皆さん、御機嫌よう。私は仙人の茨木華扇と申します。キャンプの為に玄武の沢を訪れていた私達は、隙間妖怪達の思い付きで肝試しの真っ最中。ターレス達が戻って来て、次は私達のチーム(ザーボン、小傘、霊夢、華扇、妹紅)の番となりました。どうなる事やら…
小傘:うーん…
ザーボン:小傘さん、どうかしましたか?
小傘:いえ…その…どうせなら、人を驚かせる側として参加したかったなぁって…
ザーボン:フム…
霊夢:無理無理。アンタの幼稚なやり方でビビる奴なんて誰も居ないわよ。
小傘:うぅ…
妹紅:偉くバッサリだな…
霊夢:本当の事でしょ?
妹紅:それはそうと…この間の里での騒動の事は聞いたぞ。大変だったらしいな。
ザーボン:えぇ、まぁ…
妹紅:里の人間達も、アンタ達には心から感謝してたよ。修行の合間の暇な時にでも、顔を出してやってくれよな?
ザーボン:勿論です。
霊夢:そう言えば…化け傘、アンタの正体が妖怪だって事、里の人間達にバレたんだって?
小傘:あ、はい。
霊夢:良く騒ぎにならなかったわね?普通ならパニックになる所よ?
小傘:えっと…
華扇:その件については、人間達の為にと日々頑張って来た彼女の努力の賜物よ。貴方も、少しは彼女を見習いなさい。
霊夢:うっ…
華扇:して霊夢。最近、何か人間の為になる様な事をしたのかしら?
霊夢:そ、それは…
華扇:まさか、何もしてない…なんて事は無いでしょうね?
霊夢:・・・
華扇:はぁ…前々から再三言っていたとは思いますが、貴方は博麗の巫女としての自覚と言う物が…
小傘:あぁ…仙人様の有難い説法が…
妹紅:仙人の前じゃ、博麗の巫女もタジタジだな。
ザーボン:ハハハ…
その後、私は霊夢に努力する事の大切さや金銭的な事等を説き続けた。彼女の未来が心配な今日この頃…その直後、私達の周りが闇で覆われてしまった。御互いの姿も見えない程に…
小傘:ひぃっ!な、何々?
霊夢:辺りが真っ暗に?
妹紅:おい、いきなり何が起きた?まさか、このタイミングで敵襲か?
ザーボン:皆さん、まずは落ち着いて。
小傘:と言われても…
妹紅:す、すまない…私とした事が取り乱した…
華扇:皆!例え周囲が見えずとも、落ち着いて気配を探りなさい!
全員:・・・
華扇:2時の方角よ!
ザーボン:はっ!
霊夢:誰だか知らないけど、覚悟しなさい!
妹紅:食らえっ!
???:ギャーッ!
気配を感じ取った私の合図と共に、ザーボン、霊夢、妹紅の3人が次々と攻撃を放った様子。敵の悲鳴と共に私達の周りを覆っていた闇が晴れた所を見るに、どうやら彼等の攻撃はしっかりと当たった様ね…互いの無事を確認した私達は、悲鳴が聞こえた方へと向かった。其処に居たのは…
ルーミア:や…やられたのだぁ…
ザーボン:子供…?
霊夢:コイツ、確かバカ妖精達と仲の良い…
妹紅:ルーミアじゃないか。何で此処に…
ザーボン:ルーミア?
華扇:彼女の名前はルーミア。霧の湖に住む妖精達と仲の良い子で、闇を操る能力を持つ妖怪です。
ザーボン:では、先程の闇は…
霊夢:コイツの力でまず間違い無いわね。
妹紅:大方、コイツが隙間妖怪達の言ってたゲストって奴なんだろうな…
霊夢:相変わらずバカな奴ね。仕掛けて来なきゃ、痛い目に合わずに済んだ物を…
ザーボン:気絶している様ですが、どうしましょうか?
霊夢:放っとけば勝手に帰るわよ。
小傘:えっ?こんな所に置いて行くんですか?
霊夢:いちいち面倒見てらんないわよ。それに、疲れてるから早くテントに戻って寝たいしね。
小傘:良いのかなぁ…
華扇:その前に、さっきの話の続きを聞いて貰いますからね。
霊夢:はぁ?話ならもう終わったでしょうが!
