コール オブ ジアビス   作:マインドルフ

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第9話

ジョゼフが目覚めると、手足が紐で縛られて椅子に座らされていた 。

前を向くと 男と女がいた…男の方は、髪が赤毛で長い…女の方は金髪で、後ろに束ねている…

 

2人は何か話していたが、こっちに気づくと

      

 赤毛の男「気が付いたようだな…」

 

 ジョゼフ「ルーク?…いや違う、お前は誰だ?」

 

 赤毛の男「今ここで死ぬ奴が、そんなこと聞いてどうする」

 

 金髪の女「アッシュ!さっきの話を聞いていなかったのか、彼らが来るまでは何もするなと言っただろう、それとも忘れたと言うのか?」

 

 アッシュ「忘れていない、俺はこいつに警告しただけだ」

     

ジョゼフが右を見ると、テーブルの上に銃と装置品があった…

 

金髪の女はテーブルに近づき「お前には幾つか答えてもらう…まずこの武器はどこで手に入れた?」

     

 ジョゼフ「…………」

 

 金髪の女「だんまりか……お前が着ている服、そして持ってる武器……私が思うに、お前はキムラスカ人でもなければマルクト人でもない、もっと別の人間………もし私がお前と似ている人間を知っていると言ったら…?」

       

ジョゼフは 少し驚いた様子で「……何処で見た?……」

 

 金髪の女「話してもいいが、まずお前のことを教えてもらおう」

 

 ジョゼフ(この2人に話してもたぶんわからないだろう…)

 

そう思いながらも、「アメリカ陸軍、ジョゼフ軍曹だ」

 

 金髪の女「アメリカ?」

 

 アッシュ「おい、訳の分からないこと言ってんじゃねーぞ、本当の事言えよ!」

 

 ジョゼフ「俺が今言った言葉は本当のことだ、嘘はついてない」

 

 金髪の女「…わかった、話そう」

 

 アッシュ「おいリグレットいいのか、話しても?」

 

リグレット「ただし彼が来たときに話そう、それまではここで大人しくしていてもらう」

 

 ジョゼフ「わかっていたが、嘘をついたな…」

 

リグレット「嘘はついていない、それに、彼らが来ればわかることだ」

 

 ジョゼフ「その彼らと何者だ?」

 

リグレット「話はここまでだ、それまで…」と、言いかけた時ドアが少し開くと、何かが投げ込まれてきた…

 

それはジョゼフの前まで来ると

 

 ジョゼフ「発煙手榴弾!?」 部屋の中は一瞬で煙に包まれた…

 

リグレット「何が起こっている!?」

 

辺りは真っ白でほとんど見えない…

 

ジョゼフは背後に人の気配を感じた「誰だ?」

 

  男  「静かに、今から紐を切る」

 

ジョゼフは自由になると、テーブルの上に置いてあった装備品を取った。

 

  男  「早く、こっちだ!」

 

そう言ってジョゼフの手を掴み、部屋の外に出ようとした…

 

 アッシュ「いつの間に、そんな所へ行きやがった!」

 

剣を抜いてジョゼフに迫ってきた…

 

男は急いでドアを閉めると、近くにあった箱でドアを塞いだ。

      

  男  「走るぞ!」

 

ジョゼフは男と一緒に走った…

 

  男  「あそこの部屋だ!」

 

1つだけドアが開いている部屋に入っていった。ジョゼフはドアを閉め、外の様子を窺っている…

 

  男  「やれやれ、危なかったなジョゼフ」

 

ジョゼフが振り向くと、その男の正体はガイだった。

       

 ジョゼフ「ガイ、どうしてここに居る?」

 

 ガイ  「ルークを探しに来たんだ 、 で 、たまたまここを通り掛かったらタルタロスが止まっていて…、様子がおかしかったから中を調べてたらあんたがあの部屋に連れ込まれていくのが見えたんだ」

       

 ジョゼフ「それで助けてくれたってことか…しかしどうして、発煙手榴弾を持ってたんだ?」

       

 ガイ  「それは後から話す、今は急いでルークを探しに行こう」

  

