誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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長くなり過ぎました…


第126話

数日後…俺達は、玄武の沢に集まってバーベキューの真っ最中。メンバーは、俺、フラン、パチュリー、鈴仙、はたて、霊夢、魔理沙、レミリア、咲夜、文、妖夢、幽々子、ターレス、椛、妹紅、輝夜、にとり、紫、ザーボン、華扇…ザーボン達の横に見慣れない奴が居たな。名を多々良小傘と言うらしい。奴等(ザーボン達)曰く、どうやら、色々あって仲良くなって、今回一緒に連れて来たんだとか…まぁ悪い奴には見えんし、何の問題も無かろう。因みに、紫の式神である藍は、紫の仕事を自ら引き受けたらしく、今回は不参加だ。遊泳も食事も自由って事で、全員水着姿な訳だが…

 

霊夢:ラディッツ。もう一度聞くけど、本っ当にこのキャンプとかバーベキューはタダなのよね?後で参加費払えって言われたって、私はビタ一文払わないからね?

 

ラディッツ:入院中に世話になった奴から参加費を毟り取る様な事はせん。安心しろ。

 

霊夢:そう、なら良いわ。

 

魔理沙:てか、もう一度もう一度って…お前、さっきからそれ何回言ってんだよ?

 

霊夢:うっさいわね。御金の事なんだし、何回だって確認するわよ。

 

魔理沙:お前って奴は…

 

霊夢の奴は、参加費タダ、食い放題ってのに食らい付いて来やがった。コイツ、確かフランの一件でレミリアから謝礼を現金で貰ってた筈だが…まぁ深くは聞くまい。霊夢は、一心不乱に肉を食っている。食える時に食っておこうって感じなのか…そう考えてる俺に、鈴仙と姫さんが声を掛けて来た

 

鈴仙:ラディッツさん本日は、私達を御誘い頂いて有難うございます

 

輝夜:楽しませて貰ってるわよ

 

ラディッツ:そりゃ何よりだ。しかし…鈴仙と姫さんは来たのに、永琳とてゐは来てねぇんだな。

 

輝夜:あら、私の水着姿じゃ満足出来ないかしら?世が世なら、殿方達が泣いて喜ぶくらいよ?

 

ラディッツ:生憎、其方の方は良く分からんのでな。てか、そう言う事じゃなくてよ…

 

輝夜:冗談よ

 

鈴仙:師匠は御仕事があるので…てゐは悪戯した罰として、私の代わりに師匠の助手をやらされてます。で、私が姫様の御目付け役を。

 

ラディッツ:成る程、彼奴等も大変だな。

 

鈴仙:てゐは自業自得ですけどね。

 

ラディッツ:ま、お前達もゆっくり楽しめよ。

 

鈴仙:はい

 

輝夜:そうするわ

 

鈴仙達は、少し移動して歓談し始めた。俺は、火の勢いを確認しつつ肉を焼き続けてる所だ。バーベキューの周りには、各々楽しんでいる皆の姿があった

 

幽々子:ラディッツ君、御肉の御代わりはまだかしら?

 

ラディッツ:今焼いてるから、もう少し待ってくれ。

 

幽々子:早く早く

 

肉の御代わりを催促する幽々子を静めつつ、俺は肉焼きを続けている。幽々子の食欲は、他のメンバーとは段違いに凄まじかった。俺やターレスも相当食う方だが、コイツの食欲は俺達に勝るとも劣らん。気持ち良い程の見事な食いっぷりで、次から次へと肉や野菜(大半は肉)を平らげて行きやがる。あの細い体の何処にあの量が入ってくんだ…横を見ると、甲斐甲斐しくターレスの世話をする椛の姿があった

 

椛:ターレスさん、御肉と御酒の御代わりは此方に。

 

ターレス:気が利くじゃねぇか。

 

椛:いえ、何なりと申し付けて下さい。

 

ターレス:おう。

 

そんな椛に対し、ぶっきらぼうに返しているターレス。態度はどうあれ、どうやら仲良くやれてる様だな。と言うか、アレじゃ椛が楽しめてねぇんじゃ…そう思った俺は、椛に声を掛けた

 

ラディッツ:椛。さっきからソイツの世話を焼いてばかりの様だが、お前は楽しめてるのか?

 

椛:あ、はい。私なりに楽しんでいますよ。御肉も頂いてますし。

 

ラディッツ:そうか?なら良いんだが…

 

フラン:御兄ちゃーん

 

ラディッツ:うぉっ?

 

フランの奴が、勢い良く俺の首根っこに飛び付いて来やがった。その勢いで、危うくバーベキューの上に倒れ込みそうになった。そうなったら、色々アウトだったぜ。危ねぇ危ねぇ…

 

ラディッツ:フラン、何の用だ?

 

フラン:御兄ちゃん、私と遊んでよ

 

ラディッツ:遊びたいのは山々なんだが…

 

レミリア:フラン。ラディッツは火の番で忙しいんだから、邪魔をしないの。

 

フラン:むぅ…

 

俺が構わなかったのとレミリアに軽く怒られた事で、フランが膨れっ面になっちまった。こりゃいかんな…

 

はたて:フラン。ラディッツ達の代わりに…と言っちゃ何だけど、私と遊ぼうよ

 

フラン:本当?

