誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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グロ注意


第104話

華扇の力で邪気を完全に浄化され、奥の手を使おうとした鬼人正邪。しかし、そんな彼女を制止しつつ、仮面のサイヤ人と名乗る1人の男が姿を現した。その男は、何と死んだ筈のラディッツの父親であった…!?

 

鈴仙:あの人が、ラディッツさんの御父様?

 

パチュリー:けど、彼の父親はかなり前に死んだって、ラディッツ本人から聞いたわ。

 

妹紅:他人の空似じゃ無いのか?

 

はたて:でも、さっきの彼奴の発言とラディッツの反応…嘘を言ってるとは思えないけど…

 

仮面のサイヤ人:おい、正邪…

 

正邪:な、何だよ?

 

仮面のサイヤ人:此処は一旦退け。コイツ等の相手は、俺が引き受ける。

 

正邪:ざけんな!後から来て獲物を横取りしようってのかよ!

 

仮面のサイヤ人:・・・

 

正邪:…ちっ…分かったよ…博麗の巫女に白黒魔法使い!それに、其処のピンクの仙人!てめぇ等には、いつかキッチリ借りを返してやる!首を洗って待ってやがれ!

 

無言のまま、正邪を威圧する仮面のサイヤ人。正邪は、その威圧感に負け、霊夢や華扇達に捨て台詞を吐いた後に撤退して行った

 

仮面のサイヤ人:フン…

 

ラディッツ:親父!親父なんだろ?さっきの質問に答えろ!何でアンタが此処に居る!それに、その姿は何だ!

 

仮面のサイヤ人:その質問の答えを、てめぇが知る必要はねぇ。何故なら…此処に居る奴等全員、今から死ぬ運命なんだからな。

 

ラディッツ:何!?

 

仮面のサイヤ人:ククク…

 

凄まじい殺気を放つ仮面のサイヤ人に対し、先の戦いで疲弊している面々は皆圧倒されてしまっていた。数人を除いては…

 

ラディッツ:アンタに何があったかは知らんが、コイツ等に手出しはさせん。俺が相手をしてやる。

 

仮面のサイヤ人:ほぅ…

 

フラン:御兄ちゃん!私も一緒に戦うよ!

 

ラディッツ:手出し無用だ。下がってろ、フラン。

 

フラン:で、でも…

 

ラディッツ:コイツとは、サシで勝負させてくれ。頼む。

 

他全員:・・・

 

ターレス:コレは、彼奴の戦いだ。もしも手ぇ出す奴が居たら、誰であろうと俺が殺す。

 

ラディッツ:どんな結果になるかは分からんが…其処で見守っててくれ。

 

他全員:・・・

 

ラディッツとターレスのその言葉に、他の面々は皆身を引いた。前に残されたのは、真っ直ぐに向き合った2人の男のみであった

 

仮面のサイヤ人:どうやら、昔より大分腕を上げた様だな。だがそれでも、てめぇが俺に勝てるとは思えねぇが?

 

ラディッツ:あぁ、かもな…それでも、この戦いから逃げる訳にはいかねぇ…アンタに、奴等を殺させる訳にはいかねぇんだよ!

 

皆を守る為、仮面のサイヤ人に対して攻撃を続けるラディッツ。しかし、圧倒的な実力差がある2人の戦いは、とても戦いと呼べる物では無かった。10分、20分と戦い続ける2人だったが、仮面のサイヤ人はほぼ無傷のまま、ラディッツだけが傷付き続けると言う、一方的な物であったからだ。そんなラディッツの姿に、思わず目を被う者、涙を流す者、飛び出しそうになる己を必死に制止する者、黙って見守る者…しかし、彼等の中にその場から逃げ出そうとした者は誰1人として居なかった…ラディッツも、その体がどれだけ傷付こうと…何度吹き飛ばされようと、決してその場から逃げ出そうとはしなかった。フラつきながらも、敵を真っ直ぐに見据えて立ち上がり続けた

 

ラディッツ:くっ…

 

仮面のサイヤ人:どうして立ち上がる…限界なんぞ、とっくに迎えてる筈だろ?

 

ラディッツ:あぁ…正直、逃げ出したい気持ちで一杯だよ…

 

仮面のサイヤ人:なら、何故そうしねぇんだ?

 

ラディッツ:此処で逃げ出したら…今まで積み重ねて来た物が全て…無くなっちまうからだよ…

 

仮面のサイヤ人:・・・

 

ラディッツ:俺がこの地に来て、そんなに時間は経ってねぇが…こんな俺にも、やっと心の底から笑える居場所が出来たんだ…守ってやりたいと思える家族が…仲間が出来たんだ…ソイツ等を守る為なら、何だってやってやる…

 

仮面のサイヤ人:そんな力じゃ、何も守れやしねぇよ…

 

そう言うと、仮面のサイヤ人はラディッツの腹に拳を突き立て、そのままエネルギー波で彼の体を貫いた

 

ラディッツ:ぐ…おぉ…

 

仮面のサイヤ人:こんなに弱い奴が、誰かを守れるもんか…

 

ラディッツ:まだだ…はあぁぁぁっ!

