その日、ラディッツが目を覚ましたと連絡を受けたメンバー達が次々と永遠亭を訪れた。一番最初に病室にやって来たのは…
パチュリー:失礼するわよ。
フラン:あ、パチェだ。
ラディッツ:お前1人か?
鈴仙:レミリアさん達は?
パチュリー:彼女達には、色々とやる事があるのよ。用事を済ませ次第来ると思うわ。私は、皆より一足先に来ただけよ。
ラディッツ:そうなのか。
パチュリー:フラン、鈴仙。悪いんだけど、少しだけ席を外してくれないかしら?
フラン:えっ?何で?
パチュリー:ラディッツに話があるのよ。大丈夫よ、すぐに済むから。
フラン:すぐに済むなら、私達が居ても問題無いんじゃないの?
パチュリー:・・・
鈴仙:…フランさん、此処は彼女の言う通りにしましょう。
フラン:良く分からないけど…
空気を読んだ鈴仙は、小首を傾げるフランを連れて病室から退室した。現在、病室にはラディッツとパチュリーの2人きりである
パチュリー:まさか、私が誰かの御見舞いをする事になるなんて思わなかったわ。
ラディッツ:スマン、面倒を掛けたな。
パチュリー:本当よ…でも…
パチュリーは、ゆっくりとラディッツを抱き締めた
ラディッツ:お、おい…
パチュリー:貴方が無事で…目覚めてくれて、本当に良かった…
ラディッツ:・・・
パチュリーは、涙を流しつつも心底安心した表情を浮かべていた。その姿は、冷静沈着な魔女の物では無く、何処にでも居る年頃の少女の物であった。ラディッツは、無言のまま彼女を優しく抱き締めていた。数分後、パチュリーは涙を拭いながら彼から離れた
パチュリー:…格好悪い所を見せたわね…
ラディッツ:何、構わんさ。俺の方こそ、無様な姿を晒しちまったしな。
パチュリー:本当にね。あんな事してちゃ、命が幾つあっても足りないわ。
ラディッツ:全くだな。
パチュリー:でも、安心して頂戴。コレから先、貴方がどれだけ無茶をしようとも、絶対に私が貴方を助けるわ。貴方が私に良くしてくれたみたいに…だから、遠慮無く私を頼って頂戴。
ラディッツ:あぁ、有難うよ。ドンドン頼りにさせて貰うぜ?
パチュリー:任せなさい
笑顔を見せ、胸を張るパチュリーであった。一方、病室の外には、連絡を受けた面々が集まっていた。但し、その全員が扉の前で聞き耳を立てて居たのだった…
フラン:パチェ狡い…私だって、御兄ちゃんに頼られたいのに…
咲夜:まさか、あのパチュリー様に彼処まで言わせるとは…
レミリア:彼が来てから、パチェは本当に明るくなったわ。親友として、本当に嬉しい事だわ
永琳:困ったわ…入るに入れない空気ね…
魔理沙:まさか、彼奴等がこんなに親密になってるとは思わなかったぜ…
霊夢:本当よ。一体いつの間に…
てゐ:色々あったって話は聞いてるけどねぇ…
文:噂の外来人と、紅魔館の魔女の熱愛…コレは、中々面白いネタになりそうですねぇ…
はたて:アンタはまた…
妹紅:ラディッツは、其方方面は激鈍だって話だぞ。
鈴仙:うぅ…私だって…私だってラディッツさんと…
輝夜:応援してるわよ、鈴仙
椛:…何やら、色々な思惑が入り乱れていますね…
ターレス:アホくさ…付き合ってられん…
ザーボン:サイヤ人は、戦う事しか頭に無い種族だった筈だが…
紫:人は変わっていく物よ。良い方にも、悪い方にもね。
藍:深い御言葉です、紫様。
華扇:このバナナ、結構イケますね…
幽々子:此方のリンゴも美味だわ
妖夢:ちょっ…それ、ラディッツさんへの御見舞いの品!
にとり:油断も隙も無いって奴だな。
はたて:私ら、一体何やってんだか…
再び病室内
ラディッツ:そろそろ、外の連中も入れてやるべきか?
パチュリー:…そうね…もう良いわよね…
ラディッツ達が部屋の外の騒ぎに気付き、メンバー達を中に入れたのは、その少し後の事であった
後1話でこの章も御終いです
次の章で、いよいよ作者の出したいキャラが登場します
そのキャラが、ザーボンのパートナーとなるキャラです
今回、メインヒロイン4人の中ではたてだけ出番少ないなぁ…
フランは、恋愛と言うよりは兄としてラディッツが大好きな妹キャラ
はたても、恋愛と言うよりは親しい女友達みたいな扱い(今は…)
パチュリーは、ツンデレ(今回はデレ)
鈴仙は、純粋に片想い中って感じですかね