 

はたて:本当本当。で?何がしたいの?

 

フラン:えっとね…泳ぎたい

 

他全員:えっ?

 

フランのその言葉に、俺達皆固まっちまった。理由は、言わんでも分かると思うが…

 

にとり:泳ぐって…アンタは吸血鬼だろ?そんな事して大丈夫なのかい?

 

フランは吸血鬼だからな。本来ならば、こうして陽の当たる所で遊ぶ事自体が命に関わる種族だ。日光だけじゃなく、流水も駄目なんだったな…つまり、遊泳も不可能だ。本来ならばな…

 

フラン:大丈夫だよパチェの魔法の御蔭で、日光も水も全然平気だもん

 

そう…コイツは、パチュリーの魔法で弱点が無くなってるんだ。つまり、こうして皆と共に遊んでいても何の問題もねぇって訳だ。魔法ってのは便利なもんだな…

 

パチュリー:水に入る事自体は問題無いと思うわ。但し、泳げるかどうかは別問題だけどね。

 

フラン:うっ…で、でも折角来たんだし…あんなに綺麗な水場が近くにあるのに…

 

咲夜:妹様、コレを御使い下さい。

 

フラン:コレって…

 

咲夜:はい、浮き輪でございます。コレさえあれば、妹様でも水遊びが可能になる筈です。

 

フラン:有難う咲夜ナイスだよ最高だよ

 

咲夜:勿体無い御言葉です。

 

浮き輪を用意してた咲夜を絶賛するフラン。流石と言うべきか…

 

ラディッツ:フラン。一応準備体操をしっかりしとけよ。

 

フラン:はーい

 

咲夜から浮き輪を受け取ったフランは、はたてと一緒に準備体操をし始めた。こうして見ると、普通の遊びたい年頃のガキにしか見えんな…

 

フラン:よーし!準備運動終了!はたてさん、行こう行こう!

 

はたて:はいはいじゃあ、ちょっと行って来るね

 

レミリア:悪いわね。

 

ラディッツ:世話を掛けるな。

 

はたて:何の何の

 

準備体操を早々に済ませたフランは、浮き輪をしっかりと装備した後、はたてと一緒に沢に飛び込んで遊泳を始めた。正確には、フランは浮き輪に乗ってるだけで、はたてがそれを後ろから押しながら泳いでるって感じなんだが…

 

咲夜:妹様、楽しそうですね。

 

ラディッツ:あぁ。

 

咲夜の言う通り、フランは満面の笑みを浮かべてハシャいでやがる。そして、それを羨ましそうに眺めている奴が約一名…

 

レミリア:・・・

 

それは、フランの姉であるレミリアだった。自分も仲間に入りたいって感じだな。仕方ねぇ、此処は一肌脱いでやるとするか…

 

ラディッツ:レミリア。お前も一緒に遊んで来たらどうだ?

 

レミリア:バ、バカな事言わないの!こう見えても、私は紅魔館の主で誇り高き吸血鬼なのよ!その私が、子供みたいな…事…なんか…出来る訳が…

 

言葉ではそう言いつつ、度々楽しそうに遊んでるフランを横目で見てやがる。やれやれだ…

 

ラディッツ:遊びたいとウズウズしてんのがバレバレだし、顔にも出てるぞ。

 

レミリア:うぐぅ…

 

ラディッツ:こんな時くらいハメを外してもバチは当たらんぞ。自分の気持ちに正直になれ。

 

レミリア:…1つだけ言っておくわ…

 

ラディッツ:あん?

 

レミリア:コレからの私の姿をもし外部にバラしてみなさい!カラッカラに干涸びるまで血を吸い尽くしてやるからね!

 

ラディッツ:へいへい…

 

レミリア:よーっし!行くわよ咲夜!私に付いて来なさい!

 

咲夜:御意。

 

レミリアは、一点の曇りも無い笑顔を浮かべつつ、しかも浮き輪をしっかりと装備して、フラン達が遊んでる所へと猛ダッシュして行きやがった。咲夜もその後を追う。その姿からは、普段のカリスマ性なんぞ欠片も感じられなかった。いや、元からそんなもん無かったか…それに、この場に居る奴等にはもうバレバレなんだが…

 

パチュリー:子供ね…

 

ラディッツ:全くだな。

 

そんなレミリアの姿を見て、俺はパチュリーと共に溜め息を吐いた

 

小傘:あの、ラディッツさん…

 

ラディッツ:あん?どうした?

 

小傘:えっと…気のせいかも知れませんけど…火の勢いがさっきより大分弱い様な…

 

ラディッツ:何?

 

小傘にそう言われ、俺は火の勢いを確認した。見ると、確かに勢いが弱くなっていた

 

ラディッツ:こりゃいかんな。すぐに火の勢いを戻さねぇと…

 

妹紅:ほらよ。

 

ラディッツ:あん?

