誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第108話

仮面のサイヤ人との戦いで瀕死の重傷を負ったラディッツだったが、フランの血を輸血した事で何とか一命を取り止めた。その翌日、病室にて…

 

ラディッツ:ん…此処は…俺は確か、親父との戦いで…

 

目を覚ましたラディッツは、起き上がり辺りを見渡した。其処には、清潔感のある空間が広がっていた

 

ラディッツ:病室…と言う事は、此処は永遠亭か?くっ…傷が痛むと言う事は、どうやら夢じゃねぇ様だな…むっ…

 

ズキンと痛む腹を抑えつつ、ふと自分の横に目をやると、其処には寝息を立てているフランの姿があった

 

ラディッツ:フラン…一体、何がどうなったんだ…

 

その直後、病室の入口の扉が開いた。ラディッツが入口の方に目をやると、其処には1人の妖怪兎の少女が居た。彼女と目が合った瞬間、彼女の両目には涙が溜まって行った

 

鈴仙:あぁ…ラディッツさんが…起きてる…

 

ラディッツ:鈴仙か…今目覚めたばかりだ。悪いが、何がどうなったのか詳しく説明を…

 

鈴仙:ラディッツさーん!

 

次の瞬間、感極まった鈴仙は、ラディッツに抱き付いていた。彼女は、その華奢な体からは想像も付かないくらい力強く、ラディッツの体を締め付けていた

 

ラディッツ:いででで!待て鈴仙!落ち着け!とりあえず落ち着け!

 

フラン:んもぅ、煩いなぁ…一体何が…

 

その騒がしい声で目を覚ましたフラン。目を擦りながら声のした方を見ると、其処には鈴仙に抱き付かれて苦しんでいるラディッツの姿があった

 

フラン:御…兄…ちゃん?

 

ラディッツ:おぉ、フラン。騒がしくてスマンな…起きて早々で悪いんだが、コイツ(鈴仙)を引き剥がすのを手伝って…

 

フラン:御兄ちゃーん!

 

フランも、感極まってラディッツに抱き付いた。彼女もまた、その幼い見た目に反した凄まじい力で、彼の体をギリギリと締め付けていた

 

ラディッツ:ぐあぁぁぁっ!折れる!背骨が折れる!

 

フラン:良かった良かったよぉ元気になってくれて

 

鈴仙:心配したんですからぁ!

 

ラディッツ:お前ら!まずは俺から離れろ!

 

てゐ:何か騒がしいね…

 

輝夜:彼、もう目覚めたのかしら?

 

永琳:ちょっと貴方達、病室で何騒いでいるの…よ…

 

騒ぎを聞き付け、病室にやって来た永琳達が見た物は、フランと鈴仙に抱き付かれて苦しんでいるラディッツの姿だった

 

永琳:えーっと…

 

てゐ:どうやら、御楽しみの最中だったみたいだね。

 

輝夜:それじゃ、御邪魔しちゃ悪いわね…

 

その光景を見て、永琳は顔を引き攣らせており、てゐと輝夜は顔を赤らめながらそそくさと退散し始める

 

ラディッツ:待て!待ってくれぇぇぇっ!

 

数分後、永琳達の誤解を解き、彼女達の協力もあってフランと鈴仙を引き剥がす事に成功したラディッツ。しかし、彼は目覚めて早々に肩で息をしている有り様であった

 

ラディッツ:ぜぇ…ぜぇ…め、目覚めて数分で再び殺されかけるとは思わなかったぜ…

 

永琳:全く…貴方達は、怪我人相手に何をしてるのよ…

 

フラン:ごめんなさい…

 

鈴仙:感極まって思わず…

 

永琳:気持ちは分かるけど…

 

輝夜:あんまり怒らないであげてね。フランも鈴仙も、貴方が此処に運び込まれてからずっと、寝る間も惜しんで看病していたんだから。

 

ラディッツ:そうなのか?と言うか、あの戦いの後からの記憶が全くねぇんだが…俺は、あの後どうなったんだ?

 

輝夜:それはね…

 

その後、ラディッツは永琳と輝夜から戦いの後で起きた事を詳しく説明された。紫の力で永遠亭に運び込まれた事、永琳と鈴仙による治療の事、フランが自らの血を分け与えてくれた事、彼女達が夜通し看病してくれていた事…そして、パチュリーやはたて、ターレスを始めとした仲間達が、皆凄く心配していたと言う事を…

 

ラディッツ:そうだったのか…どうやら、皆に多大な迷惑と心配を掛けちまったらしいな。

 

永琳:えぇ、本当にね…

 

ラディッツ:フラン、お前にもデカい借りが出来ちまったな。有難うよ。

 

フラン:えへへ

 

ラディッツに頭を撫でられたフランは、満面の笑みを浮かべた

 

輝夜:時に鈴仙。彼が目覚めたら、皆に連絡するんじゃなかったの?

 

鈴仙:そ、そうでした!スミマセン!ちょっと失礼します!

 

病室の外に出た鈴仙は、ラディッツが目覚めたと言う事を昨日集まっていたメンバー達に連絡し始めた

 

永琳:やれやれ…彼の見舞い客のせいで、今日は騒がしくなりそうね…

 

輝夜:そうねてゐ、急いで御茶と御茶菓子の準備をするわよ

 

てゐ:アイアイサー

 

てゐと輝夜は、御茶と御茶菓子の準備の為、足早に病室から出て行った

 

永琳:今日は、いつもみたいに静かに仕事なんて事は出来そうにないわね…

 

ラディッツ:スマンな、永琳。

 

永琳:はぁ…

 

今よりも数段騒がしくなる事が確定し、深い溜め息を吐いた永琳であった

 




小悪魔:またも瀕死から復活したラディッツ様ですが、コレで戦闘力は幾つになったんですか?

作者:グンと伸びて、大体3万くらいだね。

小悪魔:それでも3万ですか…いっその事、ターレス様みたく、実を使えば良いのでは?手っ取り早く強くなれるんですよね?

作者:それは、どうしても勝てない敵が現れた時の最終手段で…せっかく強くなる為に努力してんのに…

小悪魔:スミマセン…

作者:それと、今更になりますが、以前の話の中で表記に明らかな間違いがあったので、修正しました。具体的には、102話の最後らへんで華扇さんが登場した場面。藍さんが、彼女が住んでいる場所を“神社の裏山”等と書いていました。正しくは、“妖怪の山”でした。訂正した上、慎んで御詫び致します。今後、この様な事が無い様に気を付けます。
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