 

仮面のサイヤ人は、ラディッツの体から勢い良く拳を引き抜いた。彼の拳は、ラディッツの血で真っ赤に染まっていた。しかし、それでも尚ラディッツは倒れなかった。ドクドクと血を流しながらも、その右拳に残された全ての力を込め始めた

 

仮面のサイヤ人:何…だと…

 

ラディッツ:コレでも…食らいやがれ!

 

仮面のサイヤ人の顔面に、全力で拳を叩き付けたラディッツ。彼のその拳は、仮面のサイヤ人の仮面に罅を入れ、頬の部分が欠けて落ちた。其処からは、十字の傷が露になっていた

 

ターレス:あの傷…見間違える筈もねぇ…

 

椛:では、やはりあの方は…

 

ターレス:あぁ…

 

仮面のサイヤ人:ちっ…やってくれたな、クソガキ…だが、もう力は残ってねぇだろ…

 

ラディッツ:ちっ…此処まで…なのか…親父…

 

ラディッツは、その場に力無く倒れ込んでしまった。倒れた彼の体から流れ続けた血は、神社の石畳を真っ赤に濡らしていた…

 

フラン:御兄ちゃん!

 

一足早く飛び出し、ラディッツの傍に駆け寄るフラン。他の面々も、ラディッツの名を呼びながら倒れた彼の傍に駆け寄った

 

仮面のサイヤ人:其処を退け、てめぇ等…ソイツにトドメを刺す…

 

フラン:嫌だ!絶対退かない!

 

妹紅:コイツにトドメを刺したいなら、私達全員を殺してからにするんだな。

 

文:それが出来ればの話ですがね…

 

華扇:勝負は着きました。コレ以上、敗者に鞭打つ真似は許しませんよ。

 

ターレス:それでもまだ戦いたいってんなら、今度は俺が相手になるぜ?旦那…

 

仮面のサイヤ人:ちっ…興醒めだ…

 

ラディッツを庇い、仮面のサイヤ人を睨み付けながら身構える面々。仮面のサイヤ人は、ラディッツにトドメを刺さずにその場から姿を消した

 

妖夢:ど、どうしましょう…血が…血が止まりません…

 

幽々子:彼の生命力が、急激に低下しているわ…

 

咲夜:血を流し過ぎている…このままでは…

 

魔理沙:霊夢!回復術で何とかならないのかよ!

 

霊夢:うっさいわね!今やってるけど、回復術でどうこう出来る域を超えてるのよ!

 

魔理沙:マジかよ…

 

はたて:そうだ!仙豆!仙豆は無いの?

 

鈴仙:そ、そうです!仙豆があれば、こんな傷あっと言う間に…

 

パチュリー:無理ね…

 

鈴仙:な、何でですか?

 

パチュリー:残念ながら、仙豆が完成してないのよ。だから、瞬時に完治させるのは無理よ。

 

鈴仙:そ、そんな…

 

フラン:どうしよう…御兄ちゃんが…御兄ちゃんが…

 

妹紅:永遠亭に急ぐぞ。

 

フラン:えっ?

 

妹紅:こうなったら、永琳の奴に頼むしか無いだろ。

 

輝夜:癪だけど、私も妹紅の意見に賛成よ。現状、それが最善の手段だわ。

 

にとり:そ、それだ!

 

レミリア:そうと決まれば、早速行くわよ!

 

ザーボン:永遠亭とは?

 

椛:外の世界で言う病院的な場所です。其処には、どんな薬も作り出せる薬師が居まして。

 

ザーボン:ほぅ…

 

ターレス:グダグダ言ってる余裕はねぇ、行くならさっさと行くぞ。

 

紫:待ちなさい。

 

ターレス:何だよ?

 

紫は、倒れたラディッツを担ぎ上げて飛び立とうとしたターレスを呼び止めた

 

紫:私の力なら、此処に居る皆を一瞬で永遠亭に移動させられるわ。

 

ターレス:出来るならさっさとしやがれ!

 

紫:分かってるわ。

 

藍:紫様、余り御無理をされては…

 

紫:大丈夫よ、藍。私だって、彼を見殺しにしたくないからね。

 

藍:そ、それはまぁ…

 

紫:それじゃ…此処に居る皆一斉に隙間ワープ!場所は永遠亭よ!

 

紫の力で、一行は永遠亭へと移動した。果たして、ラディッツの運命は…

 




小悪魔:また死にかけてしまっていますね…と言うか、もうコレ即死の域では?

作者:原作でも、ラディッツは腹を貫かれた後トドメを刺されるまでは生きてたからね。

小悪魔:仮面のサイヤ人がラディッツ様の腹部を貫いた描写、アレの元ネタは?

作者:原作で、王子がザーボンにトドメを刺したシーンが元だよ。

小悪魔:フムフム…と言うか、ラディッツ様何回死にかけるんですかね…

作者:王子だって、何回も死にかけて復活してたからね。今回の場合、ザーボン戦で死にかけた後的なね…

小悪魔:もしや、ラディッツ様の立ち位置ってあの噛ませ王子ですか?

作者:いや、主人公だから。ただ、戦闘力の上がり方は似た様なもんだと思ってくれれば良いよ。

小悪魔:フム…
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