 

マッチで火を点けようとした俺の傍に妹紅が寄って来て、火を灯した人差し指を出して来た

 

妹紅:火、必要なんだろ?コレで良いか?

 

ラディッツ:あぁ、スマン。

 

直ぐ様妹紅が火を点けてくれた。御蔭で、弱まっていた火は勢いを取り戻した

 

ラディッツ:手間を掛けさせたな、妹紅。

 

妹紅:気にするなって。こんな事で良ければ、いつでも言ってくれ。

 

ラディッツ:あぁ。

 

輝夜:貴方の脆弱な炎、初めて誰かの役に立ったんじゃない?

 

妹紅:よーし、次は派手に強火で行くか…

 

輝夜:あら怖い

 

鈴仙:姫様…全くもう…

 

ニヤニヤしながら挑発する姫さんと挑発に乗る妹紅に対し、鈴仙もまた溜め息を吐いた。ふと網の上を見ると、具材が大分少なくなっていた

 

ターレス:おい、肉が少なくなってんぞ。

 

幽々子:私も御代わりを所望するわ

 

直ぐ様、ターレスと幽々子から御代わりの要求が来やがった。具材が無くなった原因の7割くらいは、コイツ等の食欲のせいだと思うんだが…俺も人の事は言えんが…と考えていると、妖夢が申し訳無さそうに近寄って来た

 

妖夢:スミマセン、ウチの主人のせいで…

 

ラディッツ:気にするな。こうも美味そうに食ってくれてると、此方も作った甲斐があるってもんだ。

 

妖夢:あの…何か私に御手伝い出来る事はありませんか?

 

ラディッツ:と言われてもな…

 

華扇:さっきからずっと様子を見ていましたが…貴方はこのバーベキューが始まってからずっと、皆の為に働いてばかりではありませんか?

 

ラディッツ:そうだったか?

 

華扇:そうです。此処は私が代わりますから、貴方は少し休憩しなさい。

 

ラディッツ:だが、俺は別に疲れちゃいねぇし…

 

華扇:病み上がりの人が無理をする物ではありません。貴方が無理をして万が一の事があれば、悲しむ人達が居るんですよ?

 

ラディッツ:…分かった。御言葉に甘えて、少しだけ休ませて貰おう。

 

華扇にそう言われて、俺は何故か後ろにあったビーチチェア(ビーチじゃない)に横になった

 

華扇:量が多いですね…妖夢、手伝いを御願い出来ますか?

 

妖夢:はい、御任せを。

 

華扇:ザーボン、小傘。貴方達は串を作って下さい。言うまでも無いとは思いますが、肉と野菜のバランスを考えてね。

 

ザーボン:はっ!

 

小傘:分かりました。

 

どうやら、ザーボンと小傘が串を作り、華扇と妖夢がそれを焼く係になったらしいな。で、他が食う専門と…

 

文:御疲れ様です、ラディッツさん冷たい飲み物でも如何ですか?

 

ラディッツ:有難うよ。丁度喉が渇いてた所だ。

 

文:どうぞどうぞ

 

文から冷たい飲み物を受け取り、早速一口。良く冷えた飲み物が渇いた喉を潤した。正に生き返ったと言う感じだ

 

ラディッツ:ふぅ…お前は皆と遊ばんのか?

 

文:私には、皆さんの楽しそうな姿を写真に収めると言う仕事がありますので

 

ラディッツ:まさか、その写真を悪用する気じゃねぇだろうな?

 

文:…まっさかぁ

 

ラディッツ:間があったぞ。

 

文:信用して下さいよー!

 

ラディッツ:…まぁ深くは聞かんが、程々にしとくんだな。

 

文:勿論です

 

はたてから、コイツは色々前科があると聞いている。悪い奴じゃねぇんだがな…文に忠告しつつ、俺はある事を考えていた

 

紫:何を考えているのかしら?

 

横のビーチチェアでのんびり寛いでいた紫が話し掛けて来た。姿が見えねぇなと思ってたが、此処に居たのか…

 

ラディッツ:紫か…奴等の…親父達の事を考えてたんだ…こうしてる間にも、奴等は何か企んでいるかも知れんからな…

 

紫:彼等の動向は、藍に探らせているわ。何かあればすぐに知らせが来る筈よ。

 

ラディッツ:そうか…

 

紫:気にするなと言うのは無理でしょうけど…今は、束の間の平和を満喫しましょ。ずっと気を張ってても疲れるだけよ。

 

ラディッツ:…そうだな…

 

紫の奴、茶目っ気があるかと思えば妙に大人びた余裕を見せる事もある…掴み所のねぇ奴ってのは、こう言う奴の事を言うんだろうな…紫の言う通り、今は皆と共に居られる時間を楽しむとするか…

 




各々の水着姿は、皆さんの想像に御任せします

そして、各キャラの出番が少ない少ない…

キャラ多いと大変です

次回もまだまだキャンプとかが続きますよ
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