後ろだ!」
ルークの後ろにグリフィン1体が迫って来ていた…ジョゼフとルークは2人で銃を構えて撃つと、グリフィンの胸元と翼に当たりタルタロスの下の方へ落ちていった。
ジョゼフ「片付いたな…」
ティア 「こっちも片付いたわ」
ジェイド「いあー、グリフィンを倒すのは大変でしたよ」
ルーク 「なんだよ、余裕だったくせに…」
4人は扉の前に着くと
ルーク 「この扉の向こうか?」
ジェイド「ええ、この先がブリッジです。私とティアで中に入ります。」
ティア 「2人はここの見張りをお願い…」
ジョゼフ「ああ、わかった」
ジェイドとティアが扉の向こうへ消えると
ジョゼフ「ルークさっきは助かった、少し遅かったら地面に落とされるところだった…」
ルーク 「俺は危ないと思ったから助けただけだ」
!突然ミュウが「ご主人様!」
ルークが横を向くと、剣を持った男がルークに斬りかかろうとしていた!
ジョゼフ「ルーク!」
トンプソン銃で撃とうとしたが、ルークが邪魔になって撃つことができなかった…
ルーク 「く、来るなー!」
無我夢中で手に持っていたM1911銃の引き金を引く……辺りに銃音が響き、それと同時に男は胸から血を流し倒れた。
ジョゼフはルークに駆け寄り、M1911銃を取り上げてホルスターに戻し「ルーク大丈夫か!?」
ルーク 「お…俺が…殺したのか…俺が…」
ジョゼフ(ダメだ、完全に頭が真っ白になってる…)
ティアとジェイドがブリッジから出てきた。
ティア 「ジョゼフ、一体何があったの?」
ジェイド「まずいですね、今の音で敵が来るかもしれません…」
ティアがルークの所に行き話しかけるが、ルークは何も反応しなかった…人間を撃った事がよほどショックだったらしい…
? 「人を殺すことが怖いなら武器なんて棄てちまいな、この出来損ないが!」
ジョゼフ「何だ今の声は!?」
すると突然上から氷のようなものが落ちて来て、その衝撃でジョゼフとルークとティアは気を失った…