仮面のサイヤ人との戦いに敗北し、またも瀕死の重傷を負ったラディッツ。彼の命を救うべく、一行は紫の能力で永遠亭へと移動し、ラディッツは現在永琳と鈴仙の治療を受けている最中である。一方、待合室では…
妖夢:あの仮面のサイヤ人とか言う敵、凄まじい強さでしたね。
レミリア:どうやら、ラディッツの父親らしいけど…一体何者なの?
紫:彼は、本名をバーダックと言ってね。ラディッツさんと彼の弟さんの父親で下級戦士の出でありながら高い力を持ち合わせていて、何度も死線を潜り抜けた人だと聞いてるわ。ある日、ある星を攻めている時に其処の住民の特殊な攻撃を受け、未来が見える能力を身に付けたの。その力で、自分達が従う者が自分達を滅ぼす未来を見た彼は、自分の仲間達を守る為に…そして、自分の運命を変える為に、強大な敵と最後の最後までたった1人で戦った、とても勇敢な戦士よ。尤も、最後の戦いで敗北し、結局仲間達や滅び行く星と運命を共にしてしまったけど…
霊夢:バーダック…
ザーボン:・・・
妹紅:そんな奴が、何で奴等の仲間なんかに成り下がってるんだよ?
紫:さぁ、其処までは…
魔理沙:正邪の奴だけでも面倒なのに、そんな奴が敵に居るとはな…
華扇:コレは、私の見立てでしかありませんが…あの仮面のサイヤ人…いえ、バーダックさんでしたか?彼の力は、我々とは次元が違い過ぎます。
輝夜:でも、私達が束になれば、彼1人くらい何とかならないかしら?
華扇:恐らく、難しいかと…私や其処の隙間妖怪でも、全力を出して漸くなレベルかと…
椛:そ、それ程までに強大な力を持ち合わせてるんですか?
華扇:先程も言いましたが、コレはあくまでも私の見立てでしかありませんので…
文:指名手配犯の凶悪妖怪、鬼人正邪と、闇に堕ちたサイヤ人の戦士…コレは特大スクープですよ早速、記事の内容を考えなくては
他全員:・・・
はたて:文…
はたては、スクープだとハシャぐ文の前にゆっくりと移動し、彼女の胸倉を掴み上げた
文:は、はたて?いきなり何するんですか?
はたて:アンタ、それ本気で言ってんの?ラディッツの気持ち、ちょっとは考えなさいよ!
文:は、はい?
はたて:ラディッツ、自分の父親が敵になってるって分かった時、凄くショック受けてた感じだった…アンタは、そんな彼の気持ちを考えず、それを嬉しそうに新聞のネタにしようとしてたんだよ?
文:・・・
はたて:人の気持ちを考えられない様な奴に、良い記事なんか書けないよ!
妹紅:今の発言は、余りにも無神経過ぎたな。見ろよ、周りの奴等の顔…コレ以上無神経な事言ったら、袋叩きにされるぞ?
文が周りを見渡すと、その場に居る彼女以外の全員が、険しい顔をして彼女を睨んでいた
パチュリー:もし、このまま貴方がこの事を記事にしていたとしたら…私達皆、貴方を許さなかったと思うわ。
はたて:仮にやってたら、私はアンタと絶交してた所だよ。
そう言うと、はたては文の胸倉を掴んでいた手を離した
文:…皆さんの言う通りです。彼の気持ちを考えるなら、この事は面白半分で記事にする事ではありませんね…さっきの発言も含めて、本当にスミマセンでした…
はたて:ったく…
フラン:御兄ちゃん…大丈夫だよね…
レミリア:フラン…
再び辺りが静まり返った時、治療室から永琳と鈴仙が出て来た。2人は、少し暗い表情をしていた
フラン:御兄ちゃんは?御兄ちゃんはどうなったの?
鈴仙:・・・
永琳:皆、落ち着いて聞いて頂戴…
他全員:・・・
永琳:彼は血を流し過ぎているわ。今調べたら、此処にある血のストックだけじゃ全然足りなかった…このままじゃ、彼を救う事は出来ないわ。
はたて:そ…んな…
ターレス:貴様!血液のストックくらい調べておかなかったのか!それでも医者なのかよ!
霊夢:本当、凄腕が聞いて呆れるわ。
魔理沙:そうだそうだ!