華扇:いえ、まだまだ言いたい事は山程ありますよ。
霊夢:そ、そんな…
妹紅:あーあ…こりゃ徹夜コースかな…
小傘:御愁傷様です…
ザーボン:取り敢えず、御札を入手して戻るとしましょう。
小傘:ですね。
御札を入手した私達は、無事にキャンプへと戻る事が出来ました。霊夢には、コレからみっちり有難い説法を聞かせなくては…
視点変更(フラン)
霊夢達も戻って来たし、次は私達の番だねメンバーは、私、御姉様、咲夜、うどんげ(鈴仙)、にとりだよ。御兄ちゃんと組めなかったのは残念だけど、籤引きだから仕方無いよね。私達は、御姉様、咲夜、うどんげ、にとり、私の順に並んで祠目指して進んでる所だよ。えっ?何で私が一番後ろなのかって?もしも敵が襲って来たらと考えて、念の為にかな…
咲夜:御嬢様、妹様。辺りが暗いので、御足元には十分に御気を付け下さい。
フラン:はーい
レミリア:分かってるわ。
私達吸血鬼は夜目が利くから、夜道なんて全然問題無いんだけどね…
レミリア:むぅ…
咲夜:どうかなさいましたか?
レミリア:いや…その…大分前から軽く眠気がね…
にとり:そりゃ、昼間あんなに大ハシャギしてりゃ疲れるって。
鈴仙:とっても楽しそうにしてましたもんね。
レミリア:うっ…私が遊び回っていた事は、今回不参加の皆には内緒にしておきなさいよ?絶対に!
にとり:分かってるって
レミリア:本当かしら…
鈴仙:こう言っちゃ失礼でしょうけど…私、以前はレミリアさんは冷酷で怖い人だってイメージしか無かったんですけど…今日の事で、それが間違いだったとハッキリ分かりました。
レミリア:…はい?
鈴仙:レミリアさんは、寂しがり屋だったり遊びに夢中になったりと、可愛らしい所もちゃんとあったんですね
レミリア:・・・
にとり:今日のあの姿を見てると、カリスマ性なんか欠片も無かったしねぇ…
レミリア:・・・
フラン:御姉様のカリスマ性なんか、大分前から無かったよ?
レミリア:グフッ!
鈴仙:そうなんですか?
フラン:御兄ちゃんや咲夜が言うには、過度な心配性だったり、好き嫌いが沢山あったり…今日の事に限らず、子供っぽい所は結構あるんだよ。
にとり:へぇ…
鈴仙:意外…
レミリア:フラン、もう止めて…私のライフが無くなる前に…
フラン:でも…紅魔館の皆の事を思って日々頑張ってる御姉様の姿は、素直に格好良いと思うよ。
レミリア:・・・
フラン:私も、そんな御姉様を守れるくらい強くならなくちゃ…
にとり:そっか…
鈴仙:フランさんは優しいですね
フラン:そうかな…
レミリア:うぅ…
咲夜:御嬢様?どうかなさいましたか?
レミリア:何でも無いわ…只、景色が滲んで見えないだけよ…
咲夜:…そうですか…
その直後、先の方でガサガサと物音がした。誰か居るのは間違い無いね…
にとり:ひゅいっ!?
鈴仙:な、何ですか?今の音…
咲夜:まさか、敵襲?
身構えつつ先に進んだ私達。でも、其処に居たのは気絶したチルノとルーミアを回収しようとしてる白い布を被った御化け(?)だったよ
レミリア:アレって、霧の湖の妖精達よね?
咲夜:その様です。
???:アレ?もう出番?その…あの…が、がおーっ!御化けだぞー!コイツ等みたいに食べちゃうぞーっ!
私達に気付いた御化け(?)は、少し慌てた様子を見せた後で必死に怖がらせようとして来た。でも、悪いけど全然怖くなかった…
フラン:えっと…間違ってたら悪いんだけど…中身、大ちゃんだよね?
???:な、何の事かな?私は御化けで…
フラン:いや、友達の声を聞き間違えたりしないよ?
大妖精:うっ…
フラン:もしかして、八雲のオバ…御姉さんの言ってた試練って…
大妖精:…なさい…
フラン:ん?
大妖精:ゴメンなさい!見逃して下さーい!
御化け…もとい、御化けの仮装をした大ちゃんは、チルノとルーミアを抱えて私達の前から猛スピードで逃げて行っちゃった。別に何もしないのになぁ…
フラン:行っちゃった…
鈴仙:あの格好のままなんだ…
にとり:目立つなぁ…
咲夜:追いますか?
レミリア:いや、敵じゃないんだし放っておきなさい。それより、早く御札とやらを持って戻るわよ。眠いわ。
咲夜:御意。
最近、御姉様が益々可愛らしくなって来てて大草原不可避。それはさて置き、私達も肝試し終了。後は御兄ちゃん達だけだけど…どうなるのかなぁ…
次回でキャンプも御終いです
ラディッツ達の肝試し、どうなりますやら…