誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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魔法の森を突き進む一行、その先に待つのは…


第138話

どうも皆さん、鈴仙です。アリスさんを戦力に加える為に彼女の家を訪れた私達でしたが、生憎彼女は不在でした。まぁ居ない物は仕方無いと言う事で、私達は森の更に奥を目指しています。しかし、進めば進む程周りの草花や木々が荒れているのが目立って来て…

 

鈴仙:あちこち荒らされてますね。

 

ラディッツ:あぁ、酷い有り様だな。

 

魔理沙:クッソー…化け茸め、好き勝手やりやがって…

 

パチュリー:コレ以上、この場所を荒らされて堪るもんですか…

 

魔理沙:絶対ぶっ倒してやる!

 

皆さん…特に魔理沙さんはやる気満々みたいです。私も師匠の為に頑張らなきゃ…

 

ラディッツ:魔理沙。此処で暴れ回ってる化け茸の事なんだが、一体どんな奴なんだ?

 

魔理沙:まず、普通の茸の比じゃないくらいバカデッカくてさ。何つーか、とにかくデカいんだ。

 

パチュリー:語彙力無さ過ぎ…

 

ラディッツ:デカい以外に何かねぇのか?見た目の特徴とか…

 

魔理沙:傘は毒々しいピンク色で、ハートみたいな模様がある奴でさ。

 

ラディッツ:変わった柄だな…

 

鈴仙:ピンク色にハート模様の傘…ちょっと待って下さい、それってもしかして…

 

パチュリー:ビヤクダケじゃない。

 

ラディッツ:ビヤクダケ?

 

パチュリー:ビヤクダケは、見た目の特徴から分かる通り毒茸よ。

 

魔理沙:図鑑にあった記述が正しければ、それを食べるとまず全身が火照って来るらしい。で、すぐに己の欲を抑え切れなくなって、目の前の奴に襲い掛かってアレやコレや…コレ以上は、私の口からはちょっと…

 

ラディッツ:あん?

 

鈴仙:因みに、ビヤクダケは惚れ薬の材料として使われます。想い人に少し盛るだけで効果覿面なんだとか。

 

パチュリー:加えて、繁殖力もかなりの物なのよ。少しでも胞子がくっ付いたら、あっと言う間にビヤクダケの宿主にされて御終いよ。

 

ラディッツ:厄介なもんだって事は何と無く伝わった。

 

パチュリー:そんなのを野放しにしておいたら、森の生態系が大変な事になるわ。早めに対応する必要があるわね。

 

魔理沙:あぁ、そうだな。

 

鈴仙:ですね。

 

ラディッツ:魔理沙は、その化け茸と戦おうとしたんだよな?

 

魔理沙:そうなんだけどさ…さっきパチュリーが言った通り、繁殖力が半端無いんだ。私が其処に辿り着いた時には、既に辺り一面奴の宿主になった生き物だらけだったよ。

 

ラディッツ:そんなもん、得意の魔法で一掃すれば良いだろ。

 

魔理沙:力加減は苦手だから、下手すると化け茸だけじゃなく辺りの物全部巻き込んじまうよ。出来れば、化け茸以外は無傷で済ませたいんだ。アンタなら出来る筈だろ?

 

ラディッツ:期待を裏切る様で悪いが、そんな繊細な事が出来る自信はねぇぞ?

 

魔理沙:むぅ…

 

ラディッツ:と言うか、化け茸の宿主になった奴等を助ける術はあるのか?

 

パチュリー:水で洗い流してしまえば大丈夫な筈よ。

 

ラディッツ:何だ、意外と簡単なんだな。パチュリー、宿主を元に戻すのはお前に任せるぞ。

 

パチュリー:仕方無いわね…

 

鈴仙:皆さん、この先に行く前にビヤクダケ用の特効薬を飲んで下さい。それと、念の為にマスクを着けておきましょう。宿主にされては面倒ですからね。

 

そう言って、私は皆さんに薬とマスクを手渡した。師匠に言われて、念の為にと持って来た物だ。はい其処、都合が良過ぎるとか言わない

 

ラディッツ:準備が良いな。

 

パチュリー:こんな物でも、無いよりかはマシって所だけどね。

 

魔理沙:だな。

 

各々薬を飲み、マスクを装着した私達は、化け茸が居る森の最奥部へと足を踏み入れた。其処には、辺り一面にピンク色の霧(靄?)が立ち込めていた

 

魔理沙:うっへぇ…前より酷くなってるなぁ…

 

ラディッツ:この霧、全部そのビヤクダケとやらのせいなのか?

 

パチュリー:多分そうね。素の状態で足を踏み入れたら、あっと言う間に宿主にされそうね。

 

鈴仙:考えるとゾッとしますね…

 

私達が足を踏み入れてすぐ、ズンズンと言う音と共に巨大な影と多数の小さな影が私達に向かって来た。それは言わずもがな…

 

パチュリー:出たわよ、化け茸と宿主にされた奴等が…

 

鈴仙:どうやら、歓迎ムードの様ですね。

 

ラディッツ:らしいな。ムッ…

 

魔理沙:どうした?

 

ラディッツ:宿主の連中の中から、一際デカい魔力の反応を感じるんだ。

 

魔理沙:魔力だって?

 

ラディッツ:あぁ。

 

ラディッツさんがそう言った瞬間、宿主達の中からその人は現れた。それは…

 

パチュリー:ちょっ…

 

鈴仙:えっ?

 

魔理沙:お前…アリス…

 

アリス:フフフ…

 

それは、私達が協力を求めようとしていた人形使いのアリスさんだった。彼女の目は虚で、狂気を感じる笑みを浮かべていた。私には、彼女が正気を保っているとは思えなかった…多分、他の皆さんも同じだろうけど…

 

ラディッツ:面倒な事になっちまった様だな…

 




小悪魔:アリスさんがビヤクダケの宿主に…何と言う事でしょう…

作者:さぁ、どうなりますやら…
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