 ジョゼフ「それもそうだな、ルークを探しに行くか」

       

2人は部屋を出ると、敵に見つからないように慎重に進んでいった…ジョゼフが窓から外を見ると、下にイオンの姿が見えた。

       

 ジョゼフ「どうして、外に居るんだ?」

 

 ガイ  「わからないが、またタルタロスに乗るようだな、出口の所まで行こう」

 

ジョゼフとガイはタルタロスの出入り口に向かい、近くの曲がり角に隠れた…するとそこにはイオンと小っちゃい女の子がいた。

 

 ガイ  「あれは…」

 

 ジョゼフ「あの女の子知ってるのか?」

 

 ガイ  「確か、六神将の妖獣のアリエッタだと思う…それに周りにいるのはオラクル兵だな、何か話してるようだが…」

 

アリエッタ「イオン様には部屋に居てもらいます。」

 

 イオン 「アリエッタこんな事はやめて下さい、あの人達を解放して下さい」

 

オラクル兵「イオン様、我々が部屋まで案内します。」

 

そこでイオンはオラクル兵に連れられて、アリエッタとは別方向に別れた…

 

アリエッタ「ごめんなさい…イオン様…」

 

イオンはオラクル兵2人に連れられ、ジョゼフとガイの方に歩いて来た… 

      

 ガイ  「どうする?こっちに来たぞ」

 

 ジョゼフ「これはイオンを助けるチャンスだ、取り合えず敵兵2人をやり過ごして、後から襲う」

 

 ガイ  「わかった、タイミングはあんたに任せる」

 

そして2人は、敵兵の背後に回りジョゼフは後から首を絞め、もう1人の敵兵はガイが手刀で気絶させた。

      

 イオン 「ジョゼフさん、無事だったんですね…隣にいる彼は?」

 

 ガイ  「俺はガイだ」

 

 イオン 「僕はイオンと申します」

 

 ジョゼフ「ところでイオン、ルーク達を知らないか?」

 

 イオン 「すみません、僕も居場所がわからないのです」

 

 ガイ  「仕方ない手当たり次第探すか…」

 

 ジョゼフ「それしかないか…」

 

3人はルーク達を探しに向かった。

 

その頃ルーク・ティア・ジェイドは牢屋にいた。

 

ルークは人を殺した事から、まだ立ち直れなかった…(俺が…殺したのか…あんなに簡単に銃の引き金を引いただけで……俺は……俺は)

 

 ティア 「ルークしっかりして、ここで落ち込んでいても何も変わらないわ」

 

 ジェイド「ティアさんの言うとおりです。ここに居ても何も変わりません。今はこの牢から出る事を考えましょう」

 

ジェイドが牢の外を窺っていると、ジョゼフによく似た服装の人が見えた。

 

 ジェイド「ジョゼフ?」

 

 ルーク 「ジョゼフが来たのか?」ティアとルークが覗いているとその男は

 

  ?  「あなたがルークですか?」

 

 ルーク 「そうだが、あんたは誰だ?」

 

 カール 「自分はカールと言います。ガイに頼まれて助けに来ました」

 

 ルーク 「ガイが、ここに来ているのか?」

 

 カール 「ええ、取り合えずここから脱出しましょう」

 

 ジェイド「そこのボタンを押してください、鉄格子が開きます」

 

 カールが言われた通り押すと、鉄格子が開いた…

 

 カール 「自分について来て下さい」

 

3人はカールの後をついて行った。

 

 ティア 「あなたは、ジョゼフの仲間?」

 

 カール 「ええ、私はジョゼフと同じアメリカ軍です」

 

 ジェイド「それだったら、その服も持ってる武器も分ります」

 

 ルーク 「なぁ、ガイから頼まれて来たって…今は何処にいるんだ?」

 

 カール 「今、ジョゼフを助けに向かっているはずです」

 

 ティア 「待ち合わせ場所とかは、決まっているの?」

 

 カール 「いえ、時間がなかったので決められませんでした…」

 

進んでいくと丁字路の所で、こちらに近づいてくる足音が聞こえた。

 

 カール 「止まって…誰か来る」カールが様子を窺う

 

