誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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では、ゆっくりして行ってね


第107話

紫:そう言えば…ザーボンさん。コレから幻想郷で暮らして行くにあたり、貴方の住む場所を決めなくてはいけませんね。

 

ザーボン:と言われましても…私は此処に来たばかりで、何処に何があるやら分かりませんし…

 

藍:紫様。ターレスの時と同じく、まずは我々の屋敷に住まわせると言うのが宜しいのではないでしょうか?

 

紫:そうね…

 

華扇:それには及びません。

 

紫:どう言う事?

 

華扇:彼の身柄は、この茨木華扇が預からせて頂きます。

 

ザーボン:えっ?

 

紫:何ですって?

 

華扇:聞けば、彼はコレまでの自分の行いを悔い改め、1からやり直す為にこの地に来たそうで…ですよね?

 

ザーボン:その通りです。

 

紫:貴方、何を企んでいるの?

 

華扇:企むなんて人聞きの悪い…どんな生い立ちがあるにせよ、人生をやり直そうとする者に手を差し伸べるのも仙人の務め…

 

紫&藍:・・・

 

華扇:安定した衣食住の保証に、私なりの修行もオマケに付けますよ?

 

ザーボン:修行ですか…

 

華扇:急な話で戸惑いもあるでしょう。勿論、強制はしません。

 

ザーボン:有難うございます。少しだけ考えさせて下さい。

 

華扇:色好い返事を待っていますよ

 

紫:・・・

 

その少し後、紫は華扇を別の場所に呼び出した

 

華扇:話とは何ですか?

 

紫:さっきも聞いたけど、もう一度聞くわ…貴方、何を企んでいるの?

 

華扇:またそれですか…私は只、生き方を改めてやり直そうとする者を導きたいと思っただけ。

 

紫:貴方みたく、自分の正体すら偽っている者に、誰かを導く事が出来るとでも?

 

華扇:・・・

 

紫:仙人等と名乗っているけど、貴方の正体は…

 

華扇:・・・

 

紫:…私達は、貴方を信用していない。貴方の行動を逐一監視し、何か事を起こしたその時は…それを良く覚えておくのね…

 

華扇:事を起こすのは、貴方の方じゃないの?

 

2人は、鋭い眼光で互いを睨み合う

 

華扇:前にも言ったけど…私は、貴方側の人では無い…私の理念は、天道と共にある!今までも、そしてコレからも…私は、あの子達と共に光射す道を歩み続ける!

 

紫:そう…まぁ精々頑張りなさいな…

 

紫と華扇は、話を終えて皆の元に戻る

 

魔理沙:おう、御帰り。

 

霊夢:何の話をしてたの?

 

紫:他愛無い世間話を少々

 

霊夢:フーン…

 

その直後、永琳と鈴仙が治療室から待合室へと出て来る

 

永琳:ふぅ…長々と御待たせしてしまったわね。

 

レミリア:ラディッツはどうなったの?

 

永琳:心配御無用。輸血は無事に完了したわ。

 

永琳のその言葉を聞き、その場に居た全員が胸を撫で下ろした

 

永琳:傷口が思ったより深く、縫合に時間が掛かってしまったわ…

 

鈴仙:ですが、奇跡的に急所は外れていたみたいでした。普通の人ならば、あの傷であんなに血を流している時点で、命を落としていてもおかしくなかったですよ。

 

ターレス:あの野郎も、腐ってもサイヤ人だ。そう簡単にくたばる奴じゃねぇよ。

 

パチュリー:毎日体を鍛えていた御蔭かもね。

 

咲夜:あの…妹様は?

