ゆっくりしてってね
人里での騒動が収まった、紫と藍を呼び出したザーボン達。只今、彼女達に事の顛末を説明中である
ザーボン:以上が、今回の事件の報告になります。
藍:そうか、報告御苦労。
紫:事情は分かったわ。この間の仮面のサイヤ人と、鬼人正邪に続き、またもや敵が現れるなんて…困った物ね…
藍:はい…
紫:まぁ彼等の事は追々考えるとして…
紫は、破壊された建物や荒らされた里、怪我をした里の人間達を見回し、次に小傘を睨み付ける
紫:随分と派手にやらかしてくれたわね。
小傘:うぅ…ごめんなさい…
紫:さて、どう処分しようかしら…
小傘:・・・
ザーボン:小傘さんは、奴等に操られていただけです。この破壊行為は、彼女の本意ではありません。
住人A:そ、そうだ!それに、彼女は俺達の為に色々頑張ってくれたんだ!
住人B:妖怪だろうと何だろうと、彼女は俺達の…この里の仲間だ!何とか…何とかならねぇだろうか!
次々に頭を下げつつ、小傘の減刑を求める住人達。紫は、その言葉の1つ1つをしっかりと聞いていたが…
紫:貴方達の言い分は分かったわ。でも、妖怪が人間達に手を出してはいけないと言うのがこの幻想郷のルールなの。どんな理由があったにしろ、それを破った以上は無罪放免と言う訳にはいかないのよ。コレを見逃したら、今までルールを守って来た他の妖怪達に示しが付かないのよ。
住人達:くっ…
紫:厳しい事を言う様だけど、分かって頂戴。
藍:紫様…
皆が言葉を失い、その場がシンと静まり返っていた。その少し後、紫が静かに口を開いた
紫:貴方への罰は、破壊されてしまった里の建物の修復作業、及び美化作業を無償で行う事。
小傘:えっ?
紫:どうしたのよ?
小傘:あ、えーっと…わちきはてっきり、里を追放されるか、店を取り上げられるんじゃないかと…
紫:其処まではしないわよ。貴方は、私の夢の1つでもある“妖怪と人間の共存”の為に頑張ってくれてるじゃない。此処で貴方にそんな処分を下したら、只でさえ困難な夢の実現が更に遠退いちゃうからね。
小傘:・・・
住人A:じゃあ、小傘ちゃんはコレからも今までと同じ様に…
紫:えぇ、勿論よ。彼女には、コレからも貴方達の為に頑張って貰うわ。微力ながら、私も力を貸すわよ。
紫のその言葉を聞いた瞬間、里の人間達皆から歓声が上がり、今まで静まり返っていたのが嘘の様に賑やかになった
住人A:良かったなぁ、小傘ちゃん
住人B:コレからも宜しく頼むよ
小傘:皆…有難う
住人達の温かい言葉に、小傘は嬉し涙を流しつつ笑顔を浮かべていた
住人A:そうと決まれば、早速壊れた建物の修理に取り掛かるぞ!
住人B:小傘ちゃんだけにキツい作業はさせねぇ!俺、急いで大工呼んで来る!
紫:・・・
バタバタと動き出した住人達を、紫は目を細めながら眺めていた
藍:紫様、あの程度では罰にならないのでは?
紫:良いのよ。彼女にキツい罰を与えちゃ、彼女を慕ってる里の人間達から反感を買う事になるしね。
藍:それはそうかも知れませんが…
ザーボン:紫様、有難うございました。
紫:どう致しまして彼等同様、貴方にも期待しているわ。頑張ってね。
ザーボン:はっ!
紫:藍、帰るわよ。
藍:はい。
御礼を言ったザーボンに対し、激励の言葉を掛けた紫。彼女は、そのすぐ後に藍と共に自らの能力でその場から移動した
ザーボン:小傘さん。
小傘:何ですか?
ザーボン:建物の修復や美化作業、私にも手伝わせて頂けませんか?
小傘:えっ?でも、それじゃ申し訳が…
ザーボン:問題ありません。今回の事は、事態を未然に防げなかった私にも非があります。それに、コレは私の過去の罪を償う為でもあるので。
小傘:・・・
ザーボン:華扇様、作業への参加の許可を。
華扇:良い心掛けですね勿論許可しますよ
ザーボン:有難うございます。
華扇:そして、私も参加させて頂きます
ザーボン:えっ?
小傘:仙人様も?
華扇:えぇ弟子がサボらない様に、しっかりと見張っておかなくてはいけませんからね
ザーボン:コレは手厳しい…
華扇:フフフ
小傘:えっと…それじゃ、宜しく御願いしますね
ザーボン:はっ!
華扇:共に頑張りましょう
小傘:はい
こうして、里の建物の修復や荒れた里の美化作業が始まるのだった
しつこい様ですが、主人公はラディッツです
この章が終わったら復活します
日常回だけで無く、カオスな話もやってみたい
にとりの開発したメカで起こる珍事件とか…