誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

134 / 499
ゆっくりしてってね


第134話

皆さん、御機嫌よう。私は仙人の茨木華扇と申します。キャンプの為に玄武の沢を訪れていた私達は、隙間妖怪達の思い付きで肝試しの真っ最中。ターレス達が戻って来て、次は私達のチーム(ザーボン、小傘、霊夢、華扇、妹紅)の番となりました。どうなる事やら…

 

小傘:うーん…

 

ザーボン:小傘さん、どうかしましたか?

 

小傘:いえ…その…どうせなら、人を驚かせる側として参加したかったなぁって…

 

ザーボン:フム…

 

霊夢:無理無理。アンタの幼稚なやり方でビビる奴なんて誰も居ないわよ。

 

小傘:うぅ…

 

妹紅:偉くバッサリだな…

 

霊夢:本当の事でしょ?

 

妹紅:それはそうと…この間の里での騒動の事は聞いたぞ。大変だったらしいな。

 

ザーボン:えぇ、まぁ…

 

妹紅:里の人間達も、アンタ達には心から感謝してたよ。修行の合間の暇な時にでも、顔を出してやってくれよな?

 

ザーボン:勿論です。

 

霊夢:そう言えば…化け傘、アンタの正体が妖怪だって事、里の人間達にバレたんだって?

 

小傘:あ、はい。

 

霊夢:良く騒ぎにならなかったわね?普通ならパニックになる所よ?

 

小傘:えっと…

 

華扇:その件については、人間達の為にと日々頑張って来た彼女の努力の賜物よ。貴方も、少しは彼女を見習いなさい。

 

霊夢:うっ…

 

華扇:して霊夢。最近、何か人間の為になる様な事をしたのかしら?

 

霊夢:そ、それは…

 

華扇:まさか、何もしてない…なんて事は無いでしょうね?

 

霊夢:・・・

 

華扇:はぁ…前々から再三言っていたとは思いますが、貴方は博麗の巫女としての自覚と言う物が…

 

小傘:あぁ…仙人様の有難い説法が…

 

妹紅:仙人の前じゃ、博麗の巫女もタジタジだな。

 

ザーボン:ハハハ…

 

その後、私は霊夢に努力する事の大切さや金銭的な事等を説き続けた。彼女の未来が心配な今日この頃…その直後、私達の周りが闇で覆われてしまった。御互いの姿も見えない程に…

 

小傘:ひぃっ!な、何々?

 

霊夢:辺りが真っ暗に?

 

妹紅:おい、いきなり何が起きた?まさか、このタイミングで敵襲か?

 

ザーボン:皆さん、まずは落ち着いて。

 

小傘:と言われても…

 

妹紅:す、すまない…私とした事が取り乱した…

 

華扇:皆!例え周囲が見えずとも、落ち着いて気配を探りなさい!

 

全員:・・・

 

華扇:2時の方角よ!

 

ザーボン:はっ!

 

霊夢:誰だか知らないけど、覚悟しなさい!

 

妹紅:食らえっ!

 

???:ギャーッ!

 

気配を感じ取った私の合図と共に、ザーボン、霊夢、妹紅の3人が次々と攻撃を放った様子。敵の悲鳴と共に私達の周りを覆っていた闇が晴れた所を見るに、どうやら彼等の攻撃はしっかりと当たった様ね…互いの無事を確認した私達は、悲鳴が聞こえた方へと向かった。其処に居たのは…

 

ルーミア:や…やられたのだぁ…

 

ザーボン:子供…?

 

霊夢:コイツ、確かバカ妖精達と仲の良い…

 

妹紅:ルーミアじゃないか。何で此処に…

 

ザーボン:ルーミア?

 

華扇:彼女の名前はルーミア。霧の湖に住む妖精達と仲の良い子で、闇を操る能力を持つ妖怪です。

 

ザーボン:では、先程の闇は…

 

霊夢:コイツの力でまず間違い無いわね。

 

妹紅:大方、コイツが隙間妖怪達の言ってたゲストって奴なんだろうな…

 

霊夢:相変わらずバカな奴ね。仕掛けて来なきゃ、痛い目に合わずに済んだ物を…

 

ザーボン:気絶している様ですが、どうしましょうか?

 

霊夢:放っとけば勝手に帰るわよ。

 

小傘:えっ?こんな所に置いて行くんですか?

 

霊夢:いちいち面倒見てらんないわよ。それに、疲れてるから早くテントに戻って寝たいしね。

 

小傘:良いのかなぁ…

 

華扇:その前に、さっきの話の続きを聞いて貰いますからね。

 

霊夢:はぁ?話ならもう終わったでしょうが!

