誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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ゆっくりしてってね


第140話

魔理沙がアリスを引き付けてる間に、俺達は化け茸を倒す事にした。当の化け茸は、今も胞子を撒き散らしながら暴れてるが、幸いな事にコイツには今まで戦って来た奴等程の強い力は無さそうだ。動きが単純な上、図体がデカくて攻撃が当たり易そうだからな。と言うか、この状況で一番厄介なのは、化け茸なんかよりも正気を失ったアリスなんだが…

 

鈴仙:化け茸を倒しても、森が滅茶苦茶になってしまっては意味がありません。念の為、私が動きを止めます。ラディッツさんとパチュリーさんは、其処に追撃を御願いします。

 

ラディッツ:良かろう。

 

パチュリー:やるならさっさとやりなさい。

 

鈴仙:では…行きます!

 

鈴仙は、瞬時に化け茸の懐に潜り込み、無数のラッシュ攻撃を叩き込んだ。素早く無駄の少ない見事な攻撃だ

 

ラディッツ:ほぅ…鈴仙、少し腕を上げたか?

 

鈴仙:あの一件の後、軍に居た頃のトレーニングを思い出し、射撃だけでなく体術も鍛え直したんです。コレから先、更に激しい戦いが私達を待ってる筈…その戦いで、皆さんの御役に立てる様に…皆さんに置いて行かれてしまわない様に。

 

あの一件とは、言わずもがな竹林での事件の事だろう。見た目は華奢な女だが、流石は妖怪と言った所か。一流の戦士とは言えなくても、伸び代は十分にあると見て良いだろう

 

鈴仙:次、御願いします!

 

パチュリー:次は私よ。

 

鈴仙が化け茸の巨体を空高く打ち上げたすぐ後に、魔法陣が化け茸をしっかりと捕縛しやがった。他でもねぇ、パチュリーの仕業だ。敵を捕縛して動きを止めた後、パチュリーは魔力を高め始めた。魔法を全く使えねぇ俺だが、それでも奴の魔力がドンドン高まって行くのを感じていた

 

ラディッツ:凄まじい魔力だな…

 

パチュリー:さっきも言ったけど、この魔法の森は私達魔法使いにとっては天国みたいな場所…森に満ちる澄んだ魔力が、魔法の効果を何倍にも高めてくれるから…そんな場所を、コレ以上荒らされて堪るもんですか…

 

パチュリーの魔力が更に高まる。何をする気か知らんが、コレを見逃す手はねぇな…

 

パチュリー:魔力が高まる…溢れる…さぁ、行くわよ!七曜の力!1つに集束して敵を貫け!

 

パチュリーが開いた魔導書を前に突き出した瞬間、其処から出現した魔法陣から七曜の力が1つになった極太の光線が射出された。魔理沙の十八番、マスタースパークのパチュリー版と言った感じだが…光線は、先の魔法陣に捕縛されて動けない化け茸に直撃し、空中でそれを粉微塵に消し飛ばしやがった

 

パチュリー:戦う場所と相手が悪過ぎたわね…

 

ラディッツ:あんな雑魚相手に派手にやり過ぎだろ…と言うか、俺の出番はどうした?

 

パチュリー:あら、悪いわね。貴方の事をすっかり忘れてやり過ぎたわ。

 

ラディッツ:おいおい…

 

鈴仙:今思えば、あんな相手にラディッツさんが戦うまでもありませんでしたからね。

 

ラディッツ:むぅ…

 

出番こそ無かったが、まぁ良いか…あんな奴を倒した所で、何の自慢にもならんからな。それにしても…

 

ラディッツ:パチュリーも鈴仙も、以前とは比べ物にならんくらい強くなった様だな。

 

鈴仙:有難うございます。でも、コレで満足した訳じゃありませんよ。

 

ラディッツ:見上げた向上心だ。

 

鈴仙:エヘヘ

 

パチュリー:成長してるのはその子だけじゃないわよ。私だって、最近は本を読んでばかりじゃ無いのよ。一応体力作りもしてるし、魔力を高める修行だってやってるわ。

 

ラディッツ:ほぅ、大したもんだ。

 

パチュリー:フフン…

 

鈴仙:むぅ…私だって頑張りますよ。パチュリーさんには負けてられませんから。色々と…

 

パチュリー:あら、貴方なんかが私に勝てると思ってるのかしら?

 

鈴仙:勿論!

 

パチュリー:フン、大きく出たわね…

 

コイツら、いつの間にこんな関係になってやがったんだ?鈴仙が言った“色々”の意味はさっぱり分からんが、まぁ互いに切磋琢磨し合うのは悪い事じゃねぇな。俺も負けてられねぇな…それはそうと…

 

ラディッツ:競い合うのは結構だが…お前ら、化け茸の宿主になってる奴等の事を忘れてねぇだろうな?このままじゃ気の毒だぜ。

 

鈴仙:あ、スミマセン…

 

パチュリー:忘れてたわ…

 

ラディッツ:おいおい…

 

マジで忘れてやがったのかよ…その後、少し時間は掛かっちまったが、宿主になってた奴等は皆元通りにしてやった。辺りに充満してた霧(靄?)も晴らした。コレで、残るはアリスを正気に戻してやるだけなんだが…魔理沙の奴、大丈夫なんだろうな…

 




色々の意味

パチュリーと鈴仙は、2人共ラディッツの事が気になってます

2人が強くなる為に努力するのには、そう言う理由もあります

と言った所で、また次回


ネタバレ注意

他にやりたいと思ってる話を少しだけ(タイトルは仮題です。変わるかも知れません)

・RPG異変(?)
にとりが開発した体感型ゲームが誤作動し、ゲームの世界へ…?

・守矢神社の奇妙な絆
山の上にある守矢神社、其処でも奇妙で新たな絆が…?

・ラディッツ、寺子屋の先生になる?
妹紅と彼女の友人に頼まれ、ラディッツが寺子屋の先生をやる事に…?

・鍛冶屋唐傘の危機を救え
悪質な地上げ屋により、鍛冶屋唐傘に取り潰しの危機が迫る…

・太陽の畑まるごと超決戦
太陽の畑が何者かに荒らされた?怒り狂うフラワーマスターにターレスが挑む

・地底編ー地底大激闘ー
とあるキャラが、地底から助けを求めてラディッツ達の元へとやって来た。案内されて地底を訪れると、何と其処は一面氷の世界?その黒幕とは…
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