ゆっくりしてってね
小傘と約束した翌日、再び人里を訪れたザーボンと華扇。其処で、集まって話をしていた住人達から彼女が行方不明になった事を知る。彼女の鍛冶屋を調べに向かった2人だったが、彼女は其処に戻って来た様子は無かった。とその時、人間達が集まっていた方から爆発音と悲鳴が聞こえた。それを聞き付けてすぐにその場に戻った2人が見た物…それは、大好きだと語っていた人間達や里を襲っている小傘の姿であった。彼女の体からは、邪気が溢れ出していた…
華扇:小傘!人間達を襲うのを止めなさい!一体、何があったと言うの?
小傘:人間達が悪いんだ…
華扇:えっ?
小傘:人間達は、わちきを捨てた…わちきは、そんな人間達が憎い…だから、復讐してやるんだ!
ザーボン:復讐だと?
華扇:彼女の体から溢れる邪気…コレはまさか…
正邪:おーおー、やってるやってる
暴れる小傘と話す2人の前に、正邪が姿を現した
ザーボン:鬼人…正邪…
正邪:よぅ…
華扇:彼女がああなったのは、貴方のせいね。
正邪:御名答。
華扇:今すぐ彼女を元に戻しなさい!そして、悪事から足を洗いなさい!
正邪:やなこった。
2人:・・・
正邪:能天気なお前らに、彼奴の事を教えてやるよ。
ザーボン:何?
正邪は、2人に小傘の過去を語り出した
正邪:彼奴はな、ダッサいデザインのせいで人間に捨てられた雨傘が、長い年月を経て妖怪化した存在だ。彼奴は、自分を捨てた人間共を憎んでる。私は、その復讐にちょっと手ぇ貸してやっただけだぜ?
ザーボン:捨てられた…
華扇:それはおかしいわね。
正邪:あぁん?
華扇:彼女は昨日、自分を受け入れてくれた人間達やこの里が大好きだと私達に語っていたわ。
正邪:そんなもん、嘘に決まってんだろうが。憎悪なんてのは、そう簡単に消えるもんじゃねぇんだよ。
華扇:私には、彼女のあの笑顔が嘘であったとは思えない。
ザーボン:私も、華扇様と同意見だ。
正邪:甘ちゃん共が!全部彼奴の演技だったんだよ!お前らは、彼奴にまんまと騙されたのさ!私の言葉に乗って来たのが良い証拠だ!
2人:・・・
正邪:小傘!お前は引き続き暴れてろ!コイツらの足止めはしといてやる!
小傘:分かった。
正邪の言葉に頷いた小傘は、人間達が逃げて行った方へ移動を開始した
華扇:ザーボン!彼女を追って!此処は私が引き受けます!
ザーボン:はっ!
ザーボンは、華扇に言われた通りに小傘を追って移動を開始した。華扇は、正邪と真っ向から対峙した
華扇:貴方の力じゃ、私には勝てない。戦わなくても分かるわ。
正邪:一瞬で、永久に大人しくさせてやるよ!コイツらの力でな!
そう言うと、正邪は虚空に異空間を開いた。その中からは、霊夢や魔理沙、紅魔館、冥界、永遠亭、妖怪の山のメンバー達の姿をした敵が次々と現れた。その敵達は、姿形こそ彼女達その物だが、身に着けている衣服が黒く、その目からは生気が全く感じられない
華扇:見慣れた姿ばかり…しかし、コレは…
正邪:アンタの相手はコイツらだ。まぁ付き合ってやってくれや。
正邪は、華扇の相手を偽者達に任せ、ザーボンが向かった方へと移動を開始した
華扇:ザーボンを追って行きましたか…まぁ良いでしょう…彼ならば、小傘を何とかしてくれる筈…貴方達が何者かは知りませんが、この茨華仙が御相手しましょう!さぁ、全員纏めて掛かって来なさい!
華扇は、大量の敵達を前にしても臆する事無く…寧ろ、余裕の表情を浮かべつつ身構えた
少しばかりネタバレ込みなので、御注意下さい
小悪魔:何やら、親しいメンバー達を模した黒い敵が現れた様ですが、コレは?
作者:元ネタは、ドラゴンボールファイターズのクローン戦士だよ。
小悪魔:クローン戦士…そんな技術者が彼等の仲間に…
作者:まぁ華扇さんなら、クローン程度の相手くらい大丈夫だと思う。
小悪魔:問題は、ザーボン様が小傘さんを元に戻せるのか…ですね。
作者:それな。それと、小傘の過去について…ダッサいデザインのせいで人間に捨られたとあるけど、実際は忘れられただけ。小傘は捨てられたと思ってるみたいだけど…まぁ持ち主が忘れたまま放置してる以上、捨てられたと考えても良いよね?って事で…