 カール 「止まれ!」足音の方へ銃口を向けた。

 

 ジョゼフ「カール!?」

 

 カール 「ジョゼフ!」

 

 ガイ  「ルーク…久しぶりだな」

 

 ルーク 「ガイ!来てくれたんだな!」

 

 ティア 「イオン様ケガはありませんか?」

 

 イオン 「僕なら平気です。それより3人が無事で良かったです。」

 

 ジェイド「イオン様が無事で良かったです。」

 

 ジョゼフ「久しぶりだな、カール!」

 

 カール 「久しぶりです、ジョゼフ軍曹」

 

 ジョゼフ「あとの3人はどうした?」

 

 カール 「それは後から話します、今は急いでここから出ましょう」

 

 ルーク 「どうやって出るんだよ」

 

 ガイ  「それなら心配いらない、俺とカールで考えておいた…付いて来てくれ、こっちだ」

 

6人はガイの後に付いて行った…

       

 ジョゼフ「ところでカール、ガイに発煙手榴弾を渡したか?」

 

 カール 「ええ、何か役に立つかと思いまして…それが何か?」

 

 ジョゼフ「いや、そのおかげで俺は助かった」

 

しばらく進み、タルタロスの後方部に来た。壁の所に、大きな箱が置いてあった…

 

 ジェイド「あの箱は…爆発物が入っている箱ですね」

 

 ガイ  「カール!やってくれ」

 

カールは手榴弾を取り出し、ピンを外すと箱目掛けて投げた。

 

 カール 「耳を塞いで、伏せて下さい!」と、すぐに爆発音が響き、辺りは真っ白になった…そこには、大きな穴が開いていた…

 

 ジェイド「これは、後から修理が大変そうですね…」

 

 ティア 「まずいわよ、こんな大きな音を出したらすぐにオラクル兵が来るわ」

 

 ジョゼフ「カール!この後のことは考えてあるのか?」

 

 カール 「はい!ロープで下に降り全員が揃ったら、セントビナーという町に行こうと思います。急ぎましょう!」

 

ロープを用意すると、最初にカール、ジェイドの順に降りていった…下に着くとカールとジェイドは左右を確かめ合図を送る…

 

 ジョゼフ「合図だ、下は大丈夫だ行こう」

 

イオンが下りて行き、次にルークが下りようとした時

 

オラクル兵「ここに居たぞ!」 オラクル兵が集まってきた。

 

 ティア 「ルーク、急いで!」

 

 ルーク 「俺も戦う!」

 

 ジョゼフ「無理をするな、行け!」

 

ルークが下りていき、続いてガイも急いで下りて行った…その間、ティアとジョゼフがオラクル兵を足止めしている。

 

 ティア 「ルークがまだ立ち直れていないから、先に下したのね」

 

 ジョゼフ「ルークには、まだ人は殺せない…」

 

オラクル兵が正面から切りかかってきた、ジョゼフはトンプソン銃で5人ほど、あっという間に片付けた。

 

するとジョゼフの足元に銃弾が飛んできた!それはオラクル兵の後ろから現れた

 

 ティア 「リグレット教官!」

 

リグレット「ジョゼフと言ったな、お前がおとなしくこちらに来ればティアは、逃してやる…どうする?」

 

ジョゼフは、考え込んだ…「そうだな…」

 

 ティア 「ジョゼフ…」

 

隙を見てジョゼフが、素早く発煙手榴弾を投げると、オラクル兵とリグレッドは煙りにむせた…

 

 ジョゼフ「今だ!逃げるぞ」

 

ティアが先に下りようとした時、横からオラクル兵が剣でティアの腕を斬りつけ、ティアはその場に倒れた!

 

 ジョゼフ「ティア!!」

 

トンプソン銃でティアを斬ったオラクル兵を撃った…ジョゼフはすぐにティアを抱えて下まで降りて行った。

 

 ルーク 「ティアは、大丈夫なのか?」

 

ジェイドが傷の具合を確かめる…「命に別条はないようですが、急いでセントビナーへ運びましょう。」

 

ジョゼフはティアを背負いセントビナーへ向かった…

 

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