鈴仙:待って下さい!師匠は最近忙しくて…それで…
永琳:良いのよ、うどんげ。コレは、私の確認不足で起きた事態…言い訳のしようも無いわ…
鈴仙:師匠…
咲夜:それじゃ、私達はこのまま彼の死を待つしか無いと?
永琳:いえ、まだ助かる手はあるわ。
咲夜:その手とは?
幽々子:血が足りないと言うなら、必要な手段は1つ…輸血よね?
永琳:その通りよ。
フラン:輸血?
にとり:簡単に言えば、足りなくなった分の血を他の誰かから貰って、患者の体に注入する事さ。
フラン:それって、誰のどんな血液でも使えるの?
輝夜:確か、血液型が適合した人の血じゃないと輸血は出来ない筈よ。
フラン:そ…そうなんだ…
永琳:此処に来た際、予め皆から採血した血を調べた結果…たった1人だけ、彼の血と適合する人が居たわ。
藍:コレだけの人数が居て、たった1人だけだと言うのか?
永琳:えぇ…
華扇:それは、一体誰なのですか?
永琳:それは…フラン、貴方よ。
フラン:えっ?私?
レミリア:何でフランが?
ザーボン:偶然適合したとでも言うのですか?
永琳:何故かは分からないけど…心当たりはあるかしら?
レミリア:と言われても…
パチュリー:もしかしたら…
レミリア:何?どうかしたの?
パチュリー:以前、私達が呉服屋に買い物に出掛けた日の事を覚えてるかしら?
レミリア:あー…あの日の事ね…
咲夜:それが何か?
パチュリー:紅魔館から出発する前に、フランがラディッツにある事をしていた。それが何だったか…
レミリア&咲夜:…あっ!
鈴仙:そ、それって…
はたて:まさか…
パチュリー:どうやら、気付いたみたいね。
にとり:ど、どうしたって言うのさ?
ターレス:おい、分かる様に説明しろ。
パチュリー:週に2回、ラディッツはフランに自分の血を少しだけ吸わせてあげてるのよ。
にとり:えー…
ザーボン:何と…
文:あややや…
華扇:コレは、何とも刺激的な…
妖夢:
幽々子:あらあら、御盛んねぇ
ターレス:あのバカ、そんな事してたのかよ…
椛:さ、流石吸血鬼…
妹紅:てか、どんなプレイしてんだよ…
輝夜:鈴仙達も、その事を知ってたの?
鈴仙:あ、はい。目の前で見てしまったので…アレを初めて見た時は、本当に驚きましたよ…
はたて:とんでもない事始まった!って感じだったしねぇ…
鈴仙:はい…
レミリア:えっと…つまり…
咲夜:それを続けていた為に、妹様の体の中に彼の血も混じっていたと言う事になるんでしょうか…
パチュリー:恐らくはね…
霊夢:フラン、アンタって…
魔理沙:結構大胆なんだな…
フラン:だ、だって!御兄ちゃんの血って、飲むと元気が出て来るんだもん!
にとり:いや、だからって…
紫:される側は、元気を確実に吸われてるわよね…
藍:・・・
永琳:と、とにかく…貴方が居れば、彼は助かるわ。力を貸して貰えないかしら?勿論、無理強いはしないけど…
フラン:良いよね?御姉様?
レミリア:勿論よ!彼は、私達の大事な家族だもの。こんな所で死なせて堪る物ですか!
フラン:うん…私の血で御兄ちゃんの命を救えるなら、幾らでも使って!
永琳:有難う。それじゃ、早速御願いするわ。うどんげ、もう一頑張りよ。
鈴仙:はい!フランさん、どうぞ此方へ。
フラン:うん!とその前に…御姉様!皆!行って来ます!
レミリア:えぇ!
咲夜:行ってらっしゃいませ!
フランは、皆に元気な笑顔を見せた後、永琳と鈴仙と共に治療室に入って行った。残された面々は、輸血が終わるのを静かに待っていた…
作者:仮面のサイヤ人との戦いは、所謂負けイベント的な物でした。
小悪魔:最近、ラディッツ様負けっぱなしじゃないですか?
作者:ま、まぁ確かに…
小悪魔:それと…妹様の血を輸血したら、ラディッツ様は吸血鬼になってしまうのでは?
作者:命は助かるが、吸血鬼にはならないって設定で1つ…
小悪魔:都合良過ぎでは?
作者:ぐぬぬ…