 

永琳:血を抜いたばかりだから無理をするなと言ったんけど、御兄ちゃんの傍に居るんだって聞かなくてね。大丈夫、彼女は元気よ。信じられないくらいね。

 

咲夜:良かった…

 

永琳:彼の体の縫合の痕だけど、極力目立たない様にしてあるから御心配無く。彼の生命力ならすぐに回復し、いつも通りに生活出来る様になる筈よ。

 

レミリア:そう…

 

紫:今日はもう遅いから、皆帰って休みなさい。色々あって疲れている筈よ。

 

鈴仙:ラディッツさんとフランさんの事は、私達に任せて下さい。

 

レミリア:そうね、皆も心配してる筈だし…

 

紫:安心して、私が責任を持って貴方達を送り届けるわ。

 

霊夢:そうして頂戴。正直、私も体が痛くて堪らないんだから。

 

魔理沙:ラディッツ程じゃないが、私らも結構手酷くやられたもんなぁ…

 

霊夢:あの女…覚えてなさいよ…

 

はたて:あー…早く帰って御風呂入りたいよ…

 

にとり:私は、作り掛けの発明品を完成させなきゃ。

 

紫:はいはい。各々色々言いたい事はあるだろうけど、早く私の隙間に入って頂戴。

 

各々、紫が開いた隙間の中に移動を開始する

 

レミリア:ラディッツが目を覚ましたら、必ず連絡を頂戴。すぐに駆け付けるわ。

 

鈴仙:分かりました。

 

レミリア:永琳、フランにあまり無理はするなと伝えてくれる?

 

永琳:分かったわ。

 

レミリア:後、御飯はちゃんと食べる事…歯磨きをする事…それと…えっと…

 

パチュリー:レミィ。見た目はああでも、フランは子供じゃないんだから大丈夫よ。

 

レミリア:そ、そうかもだけど…

 

咲夜:今度、御嬢様の心配性を治す薬を処方してくれないかしら?

 

永琳:いつでも請け負うわよ。

 

咲夜:助かるわ。

 

パチュリー:ほら、行くわよかりちゅま吸血鬼。

 

レミィ:かりちゅま言うな!

 

パチュリーに引っ張られてレミリアが、そのすぐ後に咲夜も紫の隙間の中へ移動した

 

華扇:私は、送って頂かなくても結構です。自分で帰れますから。

 

紫:そう、分かったわ。

 

華扇:それでは…ザーボン。先の話、考えておいて下さいね

 

ザーボン:はい。

 

華扇は、紫の力を借りずに自力でその場から移動して行った

 

紫:ザーボンさん。今日は、私達の屋敷に泊まりなさい。とは言え、大した御構いも出来ないけどね。

 

ザーボン:有難うございます。

 

紫:良いわよね?藍?

 

藍:紫様の仰せのままに。

 

紫:有難う。とその前に…ちょっと良い?

 

ザーボン:何か?

 

紫:先の話の事だけど…

 

ザーボン:先の話?

 

紫:茨木華扇の事よ。

 

ザーボン:彼女が何か?

 

紫:貴方、彼女の誘いを受けるつもりかしら?

 

ザーボン:それは、まだ考え中で…

 

紫:そう…彼女の誘いを受けるか、それとも蹴るか…どちらにするかは貴方の自由だけど、只1つだけ…彼女には気を付けなさい。

 

ザーボン:それは、一体どう言う…

 

紫:忠告はしたわよ。

 

ザーボン:・・・

 

そのすぐ後、泊まり掛けでラディッツの看病をするフランと、永遠亭の住人である永琳、鈴仙、輝夜以外の全員が隙間の中に移動したのを確認した紫達は、永遠亭から移動した。その日は、戦いの疲れがあったからか、皆帰ってすぐ深い眠りについたそうな…

 




小悪魔:華扇さんの私の理念は…の下りは、茨歌仙7巻の紫さんとの会話の中であった彼女の言葉ですね。この作品の中では、紫さんと華扇さんは互いを警戒し合っている感じですか…

作者:2人共謎が多い感じだし…どうかな…

小悪魔:フム…そして、華扇さんはザーボン様を自分の所に誘いましたね。しかし、彼女はザーボン様のパートナーでは無いんですよね?

作者:うん。パートナーとなるキャラは、未登場だからね。とは言え、もうちょいで彼女の出番だ…早く出したくてウズウズすっぞ!

小悪魔:早まらないで下さいね。
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