 

華扇:いえ、まだまだ言いたい事は山程ありますよ。

 

霊夢:そ、そんな…

 

妹紅:あーあ…こりゃ徹夜コースかな…

 

小傘:御愁傷様です…

 

ザーボン:取り敢えず、御札を入手して戻るとしましょう。

 

小傘:ですね。

 

御札を入手した私達は、無事にキャンプへと戻る事が出来ました。霊夢には、コレからみっちり有難い説法を聞かせなくては…

 

 

視点変更(フラン)

 

霊夢達も戻って来たし、次は私達の番だねメンバーは、私、御姉様、咲夜、うどんげ(鈴仙)、にとりだよ。御兄ちゃんと組めなかったのは残念だけど、籤引きだから仕方無いよね。私達は、御姉様、咲夜、うどんげ、にとり、私の順に並んで祠目指して進んでる所だよ。えっ?何で私が一番後ろなのかって?もしも敵が襲って来たらと考えて、念の為にかな…

 

咲夜:御嬢様、妹様。辺りが暗いので、御足元には十分に御気を付け下さい。

 

フラン:はーい

 

レミリア:分かってるわ。

 

私達吸血鬼は夜目が利くから、夜道なんて全然問題無いんだけどね…

 

レミリア:むぅ…

 

咲夜:どうかなさいましたか?

 

レミリア:いや…その…大分前から軽く眠気がね…

 

にとり:そりゃ、昼間あんなに大ハシャギしてりゃ疲れるって。

 

鈴仙:とっても楽しそうにしてましたもんね。

 

レミリア:うっ…私が遊び回っていた事は、今回不参加の皆には内緒にしておきなさいよ?絶対に!

 

にとり:分かってるって

 

レミリア:本当かしら…

 

鈴仙:こう言っちゃ失礼でしょうけど…私、以前はレミリアさんは冷酷で怖い人だってイメージしか無かったんですけど…今日の事で、それが間違いだったとハッキリ分かりました。

 

レミリア:…はい?

 

鈴仙:レミリアさんは、寂しがり屋だったり遊びに夢中になったりと、可愛らしい所もちゃんとあったんですね

 

レミリア:・・・

 

にとり:今日のあの姿を見てると、カリスマ性なんか欠片も無かったしねぇ…

 

レミリア:・・・

 

フラン:御姉様のカリスマ性なんか、大分前から無かったよ?

 

レミリア:グフッ!

 

鈴仙:そうなんですか?

 

フラン:御兄ちゃんや咲夜が言うには、過度な心配性だったり、好き嫌いが沢山あったり…今日の事に限らず、子供っぽい所は結構あるんだよ。

 

にとり:へぇ…

 

鈴仙:意外…

 

レミリア:フラン、もう止めて…私のライフが無くなる前に…

 

フラン:でも…紅魔館の皆の事を思って日々頑張ってる御姉様の姿は、素直に格好良いと思うよ。

 

レミリア:・・・

 

フラン:私も、そんな御姉様を守れるくらい強くならなくちゃ…

 

にとり:そっか…

 

鈴仙:フランさんは優しいですね

 

フラン:そうかな…

 

レミリア:うぅ…

 

咲夜:御嬢様?どうかなさいましたか?

 

レミリア:何でも無いわ…只、景色が滲んで見えないだけよ…

 

咲夜:…そうですか…

 

その直後、先の方でガサガサと物音がした。誰か居るのは間違い無いね…

 

にとり:ひゅいっ!?

 

鈴仙:な、何ですか?今の音…

 

咲夜:まさか、敵襲?

 

身構えつつ先に進んだ私達。でも、其処に居たのは気絶したチルノとルーミアを回収しようとしてる白い布を被った御化け(?)だったよ

 

レミリア:アレって、霧の湖の妖精達よね?

 

咲夜:その様です。

 

???:アレ?もう出番?その…あの…が、がおーっ!御化けだぞー!コイツ等みたいに食べちゃうぞーっ!

 

私達に気付いた御化け(?)は、少し慌てた様子を見せた後で必死に怖がらせようとして来た。でも、悪いけど全然怖くなかった…

 

フラン:えっと…間違ってたら悪いんだけど…中身、大ちゃんだよね?

 

???:な、何の事かな?私は御化けで…

 

フラン:いや、友達の声を聞き間違えたりしないよ?

 

大妖精:うっ…

 

フラン:もしかして、八雲のオバ…御姉さんの言ってた試練って…

 

大妖精:…なさい…

 

フラン:ん?

 

大妖精:ゴメンなさい!見逃して下さーい!

 

御化け…もとい、御化けの仮装をした大ちゃんは、チルノとルーミアを抱えて私達の前から猛スピードで逃げて行っちゃった。別に何もしないのになぁ…

 

フラン:行っちゃった…

 

鈴仙:あの格好のままなんだ…

 

にとり:目立つなぁ…

 

咲夜:追いますか?

 

レミリア:いや、敵じゃないんだし放っておきなさい。それより、早く御札とやらを持って戻るわよ。眠いわ。

 

咲夜:御意。

 

最近、御姉様が益々可愛らしくなって来てて大草原不可避。それはさて置き、私達も肝試し終了。後は御兄ちゃん達だけだけど…どうなるのかなぁ…




次回でキャンプも御終いです

ラディッツ達の肝試し、どうなりますやら…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。